移住先として人気が高い東南アジア諸国。その理由のひとつに、日本と比較して物価が安いという点が挙げられます。
インドネシアもよく物価が安いと言われますが、実際どれくらい安いのでしょうか?
そこで今回はインドネシア在住者Mさんに、インドネシアの物価や生活費について、項目別に紹介していただきました。(インドネシアルピアは100ルピア=0.85円で計算)
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物価情報が続くインドネシア。それでも日本の3分の1以下
経済発展が目覚ましいインドネシアは物価も右肩上がり。
買い物に行く度に、食料品や日用品の値段が徐々に上がっていることを感じます。
とは言っても日本の物価と比べるとまだまだ安く、地域によって差はありますが、日本の物価の5分の1から3分の1程度といった感じです。
ただ日本と同じような生活レベルを望むとなれば、日本よりも割高になる場合もあります。
それでは具体的に見ていきましょう。
インドネシアの家賃:家族なら月3万、単身なら1万円
生活費の大部分を占めることになる家賃。
インドネシアでは年間契約が一般的です。
大家さんとの交渉によっては、数か月毎の契約ができる場合もあります。
居住地域や築年数によって家賃の相場は変わってきますが、家族が住める一軒家で月3万~4万円ほどです。
外国人向けの豪華な家やヴィラになると、月10万以上になりますので日本の家賃と変わりません。
またインドネシアでは、「コス」と呼ばれるワンルームタイプの部屋が数多くあります。キッチンは共同で、家賃は5千円~1万5千円ほど。
トイレやシャワールームが共同か、各部屋にあるかによって家賃に差があります。
こちらは月毎の契約でも大丈夫。
一度お試しで住んでみてから、気に入れば長期契約するなんてことも可能です。
2. 光熱費
光熱費も地域によって基本料金が異なる様ですが、目安としては次のようになります。
水道代
インドネシアの水道水は基本的に飲めません。
飲料水はミネラルウオーターを使用するため、水道料金はひと月300~400円ほど。
ちなみに飲料水用に各家庭で設置しているウォーターサーバーの水は、19リットルで100円~200円ほどです。
ガス代
インドネシアでは都市ガスではなくプロパンガスを使用しています。
大きさは2種類あり、3kgで170円、12kgで1200円ほどです。
政府の補助があるらしく3kgのプロパンガスの値段がかなり安いのですが、小さいため、頻繁に取り替えなければいけません。
日本のように業者が定期的に交換してくれるのではなく、ガスが無くなったら自分で買いに行くか、業者に連絡をして取り替えます。
その手間暇が面倒くさいからと12kgを使用する人も多くいます。12kgだと毎日自炊しても、2~3ヵ月は持ちます。
電気代
日本と同じように契約アンペア数によって基本料金が異なります。
ローカルは水シャワーが一般的なため、ホットシャワーを設置すると料金が高めに。
通常の電気使用量だと2,000~3,000円ほどですが、エアコンを頻繫に使用すると月5,000~10,000円以上にもなります。電化製品の使用を極力減らさない限り、電気代は日本とさほど変わりはありません。
インドネシアの食費
食材を安く調達するならば、「パサール」と呼ばれる市場で購入するのが一番です。
続いてローカル向けのスーパー、外国人向けのスーパーという順に価格が高くなります。
代表的な食材の物価を見てみましょう
- お米・10kg 120,000~140,000ルピア(約1,020~12,000円)
- 野菜・1kg 10,000~25,000ルピア(約85~210円)
- 鶏肉・1kg 35,000ルピア(約300円)
- 豚肉・1kg 80,000ルピア(約680円)
- 牛肉・1kg 100,000ルピア(約850円)
- 卵・10個 15,000ルピア(約128円)
目安として1kgの価格をあげてみましたが、もちろん少量の購入も可能です。
野菜類はインドネシアに昔からあるローカル野菜はかなり安く、ブロッコリー、ズッキーニ、パプリカなどの洋物野菜は値段が高めで、日本と変わらないものもあります。
スーパーで購入できる乳製品、ベーコンやハムなど加工品は高く、日本の約1.5~2倍です。
アルコール類の価格は高い
またアルコール類も日本と比べて高くなります。
インドネシアは人口の80%以上がイスラム教徒。イスラム教徒は基本的にお酒を飲みません。
そのためか酒税が高く設定されており、輸入品のお酒はとてつもなく高い値段が付いています。
バリ島や外国人観光客が多いエリア以外では、お酒が購入できる店も限られます。
インドネシアの代表的なビール、ビンタンビールの大瓶は260円ほど。ところが輸入ビールのハイネケンなどは400円もします。
日本では1,000円ほどで売られている1リットルの紙パックに入った日本酒も、インドネシアでは6,000円近くもするんですよ!
外食費
気軽に立ち寄れる屋台やローカル食堂からホテルや観光客向けのレストランまで、外食費は利用するお店のレベルによって値段がかなり変わってきます。
屋台や「ワルン」と呼ばれるローカル食堂は、100~300円ほどで十分お腹いっぱいになります。
地元の一般的なレストランだと500~1,000円ほど。
ホテルや観光客向けのレストランは1,000~5,000円ほどとなります。日本食レストランも1,000円~と高めです。
外国人観光客が多いエリアではオーガニックなど食材にこだわった店が多くできており、日本で食事するよりも高い値段の店も増えてきています。
その他の生活コストは?
今や日常生活に欠かせないのが、携帯電話やパソコンですよね。
インドネシアの携帯電話やインターネットの料金の目安は次のようになります。
携帯電話
インドネシアの携帯電話はプリペイド式になっており、「プルサ」と呼ばれる通話料金を先にチャージしてから利用します。
プルサはコンビニや街中にある小さな商店など、あらゆる場所で気軽にチャージすることができます。
コンビニだと15,000ルピア(約128円)からチャージが可能。
小さな商店だと5,000ルピア(約43円)からチャージできますが、手数料が1,000~2,000ルピアかかります。
無料通話やSMSなどの特典もあるので、日本での携帯電話よりもかなり安く利用できます。
インターネット
ひと昔前は速度も遅く、高額だったインドネシアのインターネット。
最近はかなり改善され、手頃な料金で利用できるようになりました。様々な通信、電話、テレビの会社が競ってプランなどを出しています。
手軽に利用できるのはポケットWi-Fiを購入し、携帯電話と同様プルサをチャージする方法です。
ポケットWi-Fiは2,500~3,000円ほど。
プルサは50,000ルピア(約425円)からチャージ可能で、150,000ルピア(約1,275円)で9GB分利用できます。
ネットサーフィンとたまに動画を見るくらいであれば、ひと月これぐらいで十分です。
頻繁に動画を見たりダウンロードをしたりするのであれば、1,700~2,500円ほどかかります。
衛星テレビ
インドネシアのローカルテレビだけでは言葉も分からないし、物足りないという訳で、日本のNHKやドラマが観られる衛星テレビに加入する在住者はかなりいます。
CNNやBBCといった世界大手のニュースネットワークや映画、スポーツ、日本のアニメなどチャンネル数が多いのが魅力です。
衛星テレビの会社も色々なプランを出しており、視聴できるチャンネル数などによって料金は異なります。
インドネシアで最大手のインドビジョンだと、月々約1,500円から。
インドビジョンの場合、NHKは別途料金が必要になりプラス470円ほどかかります。
交通費
ジャカルタなどの都市部を除き、インドネシアは公共交通機関が整備されていません。
そんなインドネシアの交通手段は車かバイク。
ガソリン価格は1リットル60~70円ほどです。
バイクだと20,000ルピア(約170円)で満タンになります。
タクシーは地域によって初乗り料金が異なり、5,500~7,000ルピア(約47~60円)。
タクシー配車アプリのUber(ウーバー)やGrab(グラブ)が利用できる地域であれば、もっと安い料金で利用できます。
まとめ
インドネシアではローカルの生活を心掛ければ、生活費はかなり安くすみます。
日本人が快適に暮らせる住居やホットシャワー、たまに贅沢に日本食レストランで食事をしても、月8~10万円ほどあれば暮らしていけます。
自分の望む生活レベルによって生活費は大きく変わってきますので、上記の記事を参考に是非シュミレーションしてみて下さいね。
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