海外のホテルリゾートで働こう。国際人ホテリエとしての経験談

海外のホテルリゾートで働こう。国際人ホテリエとしての経験談

筆者は大阪外国語大学を2001年に卒業後、国際的な環境で仕事をするホテル業を選びました。

ウェスティンホテル大阪にてコンシェルジュ、エグゼクティブラウンジでビジネスゲスト、レジャーゲストを相手とする仕事を5年する中でホテル業の基本、高いサービスマナーなどを身につけました。

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海外でのキャリア16年に至った経緯

その5年目、いろいろな仕事ができるようになっていた頃、外大卒のプライドがちらつき、国外進出を考え出していました。

そんな矢先にバンコクの宿泊部長がバケーションで、私が当時勤務していたWestin大阪に滞在、日本人ゲストリレーションを探しているという話がありました。

給料はサービスチャージをあわせて3万バーツほど(9万円ぐらい)で4大新卒給料の半分でしたが、3食付き、ホテルルームに住むリブインの条件であまり深く考えず渡航を決めました。

タイでの初めての仕事はAsok地区にあるスターウッド系列Luxury Collectionの日本人ゲストリレーションズ、深夜(仕事が終わらないときは早朝)まで仕事をしていたハードな毎日でした。

その後、Asok駅をはさんで向かいにある、別のスターウッド系列Westinに移り、そこの環境が合っていたのだと思います。

1年半の間にキャリアアップ、ゲストリレーションズからSPGコーディネーターを経てSPG Managerに昇格。

経験、職歴が浅いうちは外国で日本人として雇われるのが近道です。

そこから自分ができることを探し、目指すポジションを定めてそれに向かって仕事をするのがキャリアアップの第一歩ですね。

この時は肩書きからJapaneseを消すことにかなりこだわっていました。

バンコクの生活も何不自由なく暮らせるようになり、仕事も順調にいっていた頃、相方がタイの南島、プーケットへの転地を決めたため、1年の遠距離を経て自分もプーケットへ移住しました。

ここからタイ生活が思いもよらず長くなることに。。。

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移転後、今の旦那と結婚。

きっかけは、既婚者には住宅手当がでるという彼の職場ルールでした。

いろいろとありましたが離婚率の高いタイで16年たっても一緒なので結果オーライでしょうか。

この時はMarriott Vacation Club、リゾートのタイムシェアビジネスにマーケティング、セールス・エグゼクティブとして転職してみました。

今までのホテリエ生活とは異なり、時間に余裕のある働き方ができ、仕事以外のソーシャルライフが楽しかった時期でした。

仕事自体は難しいものではなく、多国籍のマーケティング、セールスチームと一緒に対象の旅行者にタイムシェアの利点を案内、販売すること。

陽気なハワイアンや南米人、誠実なブリティッシュ、ジャーマン、カリスマセールスのアメリカンやインディアンなど、ポジティブな職場環境はインターナショナルスクールのようでした。

ただ自由な反面、歩合制のため収入のアップダウンが激しかったところです。

調子のいいときの収入で家を建てましたが、気分が乗らない月には最低賃金だけだったり。

そんな時に声がかかったのがラグジュアリーリゾートとして名高いAmanの発祥地Amanpuri。

ここでの7年が私のホテリエ人生を大きく変えました。

ゲストリレーションマネージャーとして始め、3年後には宿泊部長に。

ブリティッシュ、イタリアン、ジャーマン、オーストラリアンなど、ホスピタリティ経営陣と共に肩を並べてホテリエとして仕事をしたこと、そしてサービスに対する高いプロフェッショナリズムに将来へのキャリアはここにあると確信し始めました。

AmanpuriにてJTBのMikaさんがバケーションに。

AmanpuriにてJTBの友人がバケーションに。

その後、バンコクのラグジュアリーブティックホテルの立ち上げを経てプーケットに戻り、Anantaraにてリゾートマネージャーのポジションに5年、そして再びバンコク近郊のラグジュアリーウェルネス施設にてレジデントマネージャーと続きます。

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現職はRM

リゾートマネージャー、レジデントマネージャーは総支配人の直下でホテルのオペレーションを統括する仕事です。

大きく分けて宿泊部、料飲部、施設管理部、セキュリティーの面が問題なく機能するように、そしてホテルの収入と支出の分析、各担当部長と密に仕事を進めます。

RMとして思う事

サービス、施設面に落ち度があった場合、厳密に言えばゲスト(宿泊者、レストラン・スパ・フィットネス利用者)の期待値に満たさない点に関しては積極的に声に出してもらいたいですね。

一昔前のシティホテルではチェックアウト後にメールでコンプレをもらうことも多々ありましたが、最近の、特にリゾートホテルでは滞在中のゲストに朝食時やパブリックエリアで直接会話をするようにし宿泊や料理、その他施設を楽しまれているか、問題がないかなどを確認すると、滞在中に問題をリカバーでき、ご出発時にはいい思い出に変わっています。

そういった意味では個人的に、単価高めのラグジュアリーリゾート、客室数100室以内ですとインタアクションが図りやすく私は好きです。

なぜかというと、そういう所に泊まるゲストは現地のホテリエとの会話を楽しもうとするオープンな方が多く、情熱をもってした仕事に対して感謝の言葉や表情を返してもらえるからです。

ホテリエはそんなことに喜びを感じる繊細な人間ですから。

Anantara Layan周辺地域

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ホテリエのやりがいと苦労面は?

管理職としては、自分が考案した方法でレベニュー(収入)があがったり、レストランのブランチやディナー・イベントなどで見込んだ以上の結果が出たりするとスマイルです。

関連部署チームと喜び、朝の幹部ミーティングで好成績を称えあったりできるのは素晴らしいチームのおかげです。

旅行・ホテル業界が揺らいだコロナ渦

ツーリズムで成り立つタイ、そしてプーケット島において国外からの旅行客がシャットアウトされたウイルスには大打撃を受けました。

営業、マーケティング部は今まで焦点を当てていなかった国内客をどう抱え込むかにフォーカスし、料金設定から宿泊パッケージ内容、広報活動も国内客に受ける内容、国内客の目にふれる媒体に広告内容を。

見込みのボリューム、収入にあわせて支出を大幅カット。

一番厳しいときは従業員数を30%減らし、そして給与は20〜40%ほど、1〜2年削って持ちこたえました。

どの会社も少なからず影響を受けたかと思います、そして2022年3月時点も、まだ毎日のウイルス感染報告が絶えず、海外渡航には必要書類、保険、隔離措置などが全面廃止されず、パンでミック前、2019年の状態に戻るにはまだもうちょっとかかりそうです。

そんな乱気流の2年間を走り続けてきた従業員のモチベーションを保たせてチームを率いるには体力と精神力が大切です、積極的に太陽の下で体を動かし、体と心の調子を整えるのも仕事の一部です。

ホテリエとしての子育て

ホテリエ管理職でいて子育てもできたのは周りの寛大な理解があったからだと感謝しています。

Amanpuri時代に妊娠出産、Anantara時代は幼稚園児、よくリゾートへ連れて行っていたのでみんなによくしてもらいました。フレンドリーなホテリエやゲストにちゃんと挨拶ができるとか、誰とでも話ができるオープンな子に育つなどの付加価値もあります。

懐妊マミーアマン時代

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ホテリエとして目指す海外移住

日本で基本的な業務知識を得ていたほうが馴染みやすく、それが自信につながりキャリアアップも可能です。

現地の言葉は毎日仕事をしているうちに慣れますが、英語は会話のできるレベルである必要があります。

日本を出ると、周りは自分の思っていることを察してくれるような環境はありませんから。

数年の業務知識が備わったら次は応募してください。

ご自身が働くホテルの人事部に行き、海外の系列ホテルで募集があるか相談してみるといいと思います。

もし系列のホテルでなければ、インターネットの海外就職サイトから関連業種、もしくは国から検索してみてください。

タイ、ハワイ、ベトナムなどほかのサービス業でも募集があると思います。

また、仕事内容や現地での生活情報などは採用担当者に聞いてみるとよろこんで教えてもらえます。

始めの給料や待遇はあまり気にすると夢がかないませんので、そこそこ日本で蓄えをつくっておくとよいでしょう。

余裕をもって長期的な夢を現実にさせていくのをお勧めします。

ホテリエは小さな世界、元同僚が訪ねてくれました

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タイでの日本人就業の需要

バンコクは日本からの駐在人がまだまだ多く住んでいますし、そして短期出張者がホテル住まいをしています。

そのニーズから、日本人としてのホテリエは(ゲストリレーションズ、営業、ホテル幹部)10年前に比べて少なくなった感もありますが、まだ需要があります。

そこを切り口にして海外移住は可能です。渡航して数年仕事をしていくうちに別の業種に移行する方々も多くいます。(不動産関連、教育関連、日本企業など)

ご自身の強みをしっかりと把握し発揮できる場が海外でみつかるといいですね♪

アンダマン海から応援しています。

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