アイルランド生活で確実に行かねばならない場所の一つが、食料品や日用品を扱うスーパーですよね。
しかし、日本のスーパーであればたいていあるはずの物が、こちらにはなかったりするので要注意です。
ここでは、アイルランドのスーパーで実際に買い物をする前に知っておくべき情報を現地在住の筆者からお伝えします。
【アイルランドの関連記事はこちら】
↑アイルランド滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去のアイルランドの記事一覧はこちら
1. アイルランドではエコバッグは必ず持参する
エコバックは一般常識
まずは何と言ってもこれでしょう。アイルランドにおけるエコバッグの重要性、これを忘れてはなりません。
エコバッグを忘れた場合、ほぼ確実に損をすることになります。
それも10円とかではなく、たいていは一枚30円以上。
にもかかわらず、その袋の品質は日本のスーパーでもらえる無料の袋よりも粗悪で、すぐに穴が空くような頼りない袋なのです。
近年は日本のスーパーもエコの意識が高まっており、袋の有料化を実施する店舗も増加傾向にあります。
ただ、いまだ日本のスーパーはエコの推進よりもサービス精神が上回っているようで、どちらかというと「エコバッグを持参したら得をする」といった取り組みの方が目立っています。
1円引きになったりポイントが加算されたりといったサービスですね。
しかし、ここアイルランドではエコバッグの持参は至極当たり前のこと。
無料の袋は基本的にありませんし、エコバッグ持参者に対して店舗側が特典を用意していることもありません。
エコバッグは常に鞄に潜ませて置きましょう。
忘れてしまった場合は数十円のエコバックを買うよりも、数百円のエコバッグを買ってしまった方が良いかもしれません。
エコバッグが一般常識なだけあって、そのデザインは各店舗わりとオシャレな物を用意してくれているイメージです。お土産にもいいかもしれませんね。
とことんエコ!ダンボール箱も再利用
無料の袋は容易してくれていないと書きましたが、代わりに無料のダンボール箱を用意してくれているスーパーなら存在します。
商品が入っていた箱で使えそうな物を、ゴミとして処理するのではなく買い物袋代わりとして提供してくれているのです。
大手のスーパーなどでは見かけませんが、地域に根付いた田舎のスーパーなどではよく見かけるサービスですよ。
ただ、これに関しては提供がない店もありますので、田舎であっても安易に無料の箱を期待して行かない方が良いでしょう。
箱によってサイズもバラバラですし、提供があったとしても便利なサイズの箱があるかは運と言えます。
ダンボール箱の利用は、どちらかと言うと徒歩での買い物客より車での買い物客に人気なイメージです。
ダンボール箱の情報は、あくまでこんな店舗もあるのだという程度に止めておいてくださいね。
アイルランドは日本よりもエコの意識が高いということ、だからこそエコバッグを持参しなければ高確率で後悔する羽目になるということを忘れないようにしましょう。
2. 商品の〇〇期限は自分で確かめる
必ず買い物かごに入れる前に確認を
日本のスーパーで賞味期限や消費期限が切れている商品が並んでいたら大問題になるでしょう。常習店であればニュースにもなるかもしれませんね。
しかし、アイルランドではそんなスーパーは珍しくないのが現状です。
実際、私はアイルランドのスーパーで働いていたことがあります。
田舎の小さなスーパーでしたが、国内に支店がたくさんある大手スーパーの系列店です。
勤務初日は本当に驚きの連続でした。
なぜって、商品補充の為にすでに並んでいる商品の日付を確認したら、期限切れの商品がこれでもかというほどに出てくるのです。
「そんな適当なのはそのスーパーだけでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、残念ながらそうではないのです。
ワーキングホリデーで国内を転々としながら暮らしていた私は、他にもいくつかの店舗に足を運んだことがありますが、本当にちょこちょこと期限切れの物が交ざっています。
特に缶詰やビンに入った物は商品補充が頻繁に行われない分、忘れ去られた期限切れ商品が混ざっている率が高いです。
店舗側に悪意があるわけではなく、完全な見落としによって存在しているので、そのままレジに持って行けば当然ながら定価で買う羽目になります。
なお、賞味期限や消費期限だけではなく、野菜の品質も同じです。
田舎のスーパーだと仕入れが週に一度ということもありますので、野菜が積まれているカゴの中に傷んだ商品が交ざって残っていることも珍しくありません。
ちなみに、私の働いていたスーパーでは「匂いに期限なんてないわ」という上の判断で、一年前に期限が切れている香り付きキャンドルを平然と定価で売っていました。
食品に関してはさすがに期限切れを定価で故意に販売することはありませんが、日用品に関しては売る側の『気になるか気にならないか』を基準で判断されているところがありました。
アイルランドで買い物をする際は食べ物や日用品に限らず、必ずご自身で品質を確認してからカゴに入れることを強くオススメします。
同じ定価で買うならば、安全に良い質の物を買いたいですものね。
割引商品には特に注意すべし
ところで、期限切れの食品が並んでいる場合はあくまで見落としであって故意ではないと書きましたが、それは言い換えれば定価以外でなら販売する可能性があるということです。
そこで、日本では有り得ないような私の体験談を、参考までにシェアしておこうと思います。
もともと期限に厳しいイメージを持っている私は、期限切れ間近の商品もチェックするようにしていて、そういった商品に関しては頻繁に店長へと報告していました。
物によっては割引の値札を付けたり、販売場所を目立つ所に移動させなければいけないからです。
ところが、ある朝食の定番商品が期限切れになる際、期限最終日の朝になって店長がそのまま値札だけを値下げした値札に貼り換えました。
セールなどの表示は一切ありません。
そしてその翌日、つまり期限が切れた日もそのまま売り続けたのです。
当然、私は店長に確認しました。
期限は昨日で切れているから下げるべきではないかと進言しました。
しかし、店長だけではなく他の従業員も口を揃えて言ったのは「シリアルだから大丈夫」とのこと。
結局その商品は売れ筋だということもあり、その後一ヶ月にわたりそのまま定価の一割引きで売られ続けました。
他にも、レジの前に作られた特設コーナーで
「今なら一つ買えば一つ無料!」
とうたわれている商品は全て期限切れでした。
まだこちらは明らかな手書きのポップがあったので、値札だけを貼り換えたシリアルの時に比べれば良心的だったと言えるのかもしれません。
それに実際、購入客の中には期限切れをわかった上で得だと感じて購入している方が少なくないようでした。
衛生管理に厳しい日本では商品棚に並んでいるのは必ず期限内のものであり、割引商品も期限切れが近いだけで期限切れであることはまずないですよね。
しかし、その常識が通用しないのがアイルランドのスーパーなのです。
誤解しないように書いておくと、アイルランドの野菜は美味しいですし、アイルランドの商品がダメだと言っているわけではありません。
ただ期限に対しては無頓着だという点においての注意喚起をしているだけです。
気にしないというのであれば問題は何もありません。
日本のスーパーでの常識を前提に買い物をすると損をする可能性があるということは、ここでお伝えしておきたいと思います。
3. 品物を袋に入れるのは可能な限り手早く!
最後にレジにまつわる注意点を書いておきます。
日本のスーパーだと、レジの後に品物を袋に入れるためのコーナーが用意されていることがほとんどですよね。それどころか店員さんが袋に入れてくれるスーパーも珍しくありません。
しかし、アイルランドのスーパーでは違うのです。
アイルランドのスーパーには品物を入れるためのコーナーというものが存在しません。
時々用意されている場合がありますが、基本的にレジの最中に終わらせるのが暗黙の了解となっているのです。
そのため、混んでいるスーパーのレジで必要以上にモタモタしていると、後ろに並ぶ人々に迷惑を掛けることになってしまいます。
あらかじめエコバッグを開いておき、店員さんがバーコードを読み取った物から順にどんどん入れるようにしましょう。
可能な限り手早く効率的に品物を袋に入れるコツとして、レジに品物を持って行く時の積み上げ方を『店員さんが重いものを先に読み取ってタマゴなどを最後に読み込んでくれるような並び』にしておくと良いですよ。
慣れない間は手早くすることは難しいかもしれませんが、焦って財布を置き忘れないようにだけは気を付けて下さいね。
アイルランドの買い物まとめ
今回は『自然に優しいアイルランドのスーパーですが、胃袋には優しくない時もありますよ』というお話でした。
アイルランドのスーパーを利用する際は、後悔のないお買い物を楽しんで下さいね。
【アイルランドの関連記事はこちら】
- アイルランドのスマホ事情とおすすめSIMの利用方法。人気プランも紹介!
- 滞在前に知っておこう!アイルランドの驚く5つのこと(環境や文化)
- アイルランドのビザ11種類の特徴と申請方法を徹底解説
- ワーホリでアイルランドへ!知られざるアイルランド留学の魅力とは
- アイルランド移住が魅力的な12の理由
↑アイルランド滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去のアイルランドの記事一覧はこちら
世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」
世界へ広がる海外移住コミュニティ
世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」
参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)
“【特別公開】世界で自由にひとりIT起業”
WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。
1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓