観光やビジネスで多くの人が訪れる人気の国、シンガポール。
暮らしやすい国ランキングでも上位に入っていますが実際の暮らしぶりはどのようなものなのでしょうか?
今回は、家族でシンガポールに移住し7年になるナタリーさんにその実態を聞いてみました。
【シンガポールの関連記事はこちら】
↑シンガポール滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去のシンガポールの記事一覧はこちら
シンガポールに移住したきっかけは?
夫がシンガポールの会社に就職したのを機に移住しました。
今は観光客が賑わう北部のオーチャードの近くに住んでいます。
駐在ではなく、シンガポールの現地採用なので帰国予定もありません。
夫がこちらで働くのを希望しているのと、子供の小学校の事もあるので、しばらくはこちらで暮らす予定です
ここが良い!シンガポールの生活事情
まずは、シンガポール生活がどんなものか、日本人にとっては安心か、不安かなどいろいろありますが、私が感じる良い点をご紹介します。
日本人向けのサービスの多さ
シンガポールの皆さんは日本が大好きです。(親切にもしてくれます。)
日本製品への信頼が厚く、日本のものが多く入ってきています。テレビ番組なんかも放送されていて、特にアニメも人気です。
日系のスーパーもありますから日本食も食べやすいですし、主に中心部になりますが、日系の病院も多くあります。
便利な交通環境
小さい国なので、郊外に住んでいても1時間もあれば中心部に出られます。
電車もバスもたくさんあり、タクシーも安いのでとても移動がしやすいです。
安心な医療
病院もたくさんあるので中心から離れた所に住んでいても、医療へのアクセスがしやすいですね。
日系の病院だと日本語を話すことができる先生もいます。
レベルも日本と同じくらい進んでいますし、分野によってはより高度なものを受けることができます。
私はシンガポールで看護士として働いていますが勉強になることが沢山あります。出産をこちらでされる日本の方も多いです。
治安の良さ
どのエリアでも終電に乗っても安全に帰宅できます。
小さい国ですし、建物が多くて明かりがあるので暗がりはそんなにないです。
住宅街は子供連れで夜に歩いても大丈夫ですよ。
食事が美味しい
各国の美味しい食べ物が揃っています。
中華系のレストランでは本場の料理人さんの料理が手頃な価格でいただけますし、庶民的なフードコートも種類があってお手軽に食事できます。
国際色豊かな文化
シンガポール人は大まかに分けて
- 中華系
- マレー系
- インド系
の方で成り立っています。
色んな文化が生活の中に入り混じっています。
例えば、看板はそれぞれの言葉で表記されていますし、暦の中にもインド系の祝日や、中華系の旧正月が入っていたりします。
最初は驚くことも多いですが、日本では味わえない他国の文化に触れられるのがいい所ですね。
そういった背景なので皆さんの許容範囲は広いように感じます。
シンガポールでの子育ての実際は?日本より優れている!?
次に、これから家族でシンガポールにいらっしゃる方には、教育面も気になる方も多いと思いますので、私が知る限りの教育事情についても触れたいと思います。
シンガポールでの教育
日系の学校や幼稚園が多く、英語や日本語のバイリンガルで教育できるのがいいですね。
幼児教室や習い事も充実していますので、そういった面の心配はないでしょう。
現地で感じた子育てのしやすさ 〜心理的な面
子育ては日本よりもしやすいと感じます。
日本だと出かけるにもベビーカーとか、気を遣う事が多いですが、シンガポールではみんなが手伝ってくれます。
子供が泣いても相手してくれたり・・心理的な面がすごく楽です。
現地で感じた子育てのしやすさ 〜物理的な面
エスカレーターが各駅にあしますし、歩道が広く作られているので、ベビーカーでも移動しやすいので物理的にも楽です。
赤ちゃんと2人でも気軽に外にでられますよ。
こちらの記事
「シンガポールの現地教育を受ける前に知っておくべき6つのポイント」
「シンガポールのインターナショナルスクール選びに役立つ7つの事
」も参考にしてください。
移住への第一歩!シンガポールで仕事を探す方法と就職事情
次に、現地での仕事についてが気になりますよね。
現地で仕事を探すには
現地のエージェントに登録するケースが多いと思います。
『リクルート』など日本の会社もあります。
フリーペーパーや、『シンガポールお役立ちサイト』というサイト上でも募集されていますので、自分で探して応募もできます。
就職はこちらの記事「シンガポールで就職しよう!働く前に知るべき7つの知識」も参考にしてください。
就職するために必要なもの
英語での手続きが必須です。
シンガポールで働くにはある程度の英語力があるのが大前提です。
そして大事なのは、シンガポールは学歴社会なので応募する際に最終学歴の卒業証明書が必要になります。
他にも過去の在職証明なども求められ、それらの文面は英文で発行されたものでなければいけません。
転職の際など、要所で提出する必要がでてきます。
アクティブさが必要
シンガポールの人は皆フレンドリーなので明るい対応をする方が受けがいいですね。
面接に関しては謙虚になりすぎず、自分のスキルや特化している部分をどんどん売り込むことが重要です。
アピールが上手でないと選ばれにくく、競争に負けてしまいます。
ビジネスのチャンスも
ビザも年々取りにくくなってはいますが、、色んな国の人や、会社や銀行があるのでビジネスはしやすいと思います。
そういう意味では門戸が開かれているように感じます。
会社にかかる税金も日本に比べたら安いみたいですよ。
現地系ですと、
・シンガポールお役立ちWEB
たくさんの方が活用しています。
・パソナ・シンガポール
http://www.pasona.com.sg/indexJpn.php
情報誌にも載っている会社です。
・JACシンガポール
http://www.jac-recruitment.sg/index-jp.html
情報誌にも載ってる会社です。
シンガポールのお金事情。物価、家賃が高いのは難点の一つ
次に、現地生活をするうえでは、金銭事情は物価情報は抑えておきたいところでしょう。
いくつかを紹介したいと思います。
物価が高い
安全で綺麗で住みやすいシンガポールですが、発展途上国ではないので物価は高いです。特に、家は高いですね。
参考記事「シンガポールの生活費を全公開!知っておきたい9項目」
私が今、住んでいるのはコンドミニアムで、シンガポールに住む外国人がよく使う形態で、日本でいうところのマンションですね。
家賃は日本円で16~17万円。
それでもこちらだとかなり安い方なんです、古いタイプですので。
東京で住むのより高いですが、同じ家賃で考えるとこちらはその3倍の広さはあります。
【シンガポールで家を探すには??】
シンガポールは家賃が高いので、留学や現地採用の職を探して単身で来ている方の多くは、広い部屋でシェアハウスをして暮らしています。
リビングは共同ですが一つの部屋が割り当たるような作りになっているので、家を探している人に向けてルームメイトを募集していたりします。
こちらの記事「シンガポールのコンドミニアム家賃相場と住まい探しについて徹底解説」も参考にしてください。
賃金の違い
シンガポールでの賃金はかなり安いです。
為替にもよるのですが、日本と比べても低いです。
現地の方の賃金は外国人よりも低いですが、医療や保育の面で保障があるので、外国人よりの半額程でサービスを受けられます。
ちなみに、私の子供を1歳半まで預けていた保育園は、現地の方なら日本円で約4万8千円で預けられますが、私たちはいわゆる外国人価格になるため、日本円で月9万円でした。
シンガポールのお得な生活術
日本からでも閲覧できる日本人用サイト『シンガポールお役立ちサイト』にはフリーマーケットの掲示板もあるので、買ったり、自分も売ったりできます。子供用品なんかが多く出ています。
目玉としては駐在されていた方が帰国する際に売り出す日本製の生活用品です。
私もここで子供の物や家電を買いました。
ぜひ、利用してみてください。
シンガポールのビザ事情
シンガポールに移住する方のなかには、最終的に永住権取得を目指す方もいらっしゃると思いますので、まずはシンガポールのビザ、永住権について触れておきます。
近年、シンガポールのビザを取るのはかなり難しくなっているというのが実情です。
シンガポールの永住権も今ではほとんどとれません。
結婚相手がシンガポール人であっても難しいみたいです。
ちなみにシンガポールで出産しても、子供の国籍は親に紐づいているので、その子がシンガポール国籍を得ることはできません。
さらに、永住権をもっていても、市民になららければ帰国を求められます。
市民になると社会保障も手厚くなるのですが、日本の国籍がなくなるので、私のまわりでは市民になった方はいません。
シンガポール永住権の参考記事:
- シンガポール永住権の特徴や取得申請方法を解説!メリット・デメリットは?
- 8桁も総所得が変わる!シンガポール永住権保持最大のメリット・CPFを解説
- シンガポール永住権取得への道のり。経済的なメリットが決定打に
シンガポールのおすすめスポット
最後に、せっかくなので、シンガポールのおすすめスポットを紹介したいと思います。
注目のエリア
家賃も比較的安く、今開発が進んでいる西部のジュロンイーストは、大きいショッピングセンターが立ち並んでいて土日は多くの人で賑わっています。
マンションやコンドミニアムも増えていています。
日系のスーパーも入っていますよ。
レジャーでおすすめ
シンガポールのナイトサファリは有名でお勧めです。
日本の動物園とは違った楽しみ方ができます。パンダもいるみたいですよ。
最近では川沿いに生息する動物を集めたリバーサファリも人気です。
植物園も綺麗な花が多くてお勧めです。
今人気のスポット
セントーサ島というリゾートには、水族館やユニバーサルスタジオやプール等のアクティビティーが充実していて子供でも大人でも楽しめます。
ぜひ訪れてみてください。
さいごに
物価が高いという面はありますが、シンガポールは日本人にとってとても住みやすい国です。
海外での生活にはハードルが高い面があったりストレスフルだったりと色々な感情が出てきますが、せっかく来ているのだから楽しんで色んなことに臨むのが大事です。
その国の文化に馴染んでゆくのも面白く感じますよ。
前向きに日々の生活の中で楽しい所を見つけてゆくのが、生活を継続するうえで大切に思います。
シンガポールは豊かな文化と整備された環境で、海外生活でも不自由はありません。
ここでの生活をぜひ味わってみてはいかがでしょうか♪
【シンガポールの関連記事はこちら】
- シンガポールのスーパーマーケットを徹底比較!買い物のコツ教えます
- 日本人でも開設できるシンガポール 銀行口座を徹底解説!
- シンガポールのクレジットカード事情。利用前に知りたい5つのこと
- シンガポール移住までにすべき11の準備
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