英語学習を続けていると、つい難しい構文や単語を追求してしまいませんか。
そして、いざ会話をしようすると、簡単な単語さえ使い分けができないことに気づきます。
ここでは、一見簡単だけれど、意外と違いが説明できないグレーゾーンの英語をご紹介します!
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1. あなたはつまらない人ですか⁉ be boredと boring
突然ですが、恋人が隣で何をするでもなくつまらなそうに石を蹴っているのを見て、
「退屈なの?」
と聞きたいとき、英語でなんと言ったらいいでしょうか?
まさか、
「Are you boring?」
と聞いていませんか?
これは大変な間違いです。
Are you boring? は「あなたはつまらない人なの?」と聞いているからです!
正しくは、
「Are you bored?」
です。
It is boring/interesting/exciting/fascinatingのようにItから始まる時は、-ingです。
「It = thing 」
つまり、「あるもの」がつまらない、面白い、楽しい、大好き、という意味になります。
対して
I am bored/interested/excited/fascinated は、「誰が」つまらない、面白い、楽しい、魅了される、となります。
そのために、Are you boring? はAre you a boring (person)? という意味になってしまうのです。
つい、適当に考えてしまいがちなふたつの言い方ですが、解釈は全く違うものになるので要注意です。
2. 彼は話している…Say/Talk/Speak は同じではない!
ある日、友人と話していたら、彼は今度ニューヨークに行くとのこと。
後日、あなたは別の人にこのように話しました。
「彼は『ニューヨークに行く』と言っていたよ。」
これを英語で言ってみましょう。
- He said, “I’m going to N.Y.”
- He talked, “I’m going to N.Y.”
- He spoke, “I’m going to N.Y.”
どの文章も同じでしょうか?
正解はこのようになります。
- (○)He said, “ I’m going to N.Y.”
- (×)He talked, “ I’m going to N.Y.”
- (×)He spoke, “ I’m going to N.Y.”
Say
Say は「(内容があることを)言う・話す」ときに使います。
例えば、「『ニューヨークに行く』と言っていたよ。」のように、何か伝えるものがある時にSayを使うのです。
そのため、
「He is saying.」
という文章は、話の内容がないので成り立ちません。
Talk/Speak
TalkとSpeakは「話すという身体の動き」を指します。
Sayのように「内容を伴う『話す』」ではありません。
He is talking/speaking. (彼は話している=話すという動作をしている)
そのため、先に出たこちらの文章では、話の内容が続いているので使えないのです。
- (×)He talked, “ I’m going to N.Y.”
- (×)He spoke, “ I’m going to N.Y.”
このふたつの単語を使う場合は、このようになります。
- He is talking about going to N.Y.
- He is speaking about going to N.Y.
外国人と話して聞き取れず、「彼らが何を話しているのか分からなかった」と言いたい時はこのようになります。
- I couldn’t understand what they said.
- I couldn’t understand what they were talking about.
- I couldn’t understand what they were speaking about.
3. 何を見ているかで違う! Look/Watch/Seeを使い分けよう!
「見る」とひとくちに言っても、学校で習う基本単語だけでも3つはあります。
- Look
- Watch
- See
です。
こちらの3つの文章を見て、違いがわかりますか?
- She is looking at the beautiful flowers.
- He is watching a baseball game.
- I saw a deer in my backyard but I was busy so I didn’t watch it.
Look
「目的」を持って、「静止しているもの」を見る時に使います。
She is looking at the beautiful flowers. (彼女は美しい花を見ている)
We looked at TVs at BestBuy. (私たちはBestBuyでテレビを見ている=電気屋でテレビを探している)
注:BestBuyはアメリカの大手電機販売店です。
Watch
「目的」を持って、「動くもの」を見る時に使います。
He is watching a baseball game. (彼は野球の試合を見ている)
I watched a movie last night. (私は昨夜映画を見た)
See
「自然」と目に入るものを見る時に使います。
対象は動いているものと動かないもの両方で、見えるという「能力」を指します。
I saw a deer in my backyard but I was busy so I didn’t watch it.
(裏庭で鹿が見えたが、忙しかったのでちゃんと見なかった。)
I forgot my glasses, so I can’t see the whiteboard.
(メガネを忘れたので、ホワイトボードが見えない。)
It is dark outside, so I can’t see the house.
(外が暗くて、家が見えない。)
また、「報告」の要素もあります。過去に何があったかを話す時に使います。
- We saw TVs at BestBuy yesterday. (私たちは昨日BestBuyにテレビを見に行った。)
- I saw a good movie last night. (私は昨夜いい映画を見た。)
- He saw a baseball game. (彼は野球の試合を見た。)
4. from now/ Later/Afterは数字に要注意!
こちらのふたつの文章は同じことを言っています。
しかし、最後のfrom now 、later/afterによって「何日後か」という数字が変わってきます。
I will go to New York tomorrow, I will go to Boston 3 days from now.
I will go to New York tomorrow, I will go to Boston 2 days later/after.
From now
「今( Now)」から数えて何日後か、という時に使います。
Now—Tomorrow (N.Y.)
1—————2————3 (Boston)
I will go to New York tomorrow, (2) I will go to Boston 3 days from now.
- 明日はニューヨークに行く。
- ボストンには(今から数えて)3日後に行くよ。
つまりfrom nowを使用する場合、この文章は、
「明日ニューヨークに行くから、ボストンは(今日から)3日後になるね。」
となります。
Later/after
「直近の明確な時間やイベント」から数えて何日後か、というときに使います。
ここでは「ニューヨーク=直近の明確なイベント」なので、そこからボストンに行く日を起算します。
Now———-Tomorrow (N.Y.) ———1———2 (Boston)
- I will go to New York tomorrow,
- I will go to Boston 2 days later/after.
明日はニューヨークに行く。
ボストンには(ニューヨーク到着から)2日後に行くよ。
つまりlater/afterを使用する場合、この文章は、
「明日ニューヨークに行って、ボストンは(ニューヨークから)2日後に行くよ。」
となります。
会話の中で、つい混同してしまいがちですが、この考え方を頭に入れて正しい数字が言えるようにしましょう。
5. Ago/Beforeで混乱しない!
こちらも内容は同じことを言っていますが、AgoとBeforeで「何日前か」が変わってきます。
I went to San Francisco yesterday. I left Chicago 3 days ago.
I went to San Francisco yesterday. I left Chicago 2 days before.
ago
「今」から何日前か、というときに使います。
Yesterday (S.F.) ——-Now
(Chicago) 3————-2————–1
(1)I went to San Francisco yesterday. (2)I left Chicago 3 days ago.
(1)昨日サンフランシスコに行ってきたよ。(2)シカゴは(今日から)3日前に出発した。
つまりagoを使用する場合、この文章は、
「(今日から)3日前にシカゴを出発して、昨日サンフランシスコに行ったよ。」
となります。
Before
「直近の明確な時間やイベント」から数えて何日前か、というときに使います。
ここでは「サンフランシスコ=直近の明確なイベント」なので、そこからシカゴを出発した時間を起算します。
2 (Chicago)———1———Yesterday ( S.F )———-Now
(1)I went to San Francisco yesterday. (2)I left Chicago 2 days before.
(1)昨日サンフランシスコに行った。
(2)その2日前にシカゴを出発した。
つまりbeforeを使用する場合、この文章は、
「(サンフランシスコ到着から)2日前にシカゴを出発して、昨日サンフランシスコに行った。」
となります。
日の呼び方をマスターしよう!
先に述べた決まりをもとに、改めて日の呼び方を確認しましょう。
なぜこのようにいうのかが分かったので、覚えやすいと思います。
- 2週間前 :2 weeks ago / the week before last
- 1週間前 :last week / a week ago
- さきおととい :3 days ago
- おととい :The day before yesterday / 2days ago
- 昨日 :Yesterday
- 今日 :Today
- 明日 :Tomorrow
- あさって :The day after tomorrow / 2 days from now
- しあさって :3 days from now
- 1週間後 :next week / one week from now
- 2週間後 :2 weeks from now / the week after next
英語学習の落とし穴!日本人が間違えやすい英語5選まとめ
知っているようで知らなかった、それぞれの使い方をもう一度見直すと、より自信を持って英会話に臨むことができます。
ぜひご活用ください。
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