ネット銀行の中でも大手である楽天銀行。
色々な種類のカードを発行していますが、その中でも特に海外へ行く方にオススメしたいのが楽天銀行デビットカードです。
海外で大きな現金を持ちあることは危険が伴うため、数枚クレジットカードやデビットカード、プリペイドカードを用意しておくことは確実な手段です。
今日はそんな海外でもとっても便利な楽天銀行デビットカードをご紹介します。
楽天銀行デビットカードの基本情報
そもそもデビットカードってどんなカード?
デビットカードとは買い物した際の代金が口座から即時に引き落とされるカードです。
引き落としが未来に設定されているクレジットカードと違って、デビットカードは即時の引き落としなので、口座に預けているお金が足りないままカードを使用したとしても機械に弾かれてカードの使用ができない仕組みになっています。
また即時引き落としですので、当然ながら分割払いやリボ払いといったサービスもありません。
クレジットカードのように度を越して買い過ぎてしまうという可能性がないので、クレジットカードに不慣れな方でも安心して使いやすいカードと言えるでしょう。
申込可能年齢や条件
そういう理由もあってか、18歳以上(高校生は除く)でないと申し込めないクレジットカードと違って、こちらは16歳以上であれば誰でも申し込むことが出来ます。
入会審査もありませんので、留学やワーキングホリデーを考えている学生さんには特にオススメのカードとなっています。
クレジットカードではありませんが楽天銀行デビットカードには
- VISA
- JCB
の二種類があり、それぞれ同ブランドのクレジットカードが利用できる店舗で使用可能です。
見た目がクレジットカードとほぼ同じなので店舗側から通常のクレジットカードのように「お支払方法は?」と聞かれる場合がありますが、デビットカードは一括しか選択できないので悩まないで下さいね。
選べるVISAかJCBの二種類!選ぶべきは・・・?
現在、楽天銀行デビットカードにはVISAとJCBの二種類が存在します。
ただ、同じ楽天銀行が発行しているカードにもかかわらず、この二種類には明確な差が存在しています。
まず絵柄について言えば、可愛らしさゼロのシンプルなVISAに対し、JCBには楽天パンダ柄という選択肢が存在します。
オレンジ色の壁からパンダがこちらを除いている絵柄で、VISA版とは見た目の華やかさが違います。
次にポイント還元ですが、VISAが500円で1ポイント(ゴールドカードなら200円で1ポイント)であるのに対し、JCBはなんと100円ごとに1ポイント。
JCBの方が圧倒的に還元率が高いという結果になっています。
さらに極めつけが年会費の違いでしょう。
VISAは税込1.029円(ゴールドカードなら税込3,086円)かかるのに対し、JCBはなんと年会費永久無料!
もうここまで差があると迷う要素なんてないですよね。
明らかにJCBの方が得ですもの。見た目はともかく還元率も年会費もとなると、悩む必要性もないですよね。
――と、言いたいところなのですが・・
海外用にデビットカードを作るのであれば、実は選択肢は初めから実質VISA一択だったりします。
というのも、そもそも海外でのJCB普及率はVISAに比べて圧倒的に低く、JCBを持って海を渡ったところで使えない可能性が非常に高いのです。
その為、国内での普段使いに考えているのであればJCBがオススメではありますが、海外用として作ることを考えているのであればVISAが妥当だと進言します。
JCBの説明に「世界中の加盟店でご利用が可能」とありますが、そもそも世界中の加盟店の数がJCBとVISAでは比較にならない程違うのです。目的があって作るのであれば、見た目や目先の特典に惑わされてはなりません。
とは言え、あなたの渡航先が世界的に有名な観光名所のみであればJCBでも問題はないでしょう。
VISAを選択すれば年会費がかかるのは確かですので、あなたの渡航先がJCBで問題なさそうであれば無理にVISAを選ぶ必要はありません。
ちなみに筆者が暮らしていたアイルランドの西部はJCBが圧倒的に不利でした。ご自身の渡航先や使用用途に最適の選択をして下さいね。
キャッシュカードとしても利用可能!
楽天銀行デビットカードは楽天銀行の口座を持っていることが前提であり、デビットカードがキャッシュカードの役割も果たしています。
国内の各種ATMで使用できるのはもちろん、海外の提携ATMから現地通貨で引き出すことが可能です。
差し込む方向で使い方も変わります!
- VISAデビットの場合はVISAマーク/PLUSマークのあるATM
- JCBデビットの場合はJCBマーク/CirrusマークがあるATM
での利用できます。
基本的に海外での引き出し手数料は無料となっていますが、海外ATM設置銀行が独自に手数料を設定している場合はその限りにありません。
なお海外ATMの利用限度額は一日あたり最大20万円となっています。
ちなみに国内ATMにおける手数料はATMの提携先や入出金額に応じて異なりますので、詳しくは公式サイトをご確認下さい。
3万円以上の入金であれば手数料無料/3万円未満の手数料であれば216円もしくは270円の手数料/出金は金額に関係なく216円もしくは270円の手数料が掛かるようです。
楽天銀行は楽天会員のステータスとも連動しているので、ステータスによっては無料になる場合もあります。普段から楽天市場でネットショッピングされる方は色々と得かもしれませんね。
楽天銀行デビットカードの発行
申し込みはネットから
申し込みは全てインターネット上の手続きになりますが、三つのパターンがあります。
楽天銀行の公式サイトによれば『楽天会員だけど楽天銀行の口座を持っていない人』と『楽天会員でもなければ楽天銀行の口座もない人』は最短3分、『すでに楽天会員であり楽天銀行口座も開設済みの人』なら最短1分で申し込み可能とのことです。
口座開設の際には本人確認書類の提出が必要なのですが、楽天銀行には『本人確認書類送付アプリ』という便利なアプリがあります。
このアプリを使えば本人確認書類の郵送をせずに手続き可能なので、後日郵送を選択した場合に比べて約5日も早く口座を開設することができるようです。
以下の5つがアプリのみで手続き可能な本人確認書類となっています。
- 運転免許書
- 個人番号カード(顔写真付き)
- 住民基本台帳カード(顔写真付き)
- カード型健康保険証
- 在留カード/特別永住者証明書
ただし、④の場合は本人名義と住所が記載された『公共料金等の請求書・領収書』の追加提出が必須。
⑤の場合は『居住者』である証明が必要なので入国してから6ヶ月以上経過していることが確認できる本人確認資料の追加提出が必須となります。
アプリが使えなくて郵送を選択する場合は、上記に加え
- パスポート
- 各種年金手帳
- 各種福祉手帳
- 住民票(コピー不可)
- 印鑑登録証明書(コピー不可)
も選択が可能です。
詳しい送り方等は公式サイト上でわかりやすくイラスト付きで説明されているので、実際に申し込まれる際にはそちらを確認してみて下さいね。
楽天銀行の口座と同時に申し込んだ場合は口座開設が完了してから約7~10日後に、口座開設済みで申し込んだ場合は申し込みしてから約5~7営業日後にカードが届きます。
発送方法は『受取人確認サポート』『本人限定受け取り郵便』もしくは『簡易書留郵便(転送不要)』のいずれかのようです。
楽天銀行デビットカードの重複申し込みは不可
楽天銀行はデビットカード以外にも様々なタイプのカードを発行していますが、クレジットカードと重複して申し込むことに問題はありません。
ただ、デビットカードの重複申し込みは不可となります。
つまり、もしもあなたがすでに楽天銀行デビットカード(JCB)を持っていた場合、VISA版を作りたければ完全に切り替える必要があるのです。言うまでもなく、逆も然りです。
ちなみに楽天銀行デビットカード(VISA)から楽天銀行パンダデビットカード(JCB)に切り替える場合には税込み540円の手数料が発生します。
VISAは海外向けではありますが、JCBに比べてこのように色々と出費が嵩む点は少し残念ですね。
それでもJCBが年会費無料であることなどを考慮すれば、海外から帰国後にカードをVISAからJCBに切り替えるというのも一つの手でしょう。
実際にデビットカードを切り替えた場合、切り替え前のデビットカードは新しいカードをATMで利用した時点もしくは新しいカードの発行日から30日後に利用停止となります。
海外渡航前に切り替えた方は、うっかり古い方を持って旅立たないように注意して下さいね。
帰国後にVISAからJCBに切り替える方は年会費で損をしないタイミングを選びましょう。
使用上の注意点
暗証番号には要注意
楽天銀行テビッドカードでは暗証番号を二種類設定しなければならず、使用する機能によって入力する暗証番号を使い分けることになります。
以下がその二種類です。
- キャッシュカード用暗証番号 ・・・ 楽天銀行の暗証番号(4~12桁)の頭4桁
- デビット用暗証番号 ・・・ デビットカード申し込みの際に指定した数字4桁
なお①を変更したい場合は楽天銀行の暗証番号自体を変更するという方法がありますが、②に関してはカード上のICチップに記録されているので変更不可とのことです。
したがって忘れてしまった場合など変更せざるを得なくなった場合はパスワード再発行ではなく『カード再発行』の手続きをする羽目になります。
国内ATMを利用する場合は①、デビットカードとして店舗で支払う場合と海外ATMを利用する場合は②の暗証番号といった使い方です。
うっかり間違えないようにお気を付け下さいね。
三度以上間違えるとロックが掛かって問答無用で再発行せざるを得なくなってしまいます。
実は私、この暗証番号を勘違いしたまま三度入力して海外ATMでロックされてしまった経験があるのです。
海外滞在中にこれをしてしまうと再発行されたカードを受け取ることもできず、本当に困ったことになります。
国内ATMもよく使う予定の方は特に、渡航先で勘違いして私の二の舞になってしまわないようご注意下さい。
カードの有効期限と年会費に注意
この記事を読んでいる方ですでに楽天銀行デビットカードを持っているという方にもお伝えしたいことが「有効期限の確認をすること」です。
有効期限が近付くと何が起こるか。――そう、新しいカードが届きます。
しかしこの新しいカード、番号は同じではないのです。
これは実際に私が陥った状況だったのですが、一年間の海外滞在予定にもかかわらず最初の半年で楽天銀行デビットカード(VISA)の有効期限を迎えることに気付きました。
楽天銀行に問い合わせたところ、次のカードを前もって発行することは不可能とのこと。唯一の解決策はカードを一度解約して、新しい期限のものを再発行するというものでした。
ちなみに解決策とは言いましたが、年会費などは再び支払わなければならないので正直「それしか方法がないだけ」であって良い方法が見つかったわけではありません。
すでにカードを持っているという方、渡航時期はまだまだ先だけど今から作っておこうと思っている方はこの点に関してご注意下さい。タイミングによっては年会費を重複して払わなければならなくなります。
またVISAを選択された方は年会費の支払いがありますが、年会費の引き落とし時に預金額が足りないと有効期限に関係なくカードが自動解約扱いになります。
「次に入金しようと思ったらすでにカードを止められていた」なんてことにならないよう、口座の残高と年会費の引き落としタイミングはしっかりと確認しておきましょう。
必要に応じてカードを選択しよう
楽天銀行デビットカードは利用に応じて楽天ポイントも貯まるので、帰国後にもメリットがあって本当にオススメですよ。
海外に持って行くカード選びに迷っている方は、ぜひ検討してみて下さいね。
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