国が変われば、常識が変わる。海外で生活していると日本では当たり前のことが、海外ではそうでないことに気付きます。
生活習慣や文化が日本と違うインドネシアでは、どのようなことに気を付けて生活をしていけば良いのでしょうか?
そこで今回はインドネシア在住のMさんに、日本とは違うインドネシアならではの注意したい点を6つご紹介していただきました。
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1. 蚊に刺されないように注意する
日本と気候が違うインドネシアでは、滞在中に気を付けたい病気がいくつかあります。
その代表的なものが、熱帯病であるマラリアとデング熱です。
この病気はどちらも蚊を媒介し、感染するもの。重症化すると死に至る病気のため、特に注意が必要です。
毎年デング熱の流行する雨期になると、地元の人々の間でも病気の話題で持ちきりになります。
マラリアもデング熱も予防策は、とにかく蚊に刺されないようにすること。
外出の際は虫よけスプレーやローションで肌の露出部分をガードするか、長袖長ズボンを着用するなど、蚊に刺されない対策をしっかりとしておきましょう。
虫よけスプレーやローションはスーパーやコンビニなどで簡単に購入できますよ。
ウルトラソン:虫除けのなかでも最強クラスの効果があるクリームです。米軍でも採用されています。
チグアウェイ:同じく、米軍などが使用している強力な虫除けローション。匂いが少ないのが特徴です。 ツツガムシ(レッドバグ)、蚊、ダニ、ノミ、サシバエ、ヌカカ、ヒアリ、ミツバチ、スズメバチなど、あらゆる害虫に効果があります。
住居に関しても、インドネシアの住居には基本網戸が付いていないので、網戸を取り付けるか夕方には窓や扉を閉めるようにし、なるべく蚊を室内に入れないように対策しましょう。蚊取りマットやスプレーなどを使用するのも有効です。
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2. 水道水は飲まない
インドネシアの水道水は基本的に飲めません。
ひと昔前まで「10分間沸騰させれば飲める」と言っていた地元の人も、今ではミネラルウォーターを購入し飲んでいます。
飲料用のミネラルウォーターは19リットルのガロンボトルに入って販売され、コンビニやスーパー、個人商店などで手軽に購入ができます。
ただこのガロンボトルはとても重く、バイクや車に積むのも一苦労。
ほとんどのメーカーは宅配サービスをしてくれますので、そちらを利用するのが便利です。
頼めば重いボトルを持ち上げてウォーターサーバーに設置もしてくれますので、男手のない時には大助かり!電話一本で配達してくれ、馴染みになると向こうから御用聞きに来てくれます。
ミネラルウォーターの値段はメーカーによってかなり差があります。また居住地域によっても値段は変わり、私の住む島ではインドネシアで一番知名度が高い「AQUA(アクア)」が21,000ルピア(約180円)ほど。
地元のメーカーだと安く10,000ルピア(約85円)ほどで購入できます。値段や周りの評判などを考慮して、自分に合ったメーカーを選んでみて下さい。
3. トイレ事情が違う
インドネシアでトイレに入ると床や便座が水浸し…というのは普通の光景なのですが、日本から来て間もないと驚かれるかもしれません。
インドネシアでは用を足した後トイレットペーパーで拭く習慣がなく、水洗いをする文化なのです。
観光地やモールなどの商業施設では洋式トイレがかなり普及していますが、紙がないことはよくあること。手動で水が出るシャワーホースがトイレの横に付いているので、それで洗い流します。
またローカルエリアでは日本でいう和式タイプでしゃがむスタイルのトイレが多く、トイレの横に溜められた水を手桶で汲んで洗い流します。
その際に床や便座まで水をかけて流す人がいるようで、インドネシアのトイレは水浸しになるのです。
トイレットペーパーが備え付けられていても、たいていのトイレでは水に流してはいけません。
その場合はごみ箱が備え付けられており、そこに捨てるようになっています。インドネシアのトイレットペーパーは水に溶けないものも多く、また配水管が細くて詰まりやすいからとも言われています。
紙を流していけない場合は必ず注意書きがされていますので、そちらを確認してから使用してくださいね。
4. 国際郵便EMSの受け取りにお金がかかる
海外で生活をしていると、日本から届く荷物がとても楽しみになるもの。
ところがインドネシアでは国際郵便のEMSの場合、待っていても荷物は届きません。郵便局が配達をしている地域もあるようですが、ほとんどは自分で郵便局まで出向き、荷物を取りに行かなくてはいけないのです。
郵便局から電話か書面で荷物が届いた旨の連絡がくる時もありますし、前もって送り主から荷物の番号を教えてもらい、ネットで荷物の動きを追跡しておきます。
また日本では送り主が正しい郵送料を支払っていれば、受取人がお金を支払う必要はありませんが、インドネシアでは違います。
荷物に関税がかからない場合でも、受け取りの際に手数料という名目でお金の支払いを求められるのです。
今までは郵便職員が個人的に手数料と称し、10,000ルピア(約85円)ほどを請求していました。
ところが昨年末頃から正式に規則として定められたようで、海外からの荷物の受け取りには1個につき25,000ルピア(約210円)の支払いが必要になっています。
日本人としては腑に落ちない郵便事情ですが、これがインドネシアでは常識なのです。
5. 細かいお釣りが返ってこないことがある
お金のやり取りは1円単位まできっちりされているのが日本。買い物の際は1円でもお釣りがあればちゃんと返ってきます。
しかしインドネシアではそこまできっちりとしていません。数年前までは500ルピア(約4円)以下の釣銭が不足した場合、コインではなく飴玉を渡されることが普通だったのです。
ここ最近は釣銭替わりの飴玉使用はダメだとのお達しがあったそうで、細かいお釣りもコインで返ってくるようになりました。
それでも500ルピア(約4円)以下のお釣りの場合、「寄付してもらっても大丈夫ですか?」と聞いてくる大型チェーンのスーパーが今でもあります。
タクシーに乗車し支払いをする時も、お釣りが1,000ルピア、2,000ルピア(約8.5円、17円)程度だと返ってこないことがよくあります。
タクシーの場合、メーター料金に少しチップ代を加算して渡すことはこちらでは普通のことなのです。
丁度良い金額のお札がなく釣銭が欲しい場合は、その旨を伝えれば大丈夫。ただ、大きな額の紙幣で支払っても「釣銭がない」と言われることもよくあります。
もしお釣りがきっちりもらえないと嫌だと思うのなら、買い物やタクシーを利用する際はなるべく小銭を用意して、ちょうどの額を支払うことをおすすめします。
6. 百貨店などで商品の購入方法が違う
インドネシアでは商品を購入する際に、そのままレジに商品を持って行ってはいけない場合があります。
店員にノタ(Nota)と呼ばれる伝票を書いてもらってから、伝票を持ってレジで精算をし、商品を受け取るというシステムになっているのです。
主に百貨店ではこのノタが必要な場合が多く、スーパーでも衣料品や文房具類はノタが必要なケースもあります。おそらく商品管理のためにこのようなシステムを採っているのでしょうが、商品を手にするまでに時間がかかるため、面倒くさく感じる時もあります。
店によっては百貨店でもレジに直接商品を持って行って精算できる場合もあり、外国人にとっては分かりづらいことも。
そんな時は店員にノタが必要かどうかを確認してみましょう。例えノタの事を忘れてレジに直接向かっても、店員が後ろから呼び止めてくれるはずですので、心配しなくても大丈夫ですよ。
まとめ
インドネシアは同じアジア圏ではありますが、日本とは違うところがたくさんあります。
初めは戸惑うこともありますが、「郷に入っては郷に従え」。少しずつ慣習や文化の違いを理解しながら、生活に慣れていきましょう!
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