オーストラリアでも習い事をしている子どもは多く、複数の習い事をかけもちしている子どもも少なくありません。
習い事の内容としては、日本でも人気の定番のものからオーストラリアならではのものまで、幅広くあります。
今回は、オーストラリアの習い事のスタイルや人気の習い事など、習い事事情についてご紹介したいと思います。
オーストラリアの習い事のスタイル
オーストラリア人の習い事事情をご紹介します。
ターム(学期)ごとの申し込みの習い事が多い
まず、オーストラリアの習い事はターム(学期)制のものが多いです。
オーストラリアの学校では1年間に4タームあり、タームの間には、スクールホリデーという2週間~1ヶ月半までの長期休みが入ります。
習い事はタームごとに申し込みをするものが多いです。
スクールホリデー期間中にも多くの習い事の短期レッスンも行われます。
日本では、1度習い事を習い始めると、辞める申し出をするまでずっと習い続けることが多いでしょう。
一方、オーストラリアではタームごとの申し込みが多いため、自分がやりたい習い事をタームごとに変えることができます。
「ターム1(1学期)はサッカーを習って、ターム2はジムナスティックに行って・・・」といった具合です。
いろいろな習い事を試す人が多い
タームごとの申し込みが多いという特徴もあり、オーストラリアではいろいろな習い事を試す人が多いです。
特に小学校低学年くらいまでは、「自分の好きなスポーツは何なのか」「得意なことは何なのか」など、自分自身でもよくわかっていない子どもも多いと思います。
オーストラリアでは「タームごとにいろいろな習い事を試して自分に合うものを探し、合うものがあれば長く続ける」ということがしやすいです。
もちろん、習い事によってはタームごとの申し込みでなく、スクールホリデーも関係なく毎月通う形式のものもあります。
通いたい習い事があれば詳細は教室に問い合わせて確認してみてください。
オーストラリアでの人気の習い事
オーストラリアで人気の習い事をご紹介します。
スイミング
◆オーストラリアが競泳大国の理由
オーストラリアで最も人気の習い事は、スイミングです。
オーストラリアはアメリカに次ぐ競泳大国で知られています。
競泳大国の理由として、オーストラリアは海が身近にあり、幼い頃から泳ぐことに慣れ親しんでいる人が多いことが挙げられるでしょう。
泳ぐことが好きな人が多いので、ジム(プール)は通年朝の5時台から開いており、仕事前にひと泳ぎしていく人も少なくありません。
国としても水難事故を防ぎたいという思いもあり、スクールホリデー中には政府主催の「VacSwim」というレッスンを安価で受けることができるなど、国としても泳力向上に力を入れているのです。
競泳が強い理由としては、スイミングのレッスンスタイルが少人数制で質の高いレッスンを受けられることも大きいと感じます。
◆オーストラリアのスイミングレッスンスタイル
オーストラリアのスイミングスクールのレッスンスタイルは、日本とは大きく違います。
日本であれば、先生1人に対し子ども20人ほどを教えることも少なくありません。
一方オーストラリアのスイミングでは、先生1人に対し子ども2~5人程度の少人数制で、30~40分程度でレッスンを集中的に行うスタイルのスクールが多いです。
私の子どももオーストラリアでスイミングに通っていますが、待ち時間は少なくひたすら泳がせてもらっています。
スイミングは泳げば泳ぐほど上たちしますし、少人数で先生がきめ細やかな指導をしてくれるので、上達も非常に早いように感じるのです。
また、日本では泳ぎ方に厳しいスクールが多く、中にはなかなか進級できないところもあるかと思います。
しかしオーストラリアでは、基本的に「スイミングを楽しむ」ことを優先して考えてくれているようです。
泳ぎ方の指導も、大事なポイントさえ抑えていればOKで、進級もさせてもらいやすいように感じます。
さらに泳法を一つずつマスターするのではなく、例えばクロールと背泳ぎを一部並行しながら教えるなど、特に初期は広く浅く楽しく教えてもらえることが特徴です。
そのほかの習い事
◆サッカー
オーストラリアの人気の習い事としては、サッカーも挙げられます。
サッカーは、特に寒い冬の時期限定で行われることが多いです。
夏は別のスポーツをして冬はサッカーをする、といった習い事をする男の子も多くいます。
◆オーストラリアンフットボール
続いては、オーストラリア特有の習い事であるオーストラリアンフットボールです。
「フッティ」とも呼ばれています。
オーストラリアンフットボールとは、キックとハンドパス(拳でパンチをしてするパス)をつないでゴールをするスポーツです。
オーストラリアで非常に人気があります。
ある程度大きくなった子どもが習うことの多い習い事です。
◆テニス
オーストラリアでは、テニスも人気の習い事の一つです。
学校でも、早いところでは年中・年長にあたる学年からテニスを習い始めます。
オーストラリアのいたるところに無料で使用できるテニスコートがあり、テニスをたしなむ大人や子どもが多いです。
◆バスケットボール・ネットボール
小学校中学年になってくるとバスケットボールや、女子であればネットボールのチームに入る子どもも増えてきます。
ネットボールは日本ではあまりなじみがありませんが、基本的にはバスケットボールのようなスポーツです。
バスケットボールと違うのは、コートを3つのセクションに分け、その決められた範囲の中からは動かず、パスをつないでゴールをするという点。
ネットボールは、体の激しい接触などがないことから古くか貴族女性のスポーツとして親しまれており、オーストラリアの女の子には習い事としても人気です。
◆空手
日本発祥のスポーツである空手は、オーストラリアでも近年習い事として人気があります。
空手だけでなく、テコンドーや柔道などの武道の習い事教室も増えてきており、習う子どもたちも多いです。
◆ジムナスティック
ジムナスティック(体操)も、人気の習い事です。
特に小学校入学前くらいの子どもたちは、走ったりボールを投げたりいろいろなスポーツの基本となる動作を楽しんでみたりと、いい意味でお遊び感覚で楽しめます。
子どもの年齢が上がってくるにつれて器械体操の要素が強くなり、内容も本格的なものに変わっていくカリキュラムです。
◆ダンス・バレエ
特に女の子に人気なのは、ダンスやバレエです。
オーストラリアは大人も子どももダンス好きの人々が多く、音楽が流れると体を揺らして踊る人々も多くいます。
ダンスといっても、ジャズダンス、ヒップホップダンスなど内容はさまざま。
発表会や試験代などがかかりますが、人気の習い事です。
◆ライフセーバー
オーストラリア特有の習い事として、ライフセーバー(ニッパーズ)があります。
春・夏の季節に行われ、6歳~13歳が対象です。
最初に海の危険や海での自分自身の守り方を学びます。
その後砂浜での体力トレーニング、最終的には海で人を助ける術を学ぶというものです。
仕事としてのライフセーバーを目指すために習うというよりは、ほとんどの場合、海に関する最低限の知識を学びつつ体力をつけることを目的としています。
◆ピアノ・楽器
ピアノや楽器の習い事も人気です。
ピアノは日本でも人気の定番の習い事だと思います。
日本との大きな違いとしては、ピアノグレード(AMEB)があること。
日本でもヤマハや河合でピアノグレードは設けられていますが、オーストラリアのAMEBはオーストラリア全土共通の公的な試験を受けて認定されるものです。
そしてこのAMEBは、進学などでも資格として活用できます。
日本では、ピアノはそれを職業にしない限りは「習い事」の域から出ないことがほとんどです。
しかしオーストラリアではAMEBを取得すれば資格として活用できることは大きな違いといます。
ピアノを習う際にAMEBも意識したいという人は、グレード対策の経験のある先生のもとで習うと良いでしょう。
もちろんピアノを楽しめたら十分という方は、子どもに合った先生を選ぶと良いと思います。
ピアノの他、楽器はバイオリンやギター、トランペットなどの金管楽器、フルート、クラリネットなどの木管楽器なども、小学生から始める人が多いのがオーストラリアの特徴です。
まとめ
以上、オーストラリアで人気の習い事を中心にご紹介しました。
日本でも定番の習い事もあれば、オーストラリア特有の習い事もあります。
オーストラリアに居住して、子どもの習い事を探している方の参考になれば嬉しいです。
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