バイキングの血を引くノルウェー人。
見た目は男女共に長身で大柄な人が多いのですが、実はとってもシャイな人たちです。
真面目で慎重で控えめな性格でもあります。
時間には正確で、約束の時間に来て帰っていきます。
公共の乗り物もトラブルがない限り、タイムスケジュール通りに動きます。
相手を気遣って、適度な距離を保つというところも日本人の感性と似ています。
ノルウェー人をもっとよく知るために、ノルウェー在住歴10年の筆者が教える、 ノルウェー人 の性格と特徴、さらにはノルウェー人 と仲良くなるためのヒントをご紹介します。
※筆者の主観が含まれ、個人的な見解が含まれます。ここでは、ノルウェー人のおおまかな特徴というイメージで捉えて頂ければ幸いです。
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1. 自然が大好き
ノルウェー語でFriluftliv(英語ではOutdoor life)という言葉がありますが、これはノルウェー人の生活にとって重要なポイントです。
赤ちゃんからお年寄りまで「外の空気を吸うことがとても大事」と考えています。
ノルウェー人にはアクティブにアウトドアを楽しむ人が多いのですが、意外とインドア派も存在します。インドア派の人でも、外の空気が大事だという考え方は共通しています。
新鮮な空気を取り入れるために、換気に気をつけ、散歩をよくします。
ノルウェー人に「ちょっと散歩に行こうよ」と言われたら、日本の散歩では済まないことも多々ありますので注意が必要です。時に、彼らの散歩はハイキング並みに歩くことになりますから。
ノルウェー人は天気に関係なく外で子供を遊ばせます。雨でも雪でも子供たちは元気に外遊びをするのです。
季節に関係なく赤ちゃんを外でお昼寝させますし、大人になってからも真冬に窓を開けっぱなしで寝るなんていう人もいます。
ノルウェー人は外出時に寒いのは「天気が悪いんじゃない、服装が悪いんだ」と考えます。
ノルウェーの森はさまざまなベリーやキノコが豊富です。
森の中のベリーやキノコは誰でも自由に採取することが許されているので、ハイキングをしながらベリーを摘み、それをジャムやデザートにしてコーヒータイムを楽しむというのが典型的ノルウェー人の休日です。
2. ウール信者
「ウールは金」という言葉があるように、ウール製品(羊毛製品)はノルウェー人にとって必要不可欠なものとなっています。
ウールのニット、帽子、手袋、靴下に加え、ウールの下着まで存在します。
天気に関わらず外での時間を楽しむノルウェー人にとって、暖かい服装は必須です。
そこで、暖かくて汗をかいてもムレないウール製品は非常に人気があります。
最近のウール製品は質が良く、チクチクせず快適に着ることができます。
また、ウールとシルクをブレンドした製品も人気があります。
筆者は移住の際、ノルウェーの秋冬を乗り越えるために日本から温熱効果のあるインナーを持参しました。ですが、それだけでは厳しい寒さには耐えられませんでした。
ウールのインナーを試してからというもの、その暖かさと快適さの虜になりました。
今では、私もノルウェー人と同じようにウール信者となりました。
3. 週末のユニークな過ごし方
ノルウェーにはFredagskos(金曜の楽しみ)という言葉があります。
ノルウェー人はピザが大好き!金曜日はピザの日と決めている家庭が多い気がします。
ピザは手作り、デリバリー、冷凍ピザと色々な形態が存在するものの、ピザを食べながらテレビを見て、のんびりと金曜の夜を楽しむという過ごし方は典型的です。
ノルウェーは物価が非常に高いので、外食文化ではありません。
日本のように気軽にレストラン、バー等に飲みに行くというのはノルウェーでは一般的ではありません。
アルコール飲料はスーパーや専門店で購入できますが、販売時間が制限されているため、日本ほど手軽に購入できません。
そこで、どこの家庭にもアルコール飲料のストックがあるのが普通です。週末は家族や友達と集まり、ストックしてあるアルコールを楽しむのです。
最近ではピザ以外にも金曜日はタコス、ケバブ、寿司・・・と違ったメニューを楽しむ家庭も出てきましたが、やはりピザの人気は根強いです。
また、スナック菓子は金曜日に食べるという感覚があり、ポテトチップスの広告にも「金曜日のお楽しみにチップスを」なんて言葉が書かれています。
また、ノルウェーにはLordagsgotteri(土曜日のお菓子)という言葉があります。
これはお隣のスウェーデンにもある言葉なのですが、文字通り土曜日は大人も子供もお菓子を食べる日なのです。
スーパーにはチョコレートやグミキャンディーの量り売りコーナーがあり、金曜の夜や土曜の朝にはノルウェー人が群がっています。
老若男女問わず甘いものには目がない国民性です。砂糖の過剰摂取は、健康に害を及ぼすことを懸念して生まれた習慣だそうです。
ノルウェーでは「土曜日はお菓子を食べてもOKな日」ということを幼い頃から親に言い聞かされています。
もちろん、外出時や来客があった時には平日でもお菓子を食べますし、毎日食べている人もいます。
ただ、一般的に「甘いお菓子は土曜日だけにしましょう」という考え方が根付いています。これは子供を持つ親としては非常にありがたい文化でもあります。
関税がとても高いノルウェー。週末は車で食材、生活用品、嗜好品を隣のスウェーデンまで買い付けに行くというのもよくあるノルウェー人の過ごし方です。
4. 愛国心、愛故郷心
長い間、スウェーデンやデンマークの統治下に置かれていたノルウェー。それゆえに愛国心がひときわ強い国民でもあります。
ノルウェー国旗がモチーフの服やかばんを身につけるのはいたって普通です。
また、5月17日の憲法記念日には国を挙げてのお祝いがあります。
民族衣装を身にまとい、街中がノルウェー国旗で飾られます。
隣国との関係は良好ですが、負けたくないというライバル心もメラメラ。特に冬のオリンピックや世界選手権などでは熱のこもった応援が行われます。
ノルウェー人は自分の育った地方(故郷)への愛も強いです。
ノルウェーは方言が多く存在しますが、オスロなどの首都部に住んでいても地元の方言を話し続ける人は普通にいます。
ノルウェー人の挨拶はまず握手をしながら名前を言い、出身地を聞いて盛り上がるのです。
5. 天気に敏感
日照時間の短いノルウェー。人々は天気や外気温に敏感です。
春夏に少しでも太陽が出ているなら、日光浴を試みます。
ビーチはもちろんのこと、家のベランダから公園に至るまで水着姿のノルウェー人が日光浴をしている姿は普通の光景です。
夏場はやたらと水温を気にしますし、水温20℃前後になると湖や海で泳ぐ人々の姿が見られます。
また、冬になって初雪が降るとスキーに行こうと心弾ませます。
アルペンスキーよりもクロスカントリースキーが一般的なノルウェー。老若男女問わず、クロスカントリースキーを履いたノルウェー人をあちらこちらで見ることが出来ます。
6. 男女平等
男性も女性も平等に仕事し、家事も育児もする。イクメンという言葉はノルウェーにはありません。
なぜなら、イクメンは当たり前のことだからです。
街にはベビーカーを押したパパさんの姿、自転車の後ろに子供をのせたパパさんの姿。
家族が1番!仕事は2番!
家族を1番に考えるノルウェー人。仕事よりも幼稚園や小学校のイベントを優先しますし、長期の休みには家族サービスで旅行に行くのは普通の光景です。
物価の高いノルウェーですので、それだけに収入も多いのです。
若い世代には難しいですが、ある程度の年齢になったノルウェー人は別荘やボートを所持していたり、海外にアパートを持っていたりするのは珍しくありません。
ノルウェー人と仲良くなるには?
シャイなので、自分から積極的に話しかけてくる人は多くありません。
特に若者は気心の知れた友達同士で行動するのが好きで、新しく来た人に対する警戒心は強い傾向にあります。
それを疎外感と受け取ってしまう外国人も多いのは確かです。
ただ、閉鎖的な性格というわけでもなく、こちらから話しかけていけば親切に応対してくれる人たちです。
興味はあるけれども遠巻きに様子をうかがっているだけなのです。
ノルウェー人にとってパーソナルスペースは必須。そんな、彼らと仲良くなるにはとにかく時間がかかります。
てっとり早く、彼らと仲良くなるには趣味やお酒の力を借りるという手もあります。
共通の趣味があると話がぐっと深まりますし、お酒が入ると陽気になる人々が多いので、会話が弾みやすいです。
また、ノルウェー人はコーヒータイムが大好きですからお茶に誘うのも有効です。
ノルウェー人の性格と特徴まとめ
シャイで真面目。自然と祖国を愛するノルウェー人。
世界の中でもトップクラスの男女平等な考えを持ち、自分の意見をしっかりと持っている国民性です。
控えめな性格から、仲良くなるのに少し時間はかかりますが、優しく温厚な人が多いので勇気を出してノルウェー人の輪に飛び込んでみてください。きっと暖かく受け入れてくれるでしょう。
生活習慣は大きく違いますが、日本人とノルウェー人の性格は実はとっても似ているのです。
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