みなさんは、ノルウェー王国と聞いて何を思い浮かべますか。サーモン、オーロラ?
ノルウェーは北欧諸国の中でもマイナーな国のひとつですが、実は魅力に溢れた素晴らしい国なんですよ。
『叫び』で有名な画家のムンクや音楽家のグリーグもノルウェー出身です。
ディズニー映画『アナと雪の女王』の舞台となった国でもあります。
今回は、海外への移住を考えている方々にノルウェー移住の魅力を8つ厳選してご紹介したいと思います。
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1. 英語が通じる
海外へ移住する人がまず心配することは言語ではないでしょうか。
ノルウェーの公用語はノルウェー語ですが、多くの国民が英語を上手に話します。
英語圏ではないヨーロッパ諸国の中でもトップクラスの英語力を誇ります。
また、ノルウェー人は訛りの少ないきれいな英語を話すので、日本人にとって聞き取りやすいと思います。
その点、留学生や駐在員とその家族、短期のワーホリ滞在者など、永住を目的としない移住者のみなさんは英語だけで問題なく日常生活を送ることが出来ます。
2. 学費・留学費用が無料
ノルウェーでは小学校から大学までの公的教育機関における授業料が無料です。
留学生でも学費が無料なのはヨーロッパの大学ではとても珍しいと思います。
以前は留学生も無料だった隣国のスウェーデン、フィンランドの大学は現在では有料化されています。
現在、北欧で日本人でも無料で留学できる国はノルウェーだけとなっています。
また、留学生は優先的に学生寮に入居できます。物価が高いノルウェーにおいて、学費や滞在費を節約できることはとても大きな意味を持つのではないでしょうか。
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3. 学生ビザでも働ける
ノルウェーでは学生ビザでも週に20時間までの労働が許されているため、アルバイトをすることができます。
物価が高いということは、それだけ給料も高いということになります。
就労ビザを取得するのは難しいため、留学生として学生ビザを取得してノルウェーに移住し、アルバイトに精を出しているツワモノもいるくらいです。
私がオスロ大学留学中にアルバイトしていた場所では時給150クローネ(約2,000円)いただいていました。(2017年2月末現在のレート 1クローネ=13円)
週に20時間ですから、週に3,000クローネ(約4万円)、月に換算すると約12,000クローネ(約16万円)の給料をいただいていました。
この給料はノルウェーでは低いほうの金額ですが、学生生活のおまけで稼ぐバイト代としては十分すぎると思います。
4. ワーホリビザの開始
2013年2月より、日本とノルウェーのワーキングホリデー制度が始まりました。
首都オスロのカフェでは日本人のスタッフを見る機会も増えてきました。みなさん、ワーホリでいらっしゃっているようです。
あまり、知られてはいませんがノルウェーはコーヒーがとても美味しいです。
ワーホリビザを利用して北欧のカフェで働いてみるという体験もステキですね。
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5. ヨーロッパ旅行に格安で行ける
先にお話しましたように、学生ビザでも20時間までの労働が許可されているノルウェー。
給料もとても高いので、留学やワーホリ中にアルバイトで貯めたお金でヨーロッパへ海外旅行に行く若者が多くいます。
格安航空券の利用ですと、ノルウェーからロンドン片道で199クローネ(約2500円)という信じられないような価格で旅をすることができます。
また、ヨーロッパ圏内ならば飛行時間も短く、週末旅行を楽しむ人も多くいます。
シェンゲン圏内の場合、パスポートチェックなどの出入国審査すらないので気軽に旅が出来ます。
6. 美しい自然と優しい人々
ノルウェー人はシャイで控えめな国民性です。
バイキングのイメージにぴったりの強面のノルウェー人も、実はとても引っ込み思案な性格だったりします。
そして、多くのノルウェー人はお酒を飲むと朗らかに変わります。
お酒と共に陽気でおしゃべりになるので、シャイなノルウェー人と親しくなるにはお酒の場へ行くようにとアドバイスされた経験もあります。
外国人も多く、ノルウェー語が話せない人も暮らしています。社会全体で外国人も快適にノルウェーで暮らしていけるようにサポートする姿勢が整っています。露骨な人種差別なども他の国に比べればないに等しいでしょう。
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そして、ノルウェー移住の魅力として欠かせないポイントとなるのが豊かな自然です。
美しいフィヨルド、たくさんの森と湖。
夏には森でブルーベリーを摘み(個人所有の森でもブルーベリー、ラズベリー、クラウドベリーなどのベリー類は誰でも自由に採っても良いのです。)オリジナルのジャムやドリンクにしていただきます。
ハイキングやキャンプも人気があります。
冬は森でスキーをしたり、湖でスケートやソリ遊びを楽しんだりとアウトドアライフも充実しています。
7. 子育てがしやすい
ノルウェーは子育て制度がとても充実しています。
まず、妊娠や出産にかかる費用が無料です。
また、仕事をしている人は有給の産休がもらえます。
父親と母親の両方がもらえる制度が整っており、100%の給与で49週間、もしくは80%の給与で59週間の有給育児休暇を取得できます。
仕事を持たない人については、妊娠出産費用が無料にも関わらず、出産お祝い金が国から出ます。
また、子ども手当てが毎月970クローネ(約13,000円)が18歳まで出ます。
2歳以下の子どもを保育園に通わせずに家で見ている場合、さらに毎月6,000クローネ(約8万円)が支払われます。2017年の8月より7500クローネにまで金額が引き上げられる予定です。
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その他、
歯科を含む医療費は18歳以下までは無料。
公立小学校から大学までの学費も無料。
公共交通機関における学生や子どもの割引(週末は大人1人あたり子ども1人の運賃が完全に無料となる制度)もあります。
子どもとの時間がたっぷりと取れる社会体制が整っており、子どもが病気したときに年間10日間までの有給制度もあります。(子どもが3人以上いる場合は15日まで拡大して取得できる制度です)
12歳以下の子どもを持つ労働者にとって給与を100%保障され、堂々と子どもの怪我や病気を理由に仕事を休むことができる社会は「国全体で子育てをする」というノルウェーの考え方そのものですね。
8. 充実した社会保障制度
あまり、知られていませんがノルウェーは原油産出国のひとつです。
この原油で潤った財政が充実した社会保障制度につながっています。
子育て支援、年金の充実、労働者への社会保障、難民や移民への支援など確立された制度があります。
子どもの教育に良い国ランキング、子育てしやすい国ランキング、世界一住みやすい国ランキングなどでトップ圏にランキングしているのは国民の生活への満足度の高さを表していると思います。
ノルウェー移住の魅力まとめ
北極圏に近いので極寒の国という印象を持たれている方もいるかもしれませんが、メキシコ湾流のおかげで実際はそこまで寒さは厳しくありません。
ノルウェーは物価の高い国ですが、給与も高く、社会保障がとても充実しています。
家族を一番に考える社会体制が確立しており、休暇も充実しています。
多くのノルウェー人が年に何度も海外旅行を楽しみます。
ノルウェーの物価に比べれば、世界のどこを旅しても物価の安さに驚くでしょう。
また、愛国心の高い国民性でノルウェー国旗の入った洋服やグッズを持っている人までいますよ。5月17日の憲法記念日には国中でお祝いします。
美しい民族衣装ブーナッドを着て、国中がノルウェーの国旗カラーに包まれる日は必見です。
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