インドを訪れるためにはビザが必要で、旅行者でも1日以上の滞在でビザが必要となります。
2017年からは日本人限定でアライバルビザの取得が可能になり(観光ビザのみ)、旅行で訪れる人にとってはとても便利になりましたが、まだ、事前に申請する方法が一般的です。
沢山の国にビザなしで渡航できる日本人は、ビザの申請にあまり慣れていませんが、安心してとれるようにビザの種類や取得方法を確認いたしましょう。
インドのビザ取得のルールは、毎年のように変わります。
例えば、2018年は、就労ビザの延長方法が、オンライン申請へと変わりました。
必要書類や、滞在期限などは頻繁に変わる為、ビザ申請時には、ネットなどの情報は参考にする程度にし、インド大使館等のオフィシャルの最新情報を必ず確認するようにしましょう。
インドのビザにはどんな種類がある?
インドのビザにはさまざまな種類があります。
ビザの種類一覧
- BUSINESS VISA(商用ビザ)
- TOURIST VISA(観光ビザ)
- CONFERENCE VISA(会議ビザ)
- DIPLOMATIC & OFFICIAL VISA(外交・公用ビザ)
- EMPLOYMENT VISA(就労ビザ)
- ENTRY VISA (エントリービザ)
- FILM VISA(撮影用ビザ)
- INTERN VISA(インターンビザ ※学校卒業後2年以内の申請者に限る )
- JOURNALIST VISA(ジャーナリストビザ)
- MEDICAL and MEDICAL ATTENDANT VISA(治療と付き添い人のビザ)
- MISSIONARY VISA(宣教ビザ)
- MOUNTAINEERING VISA (登山ビザ)
- PROJECT VISA(公共事業ビザ※電力、鉄鋼事業に限る)
- RESEARCH VISA(研究ビザ)
- STUDENT VISA)(学生ビザ)
- TRANSIT VISA(乗り換えビザ)
- UN DIPLOMAT/UN OFFICIAL VISA(国連関連ビザ)
上記のように沢山のビザがありますが、日本人が主に取得するビザは
- 観光ビザ
① ツーリストビザ
② eツーリストビザ
③ ビザ・オン・アライバル - 商用ビザ
① ビジネスビザ
② 就労ビザ - その他ビザ
① 学生ビザ
② 家族滞在ビザ
になります。
それぞれ見ていきましょう。
インドのビザ7種類の特徴や滞在期間を紹介
観光ビザ
①ツーリストビザ
期限:発行から180日(90日で一時出国を求められる可能性あり)
特徴:
- 観光を目的とした滞在にのみ利用可能
- 費用が安価(1550円)だが、取得に手間がかかる。
- インド国内どの空港からでも入国が可能。
- 複数回入国できる。
② eツーリストビザ
期限:入国から60日
特徴:
- 事前にネットで申請し、プリントした書類で入国します
- 費用は25USドル(約2800円)
- 出国4日前までにオンラインで申請。
- 2回まで入国が可能
③ ビザ・オン・アライバル
期限:60日
特徴:
- 空港到着後申請(国内6ヶ所の空港で取得可能)
- 2200ルピー(約3600円)と費用は最も高い
- 2回まで入国可能
- 現地での申請に時間がかかることが多い。(長くて1時間程度)また、日本人のみの新しい制度の為、空港職員にもあまり浸透しておらず、カウンターを探すのに手間がかかることが多い。
商用ビザ
① ビジネスビザ
期限:6ヵ月~5年
特徴:
- 商談、打ち合わせ、投資などの目的で滞在する場合に取得可能。(インド国内で収入が発生する場合には不可)
- 現地で期限の延長が可能(しかし、ビジネスビザのみ)
- 期限内であれば何度でも入国可能
- 料金は期間によって変わる。
② 就労ビザ
期限:6ヵ月~3年
特徴:
- インド国内にある企業で雇用される場合に必要なビザ。インド国内で収入が発生する場合は、こちらが必要。
- 現地での延長が可能。
- 期限内は何度でも入国が可能。
その他ビザ
① 学生ビザ
期限:6ヵ月~5年(入学許可証に書かれた就学期間)
特徴:
- 期限内は何度でも入国が可能。
- アルバイトなどの収入を得ることは不可。
② 家族滞在ビザ
期限:6ヵ月~3年
特徴:
- インドで働く家族と同居を目的に取得可能なビザ
- 何度でも入国が可能
- インド国内で延長が可能
ビザ申請の流れ
Eアライバルビザ、ビザ・オン・アライバルを除き、一般的なビザ申請の流れは共通しています。
- 必要書類を集める
↓ - ホームページ上でビザ申請登録をオンラインで行う
↓ - 必要書類を該当地区の大使館・領事館に提出する(直接出向いても、郵送してもよし)
↓ - メールで発行完了のお知らせを受け取る
↓ - 該当地区の大使館・領事館、または郵送でビザを受け取る。
申請の基本的な流れはどれも同じですが、代行会社に依頼する場合は、手数料と必要書水を代行会社に渡して、オンライン登録からを委託する形になります。
郵送と直接現地で取得する場合の違いは、③と⑤が違うだけなので、申請者の都合で決めて問題ありません。
各ビザに必要な申請書類(頻繁に変わる為、公式情報での確認をおススメします):
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/downloads/Visadocuments.pdf
オンライン登録フォーム:
https://indianvisaonline.gov.in/visa/
インドのビザの申請場所、申請期間
ビザ取得には、主に下記の方法があります。
- インド大使館、領事館に郵送で書類を送る。
- 直接インド大使館・領事館に行き、申請書類を提出する。
- ビザ所得をサポートする代行会社に依頼する。
- eアライバルビザをオンラインで申請する。(観光ビザのみ)
- 直接空港でアライバルビザを取得する。(観光ビザのみ)
※それぞれの申請方法のメリット・デメリットは後の項で紹介します。
就労ビザ取得について:
就労ビザを取得する場合、受け入れ先の企業が、すでに就労ビザ取得のスキルを持っているか、雇用先指定の代行会社を使うことが一般的です。
かなりの量の書類をそろえる必要がありますが、ほとんどが受け入れ先からの書類です。
申請者が用意する書類は観光ビザに、英語のCV(履歴書)を追加する程度です。
学生ビザ取得について:
また、学生ビザは、受け入れ先のサポートがどの程度なのか、学校法人によって全く違うので、旅行代理店に依頼して書類を確認してもらった方がスムーズかもしれません。
日本国内、申請場所は2ヵ所あります
日本国内で申請する場合、
- 東京
- 大阪
で申請が可能です。
申請場所は、住民登録のある都道府県で決められているため、確認してから申請しましょう。
インド大使館 領事部(東京)
〒102-0074 東京都千代田区九段南2-2-11
電話: 03-3262-2391~97
在大阪インド総領事館(大阪)
〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町1-9-26 船場ISビル10階
電話:06-6261-7299
担当地域:
東京は
北海道、宮城、福島、青森、山形、岩手、秋田、東京、神奈川、千葉、埼玉、長野、山梨、群馬、栃木、新潟、石川、富山、福井、愛知、静岡、岐阜、沖縄
大阪は
大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山、広島、岡山、山口、島根、鳥取、愛媛、高知、香川、福島、福岡、熊本、鹿児島、長崎、大分、佐賀、三重
申請期間
ビザの発行は、必要書類を受理から3~4日程度となっています。
大使館、領事館で直接申請する場合は、カウンターで書類をチェックするため、その場で問題なく受理されれば、3日後くらいでメールで発行の連絡が来ることが一般的です。(進行具合もメールで来るので、とても分かりやすいです。)
申請方法ごとのメリット・デメリット
1) 郵送での申請
該当大使館・領事館から遠くに住んでいる、もしくは、平日に仕事で書類の提出に出向けない場合に便利なのが郵送です。
しかし、提出書類に不備があった場合、連絡なく返送されて、郵送し直しになるケースが多いです。
出発日が迫った急ぎの場合は、大使館職員が電話で指示をくれるケースもありますが、必ずではないので、出発が迫っている場合には気を付けましょう。
また、不備があった場合の往復の輸送料金は、申請者負担です。
2) 直接インド大使館・領事館に行き、申請書類を提出する
現地で直接書類をチェックしてもらえるため、一番安心でおススメなのがこの方法です。
しかし、全国で2ヵ所しか受付が無く、また、平日のみの対応なので、出向くのが難しい倍は他の方法を選ぶしかありません。
3) ビザ取得をサポートする代行会社に依頼する。
書類のチェック、英語でのオンライン登録を行ってくれるため、ビザ申請初心者には嬉しいサービス。
しかし、通常の申請期間に比べ、代行会社に書類を送り、やり取りをする時間が追加されるため、1週間くらい余分に時間がかかることがあります。
一番大きな利点は、就労ビザや学生ビザなど、インド国内の受け入れ先からの書類が必要な場合、郵送前にPDFなどの電子ファイルのスキャンを確認してもらえるため、不備で何度もインド国内から郵送してもらうリスクが減ります。
4) eアライバルビザをオンラインで申請する。(観光ビザのみ)
観光や、就職活動で行く場合に便利なビザ。
事前申請に比べて、格段に手続きが簡単です。
しかし、印刷するページを間違えて入国できなかったケースや、入国の時間によっては、カウンターが混雑して1時間程度かかってしまう場合もあります。
現地でスムーズな入国を希望する場合には、あまりおススメできません。
5) 直接空港でアライバルビザを取得する。(観光ビザのみ)
こちら、2017年から日本人のみを対象として出来た新しい制度です。
事前申請の必要ない本当に便利な制度ですが、まだ空港職員に浸透しておらず、現地で取得に時間がかかってしまうことが多いようです。
また、インドのビザ制度は、毎年のように改変がある為、必ず出国前に確認しましょう。
詳細情報:
2017年4月1日より適用 日本人向け到着時ビザプログラム
インドの永住権取得について紹介
最後にインドに永住を希望している人のために、永住権について触れます。
インドには、アメリカのグリーンカードのような永住権はありません。
しかし、インド国籍保持者と婚姻契約を結んだ場合には、パートナーとして住民権を申請できます。
こちらはPIOカード(Person of Indian Origin)と呼ばれ、一般的には15年ごとに更新が必要御なります。
PIOカード保持者は、インド国内で就労することも可能で、不動産の購入も可能です。(選挙権はない。また、研究や宣教など、制限される活動もあります。)
申請方法
- 申請には結婚を証明する書類と、パートナーがインド国籍であることを証明するための書類が必要です。
- 必要書類を揃えたら、住んでいる国の在外公館に提出します。申請料は44000円です。(2018年6月現在)
- 提出して、約2か月ほどで発行されるケースが多いようです。
詳細:PIOカード
インドのビザまとめ
よく利用されるインドのビザについて纏めてみました。
この情報をヒントにスムーズに入国しましょう。
また、ビザの最新情報は常にチェックするようにしてくださいね。
URL:インド大使館ビザ情報
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