日本で日常的に目にする北欧ノルウェー産のサーモン、サバ、ししゃも。
では、ノルウェー人は普段どんなものを食べているのでしょうか?
やはりサーモンなのかしら。いえいえ、実はノルウェー人が一番好んで食べているのはピザだったのです。
筆者も移住当初はスーパーのピザの品揃えの豊富さに圧倒されました。
ピザの粉、ソース、トッピングに加え、焼くだけでOKの冷蔵・冷凍ピザも種類が豊富にあります。
その内容はベジタリアンピザ、デザートピザ、小麦粉アレルギーの方向けのグルテンフリーピザまで充実しています。
ノルウェー人の食事は?夕食メニュー・ベスト4と朝食、ブランチ
漁業国として知られているノルウェーですが、一般的なノルウェー人家庭の食卓にはどのようなメニューが並ぶのか具体的にご紹介します。
夕食にはピザかタコス
ノルウェー人のピザ熱。週に1度はピザの日として、夕食にピザを食べているノルウェー人は少なくありません。
ノルウェー大手食品会社の調査によると、ノルウェー人の夕食メニューのベスト4は以下でした。
- 第1位はピザ
- 第2位はタコス
- 第3位はハンバーガーと鶏肉
- 第4位がサーモン
魚を多く食べているイメージのノルウェーですが、実際にはジャンクフードが上位を占めていますね。
頻繁にジャンクフードを食べているのですが、健康にも気を遣っているようです。
栄養のバランスを考慮し、メインフードに加え、茹でた野菜やサラダを添えるなど工夫しています。
ノルウェー大手青果会社に勤める友人によると、過去10年のノルウェー国内での野菜、フルーツ消費量は右肩上がりなのだそうです。
ノルウェー人の朝食
平日はヨーグルトにグラノーラ、牛乳にシリアルで簡単に済ます人が多いようです。
パンを食べる人も多いのですが、日本の白いパンと違い穀物たっぷりの茶色いパンを食べます。
パンに乗せる具材のことをノルウェー語でポーレッグと呼ぶのですが、その内容はとても充実しています。
バター、マーガリン、ジャム、蜂蜜、チーズ、ブラウンチーズ(ヤギのチーズ)、ハムなどに加え、魚のパテ、レバーパテ、キャビアクリーム、サバのトマト煮があります。
イタリアンサラダ、ロシアンサラダ、エビサラダなど野菜やハム、エビなどの具材をマヨネーズで和えたポテトサラダのようなポーレッグも種類が豊富です。
週末のブランチ
週末はゆっくりとワッフルやパンケーキを焼いて食べるという家庭が多いです。
ノルウェーのワッフルは薄めで、ジャムやブラウンチーズと一緒にいただきます。
ノルウェーのパンケーキは厚みのあるアメリカンパンケーキとは異なり、薄いクレープのような形状の物が一般的です。
ブルーベリージャムなどと一緒にいただきます。
人気ゴハンブロガーの登場
毎日のゴハンの献立に頭を悩ませているのは、ここノルウェーでも同じです。
代わり映えのしないメニューに変化を加えようと、ノルウェー人主婦たちが参考にしているのが、人気ゴハンブロガーのサイトです。
プロのシェフやパティシエのサイトではなく、一般の主婦が書いているブログですが、瞬く間に人気に火が付き、書籍やテレビ番組になりました。
ノルウェーでのお弁当事情
ノルウェー人のランチタイムは短く、会社や学校の食堂で食べる人やお弁当持参が多数派です。
会社のランチ時間は30分、小中学校のランチ時間は15分程度です。
一般的なノルウェー人のお弁当は穀物のパンに様々なポーレッグを乗せたもの。
サンドイッチやパスタサラダなどを手作りしている人もいますが、普通は簡単なオープンサンドやリンゴやバナナなどのフルーツ、生のニンジンなど質素な内容です。
筆者は子供に日本風のお弁当を持たせることがあるのですが、ノルウェー人たちは日本人のお弁当に驚き、感動していました。
ノルウェー人の食事時間と回数
朝食は6~8時頃、昼食は11時頃、夕食は16時~17時頃と早いです。
そのため、夜食としてもう一食追加する人が多いのです。
夜食には穀物パンやクネッケブローと呼ばれる乾燥したパン(固めのクラッカーのようなもの)にジャムやポーレッグを乗せたものやおかゆを食べる人が多いようです。
1日4食に加え、間食をする人もいます。
幼稚園や小学校では午後2時がおやつタイムとなります。
フルーツやカット野菜、スープに穀物のパンやクネッケブローが提供されることが多いですね。
コーヒー文化
ノルウェー人にとってコーヒーは欠かせないもののひとつです。
ノルウェーは高品質なコーヒーが楽しめる国としてコーヒー好きの間では密かに有名なんですよ。
浅炒りのコーヒーをブラックで楽しむのがノルウェー流。
また、ドリップ式ではなくエアロプレスという独特の抽出方法をしたコーヒーが人気が高いようです。
朝から一杯、ランチ後に一杯、仕事中に一杯、夕食後に一杯、夜の団欒時に一杯・・・とノルウェー人のコーヒー摂取量には驚かされます。
電車やバスの中でもテイクアウトのコーヒーカップやマイ保温カップを持っている人の姿もよく見られます。
ノルウェー人の家に遊びに行くと必ず「コーヒーいかがですか」と声をかけられます。
町で知り合いに会った時にも「コーヒー飲みにいきませんか」という流れになることが多いです。
オスロ市内には何件か有名なコーヒー店があります。
郊外に住んでいる筆者ですが、お気に入りのコーヒー店からのコーヒー豆の定期便を契約しています。
定額で毎月、お勧めのコーヒー豆を自宅まで発送してくれるサービスです。
ノルウェーの新しい食文化サービス
ネットスーパー
近年、急に人気が出てきたのがネットスーパーです。
毎日買い物に行くことが難しい高齢者や幼い子供のいる家庭を中心に人気を集めています。
ネットで注文をしておくと、指定した日時に自宅までお届けしてくれます。
また、市内に配置された冷蔵&冷凍機能のある倉庫に自分で取りに行くこともできます。
食品、アルコール飲料、生花、日用品に渡るまで豊富な取り揃えですが、料金設定は通常店舗より少し高めに設定されています。
宅配ディナーサービス
ノルウェーの宅配ディナーサービスは高級志向で、有名なシェフとのコラボレーションや指定農場からの限定食材を使用した特別ディナーセットなどがあります。
厳選食材と共にレシピも届けられ、初めてでも本格的なコース料理に挑戦することができます。
筆者も何種類かお試ししてみましたが、今まで作ったことのない料理にチャレンジするのは、お料理教室に通っている感覚で非常に楽しむことができました。
テイクアウトが人気
外食税の高いノルウェーではテイクアウトが人気です。
ピザ、ケバブ、寿司からインドカレー、タイ料理、ベトナム料理まで多岐にわたる料理をお持ち帰りすることができます。
知人を呼んでパーティーをする時などにもテイクアウトは非常に便利ですよね。お仕事帰りのノルウェー人がテイクアウトの寿司やピザを持って帰宅を急ぐ様子は、こちらでは普通の光景です。
ピザやタコスが多かったノルウェーの食文化
今回の記事を執筆するに辺り、知人のノルウェー人にゴハン事情を聞いてみたところ、やはりピザやタコスを食べる家庭が多くありました。
朝食はヨーグルト、グラノーラ、シリアル、おかゆ、穀物のパン。ランチは穀物のパンにポーレッグを乗せたものやフルーツ。
夕食はジャンクフードの人気が高いものの、付け合せに野菜が準備されます。
ノルウェー人にとっては長らく、じゃがいもが主食でしたが、最近ではじゃがいもの代わりに米やパスタを取り入れる率が上がってきました。
米はインディカ米が主流です。WOK(ウォック)と呼ばれる肉や魚と野菜を炒めた料理にインディカ米を付け合せにした料理が人気があります。
パスタはペンネなどのショートパスタ、スパゲティ、マカロニ、ラザニアなどイタリア料理の人気が高いです。
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