インドは、基本的には都市部全域で英語が使えます。
しかし、かなり強い訛りと、独特の言い回しがあり、英語がネイティブの人に非常に聞き取りにくいです。
インド人が良く使う簡単なフレーズを覚えておくと、話していることがなんとなく分かったり、相手にも伝わりやすくて便利です。
日本人の英語のように文法などに気を付けるよりも、ローカルの言葉と英語を自由に組み合わせた、とてもカジュアルな英語を話すことがコツです。
インド人が頻繁に使う言葉を知っておくことで、国民性や文化の違いも見えてきます。
ここではインドで重宝する会話フレーズ30選を、インド在住者からご紹介します。
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単語で伝わる!インド語(ヒンディー語)の人気フレーズ
ナマステ(नमस्ते)
意味:「こんにちは」
どこの国に行っても、現地の言葉で「こんにちわ」が言えると、一気に第一印象が良くなりますよね。
オフィスの同僚、友達にはカジュアルに、What’s up!と声を掛け合うことが多いです。
ダンニャワード ( धन्यवाद)
意味:「ありがとう。」
「こんにちは」に続き、こちらも海外では現地の言葉で言えるとより一層親しくなれます。
しかしインドでは、親しい人には親切をしてあげることが当然!お礼は言われたくない、という考えがあります。「ダンニャワード」と言われると、よそよそしく感じてしまう人も多いです。
親しくなった人には、”Thank you”と言う方が一般的です。
ハーン (हैन)
意味:「はい。」
はい!と返事する時は、ハーンです。身上の人に対しては、敬称の“ジ”を付けて、“ジーハーン”や、“ハーンジ“と言います。
日常では、もっと短く”ハー“とだけ言うこともあります。日本語では、なんとなく失礼な感じに聞こえますね。
ナヒーン (नहीं)
意味:「いいえ」
海外に出た時には、No!をハッキリ言えることがとても大切です。
インドでは、日本的に空気を読むという文化がほとんどないので、何かを断りたいときには、はっきりと言いましょう。
もちろん、英語で”No”と言っても、普通に通じますよ。
バイヤー (भैया)
意味:「お兄さん。」
元々の意味は、お兄さんですが、ドライバーやレストランのウエイターを呼ぶときなど、幅広く使える敬称です。
「すみません!」と呼びかける感覚で使いましょう。
逆に、お店の人がお客さんを呼ぶときには、男性には”Sir”、女性には”Mom”と呼びかけます。
よりカジュアルに、同僚や友人、実際の兄弟を呼ぶときには、短く”バイ”と呼ぶことが多いです。
インド人が頻繁に使うフレーズ
ノー・プロブレム (ヒンディ語:コヒーン・バット・ナヒーン(कोई बात नहीं)
意味:「問題ないよ。気にしないで」
インド人を代表する口癖です。インドにいると、うんざりするくらい聞きます。
私たちの感覚ですと、迷惑を受けた方が「気にしなくていいよ。」と言いますが、インドだとミスをおかした側が「問題ないから。」と平気で言います。
問題がある時には、はっきりと「問題だ!」と言いかえしましょう。
ワン・ミニット(ヒンディ語:エーク・ミニッツ(एक मिनट)
意味:「(1分だけ)ちょっと待って。」
1分の場合もあれば、1秒(エーク・セコンド)の場合、3分、10分とバリエーションがありますが、本当に頻繁に使います。
インド人の時間間隔は日本人と全く違うため、1分と言われたときは、10分以上待たされることを覚悟しましょう。
店先などで待たされる場合は、「どれだけ時間がかかる?」と聞くよりも、「何時何分までに出来る?」と聞いた方が確実かもしれません。
どちらにしても、日本的な時間感覚が通用しないことだけは、覚悟をしておいた方が良いでしょう。
挨拶で使いたいインド語のフレーズ
アープ ・カェセー ・ハェン? (आप कैसे हैं?)
意味:「お元気ですか?」
インドでは、知り合いに会った時には、必ず「お元気ですか?」と聞くのがマナーです。
家族ぐるみの付き合いならば、家族全員の健康を聞いていくことも珍しくありません。
もちろん、英語でHow are you?と聞いても問題ありませんし、What’s up!と軽く声をかけることもあります。
答える時には”ティーケー(元気です)”、”バリヤー(最高)”などと答えるのが一般的です。
アップカ・ナーム・キャ・ハェ? (आपका नाम क्या ?)
意味:「あなたの名前は何ですか?」
メーラ・ナーム・○○・ハェ (मेरा नाम ○○ है)
意味:「私の名前は○○です。」
自己紹介、相手の名前をヒンディー語で聞けるのも、現地の人と親しくなるコツの一つです。
フィルミレンゲー(फिर मिलेंगे।)
意味:「また会いましょう。」
さようならは、”Bye”と言うことが多いですが、別れ際に一言フィルミレンゲーと足せると印象が良いでしょう。
ちなみに、インドの古い映画音楽で”Sayonara”という曲があるようで、日本語でサヨナラと言っても通じるインド人が非常に多いです。ぜひ、試してください。
知っていると便利なフレーズ
ジャルディ(जल्दी)
意味:「急いで!」
時間の感覚がゆっくりなインド人相手には、ジャルディ!と言う機会が多いでしょう。
覚えておくと、すぐ使える便利フレーズです。
とくに、ローカルのオートリキシャーや、タクシードライバーなどは英語が分からないこともあるので、使う機会が多いかもしれません。
トラ(トラトラ)(थोड़ा)
意味:「ちょっと。」
こちらも、とても頻繁に使います。インドでは、お菓子やお茶などを勧められる事がとても多いですが、味見だけしたい場合には、トラトラと言いましょう。
「ヒンディー語話せるの?」と聞かれたときに、トラトラと言っても、とても喜ばれます。
チャイエー(चाहिए)
意味:「欲しい。」
欲しい場合には”チャイエー”、いらなければ”ナヒーン・チャイエ”です。
しかし、厚意で勧められたものに対して”ナヒーン・チャイエ”(欲しくない)と断ると無礼に聞こえてしまうので、No thank youと断った方が良い場合もあります。
バス!(बस)
意味:「もう充分!」
充分という意味ですが、タクシーなどで到着した時にも使える便利な表現です。
もちろん、しつこい相手に言ったり、食事などのおかわりを勧められた時にも使えます。
アラムセー(आरामसे)
意味:「落ち着いて。」
なにかとイライラすることが多いインド。そんな時には、インド人に”アラムセー”と言われてしまうこともあるかもしれません。
何事に対しても、冷静に、落ち着いて対応する事が大切なのでしょう…。
アレー・ヴァー(अरे वार)
意味:「あれ、まあ。」
日本語とほとんど同じこのフレーズ、インド人が良く使っています。使えると、ちょっと楽しめるお勧めフレーズです。
お店などで使えるフレーズ
○○・キダル・ハェ?(○○ किदल क्या ?)
意味:「○○はどこですか?」
道を聞くときに便利なフレーズです。
インドで道を聞くと、本当は道を知らない人も親切心で適当に自信満々に道を教えてくれます。(よけいに迷うので、有難迷惑ですが)
確信がない時は、何人かに聞いた方が良いでしょう。
キットナ・ルピア?(कितना रुपया?)
意味:「いくらですか?」
買い物をするときに、必ず必要なフレーズです。
お店の人が値段を言ってくれるとき、インドの数字は非常に複雑なので、英語の数字で言ってくれる人が多いです。
若い人は、30以上ヒンディー語で数字を言えない人も多いです。
○○・ディージェ(○○ दिजीए)
意味:「○○を下さい。」
非常にシンプルなので使い易い言葉です。
「○○と○○が欲しいなど、複数お願いする場合は、”○○アォール○○・ディージェ” と言います。
スワディシュト(स्वादिष्ट)
意味:「美味しいです。」
レストランで美味しかった場合は、それを伝えてあげれると喜ばれますね。
スワディシュトの代わりに、”アッチャー・ハェ”(意味:これ良いね)と言う場合も多いです。
トラブル時に使えるフレーズ
出来るだけトラブルには巻き込まれたくないですが、もしもの時にとっさに言えると良いでしょう。
現地の言葉が分かると周囲の助けが求めやすくなりますが、もしも、とっさの時に下記のフレーズが出てこなければ、英語でも全く問題ありません。
周りに意志を表現することが大切です。
バチャオー!(बचाओ!)
意味:「助けて」
トラブルにあった時、とりあえず周りに助けを求めましょう。
たとえ英語が分からない人だったとしても、単語とボディランゲージだけの会話で通じることもあります。
メー・ラスター・ボゥー・ガヤー・フーン(मैं रास्ता भूल गया (गई) हूँ)
意味:「道に迷いました」
道に迷ったこと、行き先が分かれば、何とか道を案内してくれる人を捕まえることも出来るでしょう。出来るだけ困った顔をすることで、目的地まで案内してくれることもあります。
メー・サムジャー・ナヒーン(मैं समझा (समझी) नहीं)
意味:「分かりません」
インド人は、相手が理解していなくても、平気で現地の言葉で話し続けることが多いです。
相手の言葉が分からないまま曖昧にうなずいていると、どんどん話が進んでしまうため、分からない時には分からないことを伝える必要があります。
チョール!(चोर!)
意味:「泥棒」
インドはとてもスリが多い国です。もしも、貴重品を取られたと思ったら、チョール!と叫びながら追いかければ、周りの人が捕まえてくれるかもしれません。
ディヤーン・ラコー! (यान रखो)
意味:「危ない」
車などの交通事故はもちろん、いろいろなアクシデントが多い国です。とっさに「危ない!」と言えると、役に立ちそうですね。
知っていないと混乱する、ヒングリッシュ
インド人の独特の英語のことをヒングリッシュと呼びます。
英語が話せる人でも、インド人の強い訛りのヒングリッシュに必ずつまずきます。
What is your good name?
意味:「あなたの名前は何ですか?」
最初の頃は、これがなかなか聞き取れないです。なぜか、インド人は相手の名前を聞くときに決まってGood name (グド・ナーム)と聞きます。
Do one thing.
意味:「こうしなよ。」
こちらも、なぜなのか分かりませんが、話し始めるときにかなりの率でこの言葉を使います。「今から言うアドバイスを聞け」という意味なのでしょうが、ただの口癖だと思っていいでしょう。
Parcel
本来の英語での意味は小包ですが、インドでは荷物全般やお持ち帰りの意味で使います。
レストランでテイクアウトする時や、通販や郵送で届いた荷物など、とにかくParcelと言います。
ランチのデリバリーもParcelなので、電話がかかってきたときに、Your parcelと言われると、慣れるまでは混乱してしまいます。
Lakh(ラック), Crore(カロー)
意味:10万、1000万
インド独特の単位ですが、英語の会話の中でも普通に出てきますので、使い慣れるまでは難しいです。特にお金を数えるときに使います。
また、1000を表すときにはKを使うことが多いです。(例:1K, 10K)
ビジネスの場面でも、知っていて当たり前のように使われるので、把握しておいた方が良さそうです。
インド語を学んでみたい方へ
以上、インドの生活で頻繁に出てくる、知っていた方が良いフレーズでした。
基本的に、英語がある程度分かれば、日常生活に困ることはありません。
しかし、かなり独特の言い回しがあったり、英語の中にヒンドゥー語を混ぜて話す人も多いので、慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。
インドに限らずアジア全域でですが、英語があまり得意でなくとも、知っている単語で積極的に英語を話す人が多いです。
文法などに自信がないとすぐに言葉につまってしまう日本人は、彼らの積極性を見習いたいなと思います。
間違っていても誰も気にしないので、ヒンディー語も英語もどんどん使ってみて、コミュニケーションをとって下さいね。
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