北欧・デンマークは物価が高く、外食は1食2,000円以上するのが当たり前です。
毎回外で食べていては破産してしまいます。
しかし、実はスーパーマーケットでは野菜や果物、お肉等の生鮮商品を日本と同等か、それよりも安く買うことができます。
今回は、デンマークでの生活を支えるスーパーマーケットをご紹介します。
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デンマークでは、スーパーマーケットに行けば何でも手に入る!
デンマークのスーパーの品揃えの幅は非常に広いです。
お店の面積がコンビニほどでも、食料品をはじめ、洗剤、食器・調理器具、文房具、たばこ、靴やTシャツなどの衣類、本・雑誌、インテリア小物、季節のレジャーグッズ(夏ならシュノーケル等)、家具、ぬいぐるみ、SIMカード等
生活の様々な場面で使う品物が売られています。
陳列は、決して整然とはしていませんが、山積みの商品から掘り出しものを探すのも楽しみ方の1つかもしれません。
小麦粉や豆類が散乱していることがかなりありますが…デンマークに住むのなら、もう慣れるしかありません。
ただ、お店側も自由ならば、お客側も自由で、例えば6本パックの缶ビールの包装を破いて2本だけ買うなど、日本人からすると仰天の常識があったりします。
この辺は「暗黙の了解」の域ですので私も知らないことだらけです。
早く馴染むためにも他のお客さんを観察してみると面白いですよ!
どのお店でも共通、引きずる付き買い物かごとベルトコンベヤー式レジ
日本では見かけませんが、海外で割と一般的なのがこの2つです。
買い物かごは床に置いてキャリーケースのように引きずります。
液体や野菜をたくさん入れても重くなりません。
レジはベルトコンベヤーに商品を載せ、仕切りバーを置いて自分の商品を区別します。
レジ袋は有料、50円くらいします
高い!と思うかもしれませんが、日本のような薄い半透明の袋ではなく、アパレルショップでもらえるようなしっかりした材質かつ大きめなので、一度買ったら何回も使えます。
折りたたんでバッグにに忍ばせておくと便利です。
165 g入りのポテチと比較するとこのくらいの大きさです。
では、次にコペンハーゲンのスーパーマーケットチェーンの特徴を紹介していきたいと思います。
どのお店でも豊富な品揃えが待ち構えていますが、チェーンによって少しずつ雰囲気や価格設定、強みが異なります。
慣れてきたら、目的や気分で使い分けても良いですね。
この記事では、代表的なデンマークのチェーン店を紹介します。
NETTO: 国民に愛される老舗、キングオブスーパーマーケット
目を引く黄色と、買い物かごを下げたスコティッシュ・テリアが目印
NETTO(ネット)はデンマーク発祥のスーパーで、最大規模のチェーンです。
公式サイト(https://netto.dk/)によると、国内に455店舗が出店しています。日本の「まいばすけっと」のような雰囲気です。
ドイツやイギリス等の周辺の国々にも進出しています。
「Dansk Supermarked A/S」という会社の食料品部門であり、「Blika(ビルカ)」と「føtex(フォーテックス)」という2つの総合デパートも系列店です。
比較的小規模な店舗が多いのですが、品揃えは文句なしです。
店舗や季節でばらつきはありますが、食料品から衣料品、家具に至るまで約1,800種類の商品を扱っています。
価格は大変リーズナブルです。
デンマーク人も大好きなリンゴは1つ2 DKK(40円)と、コペンハーゲン市内で最安値でした。
健康志向の高いデンマークでは、オーガニック商品の普及がかなり進んでいます。
NETTOのオーガニック自社ブランド「ØGO」は、卵や肉、小麦粉等を含みます。
しかも、価格は非オーガニック商品と同等ですので、ぜひ試してみてください。
休みなく営業、確実に利用できる
NETTOは数あるチェーンの中で最も「確実」に買い物できます。
この「確実」というのは、「訪れてみたら休業日だった、という状況が少ない」という意味です。
デンマークでは、祝祭日に多くのお店が休業してしまいます。
また、2012年までの「終業時間法」(月~木10:00~18:00、金10:00~19:00、土10:00~17:00、日曜休業)の名残で日曜日が定休のお店もあります。
そんな中で、NETTOは祝日でも開店しています。
営業時間も、曜日に寄らず通常は8:00~22:00で、たまに24時間営業の店舗も見かけます。(※コペンハーゲン市内は生活様式の近代化が進んでいますが、他の地方でも確実に同じ状況であるとは言えません。)
24時間365日お買い物ができるコンビニ文化に慣れている日本人にとって、NETTOは救世主のような存在です。
Fakta: 老舗大企業による「fact=本物」のプロデュース
赤色に「f-,」のスタイリッシュなロゴ
fakta(ファクタ)もNETTOに並ぶ大規模なスーパーチェーンです。
「fakta」はデンマーク語で「fact(事実)」という意味で、スローガンに「”Det er Fakta”=”It’s a fact”」を掲げ、信頼のおける商品を提供することを目指しています。
「Coop danmark」が親会社で、現在国内に420以上の店舗があります
Coop danmarkは日本の「COOP」と同様に生活全般に関わる商品を扱う大企業です。
スーパーチェーンとしては他にも
- Brugsen(ブルクセン)
- Irma(イヤマ)
- Kvickly(クウィックリー)
を展開しています。
店舗の規模もNETTOと同等か少し広い程度で、品揃え、価格設定も同程度です。(リンゴは2 DKKで、最安値タイでした。)
それでは何が違うのかと言いますと、自社ブランド「365」シリーズが買えます。
NETTOの「ØGO」は食料品限定のブランドですが、「365」ブランドはは食料品に加えてトイレットペーパーや洗剤、おむつ等、非常に幅広い品揃えを誇ります。
また、環境や健康に配慮したオーガニック商品も「365 økologi」として250品目揃えています。
商品のラインナップは公式サイト(https://fakta.dk/)で確認することができます。
営業時間は曜日を問わず8:00~22:00で、日曜日も開店しています。
ただし、祝祭日には休業または営業時間縮小の措置が取られていました。
都心エリアでは食料品に特化したコンビニ、緑色の「fakta Q」
Fakta Q(ファクタキュー)はスーパーマーケットfaktaの食料品部門を抜き出したような小規模なお店です。
人口が多く土地の少ない都市に順応した店舗で、コペンハーゲン市内に集中しています。
営業時間はfaktaと同様8:00~22:00で、祝祭日は休業となります。
REMA 1000: ご近所ノルウェーからバリエーション豊かな商品を提供
ノルウェーカラー、青と赤の目を引くコントラスト
REMA 1000(レマ1000)はノルウェーの「Reitangruppen AS」が親会社の外資系スーパーマーケットです。
デンマークには300店舗以上出店しています。
「REMA」は「REitan MAt(food)」の略語で、「1000」は1000品目を超える豊富な商品を意味しています
公式サイト:https://rema1000.dk/
店舗は広く、世界中の商品が並んでいます。
東南アジア料理で使われるようなスパイスや、日本人の愛して止まないKikkomanの醤油やポン酢も見つけることができました!
また、肉、魚の売り場面積がかなり大きいのも特徴です。
食料品の充実度に関しては個人的に1位をつけたいお店です。
MENY: 豊富な商品とサービス、生活の質を高める頼れる存在
デンマーク国旗を思わせる赤と白の看板
MENY(メニー)はノルウェーの「NorgesGruppen」を親会社としますが、デンマークの店舗はデンマーク企業の「Dagrofa A/S」が経営しています。
ノルウェーに187店舗を構えており、デンマークには2015年に初出店と、比較的新しいお店です。
現在はデンマークに119店舗あります。
店舗は広く、品揃えも豊富です。これまでのチェーン店では食料品が中心ですが、MENYは文房具、衣料品、トイレタリー、化粧品等の雑貨も多く扱っています。
郵便局が中に入っている!
MENYの特徴は、サービスの充実度です。
その代表として、多くの店舗内に郵便局があります。
サービスカウンターではなく、「postnord」という郵便局が売り場の一角を占めているのです。
切手の購入から荷物の発送まですべてできます。もちろん、海外への発送もできますし、EMS等の追跡サービスも利用できます。
ただし、postnordの営業時間は
- 平日10:00~17:30
- 休日11:00~15:00(土日は休業の場合もあります)
と短めです。営業時間外でもMENYのレジで切手を買うことはできますが、荷物発送や追跡サービス等の特殊業務は受け付けてもらえませんので注意してください。
føtex: 広い売り場面積を生かした商品の充実さは圧巻!
落ち着いた紺色が特徴、NETTOの兄貴分
NETTOと親会社を同じくするføtex(フォステクス)は、より大規模に広範囲の商品を扱う、日本の「AEON」のようなお店です。食料品売り場にはサラダバイキングもあります。
MENYと同様に生活雑貨が充実しているだけでなく、炊飯器や掃除機のような家電も置いています。
更に、DVDやジグソーパズル等、娯楽品も買うことができます。
NETTOとは違って、祝祭日はしっかり休業していますが、まさに「なんでも手に入る」お店です。
また、他のお店にない特徴としては、セルフレジがあります。
スーパーとしてはかなり大規模でお客さんの数も多いですが、これのおかげでføtexのレジ待ちでうんざりしたことはありません。
Irma: 高級感漂う質の高い商品と、丁寧な陳列
少女の横顔に似合う、上品なfactaの姉妹店
Irma(イヤマ)はfaktaと親会社が同じですが、かなり特徴的です。
果物や野菜は日本と同様にすべて包装されています。
そして、陳列も他のスーパーと比較して丁寧な印象です。
ロゴの女の子は、日本人の間で「イヤマちゃん」と呼ばれているようですが、彼女の可憐なイメージに沿う、清潔感のあるお店です。
独自ブランドのお菓子やコーヒー、紅茶等のパッケージには、イヤマちゃんが描かれていてとても可愛らしいです。お土産としても人気があるようです。
食料品だけでなく、タンブラーやトートバックもありますよ。
ただし、Irmaの価格設定はお高めです。
質の高い商品を取り揃えていたり、ブランドを持っていたりすることが理由の1つではありますが、他のチェーン店と全く同じ商品でも若干割高です。
しかし、店内が落ち着いていてとても綺麗なので、一番日本人の肌に合いやすいかもしれません。
おまけ: よりカジュアルに「ちょっと立ち寄れる」お店
日本の誇る元祖コンビニエンスストア、お馴染みの「セブンイレブン」
異国で右も左もわからない心細い状態でこの看板を目にしたら、思わず入ってしまいそうですよね。(私はこの安心感についつい引き寄せられてしまいます。)
主に駅周辺や都心部にあり、お菓子や飲料、軽食、雑誌、たばこ、パン(ホットスナックのようにショーケースに陳列)等が売られています。
日本と同様、セブンカフェも備えられていて、コーヒーをテイクアウトできます。
値段はコンビニ価格で少々お高めです。
ちょっと一息、スタバのコーヒーが飲めるガソリンスタンド「Q8」
Q8(キューエイト)はクエートに本社のあるガソリンスタンドチェーンです(洒落のような名前ですね!)。
日本のガソリンスタンドでも、ちょっと休憩できるスペースがあり、自動車関連グッズを購入できますよね。
Q8では、クロスやワイパー液、スマートフォンの充電ソケット等、自動車関係のものに加えて、お菓子、ホットスナック、パン、飲料、雑誌等、コンビニ並みの買い物ができます。
また、スターバックスの簡易スタンドがあり、ブラックコーヒーやラテをテイクアウトできます。Q8店内にイートインコーナーもあります。
残念ながら、フラペチーノやスナック等の本格的なメニューはありません。
しかし、コペンハーゲン中心部以外でなかなかスタバのカフェを見ないので、コーヒーだけでも楽しみたいというスタバファンの方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
日本でもお馴染み「サークルK」はガソリンスタンドと併設
日本で「サークルK」といえばコンビニですよね。
サークルKはアメリカのテキサス州で誕生したコンビニチェーンですが、その後石油企業に買収され、海外ではガソリンスタンドに併設されている場合があります。
デンマークのサークルKはこの形態です(私は今までデンマークで単独店舗型に出会っていません)。
さすがはコンビニチェーン、サービスは充実しています。
お菓子、ホットスナック、パン、飲料、雑誌、たばこ等に加え、コーヒースタンドもあります。
ホットドッグやバーガーを頼むと、その場で調理してもらえて店内のイートインコーナーで食べることができます。
また、ロトくじの販売もあり、暇潰しに使うこともできます。ガソリンスタンドですので自動車用品もありますが、品揃えはQ8に劣ると感じました。
クレジットカードは、Visa、Master cardは使用可ですがJCBには対応していません。
コペンハーゲンにある主なスーパーマーケットをまとめると
- 絶対に欠かせない「NETTO」
- 信頼の質を低価格で「facta」
- サービスや品揃えが特徴的「MENY」「føtex」「Irma」
- 周辺ヨーロッパからの出店「REMA」
- 番外編: ちょっと立ち寄れるコンビニ「セブンイレブン」「Q8」「サークルK」
です。
ぜひ生活スタイルや求めるものにあわせて、デンマークで賢くスーパー選びをしてみてください♪
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