デンマークに賃貸物件は無い!?お部屋探しから契約までの手順を解説

デンマークに賃貸はない。お部屋探しと契約の手順

デンマークに長期滞在すると決まったら、お部屋を探しましょう。

3か月以上滞在する場合は入国日から5日以内にCPR(個人ナンバー)を取得しなければなりませんが、その際にデンマーク国内での住所が必要です

到着してから慌てないように、出国前にできる家探しについてデンマーク在住者から紹介します。

デンマークの賃貸事情。お部屋探しはとにかく大変・・

まずはじめに、ひとつ知るべきこととして、デンマークでお部屋をみつけることは本当に難しいのです!

あなたが海外初心者でも、パスポートがスタンプでいっぱいの上級者であっても、片手間でデンマークに住む準備はできません。

首都のコペンハーゲン周辺となると、人口も多く、その難易度は更に上がります。

「コペンハーゲンに住んでいる」と言うと、地元住民が口をそろえて「この国で外国人が部屋を探すのは本当に難しいのに、どうやってみつけたの?」と聞くほどです。

そもそも賃貸用の住宅がないという実情

実は、デンマークには賃貸マンションやアパートのようにあらかじめ貸し出す目的で建てられた物件がありません

ホテルやゲストハウスは短期滞在用の施設ですし、宿泊費もお高めです。

何より、固定の住所を得ることができません。

デンマーク人は気軽に家を買う!10代で家も買うことも

日本では「夢のマイホーム」なんて言うように、若くて社会的地位も低いうちは賃貸物件に住み、収入が安定して余裕が出てから住宅を購入するのが一般的です。

一方デンマークでは、20代、人によっては10代でも家を買うことは珍しくありません

人生の目標のひとつではなく、株のように投資対象として、または貯蓄のように財産として考えているようです。

従って、デンマークでは賃貸物件を必要としない傾向があるのです

しかし、社会福祉制度がしっかりと整っていて教育費が大学院修士課程まで無料(PhD=博士課程からは更に被雇用者としてお給料が出ます)であることから、他のEU諸国および世界中から多くの留学生がデンマークに集まっています。

当然ながら、彼らは家を買うわけにはいきません。

それでは、どのようにして滞在するのでしょうか?

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デンマークではシェアハウス、下宿を探そう!

デンマークの賃貸事情に触れて、悲観的な気持ちになる必要はありません、安心してください。

デンマークでは住宅の一部を貸してくれる人たちがちゃんといます

借りるためには、オーナーさんと直接賃貸契約をします。

一緒に住む場合や、部屋のみ借りる場合、オーナーさんが長期休暇等で家を空ける間限定で一軒丸ごと借りる場合など、様々な形態があります。

また、部屋数の多い住宅では複数人の下宿人がいることも多く、「シェアハウス」状態になります。

ひとつの建物を独占する場合を除き、キッチンやトイレ、シャワー、ダイニングルームは共有です。

このため、住人同士はとても親密に関わります。

デンマーク人はとてもオープンな方が多く、他人同士でも家族のように一緒にテレビを見たり、晩酌をすることを好みます。

人との繋がりを重要視する国民性があるので、「気を遣って疲れそう」と思っても、ここは郷に従っておきましょう。

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どうやってお部屋を探す?インターネットを利用しよう

確実にCPRを取得するために、渡航前にお部屋を確保するのがベストです

CPRとは、Civil Personal Registrationの略称で、デンマークの個人ID(日本のマイナンバーと同じもの)です。

暮らし振りをある程度想像できたところで、お部屋を探し始めましょう。

3か月以上の長期滞在の場合、入国後5日以内に住所を定めておかないとCPR取得手続きに進めませんので、日本国内でインターネットを使ってお部屋をみつけておくことをお勧めします

入国後5日以内にInternational Houseで手続きすることで得られるCPRカードおよび、同時に付与される「健康カード」(俗にイエローカードと呼ばれたりします)は、

  • 病院の利用
  • 銀行口座の開設
  • 図書館の利用
  • 公共交通機関の定期券の購入

等の公共サービスを利用することができます。

逆に、持っていなければ利用できません。従って、住所は絶対に必要なのです

Facebookは最強の味方

筆者が1番お勧めする方法は、Facebookのグループを利用することです

なぜなら、契約を結ぶ際には、物件の所有者と連絡を取る必要がありますが(詳しい契約内容やお部屋の状態を確認するため)、物件探しサイトではダイレクトメッセージは有料だからです。

しかも、料金はやり取りするメッセージの数で決まるのではなく、定額で一定期間メッセージを送る権利を獲得するという形態がほとんどです。

つまり、期間内に多くの物件をピックアップしてたくさんのやり取りをできれば得をしますが、逆の場合は損をしてしまいます。

また、やり取りをしても契約に至らなかった場合、やはりその期間内の利用料金は無駄になってしまいます。

一方、facebookの利点は・・

Facebookは最初から最後まで無料で利用できます

更に、実際にインターネットでお部屋を探してみた際に、情報の更新が最も早く、お家賃の相場も低価格であると感じたのはFacebookでした。

サイトの場合は一度管理者を通しているのに対し、Facebookの場合は家・部屋を貸したい人が即座に情報を書き込むからです。

ただし、サイトの場合は審査基準を満たした物件のみが掲載されますが、Facebookには審査はありませんので、自分でしっかりと見定める必要があります。

中には出会い目的の投稿やコメントをしてくる人もいますので注意してください。

Facebookで月々の家賃何万円という契約を結ぶことに抵抗を感じる方もいるかと思いますが、デンマークやその周辺のヨーロッパの国ではFacebookは就職活動にも使用されるほど一般的なツールです。

日本と比較すると、Facebookに対する信頼度は数十倍高く、公式なものであると考えてください。

簡単に使えて情報豊富なFacebookグループ:

筆者が実際に利用したFacebookグループを紹介しますので、良ければ参考にしてください。

これらのグループでは、お部屋を貸したい人と借りたい人が自由に投稿をすることができます。

気に入ったものがあればコメントをして投稿者とコンタクトを取りましょう。

こちらから積極的に行動することが重要です。ただし、コメント欄に個人情報を載せないように注意しましょう

詳細の質問や自己紹介等、少し踏み入った内容はプライベートメッセージ(PM)でやり取りしましょう。

これを怠ると、情報が流出してしまうするだけでなく、相手から不審に思われてしまいます。

お部屋を探していることを発信しよう

グループに参加して、毎日新しい物件をチェックすることは非常に大事ですが、更に効率を上げるためにこちらから募集をしましょう。(筆者は、発信した投稿にPMで返信をいただき、契約まで至ることができました。)

投稿の決まりは特にありませんので、気楽にしていただければよいのですが、必要な情報(名前、性別、住みたい場所、借りたい期間、家賃の上限等)と、簡単な自己紹介を入れましょう。

自己紹介では、明るく真面目で、相手のプライバシーを尊重する人物であることをアピールすると良いです。

趣味などを書いている人も多いです。以下に私が実際に投稿した文章を記載しますので、ぜひ参考にしてください。

” Hi! I am 〇〇, 23-year-old Japanese woman who is going to Copenhagen for half year to study biochemistry at 〇〇 University from this April.
I need a room from 10. April to 31. October, preferably with kitchen and washing machine!
The maximum rent is up to 5000dkk.
About me: I am an open person. I like interacting with new people, singing a song♪, taking photo (using Nikon D3300📷), running (not so fast…:-P) and so on. It is my first visiting Danmark. I don’t have good skill of Danish now, but I keen to learn it. I’m now learning it by myself. Please pm me if you have any rooms available or any information.
Thank you!”

ご自身の写真を載せると、より注目されます。日本人の感覚でノリノリすぎる程度の明るい文章を心がけましょう。

とにかくポジティブな言葉をたくさん使うことがコツです。

嘘はだめですが、謙遜は必要ありません。

物件探しサイトを使って確実に契約

Facebookのアカウントを持っていない、またはやはりどうしても抵抗がある方はWebサイトを使いましょう。

サイトの利点には、

  • 第三者による審査を通過した物件が載っていること
  • お家賃やエリア、入居人数などの条件で検索することができること
  • 契約交渉成立済みの物件に重複して応募してしまう等のトラブルを避けられること

が挙げられます。

また、サイト内でメッセージをやり取りするのでセキュリティ面にも安心感があります。

使いやすい!おすすめのサイト

最終的にはFacebookで決めましたが、筆者もいくつかサイトを利用しました。

会員登録をして物件を検索するだけなら無料ですので、まずは下見として使ってみるのもいいでしょう。

Boligdeal.dk:

URL:https://www.boligdeal.dk/koebenhavn-vaerelse/koebenhavnnoerrebro/697527

デンマーク専門のお部屋探しサイトです。

デンマーク語が標準設定ですが、日本語を含む105言語で表示できます。

エリア、お部屋の広さ、お家賃の上限を設定して検索します。

「Deposit」(敷金)も併せて表示してくれますので、非常に見やすいです。

オーナーさんとの連絡は有料です。

最初の1日だけ9 DKK(150円)で利用することができ、その後は6日間ごとに99 DKK1,700円)となります。

物件条件をアカウントに登録すると、新しい情報をメールでお知らせしてくれます。(ただし、メール本文はデンマーク語です。)

Roomster:

URL:https://www.roomster.com/

Facebookアカウントで登録できます。

お部屋のタイプ(一部屋または一軒まるごと)、エリア、滞在期間、希望のお家賃を設定して検索します。

オーナーさんとの連絡は有料ですが、リーズナブルな値段設定で、5日間(70円)、15日間(170円)の短期間のパックもあるので気軽に利用できます。

また、日本語を含む18言語に対応しており、表示される通貨単位も、円を含む33種類から選べるので大変わかりやすいです(実際に支払う際は現地通貨です)。

更に、デンマークだけでなく世界192か国の物件に対応しています。

findroommate:

URL:https://www.findroommate.dk/

こちらもFacebookまたはGoogleのアカウントでログインできます。

エリアを入力するだけで簡単に検索ができ、操作しやすくわかりやすいサイトです。

残念ながら、言語はデンマーク語、英語、スウェーデン語のみで、日本語には対応していません。

オーナーさんの顔写真や性別等の情報がお部屋情報とともに載せられていることが特徴です。

また、エリア、滞在期間、お家賃に加えてオーナーさんの性別を指定して検索できます。

更に、自分自身の情報(性別、年齢、喫煙の有無、ペットの有無に加えて、お部屋の綺麗さ、いびきの程度ま(Wow!))を設定することもできます。

物件の条件だけでなく、お互いの相性を重視したお部屋探しに最適です。

オーナーさんとの連絡はやはり有料で、最初の1週間は19 DKK(350円)、それ以降は1週間あたり89 DKK(1,500円)かかります。

デンマークで賃貸契約を結ぶ前に確かめておきたい5つのこと

最後に、より快適に生活するために抑えておきたい注意点を紹介します。

お部屋探しで大成功するために、以下のポイントに気を付けてみてください。

1. お家賃の相場

Facebookやサイトを見る限りでは、1人で入居する場合コペンハーゲン周辺の相場は月3,000~7,000 DKK(5.2~12万円)です。

この月額のには光熱費や水道代も含まれる場合がほとんどです。

かなり幅がありますが、基本的にオーナーさんが任意で決めているのでお家賃はお部屋の条件にそれほど強く比例しないと考えてよさそうです。

ですので、よいお部屋を探す際には「〇〇 DKK以上」と価格設定をするのではなく、具体的な情報

  • 立地
  • 面積
  • 待遇
  • 設備等

を入念にサーチしましょう。

2. Depositを用意しておこう

また、入居する際には「Deposit」を支払わなければなりません

日本の敷金と同様に、退去する際に問題がなければ戻ってきますが、その額も無料~お家賃2か月分まで様々です。

一時的に20~30万円の支出になることもありますので、事前に確認しておきましょう。

3. CPR対応可能であること

CPRを取得する際には、住所が必要となり、この住所を証明するためにはオーナーさんに書類を書いていただかなければなりません。

後々トラブルにならないために、事前に対応可能かどうか確認しましょう。

4. 家具・家電はどの程度あるか

デンマークのお部屋は、ほとんどが家具・家電付きです。

ただし、程度にはばらつきがありますので、入居してから困らないように聞いておきましょう。

交渉次第ではお家賃を値下げしてもらえる場合もあります。

5. バスルームについて

基本的にバスタブはないので、日本のような入浴ライフは諦めましょう。

最近はシャワールームを完備したお部屋が増えているようですが、古い物件の中にはトイレの洗面台にシャワーヘッドが繋がれているだけの場合もありますので、写真を送ってもらうなどしてチェックしましょう。

デンマークのお部屋探しまとめ

お部屋探しはかなり難しいので事前準備が必要です。

賃貸マンションはないので、シェアハウスを探しましょう。

日本国内からでもFacebookやWebサイト等、インターネットを介して探すことができます。

お家賃の相場はコペンハーゲン周辺で3,000~7,000 DKK、更に入居時にDepositが必要です。

CPR対応、家具・家電、バスルームを事前に確認しておきましょう。

日本とはお部屋事情がかなり異なりますが、これもデンマークのキャラクターだと思って楽しんでしまいましょう♪

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