EU在住者がスイスに滞在する前にチェックすべき5つのこと

スイスと聞くと、永世中立国で雄大なアルプスがそびえるハイジの国、というのが最初に浮かぶ私たちに一番身近なイメージではないでしょうか。

今回はそのスイスの特徴について、EU諸国の1つであるフランスの「フロンタリエ」、直訳すると「国境族」と呼ばれる国境付近で生活する隣国の視点から、皆さまにご紹介したいと思います。

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スイスの滞在許可証について

先ずスイス移住者にとって一番大切な知識として、滞在許可証が挙げられます。

スイスはEUには非加盟ですが、シェンゲン協定には入っており、EU諸国同様、観光目的であれば90日まで特別なビザ申請は不要で滞在できるというルールは同じです。

そのため、フランスからドイツやその他EU諸国に渡る際に電車やバスでパスポートコントロールがないのと同様、フランスとスイスを行き来する際も基本的にはパスポートコントロールはありません。

但し、ここで気を付けなければならないのが、両国とも国の法律で「身分証明書は常時携帯しなければならない」と定められていることです。

更には、こともあろうに近年物騒な事件が増えているので、いつどこでこのIDカードコントロールにあうか予想できなくなりました。

その為、必ずしもパスポートである必要はないのですが、スイス国内でもEU圏内でもスイスかEUの滞在許可証などのIDカードは常時携帯する必要があります。

滞在許可証はパスポートより小さいクレジットカードサイズなので、どちらかといえばこちらを日常携帯する方が効率的と考えている滞在者が多いようです。

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ユーロとフランそれぞれのお財布を

毎日の生活で気になる通貨についてですが、スイスの通貨であるフランは基本的に隣国では使用できません。

ただ、フロンタリエのために、フランスであってもスイス国境に近い限られた幾つかのスーパーで、フランで支払うことができます。

但し、おつりはユーロで戻ってきますので要注意です。

また、大型ホテルやレストランであればフラン使用可の看板を時々見ることができます。マルシェなど個人営業のお店ではまず取り扱ってもらえないので、スイスにある両替所で事前に準備しておくことが肝心です。

ユーロも同様、スイス国内ではごく限られた場所でしか使用できないため、フロンタリエはお財布を2つ常備しておいたほうが買い物がスムーズだと言えるでしょう。

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主要道路でも税関のあるスイスでは対象物を事前確認

フランスからスイスに電車で到着した時に少し驚いた記憶がありますが、駅の改札付近に空港のようにきちんと税関があります。

電車で到着した客の中に税関に立ち寄る人を見たことはありませんが、ルールとしてここスイスはEU諸国ではないと見せつけられているような印象を受けました。

これは物価高のスイスに生活しながら、隣国のユーロ圏で買い物をしたい移住者にはよく注意してもらいたい点です。
全ての道ではありませんが、国境を越える際の主要道路ほとんどに税関が設置されており、ここでときたま空港同様、質問を投げかけられることがあります。

「どこに住んでいるの?どこに行くの?」といった簡単な質問から、車の場合は「停まって、トランクを開けて。」と言われることも。

この際、もしフランスで大量にフランスワインなど購入していた場合、関税の手続きを求められることになります。

大型家具や車といった大きな買い物を国境を越えてする時には要注意です。

スイスにあるIKEAで家具を買って、フランスの自宅に配達してもらうのに手間取ったという話も聞くので、くれぐれも事前に関税がかかる個々の対象物について確認を怠らないようにしたいですね。

労働について

最初からスイスの滞在許可証を取得し、スイス国内で労働する場合はなんら問題は生じないのですが、もしEU諸国の滞在許可証を持ちスイスで労働したい(つまり、フロンタリエになる)場合は、事前に雇用主にスイスの労働ビザを発給してもらわなければなりません。

スイスに住んでいない限り、EU諸国のビザを持っていても労働に通用しないのは、私たち日本人が突然スイスに行って働きたいと言っているのと同じようなものなので、いくら隣国であってもスイスはEU非加盟国であるということを忘れてはなりません。

無事に労働ビザを取得して、フランスに住みながらスイスで働く場合は、所得税など全てスイスに還元されます。

ただ、失業時のみ、フランスから失業手当が配給されるシステムになっていて、これはドイツとスイス、イタリアとスイス、といった2か国間の条約に基づくことなので、移住前にご自分の住まわれるスイスの隣国について、よくご確認ください。

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スイスで車を運転する方へ

スイスに来たら、少し足を伸ばせばそこはすぐフランス、イタリア、ドイツといったヨーロッパ諸国。車で週末隣国に旅行なんて夢ではありません。

ただ、スイスとフランスといった国の交通規則の違いについて知らずに運転を始めると、大変痛い目にあいます。

例えば、スイスとフランスでは高速道路と一般道路の表示色が違うのです。スイスでは高速道路が緑、一般道路が青。フランスは見事にその反対。慣れるまで混乱するので要注意です。

また、スピード制限についても例えばフランスは高速道路で最高時速130キロまで出せるのに対し、スイスは120キロまでです。

そして、スイスは至る所にスピードコントロール機が設置されている上、パトロールも頻繁にあり、罰金額もフランスの倍以上。フランスやイタリアといった割と交通ルールに緩い国からスイスへやってくると本当に驚きます。

また、スイスの高速道路を利用する時はその年の数字(2016年なら16)が書かれた「ヴィニエット」と呼ばれるシールを、町のキオスクやガソリンスタンド、国境を越える時の税関事務所で40フランで購入し、車のフロントガラスのどこかに見えるように貼っておかなければなりません。
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例え1回の旅行であっても、スイスの高速道路を利用する限り例外のないルールです。

但し、1回購入すれば年内は高速道路は無料で利用し放題であり、移住者には結果毎回高速道路を払うフランスなどの隣国よりお安く、面倒な手間も省けていいシステムだと思います。

さいごに

以上、これだけはスイスに滞在する方にとって知っておくべきだと思うスイスの特記すべき5つの特徴をご紹介しました。

ヨーロッパ諸国を多かれ少なかれ知っていても、スイスはまた違う国で、違うルールがあります。

以上のことをしっかり年頭において、楽しいスイスでの移住生活を始められて下さいね。

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