オーストリアの治安は?現地在住者が明かす実情とは

以前の記事「オーストリア移住が日本人に魅力的な7つの理由」でも紹介されているように、オーストリア移住の人気がじわじわ上昇中です。

その大きな理由の一つに治安の良さがあります。

今回は、引き続きオーストリアにて育児に仕事を楽しむサトウタクマさんに、「オーストリアの治安情報」について詳しく紹介してもらいました。

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1.オーストリアの治安は世界トップクラス!163カ国中3位

今回は、オーストリアの治安情報を犯罪から子育てまでいろいろな視点で紹介したいと思います。

まずは最初に、オーストリアの治安は世界から見てどのレベルなのか、その指標となるデータを紹介します。

前回の記事でも少し紹介しましたが、イギリスのエコノミスト誌が毎年発表する各国の平和・安全性を数値化した「世界平和度指数」ランキングの2016年版で、オーストリアは、世界163カ国中、日本の9位を上回り堂々の3位でした

このランキングは、国防まで含む各国の平和や安全性に関する24項目を数値化しその合計点を比べたものですが、その内訳を見ると「国内の治安」に関わる項目は、オーストリアが1.4点(1が最高、5が最低)で日本は1.3点と、両国とも世界トップクラスとなっています。

国際的な各項目についても両国共に概ね高評価であり、その結果、同ランキングは毎年5位前後で推移してます。

このようにオーストリアは日本と共に、世界トップクラスで平和で安全な国だと評価されています

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2.実際の犯罪発生率は日本を大きく下回る

次に、治安に直接関わるデータとして国内における犯罪発生率を見てみましょう。

まず、グローバルノート社が2014年までの国連の犯罪調査統計を元に発表した各国の「殺人事件発生率」を見てみると、2014年は、オーストリアが0.47件(10万人あたり)で205位(最小が210位)、日本は0.31件で207位となっており、両国とも世界でトップクラスの少なさになっています。

軽犯罪についてはどうでしょうか。

少し古いデータですが、経済協力開発機構(OECD)が発表した2005年の国際犯罪被害者調査では、「侵入窃盗」(いわゆる泥棒)の被害者率(対人口比)は、オーストリア、日本共に0.9%で、最も多かったイギリスの3.3%またOECD加盟国の平均1.8%を大きく下回っていました。それに対し、「私物盗難・すり」の被害者率は、オーストリアは3.4%で最も多かったアイルランドの7.2%を大きく下回ってはいるもののOECD平均3.7%をわずかに下回るに留まりました。

それに対し、日本は0.3%で欧米諸国を大きく下回っていました。

まとめると、オーストリアは日本と同様に、世界の中でトップクラスに犯罪発生率の低い国だと言えそうです。

ただ、「窃盗・すり」については、欧米諸国の平均よりは低いものの日本に比べると高いので注意が必要となります

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3.住んでみて実感するオーストリアの治安の良さ

では、実際に住んでみて感じる治安はどうなのか。

子供2人とオーストリアに移住した私たち家族の実感としては、ここまで紹介してきたデータ通り、オーストリアはどの地域も基本的にかなり治安が良いと感じています。

特に、オーストリアで起こる数少ない犯罪の大部分は総人口の約5分の1にあたる約170万人が住む首都ウィーンに集中する傾向にあるため、その他の地方都市や田舎の地域では上記のデータ以上の治安が良さを感じることができます。

実際に、私たちの住んでいる人口約30万人のオーストリア第2の都市グラーツでは、日本に住んでいるときと変わらず、治安に対する不安を意識することなく暮らすことができています。

夜に街を歩く際も特別な心配はいらないですし、決してマネをしてはいけませんが、街で一番の大きなショッピングモールに置き忘れてしまった財布入りのバックが、中身もそのままに無事に届けられていたということもありました。

街のシンボル時計台から見下ろすグラーツ市街

街のシンボル時計台から見下ろすグラーツ市街

また、ウィーンについても、パリやロンドンなど他のヨーロッパ主要都市に比べ治安はかなり良いと感じています。

例えば、暗くなった時間に子供とともに地下鉄やバスなどの公共機関を使って市内を移動していても不安を感じることはありませんし、ウィーン市内のどの地域に住む日本人と話をしても生活する上での治安に対する不安を聞くことはほとんどありません

このように、地方都市や田舎地域だけでなく、大都市ウィーンにおいても治安が良いと感じることができるため、「世界トップクラスに治安が良い」という上記のデータを移住者としても納得することができています。

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4.子育てに関する治安情報

続いて、家族で海外移住を考える際に気になる「子育てに関する治安」について、現地の公立保育園及び小学校に通う2人の子供を育てる私たち家族の体験を中心に紹介します。

まず、私の子供の通う小学校(正確にはVolksshuleという4年制の初等学校)は、自宅から徒歩圏内にあるのですが、現在4年生の私の子供は、日本と同様に一人で歩いて登下校しています。

低学年を中心に親が送り迎えをしている児童もいますが、バスや路面電車を乗り継いで一人や近所の友達同士で登下校することはオーストリアでは珍しくありません。

ウィーンなど都市部では、親の送迎が義務付けられている地域もありますが、日本同様に子供たちだけで登下校する光景が見られるのも、オーストリアの治安の良さがあってこそだと思います。

また、私の子供の小学校では、登下校路に危険はないか、親と先生が協力して徹底的に調査し、学校周辺の危険度マップを作成したりと、子供が安全に登下校するための努力も行われています

次に、自宅から少し距離のある場所にある保育園へは、バスと路面電車を乗り継いで送迎していますが、送迎中に危険な目に合うという不安はもちろんありません。

また、通勤時間で混み合う車中にベビーカーで乗り込んでもトラブルになるようなことはなく、むしろ乗り降りを手伝ってくれたり、泣いていたらあやしてくれたりと、安全に気持ちよく送迎することができています。

このように、前回の記事でも紹介した「ストレスフリーに子育てができる環境」を国をあげて実現しているオーストリアでは、子供と一緒にいると、大人だけの場合でも感じられる治安の良さや安全性をより強く感じることができます。

この傾向は、ウィーン含め全ての地域に共通しており、送迎時に限らずスーパーマーケットや病院など多くの場面で実感することができます。

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5.オーストリアの危険な場合は?こんなところを注意しよう

ここまで、主にオーストリアの治安の良さについて紹介してきましたが、最後に、治安に関して注意すべき点をいくつか紹介します。

まず、上記のデータにあるように、オーストリアで最も気を付けるべき犯罪は「窃盗・すり」などの軽犯罪です。

実際に先日、日本人の友人が、ウィーンの地下鉄のエスカレータで後ろからリュックサックを空けられそうになったそうです。このように、ウィーンを中心とした人の多く集まる地域では、貴重品の管理や、置き引き等への注意を怠らないようにする必要があると思います。

また、2017年現在の国際的なテロの動向についてですが、永世中立国であるオーストリアは、中東等へ軍事介入をしていないため、政治的な報復テロの可能性が低いことから、近隣のヨーロッパ諸国に比べテロの脅威レベルは低いとされています。

例えば、上記エコノミスト誌の2016年版平和度指数の中の「テロの脅威」の項目では、隣接するドイツの3.3点(5点が最低)に対しオーストリアは1.8点となっています。ちなみに日本は、1.3点です。

しかし、ヨーロッパは地続きなため、テロリストがオーストリアを通過したり潜伏する可能性もあり、また近年では、政治的主張のないテロも多く発生しているため、テロなどの国際的な犯罪に関しては、やはり注意が必要です。

これら軽犯罪やテロを含めオーストリアの治安に関する重要な情報は、移住者向けに外務省や在オーストリア日本大使館から随時発信されるので、それらをチェックし常に最新情報を知っておく必要がある思います。

オーストリアの緊急連絡先

何かあったらすぐに警察などに連絡しましょう。以下に連絡先を記載します。

  • 警察133
  • 救急144
  • 消防122

子供たちは学校で、警察は「手錠の形で3」、救急は「十字架の形で4」、消防は「消火栓の形で2」と覚えています。

・在オーストリア日本大使館

住所 Hessgasse 6, 1010 Vienna, Austria

電話 (01) 531 920 (国外からは +43 (1) 531 920)

ウェブサイト http://www.at.emb-japan.go.jp/jp/

移住の際には、期間が3ヶ月以上の場合は在留届を大使館へ提出し、3ヶ月未満の場合は「たびレジ(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/)」への登録を実施するように、大使館より推奨されています。

これにより、オーストリアまたは周辺諸国の最新の治安・安全情報や、緊急時の連絡を大使館から随時受け取ることができるようになります。

オーストリアの治安まとめ

今回は、データや実際に生活して感じる点を中心にオーストリアの治安情報を紹介しましたが、参考になられましたら幸いです。

オーストリアの治安は、データの面からも、移住者としての実感としても、日本同様に世界トップクラスであり、この点は、私たち家族がオーストリアで移住生活を送るにあたり大きな魅力となっています。

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