オーストリア・ウィーンといえば音楽、美しい街並みを思い浮かべる人が多いと思います。
憧れの街ではあるけれど、実際に暮らすとなると、
- どうやって部屋を探せばいいの?
- 治安は?
- 暮らしやすさは?
など、わからないことだらけですよね。
今回はウィーンで暮らすための流れ、またウィーンならではの住宅事情をお話ししたいと思います。
ウィーンの住居の主流・暮らしやすさ
ウィーンは古い建築物をそのまま使用しており、ヨーロッパならではの雰囲気を味わうことができます。
古いといっても必要に応じてリフォームされているので、生活をするうえで不便に感じることはありません。
しかし、水道管などの配管は古いままというところも多く、修理をしながら暮らしていくことになります。
エレベーターがない建物も多いですが、最近では建物の外側にエレベーターを設置するアパートもあるようです。
近代的なマンション
最近は近代的マンションが主流で、特に家族で暮らす場合はマンションを選ぶ人が多いです。
新しい建物なので故障などといったトラブルは少なく、マンション内にジム、子どもが遊べるプレイルームなどの施設が充実したものもあります。
日本の住宅との一番の違いはお風呂ではないでしょうか。
浴槽がなくシャワールームだけの住宅もあるようですが、最近は浴槽がある住宅が多いです(特に家族向けの住宅)。
それでも洗い場まではないので、浴槽の中で全てを完結させなければなりません。
私には0歳の娘がいたので、慣れるまではとても苦労しました…。
その他は大きく違うところはなく、とても暮らしやすいです。
ウィーンでの物件の探し方
海外での家探し、一体どうすればいいのか。
日本から何度も現地に足を運ぶわけにもいかないし、契約もスムーズにできるかわからないなど、不安がたくさんありますよね。
探し方には大きく分けて3つの方法があります。
1)不動産会社、仲介コーディネーターに依頼
現地に行くことなく日本から部屋探し、契約まですることができます。
インターネットで不動産会社、コーディネーターを探して依頼、メールでやりとりをしていきます。
不動産会社の方がそのままコーディネーター役としてやりとりしてくれる場合が多いです。
間取り、予算、その他環境などの希望を伝え、いくつか部屋の写真を送ってもらい決めます。
その後コーディネーターを通して契約し、ウィーンに着いた日から住めることになります。
家具なども日本からインターネットで購入し、ウィーンの部屋に届くように手配することもできます。
費用がかかってしまうのがデメリットではありますが、日本に居ながら住む環境を整えることができるのは助かりますね。
物件情報で有名なサイトで、最新の情報を得ることができます。
https://immobilien.derstandard.at/?ref=dt&utm_source=derstandard&utm_medium=widget&utm_campaign=navibutton
2)自分で現地に行き探す
時間に余裕があり、語学が堪能な方は自分で探し、契約するまではマンスリーマンションなどに住みます。
自分自身で部屋や周辺の環境を見ることができるのは安心ですね。
オーストリアの言語はドイツ語ですが、大体の方は英語も話すことができるので、英語を話すことができれば問題ないです。
3)知人や前任者の紹介
会社の転勤などでウィーンに住む場合に多いです。
不動産会社は通さなければいけませんが、そのまま同じ部屋に住むことができます。
一番の大きなメリットは、
- 家具や家電などを自分で揃えなくていいこと
- 部屋の様子、住み心地を詳しく聞けること
などです。
部屋探しの注意点
ウィーンでの部屋探しのポイントはいくつかあります。
・家具・家電付きかどうか
賃貸には家具・家電付きの物件があります。
ベッドなどの大型家具のみ、冷蔵庫、洗濯機などの大型家電のみのものから、布団や食器など細かいものまで揃えられているものなど様々です。
自分で用意することなく入居してすぐに使用できるというメリットはありますが、注意したいのが故障したときの対応です。
不動産会社が保障してくれるのか、または自分で処分し新しいものを購入しなければならないのか。
トラブルの元になるので、事前に確認が必要です。
・暖房器具
ウィーンの冬はとても寒く長いので、暖房は本当に大切です。
暖房の強弱を調節することができるか、また故障した際の費用負担など確認しておくと安心です。
・日当たり
意外と重要です。
日本では日当たりがいい部屋のほうがいいに決まってる!という感覚ですよね。私ももちろんそう思っていました。
なので我が家は南向きのとっても日当たりがいい部屋なのですが、とにかく暑いんです。
窓のブラインドを全て閉め切っても暑い。
バルコニーにサンシェードなどといった日差しを遮るものが何もついていないので、サウナ状態になってしまいます。
ウィーンの住宅にはほとんどエアコンがついていないので、冬は暖かくていいのですが、夏はかなり暑そうなのでどう対策しようか考えています。
なので、日当たりが良すぎない、またはサンシェードがついている部屋をおすすめです。
ウィーンの家賃相場
部屋の間取り、築年数、どの地区に住むかで変わってきますが、日本とそれほど大きく変わらない印象です。
・一人暮らし
1K ~1LDK:6~13万円程度
・家族で暮らす
1LDK~2LDK:10~17万円程度
3LDK:17万円以上
家賃の払い方
・毎月支払う
毎月家賃を引き落とし、または振り込みます(オーストリアでは銀行のスマホアプリから簡単に振り込むことができます)。
・まとめて支払う
半年、または1年など、ある程度まとめて支払います。
その場合は毎月支払うよりも数%ですが値引きされることが多いです。
不動産会社や大家さんによって異なるのですが、契約するときに支払い方を選ばせてくれます。
ピアノ付きアパートはある?
数ある楽器の中でも、ピアノは特別大きくて高額。簡単に留学用にピアノを買うというのは難しいですよね。
結論からいうと、ピアノ付きのアパートはありません。
では音楽留学などでピアノを弾く人はどうしているのでしょうか?
・レンタル
ピアノのランクにもよりますが、1番お手頃なピアノは月70€前後(1万円弱)で借りることができます。
もし何年も使っているうちに愛着が湧いて手放したくない…となれば買い取ることもでき、今まで支払った額を差し引いてくれます。
・留学中の学生の部屋を借りる
ウィーンの音大生が海外留学に行っている間、部屋をそのまま貸し出すことがあるようです。
そんなに数は多くないですが、タイミングが合えばピアノ付きの部屋に住むことができます。
住む地区の注意点
ウィーンは治安がとてと良い街です。
EIUが発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング」では、毎年上位にランクインしていて、2018年にはウィーンが1位に選ばれました。
特別この地区の治安が良い、悪い、ということはありません。
ただ地区によってそれぞれ特色のようなものがあり、暮らしやすさは多少変わってくると思います。
注意すべき地区
交通の便が悪い地区です。
ウィーンは地下鉄、トラム、バスと、公共交通機関が充実しています。
しかし中には、ウィーン中心部に行くために乗り換えを何回もしないといけない、また終電の時間が早い地域があります。
なので、駅から近いというだけの条件で部屋を決めてしまうのではなく、どこへ行くことが多いのかを考えて決めた方がいいです。
日本人に人気の地区
ウィーンの中でも日本人が多く住む地区があります。
日本人同士でのコミュニティが作りやすく、情報交換もできるので特に子どもがいる家族が多く住んでいます。
日本より引っ越しのハードルが低い
これは音楽の街ウィーンならではの理由ですね。
音楽留学に来ている学生さん、プロの音楽家の方はもちろん楽器演奏可とされているアパートに住むのですが、その時ご近所さんに「楽器の練習をするからうるさいかもしれません」とお断りを入れるそうです。
住人の方は「いいよ〜」と快く受け入れてくれるのですが、やはり音楽家ともなれば練習量が桁違い。
ほぼ丸一日練習している日もあるので、ほんの数週間で「もう勘弁してくれ…」と苦情が来ることも珍しくないのです。
そんな時はすぐに引っ越すのですが、日本で引っ越しというとなんとも面倒で時間がかかるものというイメージですよね。
しかし、ウィーンでは荷造りから荷解きまで全て行ってくれる専門の引っ越し業者がいて、数万円と比較的安価でお願いできるのです。
なので音楽家の方は引っ越しには慣れっこで、年に数回引っ越しをする人もいるのだとか。
なかなか日本では考えられませんね。
さいごに
海外で暮らすとなると、部屋探しや手続きなどがすごく大変に感じると思います。
確かに言葉の壁、日本からの距離を考えると簡単とは言えないですが、今は基本的に何でもインターネット上でできてしまうので、想像しているよりは難しくないんです。
ウィーンで暮らしたいと思っている方の背中を押すことができていたら嬉しいです。
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