【教材には載らない】オーストリアドイツ語の挨拶や日常会話フレーズと単語集

【教材には載らない】オーストリアドイツ語の挨拶や日常会話フレーズと単語集

オーストリアの公用語はドイツ語です。ですがオーストリア特有の言い回しや単語があります。

ここでは標準ドイツ語とオーストリアドイツ語を比較しながら特徴と解説、覚えておくと便利なフレーズと単語を場面別でご紹介します。

基本的なドイツ語教材では載っていないのでぜひチェックしてみてください!

ドイツ・ドイツ語とオーストリア・ドイツ語の違い

「ドイツドイツ語とオーストリアドイツ語って違うの?」とまず驚かれるかもしれませんが、日本語でも東西で違うように、ドイツ語でもそれぞれの地域によって特色があります。

ドイツ語の標準語をHochdeutschといい、語学学校コースなどで習うのはこれに当たります。

当然ですが、ドイツ全土及び、オーストリア、スイスなどドイツ語圏の国では誰しもが理解します。

オーストリアで話されるドイツ語はいわゆる方言になるため、母国語がドイツ語圏内の人同士であっても、理解不能となることもしばしばあります。

よって他国語を母国語としている人がドイツ語を習得しよう、もしくはある程度習得できていても、悲しくなるくらいドイツ語に聞こえない場面も多々出てきます。

 

ですがこれはあなただけではありません。

日本人に限らずドイツ語と向き合っている外国人がもれなくぶつかる壁です。

オーストリアドイツ語〜標準ドイツ語のミニ辞書

筆者の経験からもオーストリアのドイツ語を習得するためには実践を積むに限ります。徐々に慣れていくしかありません。

それでは以下にどのような違いがあるか項目別で解説していきましょう。

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【発音】標準ドイツ語はキレが良く、オーストリアドイツ語はまろやか

いたる所でキチンとしているドイツ人、何だかんだで結構ノンビリしているオーストリア人という国民性が反映されているのか、発音にそのまま現れているようです。

発音全般にキレがあるのは標準ドイツ語、ちょっと有耶無耶な感じ、途中で気が抜けたように聞こえるのがオーストリアドイツ語の特徴です。

ようするに同じスペルでもその発音が違うことで、どこの地域のドイツ語かが分かります。

いくつか発音の違いをあげますので、オーストリア人のドイツ語を聞く時は意識して聞いてみてください。特に数字が分かりやすいですよ。

ig (イク)
→(イヒ)になります。

zwanzig (ツヴァンツィク)
→(ツヴァンツィヒ)

最後の部分に詰まった感じの発音が標準ドイツ語。最後の部分が抜けた感じがオーストリアドイツ語。

s(ズ)
→(ス)濁りません。

Suppe (ズッペ)
→(スッペ)

Salzburg (ザルツブルク)
→(サルツブアク)

sが母音の前にある時に限ります。

ei(アイ)
→(エー)やoa、aa発音になりちょっと抜けた感じになります。

zwei(ツヴァイ)
→zwoa(ツヴォァ)、zwaa(ツヴァァ)

ai (アイ)
→oi(オイ)これも抜けた感じになります。

Salz(ザルツ)
→soiz (ゾイツ)

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【文法】ドイツ語文法の抑え所が泣かせ所

ドイツ語を習得するのに必須となる冠詞

いわゆるder,die,dasが標準ドイツ語とオーストリアドイツ語で違う名詞が実はあります。

これらは単純に覚えるしかありません。

標準ドイツ語 :die Butter,die Cola,die SMS,der Joghurt など

オーストリアドイツ語 :der Butter,das Cola,das SMS,das Joghurt など

会話をする上でもよく使うのが完了形です。

完了形で使う助動詞habenとseinのセット使いになる動詞がわずかですが違います。

よく使う動詞としてあげると、stehen、sitzen、liegen などです。

ドイツ語を勉強していく上で、冠詞(日本語で言う「てにはを」にあたる)や助動詞は重要な文法になるのでここの部分がハッキリしないと正しいドイツ語は成り立ちません。

ですが多少文法を間違えてもおおむね内容は理解してもらえます。特に外国人であるこちらが話す内容はオーストリア人もそこそこ考えながら会話してくれます。

それほど細かいことは気にしなくても大丈夫です。せっかく覚えたことが違っていると多少なりともガッカリするので、チラッと頭の片隅に置いておくと良いくらいに思ってください。

ただ逆を言えば、ここを抑えておくとオーストリア人からオーストリアドイツ語を頑張って勉強して努力した人として認めてもらえますよ。

【単語】同じ物、事柄でも単語自体が違う

名詞をはじめその物自体の呼び方、使い方が違うものがあります。これも単純に覚えるしかありません。

逆に現地(オーストリア)でよく使われているので当たり前のようにドイツ語として覚えている単語が同じドイツ語圏の他の場所で通じない、というこも。

筆者がいまだにあれ?となってしまうのがカフェなどでコーヒーをオーダーする時です。

オーストリア側で普通にオーダーする時に使っている単語がドイツのカフェでは違います。

  • Verlängerterフェアレンゲァター →Kaffee/Café Creme (よく飲まれる普通のコーヒー)
  • Melange メラァンジェ→Milchkaffee/Cappuccino (ミルクコーヒー/カプチーノ)
  • Schlagobersシュラグオバース →Schlagsahne(泡立てた生クリーム/甘くない)

コーヒー自体も同じKaffee でもオーストリアでは カフェ〜と語尾にアクセントをつけやわらく伸ばし、ドイツではカフェと語頭にアクセントとつけキレよく言います。

特にコーヒーの種類が多いオーストリアは、その種類の名前も多いので、標準ドイツ語には無いものがいくつもあります。

他にも沢山の単語が違います。挨拶も含めて下記でよく使うであろう単語やフレーズをリストアップしましたのでぜひ活用してください。

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場面別!使ってみよう、オーストリア語フレーズ特集

挨拶

※ =で表記しているのは標準ドイツ語です。特にない場合は同じ意味合い、用途で使う標準ドイツ語が当てはまらない時です。

Grüß Gotグリュス・ゴット
=Guten Tagグーテン・ターク (こんにちは!)

この挨拶は万能で基本的に朝から晩まで言っても違和感のない挨拶です。かつ目上、初対面の人、お店に入った時、会計時など、多くの場面で言う挨拶です。

Wiederschaugn/Auf Wiederschauen ビーデァシャウン
= Auf Wiedersehenアウフ・ビーダーゼーエン (さようなら、また)

直訳すると両方とも(再び見る)となりますが、微妙に違う所です。お店を出る時などにも言います。

Servus! セァブゥス
(よう!/ おう!)

親しい人同士もしくは親しみを込めた挨拶です。出会い頭でも別れる時にも言います。

Pfiat di!プフィア・ティ
=[英] Take care! (またね/気をつけてね)

別れ際に親しい人同士で言う挨拶です。

Gries di! グリェス・ティ
( やあ!)

出会い頭に親しい人同士で言う挨拶です。Grüße dichが短縮された形です。

ちなみに標準ドイツ語として使われる挨拶も普通に使われますが、Guten Tag!だけはオーストリア人は言いません。

挨拶は最重要項目と言っても過言ではありません。まず覚えるべきオーストリア語ですね!

お買い物

特別なフレーズと言うより単純に物の名前が違います。

食品などでよく買う物で明らかに標準ドイツ語と違う物をいくつかあげます。

オーストリアドイツ語 標準ドイツ語 日本語
Sackerl
(サッカェル)
Tüte
(テュテ)
Semmel
(センメル)
Brötchen
(ブロートヒェン)
小ぶり白丸パン
Faschiertes
(ファシィァテス)
Hackfleisch
(ハックフライシュ)
挽き肉
Marille
(マリレ)
Aprikose
(アプリコーゼ)
アプリコット
Obers
(オバース)
Sahne
(ザーネ)
生クリーム
Melanzani
(メランツァニ)
Aubergine
(オゥベァジーネ)
ナス
rdapfel
(エァドアプフェル)
Kartoffel
(カァトフェル)
じゃがいも
Karfiol
(カルフィオール)
Blumenkohl
(ブルメンコール)
カリフラワー
Kukuruz
(ククルッツ)
Mais
(マイス)
トウモロコシ
Paradeiser
(パラダイザー)
Tomaten
(トマァテン)
トマト

実際標準ドイツ語で通じるのでこちらが話し手、発する側では問題ないのですが、聴き取る/読み取るなど受け手側の場合、例えば買い物で値段を確認したい場合などでは知っていると便利です。

その他

日常生活で知っていると便利、頻繁に使う用語をリストアップしてみました。

オーストリアドイツ語 標準ドイツ語 日本語
einschalten
(アインシャルテン)
anmachen
(アンマッヘン)
(スイッチなど)入れる
ausschalten
(アウスシャルテン)
ausmachen
(アウスマッヘン)
(スイッチなど)切る
schau ma mal
(シャウ・マ・マル)
lass uns mal sehen
(ラス・ウンス・マル・ゼーエン)
様子を見よう
1dg=deka Gramm
(アイン・デカグラム)
10gramm
(ツェーン・グラム)
10グラム
Stiege
(シュティーゲ)
Trepp
(トレッペ)
階段
Jänner
(イェンナー)
Januar
(ヤヌアー)
1月
heuer
(ホイアー)
in diesem Jahr
(イン・ディーゼム・ヤー)
今年
wurst
(ヴゥーシュト)
gleichgültig
(グライヒギュルティク)
まぁいいか
egal
(エガール)
gleichgültig
(グライヒギュルティク)
どうでもいい
kosten
(コステン)
Essen probieren
(エッセンス・プロビーレン)
味見する
Bankomat
(バンコマト)
Geldautomat
(ゲルドアウトマト)
ATM
Spital
(シュピタル)
Krankenhaus
(クランケンハウス)
病院
Jause
(ヤウゼ)
Brotzeit
(ブロトツァイト)
おやつ、軽食
Obi(オビ)
Aufi (アウフィ)
Umi (ウミ)
hinunter(ヒヌンテァ)
hinauf(ヒナウフ)
hinüber(ヒニュベァ)
下に向かって
上に向かって
向こう側へ
fesch
(フェシュ)
schick
(シック)
おしゃれな、ステキな
eh klar
(エー・クラァ)
klar sein
(クラァ・ザイン)
分かってるよ
Mahlzeit
(マァルツァイ)
Guten Appetit
(グーテン・アペティ)
※どうぞ召し上がれ、のみ
いただきます/どうぞ召し上がれ
(昼時の挨拶)こんにちは/さよなら
(皮肉的に)いいね

太字は筆者が最初に覚えたオーストリア語です。頻繁に使いますよ。

あげていくと本当にキリがないですし、あらためて確認するとオーストリア語だと知らなかった単語や、こんなにあるのかと筆者自身も驚いています。

下記のリンクはオーストラリア語〜ドイツ語辞書として使えます。ある程度ドイツ語が分かる人におススメです。
https://www.oesterreichisch.net/

日本語、ドイツ語、オーストリア語と同時記載していますが、辞書としては使えないので、取っ掛かりとして活用するのに良いです。
https://mobile.twitter.com/austrian_german

まとめ

ただでさえ新たな言語を勉強する上で方言まで覆い被さってくるとなると、ちょっと気が萎えてしまうかもしれません。

そして今回大まかに解説した標準ドイツ語とオーストリアドイツ語の違いに当てはまらないほど、さらに大きく違う方言がある地域もあります。(チロル方面などはもはやドイツ語に聞こえないとオーストリア人も言うほどです)

また普段は一対一で話している時は成り立っていた会話も、グループ内に入った途端、チンプンカンプンになり呆然とその場にいるだけとなる事も少なくないでしょう。

そういった時は、会話のスピードに追いつけなくなっている事にプラスされ、方言がダイレクトに話されているのでもうお手上げです。

でもあまり深刻にならないでくださいね。そもそも日本語だって母国語なのに地域によっては全く分からないことがあるのと同じなんです。

逆に多少でも方言を使える、理解出来ると現地のオーストリア人達は大いに褒めて喜んでくれます。

それは外国人としてある意味強みでもあるので、楽しんで挑戦してみましょう。

ほとんどドイツ語が分からなくてもまずはオーストリア風に挨拶!グリュス・ゴット!!と笑顔で。

それだけで断然対応が良くなりますよ。

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