オーストリアのクリスマスにサンタはいない?12月から年越しまでの過ごし方

オーストリアにサンタはいない?クリスマスと年越しの過ごし方

年間で最も盛り上がるイベント、クリスマス。

オーストリアでは、大人も子供もおよそ1ヶ月間存分に楽しみます。

でも、子供達がとても楽しみにしているサンタさんは来ない?

オーストリアのクリスマス事情と年越しの過ごし方を紹介します。

オーストリア人のクリスマスの過ごし方

オーストリアのクリスマスは、日本のお正月の様な感覚です。

この日を目指して、遠く住む家族や親類が集まり、共に過ごします。友達や、恋人と過ごす日という感覚はあまりないようです。

当然、キリスト教にとってとても重要な日であり、それにまつわる行事ですので、クリスマスイブの夜は、教会に行き、お祈りをします。

また、この日は家族で過ごす、大切な日ですので、ご先祖様達のお墓参りもします。

ドイツ語ではクリスマスを「ヴァイナハテン(Weihnachten)」といいます。

慣用句としてのメリー・クリスマスは「フローエ・ヴァイナハテン(Frohe Weihnachten)」

オーストリアでクリスマスを過ごされる場合、ぜひ覚えてみてください。

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オーストリアでは12月は丸々たっぷりクリスマスを楽しむ

日本では、ハロウィンが終われば、街中はクリスマスモードでいっぱいになりますが、これといったイベントはクリスマスイブ当日までありませんよね。

オーストリアは、11月末から12月頭がいよいよ!という雰囲気になり、準備もイベントも沢山あります。(店頭ではもう少し早い時期からクリスマスグッズは並び始めます。)

この辺りから街中では本格的にクリスマスマーケットが出始め、それに伴い、広場や街路はイルミネーションで飾り付けられます。

各家庭では、クリスマスイブ直前の日曜日の4週前の日曜日にアドベントクランツにロウソクを灯し始めます。

毎週日曜日に新しいロウソクに火を灯すのですが、全部で4本になりますので、全部に灯せたら、クリスマスイブになる、という訳です。

それと並行して、12月に入るとアドベントカレンダーをあけます。

アドベントカレンダーは近年、日本でも売られていますよね。クリスマスイブまで1日に1個小さなプレゼントがもらえます。

アドベントクランツもアドベントカレンダーも、手作りする人が多いです。

ちなみにアドベントとは、キリスト教において、待降節と訳し、降臨するまでの期間という意味です。クリスマスまでの待機、準備期間といったところでしょう。

それと欠かせないのが、クリスマスクッキー

クッキーはいくつか種類があり、ものすごく大量に焼き、プレゼントしたり、家族で食べます。

クリスマス当日まで食べるのを我慢する訳でなく、焼いちゃ、食べ、焼いちゃ、食べを繰り返しながら、クリスマスの準備をします。

そして、当然、プレゼントの用意もしっかりと始めます。

子供だけにでなく、家族全員分に親類、友人などに用意をするのが一般的です。

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クリスマス前の大事なイベント、聖ニコラウスとクランプス

これは、直接的にキリスト教やクリスマスには関係のない行事で、地方によって、多少違うらしいのですが、筆者が住む地域では12月6日が聖ニコラウスが来る日となっており、その前夜12月5日にクランプスラウフというイベントがあります。

クリスマス前のイベントとして、これも無くしてはクリスマスを迎えられません。

  • 聖ニコラウスは聖者
  • クランプスは鬼

という非常に分かりやすい設定です。

子供達が1年、お利口だったら聖ニコラウスからお菓子やちょっとしたプレゼントがもらえます。

聖ニコラウスはお爺さんで長白髪に白長髭をたくわえ、白と金色の服を着ています。

もし、あまりお利口でなかったら(親が叱りたいことがあれば)クランプスにお仕置きされ、今後はお利口でいることを約束させられます。

これが、本当に怖いのです。

形は日本でいうナマハゲでしょうか。泣き叫ぶ子供続出です。

この聖ニコラウスとクランプスは、お宅訪問サービスまであります。

有料ですが、事前に頼んでおくと当日に家までやってきます。町の青年会のメンバーがやってくれるそうです。

ちなみに、お宅訪問の聖ニコラウスからのプレゼントは、親が準備します。

また、暗くなってから、クランプス達は町中で悪い子を探し歩きます。

その際、クランプスは大きなベル(牛が首から下げているベル)を激しく鳴らしながら移動するのです。外でクランプスと遭遇、見つかると追いかけ回されます。

そして、クランプスの行列がそれぞれの町であります。

ニコラウスは1人だけですが、クランプスは何十人?匹?と練り歩き、暴れます。これは、大人も怯えます。

運が悪いと、クランプスに鞭で叩かれますので上手に逃げてくださいね!

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1年のクライマックス!オーストリアのクリスマスイブ

いよいよクリスマス当日です。

この日までに、プレゼントをはじめ、食材の調達、飾り付けをすませます。

ちなみに、この日は、レストランもお店も全部閉まっています。買い忘れは許されません。

朝からクリスマスイブの晩餐の仕上げと、ツリーの飾り付けなどで、大人はとても忙しい1日を送ります。

本来、クリスマスツリーだけはこの日に飾り付けます。

クリスマスディナー

晩餐用の料理は、地方や家庭によってそれぞれ違うようです。魚料理を食べる所もあれば、七面鳥をいただくところもあるようです。

筆者の義実家ではリンドスッペ(Rindsuppe)という牛肉のブロックと野菜を煮込んでとる透明のスープに白ソーセージと細いパスタが入った物をいただきます。

オーストリアの晩餐。白ソーセージ

前日、もしくは2日前からスープを煮込みます。

これも代表的なクリスマスの家庭料理の一つです。

ここで入れる白ソーセージはこの時しか食べられません。事前にお肉屋さんで注文します。

 

クリスマスツリーにプレゼントを置く

大人が手分けして、料理、飾り付け、子守役に徹し、プレゼントはクリスマスツリーの根元に子供達に気づかれぬように置きます。

ツリーはほとんどの場合、本物のもみの木を切った物を使い、その年限りです。

余談ですが。このクリスマスツリー、ここでようやく綺麗に飾られるので、クリスマスが終わっても、2月のはじめまで飾っておきます。

日没後に家族でお墓まいり

全ての準備が整い、一息入れると、日没後に家族でお墓参りに行きます。

墓地ではお参りに行く時間が決まっていて、一斉に催しがはじまります。

それぞれのお墓に、それぞれの家族が参りにくるので、墓地は人でいっぱいになります。

暮石はクリスマス仕様にそれぞれ飾り付けられ、赤いロウソクに照らされ、墓地全体が幻想的でとても美しい光景になります。

お墓参りが終わりますと、家路に着き、夕食です。

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オーストリアのクリスマスにサンタさんは存在しない

そして夕食後いよいよ待ちに待ったプレゼントをもらうのですが、気づいた方もいるでしょう、ある人の出番がないのです。

そうです。サンタクロースはどうしたのでしょう?

答えは、日本でもお馴染みのサンタさんはオーストリアでは存在しないのです!

ですが、それに代わるものがちゃんと存在します。

その名はクリストキンド

キリストの子らしいのですが、誰も見たことがないので、どのような風貌なのか誰も知りません。

チリンチリンと可愛らしいベルの音がクリストキンドが来た合図です。

すると子供達は、急いでクリスマスツリーの元へ走ります。

そこには、すでに用意されていた家族全員分のプレゼントときらびやかに飾られたクリスマスツリーがあるので、子供は歓喜をあげ飛び跳ねます。

子供達へはあたかもクリストキンドがツリーの飾り付けをし、プレゼントも持ってきたように仕込むので、夕食後、大人の誰かがこっそりと抜け出し、隠してあるベルを鳴らし、知らぬ顔でまた家族の元に戻ります。

クリスマスツリーは、当然、食事をする場所と別の部屋に置かなくてはなりませんし、それまで子供に見せないようにします。

そして、皆で和気あいあいとプレゼントを開けるのです。ここで、もうあとはノンビリとしたいところですが、まだ終わりません。

小さい子供はこの後寝かしつけます。

そして、大人と大きい子供は教会へ深夜ミサのために出向くのです

これでようやくクリスマスイブが終わります。

クリスマス、12月25日は、親戚や友人を訪ねるか、自宅でゆっくりと過ごします。

年越しの過ごし方

大いに盛り上がったクリスマスの後、間も無く年越しを迎えます。

オーストリアも日本と同じく、新年は1月1日で、12月31日は年の最後の日です。この日をシルベスターといいます。

日本では素早くクリスマスグッズを片付け、お正月を迎えるための準備に大忙しとなりますが、オーストリアでは、最大のイベントであったクリスマスの余韻にのんびりと浸り、大したことはしません。

ですが、カウントダウンはしっかりとイベントとして盛り上がります。

家族で過ごす人達ももちろんいますが、この日は友人達と過ごし、楽しむ人の方が多い印象です。

日本のクリスマスの感覚かもしれません。

カウントダウンで打ち上げ花火

このカウントダウンで欠かせないグッズ、それは打ち上げ花火です。

オーストリアでは花火はこの時期のみに買うことができます。

ちなみに日本で夏によくやる手持ち花火は見かけません。

せいぜいケーキに刺して使うデコレーション用くらいでしょうか。

この打ち上げ花火を、各自で、もしくはグループや家族で、それぞれ空き地や広い庭がある家では庭から打ち上げます。

打ち上げるタイミングは、もちろんカウントダウン、年越したその0時を境にいっせいにあげます。

誰しもが、花火を打ち上げるというわけではなく、花火をあげてる人の方が、見てるだけの人よりはるかに少ないです。

町中の色々な場所からボンボンと花火が上がる様は本当に圧巻です。

一個人であげられる程度の花火なので、単発ですと、大したこともないのですが、これが、いっせいに、そこら中からあがるのですから迫力あります。

筆者は最初にこの花火を見たときは、かなり感動しました。

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オーストリアのクリスマスまとめ

12月は目一杯忙しく楽しく過ごしたのですから、体力的にも金銭的にもそろそろリミットなのでしょう。

オーストリアでは、新年は驚くほど素早く日常にもどります。

そして、オーストリア人は春が来るのを楽しみに、またのんびり暮らすのです。

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