インドに移住が決まったら、いったいどんな生活が待っているのか不安になりますよね。
グルガオンやデリー、ムンバイ、チェンナイなどに駐在や現地採用で移住する日本人は年々増えていますが、一度もインドを訪れたことのない人が移住するケースもあるそうです。
インドで生活を始めてから、なくて困るものが結構あるのも実際のところ。
現地在住者だから分かるインドでの生活水準と、日本を出国する前に用意した方が良い必需品をご紹介します。
インドの生活水準は?住みやすさ、物価は大丈夫?
インドの平均的な生活水準はどれくらい?在留日本人の場合は?
インドのでの生活がどのようなものかと想像するとき、現地のインド人を参考にするのは難しいです。
インドでは、現在でも年収が20万円以下の低所得者が1億人以上います。
関連記事:インドの平均年収はいくら?格差大国インドの驚くべき給与事情
その一方、デリーやムンバイなどのショッピングモールは日本とあまり変わらない様子で、週末には外資系ブランドのショップバッグを山のように抱えた人で賑わいます。
家賃だけ見ても、低所得者向けの賃貸は家賃が数千円なのに対し、ムンバイの高級住宅街では家賃50万円以下の賃貸を探すのが非常に困難です。
インドでは今でも日本では考えられないほどの貧富の差があるんですね。
「インドの平均」という見方をするのは非常に難しく、インドでの生活を予測するためには、どうしても在留の日本人と比べるしかない状況です。
在日日本人でも駐在と現地採用で差がある
インドに就労ビザで来る日本人は、大きく分けて駐在員か現地採用のどちらかが一般的です。(起業する方もいらっしゃいますが、数年間会社に属してから独立する方が多いようです)
現地採用の生活
インドで日本人が就労ビザを取得する場合、最低賃金が25,000USドルと決まっています。
そのため、現地採用で就職しても、インドで不自由なく生活できる給料は約束されていると思って間違いないでしょう。
ちなみに、インド人の大卒の初任給は2万ルピー程度です(約3万7千円)。
それに対して、日本人は最低賃金で手取りが10万ルピー程度になります。(外貨レートによって変動あり)
インド人の若い労働者の大多数は実家から通っているため、私たちとは生活にかかるコストが全く違いますが、それでもインドで生活するのには充分な賃金が確保されていることは分かっていただけるかと思います。
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駐在員の生活
現地採用と違い、日本で企業との契約のある駐在員の方が、必要なコストが大きい場合が多いです。
そのかわり、充分な収入が約束されている場合が多いです。
企業によってルールは違いますが、駐在員は公共交通機関を使っての出勤が禁止な場合が多く、専属の運転手付きの車の契約が義務な場合が多いです。(月に1~2万ルピー程度)
また、ほとんどの方は掃除や洗濯をメイドさんに任せています。
デリー、グルガオン、ムンバイなど日本人の多い都市部では、駐在員の住むアパートは最低10万ルピー(約15万円)が相場です。
現地人に近い扱いの現地採用と違い、セキュリティーのため会社の規定も多く、支出は日本よりも多くなってしまうことが多々あります。
インドで手に入るもの、入らないもの。持ち物リストを紹介
みなさんはインドに対してどのようなイメージを持っているでしょうか?
以前は発展途上国のイメージが強かったですが、IT業界の成長などで、世界経済で重要な役割を果たすようになってきてます。
しかし、インド通貨の国外持ち出し禁止や、輸入に対する関税の高さなどで、海外製品は値段が高かったり、手に入らないものも多くあります。
関連記事:インドのお金事情とカード利用方法。持ち出し禁止!インドルピーの両替事情
インドに移住するする前に用意した方が良いものをリストにしましたので、参考にしてください。
電子機器
値段の高い電子機器は、買い忘れがあると本当に困ります。
日本で用意するべきもの
- スマートフォン:
もちろんインドにもありますが、インドで販売用に作られたスマートフォンの多くは日本語非対応です。また、iPhoneなどは関税の関係で日本で買うよりもずっと高いです。SIMロックのかかっていないスマートフォンは入国前に手に入れましょう。 - パソコンやカメラ:
これもスマートフォンと同じ理由で、同じ商品なら日本で買った方が断然安いです。 - 変換プラグ・変圧器:
日本から電化製品を持っていく場合、プラグの形が違うので変換プラグがないとそのまま使えません。スマートフォンやパソコンは日本で買っても240Vくらいまで使えるものが多いのでほとんど必要ありませんが、地方では電圧が安定せず、急激ンに電圧が上がって電子機器が壊れてしまうことがあります。
→変換プラグ一覧 - キンドル:
なくても困りませんが、日本語の本は手に入りにくく、紙の本は運ぶのが大変なので、読書家にはマストアイテムです。
インドで買えるもの
- ドライヤー:
日本のドライヤーは、海外旅行用を除いて、変圧器を通してもほとんど使えません。こちらはインドで買った方が良いです。 - 浄水器:
インドは水の心配が大きいので浄水器は必ず欲しいですが、水道水の水質が違うため、どれだけ高性能でも日本国内用は使えません。
衣料品
民族衣装のような可愛い服もありますが、洋服は日本人の好みと合わずに困ることが多いです。
- スーツ:
インドでも買えますが、デザインなど、日本とはかなり違います。また、男性のスーツは手に入りやすくても、女性はスーツを着る習慣がないので全く見つかりません。基本的に女性はオフィスカジュアルな企業が多いですが、営業職などの場合は事前に確認しましょう。 - 冬服:
暑い国のイメージが強いインドですが、デリー・グルガオンを含む北インドの冬はとても寒いです。インドのジャケットは重たいものでデザインも日本人には向かないので、ユニクロのライトダウンなどを持っていた方が良いでしょう。 - 下着:
特に女性の下着は本当に困ります。日本人の体形に合う下着はまず見つからないでしょう。近年、ワコールもインドに進出してきましたが、値段が非常に高く、サイズ展開も日本人向けでないため、絶対に日本から持って行った方が良いです。 - 靴:
インドの靴は非常に歩きにくい靴が多いです。また、女性はサンダルを履く文化なので、パンプスはとても手に入りにくいです。インドは道が悪いので、ヒールが低めの歩きやすい靴を日本から用意した方が良いでしょう。
インドで買えるもの
当然衣服は一通りインドで買えますが、好みも体系も日本人とインド人では全く違うので、最低限必要なものだけ日本から持って行った方が良いでしょう。
- 普段着:
女性のカジュアルな服は、インドのコットンや手染めのエスニックな服が可愛いです。インドの厚い夏にも涼しげな薄手のコットンなどはとても充実なので、カジュアルな服は現地でショッピングを楽しむと良いかもしれません。
日用品
日本で用意するべきもの
- マスク:
インドの大気汚染は世界でも最悪なレベルです。インドにもマスクは売っていますが、性能は良くありません。マスクは日本から持っていくことを強くお勧めします。 - シャンプー・コンディショナー:
インドにももちろんありますが、日本人は髪に合わないと感じることが多く、日本で調達している方がとても多いです。 - 綿棒・耳かき:
もちろんインドにもありますが、インドの綿棒はとても固いです。 - 生理用品:
こちらも、インドの製品の品質はとても低く、肌荒れなどを起こしてしまう場合がかなりあります。 - 洗濯ネット:
なくても良いですが、インドの洗濯機は衣類がすごく傷むので、あると安心です。 - 歯ブラシ:
インドの歯ブラシはヘッドの部分がとても大きく、細部まで磨ける気がしません。絶対に日本から持っていくことをおススメします。
インドで買えるもの
- 保湿クリーム等:
乾燥しやすいインドの気候では、保湿は重要。現地の人にはワセリンやニベアが人気ですが、各種オーガニックなオイルやボディーバターも種類が豊富です。
常備薬など
日本で用意するべきもの
- 粉末ポカリスエット:
インド初心者は特に、気を付けていてもお腹の調子を崩してしまうことが多いです。インドにはエレクトールという同じような粉末があります、味にクセがあるので慣れるでは飲みにくいです。 体調を崩した時の水分補給のために粉末のポカリスエットがあるととても助かります。
→粉末ポカリスエットはこちら - 鎮痛剤など:
インドの薬は、とても強すぎて胃が荒れてしまうなどの副作用がある場合があります。また、普通の薬局で抗生物質が風邪薬として売られたりします。飲みなれた薬があれば日本から持参した方が安心でしょう。 頭痛の薬や整腸剤はあると安心です。 - かゆみ止め:
虫よけはインドでも手に入りますが、なぜかムヒのようなかゆみ止めがありません。絶対に持参した方が良いです。インドの蚊は日本の蚊の数倍かゆいので、多めに持っていきましょう。 - 日焼け止め:
インドの日差しは日本と比べ物にならないくらい強いです。インドにも日焼け止めは有りますが、肌荒れしやすいです。出来れば日本のものを使った方が安心です。
食料品
インドでの生活の一番のネックは食事です。
日本人の多いグルガオンなどでは和食のレストランも増えてきましたが、値段は日本の1.5倍から2倍で、物価の安いインドでは高級です。
インドで和食と言うと、とにかく寿司のイメージが多く、アジア風レストランではメニューに寿司が増えてきました。しかし、値段はだいぶ高めです。
食生活で悩む日本人が多く、出来るだけ日本から食材を持っていきたいです。
日本で用意するべきもの
- みそ汁:
インスタントのみそ汁は合った方が良いでしょう。体がインドの食事を一切受け付けなくなった時に本当に助かります。 - 味噌・醤油:
こちらは重いので出来ればですが、やはりインドの外食は日本人の身体には重たいので、出来れば常備して自炊したいです。デリー・グルガオンのスーパーでは日本の醤油を売る場所も増えてきましたが、値段はかなり高いです。 - カレーのルー:
インドにいても、日本のカレーが恋しくなる人がかなり多いです。 - 出汁:
ダシやコンソメスープはあまり手に入らないので、自炊する方は日本から持って行くことをおススメします。 - 日本米:
まさか!と思いますが、日本に帰国の時にお米を買ってくる人はかなり多いです。やはり、日本人は日本米が好きなようです。
インドで買えるもの
- 醤油:
デリー・グルガオン地域以外では店頭で日本の調味料を見つけるのが難しいのですが、最近ではキッコーマンの醤油がインドのアマゾンでも買えるようになりました。 - 日本米:
こちらも割高ですが、インドで日本米を作っている方がいて通販で買えるようになりました。インド産のあきたこまちが買えます。
参考:アラハバード有機農業組合
インド生活必需品を抑えよう
デリー・グルガオンに関しては、日本人の人口が多いので、なくても何とかなる場合が多いですが、ムンバイ、グジャラート、バンガロール、チェンナイなどの地方都市では、本当に日本製品が手に入りません。
海外移住は荷物が増えてしまうと運ぶのが大変ですが、出来るだけ必要なものは日本で揃えて行った方が安心そうですね。
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