スウェーデン独自の3つの文化と風習(フィーカや記念日・季節行事)

スウェーデン3つの独自文化と風習

皆さんはスウェーデンの文化や風習と聞くと何が思い浮かびますか?

スウェーデン発の大型家具店をはじめス、ウェーデンデザインの製品を手にすることはあっても、文化や風習を知っている方は多くないのではないでしょうか。

暗くて寒い冬が長く国ならでは、“自宅で楽しむ文化”などはスウェーデンならでは。

ここではスウェーデンの人々にとってかかせない風習や文化をご紹介します。

コーヒーとおやつでフィーカ (Fika)

まずはスウェーデン人にとって最も大切な「フィーカ (fika)」についてです。

フィーカとは簡単にいえばコーヒー休憩のこと

日本ではおやつの時間といえば15時が定番ですが、スウェーデンの学校や会社では10時台と15時台に1回ずつフィーカをするのが一般的です。

家族や友人などと自宅はもちろんカフェなどでお茶をするのもフィーカと呼ばれ、コーヒーやお茶とちょっとした甘いものやサンドイッチなどの軽食を取ります。

フィーカのお供はカネルブッレ(Kanelbulle)と呼ばれるシナモンロールやラズベリージャムのクッキー(Hallongrotta)、ココナッツフレークのついたチョコレートボール(Chokladboll)などが定番ですが、ヨーグルトとミューズリーなどもヘルシーなおやつとして人気があります。

コーヒーとおやつでフィーカ-(Fika)-

スウェーデンの人々はみな、このフィーカをとても大事にしています。

ライフワークバランスを重視し、仕事はマイペースにすすめていくスウェーデンの人々にとって仕事の合間に自分の時間を取ったり、同僚とおしゃべりすることでひと息ついてリフレッシュするのはとても大事なことなのです。

コーヒーの消費量が世界トップ10に入るスウェーデン、その理由はフィーカのたびにたくさんコーヒーを飲むからなのかもしれません。

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楽しいお菓子の記念日

スウェーデンにはお菓子にちなんだ記念日がいくつかあります。

  • 定番のシナモンロールの日
  • ワッフルの日
  • セムラの日

などがあり、フィーカにその日のお菓子をみなこぞって食べるのはとても楽しいものです。

セムラの日 (Semmeldagen):イースターの47日前の火曜日

セムラ(Semla)とは見た目がシュークリームのようなどっしりとしたお菓子です。

スウェーデンのセムラの日

カルダモン風味のパンをふたつに切ったら、下のほうの中身をくり抜いてアーモンドペーストとホイップクリームを入れて作ります。

セムラの日は年によって違いますが、イースターの47日前の火曜日がセムラの日になります。

イギリスやアイルランドなどの近隣の国では、この日はセムラの日ではなくパンケーキの日となっています。

ワッフルの日 (Vaffeldagen):3月25日

スウェーデンのワッフルの日

3月25日はワッフルの日です。

これは言い間違えから生まれた風習で、聖母マリアの受胎の日を意味するヴァーフルダーゲン(Vårfrudagen)がスウェーデン語の方言などでワッフル(Vaffel)と聞こえることから、この日にワッフルを食べるようになったと言われています。

ワッフルはカフェなどでも食べることも出来ますが、スウェーデンではワッフルメーカーやワッフルの型のフライパンを持っている人も多いので、自宅で手作りワッフルを楽んでいます。

シナモンロールの日 (Kanelbullens dag):10月4日

スウェーデンのシナモンロールの日、kanelbulle

10月4日のシナモンロールの日はごく最近出来た記念日です。

1999年に自宅でのお菓子作りを推進し、イースト、小麦、砂糖などの消費量を増加させるのを目的に祝われるようになりました。

シナモンロールの日が出来て20年ほどしか経っていませんが、スウェーデンではとても人気のある記念日で、この日はパン屋やスーパーではいつもより多くのシナモンロールが売れています。

会社の同僚がみなシナモンロールを買ってきて、フィーカの時間には余ってしまうほどのシナモンロールが…ということもあるほどです。

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スウェーデンならではの季節イベント・行事

親しいひとを自宅に招いて一緒に食事をしながら共に時間を過ごすのが好きなスウェーデン人。

他のヨーロッパ諸国と同じくイースターやクリスマスはもちろんですが、スウェーデンならではの季節ごとのお祝いごとがいくつかあります。

日本人のように少しシャイなところもあるスウェーデン人ですが、仲間うちでお酒も入ればお祝いの席で皆で一緒に歌ったりもするのです。

スウェーデン人の中に入って一緒にお祝いをすることで、意外な一面を見ることができるかもしれません。

では、さっそくスウェーデンならではの季節行事を見てみましょう。

ミッドサマーのお祝い (Midsommarfest)

ヨーロッパのひとたちにとってクリスマスが大事な年中行事のひとつであるように、ミッドサマー(夏至)のお祝いもスウェーデン人にとっては同じくらい大きな行事です。

6月の4週目の土曜日をミッドサマーデー (Midsommardagen)とその前日のミッドサマーアフトン(Midsommarafton)は祝日となり、自宅でそれぞれお祝いをするのためほとんどの飲食店は閉まってしまい、スーパーなども営業時間が短くなります。

ミッドサマーのお祝いは家族と一緒にするひともいれば、友達どうしでなどひとそれぞれ。親しいひとたちと食卓を囲み、スナップス(snaps)と呼ばれるアルコール度数が40%に近い強いお酒を飲んだりしながら楽しくお祝いをします。

長かったスウェーデンの寒く暗い冬が終わり、ようやく夏らしい気候を楽しめるのもこの時期なので、やっと夏が来た!という嬉しさもひとしおです。

緑が美しい季節でもあるので、女性には野草や野の花で作ったかんむりを被って着飾るのも楽しみのひとつです。

ミッドサマーの定番料理

ミッドサマーのお祝いの食事にはスウェーデン人には定番の料理が多く並びます。

  • にしんの酢漬け(ingladsill)やマスタード漬け(senapssill)
  • 茹でたまご、茹でたじゃがいもにサワークリーム、チャイブやディル

は必須です。

スウェーデンのミッドサマーの定番料理

実はこれらはミッドサマーのお祝いの時だけの食事というわけではなく、イースターやクリスマスなど多くのひとたちで集まって食事をするときにはかかせないものでもあります。

また、ミッドサマーの時期にはスウェーデン産のいちごが旬をむかえます。

真っ赤ないちごも食卓に並び、皆で話をしながらつまんだり、日本にもあるショートケーキのようなケーキを作ったりもします。

ザリガニパーティ(Kräftskiva)

スウェーデンの夏はミッドサマーのお祝いだけで終わりではありません。

8月の第一水曜日にザリガニ漁が解禁になると、9月にかけてまでザリガニパーティの時期になります。

スウェーデンのザリガニパーティ

お店では

  • ザリガニが描かれた紙ナプキン
  • 三角のパーティーハット
  • 前掛けやテーブルクロスのほか
  • パーティ用の飾り

まで売られています。

ザリガニは冷凍の輸入ものが主流ですが、スウェーデン産のものもあり、塩ゆでされたあとスウェーデン人の大好きなディルで風味付けをしてあります。

にんにくのたっぷり入ったマヨネーズやレモンを添えるほか、ザリガニのお供としてバゲットやしっかりした味のヴェステルボッタンチーズ(Västerbotternsost)が食されることが多いです。

ミッドサマーのお祝いの時と同じように、もちろんスナップスでも乾杯です。

酔っ払いながらもお祝いの席で歌われる歌を皆で一緒に歌い、お腹がいっぱいになるまで旬のザリガニを思う存分満喫するのです。

聖ルシア祭

毎年12月13日は聖ルシア祭が幼稚園や小学校、教会などスウェーデンの各地で行われます。

スウェーデンの聖ルシア祭

祭りに参加する人々は白い衣装を身にまとい、頭にはろうそくの冠をかぶって、列になり一緒に歌を歌いながら行進してゆきます。

今や12月のスウェーデンの一大イベントとも言える聖ルシア祭ですが、スウェーデン全土に伝統が広がるようになったのは1927年にストックホルムの新聞社が公での聖ルシア祭を開催してからと、比較的新しい風習であるといえます。

17世紀にドイツから聖ルシア祭が伝えられたものの、18世紀半ば頃まではスウェーデンの西部を中心とした限られた地域でしか聖ルシア祭は行われていなかったのです。

以前は特に列に先頭に立つのはブロンドの白人の女の子が主でしたが、いまでは白人に限らず皆でお祝いをするようになりました。

学校や特に幼稚園などでは性別に限らず、参加したい子どもは誰でも列に加われるようです。

この聖ルシア祭にちなんだパンもお祝いの日の1ヶ月も前から街で売られるようになります。

スウェーデンの聖ルシア祭のルセブッレ(Lussebulle)

サフラン入りのロールパンにレーズンが乗ったルセブッレ(Lussebulle)というもので、自宅で手作りをする人も多く、スウェーデンのクリスマス前までの定番の人気のおやつだと言えます。

スウェーデンの文化まとめ

こうしてフィーカや季節ごとのお祝いごとなどを見ていくと、スウェーデン人は皆で集まって食べたり飲んだりするのが好きなことが見てとれます。

外食文化が発達していないわけではありませんが、自宅に親しい人を招いて食卓を囲み楽しむのはスウェーデン人の文化ひとつと言えるでしょう。

暗くて寒い冬が長く自宅で過ごす時間も多いため、家の中のインテリアにこだわったりと居心地のよい家づくりをしている人が多いのも、友達や家族を家に呼びたくなる理由かもしれません。

皆さんもスウェーデンで暮らす機会があれば、スウェーデンならではの風習をぜひ楽しんでみて下さい。

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