物価や税金の高い北欧は、一見日本と比べるとかなり物価が高く感じられます。
その代わりに社会福祉が充実しており、医療費や学費などへの支出はほとんど掛かりません。
消費税については、生活に必要な食料品、日用品の税率は低く設定されており、一定の生活水準を確保できる仕組みとなっています。
今回はスウェーデンの首都ストックホルムの、生活費や物価、税金について、現地在住者からご紹介したいと思います。
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スウェーデンの消費税は12%と25%
とにかく消費税が高いといったイメージのスウェーデンですが、実際に暮らして気づいたことが沢山あります。
まず食品や、日用品などは税率は12%、その他が25%となります。
特別な税率が制定されている書籍や、文化行事に関わる事、公共交通機関は6%です。消費税は内税で表示されている金額に含まれています。
レシートを見てみると、「Moms」と書いているのが消費税です。
家賃
深刻な住宅不足のストックホルムでは、賃貸のアパートを探す事に苦労します。
人気の物件は申し込んでから10年以上順番待ちすることもあり、一般的に物件を購入する人が多い傾向にあります。
スウェーデンに移住して、良い住居を探す事が優先事項となります。外国人は、まずは短期で貸してくれるアパートに滞在しながら、アパート探しをする人が多いです。
ストックホルムの1ルームアパートで一か月5,000SEKから7,000SEK程です。
郊外に行くと2ルームアパートで、1,000SEK程から借りる事が出来ます。
食費
スーパーマーケットでは、日本と同じような価格帯で食材を買えるので、自炊をすることで生活費を抑える事が出来ます。
加工食品の税率は25%です。
スーパーの物価
スウェーデンは生活に必要な日用品や税率が安く定められています。
スーパーマーケットでは、野菜や牛乳などは日本より安く買うことも出来ます。加工食費は税率が25%なので、高く感じます。
ヨーロッパ各国からの輸入品も日本よりはるかに安い金額で買えるのも良いところです。
スウェーデンの大手スーパーマーケットのICAとCOOP調べ
- お米(スウェーデンブランドの物) 500g 21SEK,2kg 40SEK~
- 牛乳 1L 11SEK~
- パン1kg 25SEK
- 卵 10個パック 20SEK
- 豚肉 1KG 79SEK~
- スナック菓子 20SEK~
- ジャガイモ 2KG 25SEK
- 大判のり5枚 29SEK
チーズの種類が豊富で、一面チーズコーナーになっています。
お肉は大き目のブロックで販売されていて、羊の頭や、心臓なんて日本では見かけないものも置いています。
一般的なスーパーでもアジアの調味料などを扱っています。
日本食の相場
【アジア系スーパーマーケットの相場(輸入品)】
- イタリア産の日本米 10KG 249SEK~ 1KG 45SEK~
- キューピーマヨネーズ 79SEK
- うどん 500g 50SEK
- 日清カップ麺 16SEK
外食費
外食は25%の税金が掛かる為、とにかく高いのが特徴です。
一般的なフードコートや気軽に入れるカフェレストランでも、日本では素敵なレストランに入れるような金額です。
ランチタイムや、ブッフェはリーズナブルに食事が出来ます。
- 観光地のカフェレストラン ハンバーグとポテトフライのプレート 200SEK
- フードコートのハンバーガーセット 150SEK
- スターバックスコーヒー カフェラテL 39SEK
- チェーン店のリブステーキとコーラ 200SEK(添付写真1)
- チェーン店カフェでコーヒーとケーキセット 80SEK
- 寿司やアジア料理ブッフェ 100SEK
2017年現在は、1SEK=13円程、以前よりは円換算して高くはありませんが、SEKは平均して、1SKE=15~16 円くらいまで変動しますので、こうなると
フードコートのハンバーガーセットが2,400円換算になります。
日用品
日用品は日本と比べて大きなサイズで販売されています。2点購入すると割引なども多いです。
日用品も日本と近い価格帯です。
- トイレットペーパー 24ロール 85SEK~
- シャンプー250ボトル 27SEK~
- 歯磨き粉 19SEK~
- クレンジングオイル 50SEK~
交通費
ストックホルムではSL社がバス、トラム、メトロを運営しており、ゾーン制でチケットを購入するシステムです。
初乗りは2チケット必要で36SEKと日本と比べると高いですが、SLカード(ICカード)を30日定期券として利用すると830SEKの定額でメトロ、バス、トラムを利用する事ができ、とても経済的です。
医療費
子供は医療費が無料です。
成人は治療費の負担上限が年間900SEKで超えた分は無料。
薬代は年間1,800SEKが上限で、超えた分は無料となります。
入院費は一日80SEKが上限とされています。
成人は歯科治療費は、保険の負担率が低いので自己管理が大切となります。
3,000SEKまでは全額自己負担、15,000SEKまでは50%負担、それ以上は15%負担となります。またすべての場合において保険が適用されるわけではないので注意。
光熱費
光熱費に関しては、賃借アパートだと、電気、水道、暖房の込みが多いです。
・夏場
涼しい気候柄、エアコン必要ありません。またあまり設置されていません。窓を開けると快適に過ごせます。
・冬場
暖房に関しては、セントラルヒーティング普及している事や、窓ガラスも分厚く、部屋の中では温かさを保つ事が出来るので、光熱費は比較的節約できるのが特徴です。(セントラルヒーティングとは、大きな温水タンクから各部屋に温水で熱を送るシステム。お風呂場にも通っており、冬場に洗濯を干すのに便利です。)
学費
スウェーデンの素晴らしいところの一つに挙げられるのが、学費が無料である点です。
大学まで無料で通えることができます。(プライベートスクールを除く)
また、年齢に関わらず再度大学に通うこともできるので、人生の途中で方向転換する事も可能です。
また、移民が生活できるようになるスキルを身に着けるため、スウェーデン語教室や、職業訓練校にも無料で通うことができます。
スウェーデンの所得税
スウェーデンの所得税は、所得に応じて税率が変わる累進課税制です。(ストックホルムは30%)
住んでいるコミューンによって異なりますが、約30%前後の地方税が掛かります。
年間所得が433,900SEKを超えた場合は超えた分に国税が20%加算され、615,700SEK クローナを超えた分は25%、それ以上の場合はさらに加算されるシステムとなっています。(2014年度のデータ参照)
ひと月あたりの支出(夫婦二人暮らしの例)
家賃: 10,000SEK(ストックホルム郊外賃借2ルーム)
食費: 4,000SEK(食材費3,000、外食1,000)
日用品: 5,00SEK
交通費: 20,000 SEK
通信費: 1,000SEK(ケータイ電話2台、インターネットは家賃に含まれる )
医療費: 0SEK (医療費負担は1年でクローナ、薬代は〇クローナまでのを超えると国が負担してくれる為無料となる。)
光熱費: 0SEK (家賃に含まれる)
学費: 0SEK(無料で大学まで通う事が出来る。)
娯楽、交際費: 1,000SEK(ホームパーティなどが多く、プレゼント代など)
その他: 1,500SEK(洋服、雑貨など)
合計:20,000クローナ (日本円で255,000円程) 2017年現在は、1SEK=13円
まとめ
スウェーデンに移住して、一見とても高く感じる所得税や消費税も、病気になった時の医療費の心配をしなくて良いことや、子供は大学まで無料で通えること、老後や失業時の社会福祉が充実しているなどのメリットの方が大きく感じます。
物価も日本と比べると高いですが、税金をしっかり収め、不要な物を購入したり、浪費をせずに暮らせば、暮らしていけるという安心感があるので、異国に生涯暮らすと決意した移民にとっては心強いシステムだと思います。
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