スウェーデンで効率的に賃貸を探そう!家賃相場から物件の種類まで詳しく解説

スウェーデンで効率的に賃貸を探そう!家賃相場から物件の種類まで詳しく解説

スウェーデンへの移住を決めてビザ手続きを済ませたらまず次に必要なのが住まい探しです。

スウェーデンではどのように物件を探し、内覧、契約までの手続きを進めるのでしょうか?

海外での新しい生活を始めるのは何かと費用もかかるものなので、初期費用や家賃の相場なども気になるところですよね。

ここでは、スウェーデンでの住まい探しについての基礎知識や実際に賃貸物件を借りるまでの一般的な手順をご紹介していきます。

スウェーデンの賃貸情報はどこで手に入る?

一般的に、スウェーデンで賃貸物件を借りるには、

  • Bostadsförmedlingと呼ばれる公営か民間の不動産仲介業者を通して物件探しをする
  • 個人が貸し出したい物件を紹介しているウェブサイトやFacebook上のグループページ

などで情報収集をすることができます。

不動産仲介業者を通じて物件を探して借りる場合にはスウェーデン独自のシステムがあるので、まずはそちらを見ていきましょう。

不動産仲介業者から物件を借りる場合

スウェーデンでは不動産仲介業者を通じて物件探しを行う場合は、公営・民間に限らずBostadsköというリストに登録をしなければなりません。

このリストはいわゆる順番待ちのリストで、長期間リストに入っているひとから順番に物件を借りることができます。

18歳以上なら誰でも、業者ごとにリストがあるため公営・民間を問わず複数のBostadköに登録することが可能です。

つまり学校や勤務先の近くの異なる地方自治体で順番待ちを行えるということですが、一般的に年間登録料(200kr程度)がそれぞれかかるのと、地方自治体によっては1箇所にしか登録できないなどルールが異なるので注意が必要です。

順番待ちをしていればいつかは必ず物件を借りることができ、一度借りてしまえば日本のような更新制度がないため、ほぼ自分の所有している物件であるかのように暮らすことができることがBostadköシステムの利点です。

しかし、このシステムの問題は待ち時間がとても長く、ストックホルムなどの大きな都市では人口に対して物件の数が足りておらず、待ち時間は10年にまでのぼるといわれているほどです。

スウェーデンに移住したらまずBostadköに登録しておいて、他の方法で部屋探しを始めましょう。

それが次にご紹介する方法です。

ウェブサイトやSNSを有効活用して物件をみつけよう

中古品売買から物件さがしまで便利なBlocket

不動産仲介業者ではありませんが、物件探しをするのによく使われるのがBlocketというウェブサイトです。

Blocket: https://www.blocket.se/

Blocketというウェブサイト

このウェブサイトではアパートを所有しているひとが部屋を借りてくれる人を直接探したり、学生や家賃を抑えたいひとたちなどがルームメイトを募集の広告を出しており、スウェーデン全土の物件情報を見ることができます。

ウェブサイト自体はスウェーデン語のみですが、広告によってはスウェーデン語と英語の両方で書かれていることもあり、情報収拾はしやすくなっています

SNSも大活躍

日本では考えられないことですが、FacebookといったSNSでも多くの物件情報を見ることができます。

都市名+lägenhet/lägenheter (lägenhetとはスウェーデンの一般的な集合住宅のこと) で調べてみると、グループページが作られていて多くのひとが広告をだしたり、情報共有をしているのがわかります。

Blocketでは広告を出しているひとのフルネームが書かれていないこともありますが、SNSではプロフィールからどのようなひとが物件を貸し出そうとしているのかが確認できることは、少し安心材料ではないでしょうか。

物件募集の広告を載せることも

BlocketやFacebook上ではただ物件を見るだけではありません。

部屋さがしをしているひとが、簡単な自己紹介や探している部屋の条件などを投稿するのも可能です。

部屋を貸し出したいと考えているひとが投稿を見て直接連絡をとることもあるので、積極的に行動していきましょう。

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物件さがしに役立つ用語と知識

物件の情報をどこで手に入れることができるか分かったら、物件情報を理解し、吟味が必要です。

次は住まいさがしに役立つ用語や知識を見ていきましょう。

部屋の広さを知ろう

スウェーデンでは部屋全体の広さを示すのに平米(m2) が用いられ、部屋数は1:a, 2:a,3:a…というように表されます。

1:aはキッチン、バスルーム、ベッドルームのみのいわゆるワンルームの部屋で、2:aは居間とベッドルームが別になっているのが一般的です。

又借りも一般的なスウェーデン

Blocketなどで物件情報を見ていると、Andrahandと書かれているものを目にすることがあります。

これは部屋を又借りする契約のことで、スウェーデンでは決して珍しいことではありません。

仕事や短期留学などでしばらく部屋を離れるひとが、長いBostadköで再度待たなくても済むようにと契約を維持したまま、他に住む場所が必要なひとに部屋を貸し出しているのです。

Andrahand契約で部屋を借りる場合は大家さんや管理会社との契約ではなく、最初に賃貸契約を結んでいる人と契約を結ぶこととなります。

日本と同じく、部屋を借りるときは家具は自分で用意するのがスウェーデンでも一般的ですが、andrahandで貸し出されている部屋は契約者が家具もそのまま残していく場合があるため、家具付きとなっている物件が多く見られます。

スウェーデンへ移住してから、しばらく落ち着くまで家具などの購入は控えたいという方にはandrahandの物件は最適な物件かもしれません。

スウェーデンの賃貸、不動産

大きな都市ではルームシェアも

慢性的に物件が不足しているストックホルムをはじめ、大学のある都市ではルームシェアをするひとたちも多くみられます。

ルームシェア物件の広告には”Rum i 3:a lägenheten” (3部屋のうちの1部屋)であったり”Söker inboende” (同居人募集)などと書かれていることが多いので、ルームシェアに興味のあるひとはそれらを目印に探すことができます。

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スウェーデンの気になる家賃はどれくらい?気になる費用の話

スウェーデンで部屋を借りるにはどれくらいの費用が必要なのでしょうか?

物件探しで最も気になる点のひとつである家賃がどれくらいなのか、主要都市の平均的な価格をみてみましょう。

70平米(約45畳、2LDK〜3LDK程度)の平均家賃 (1kr =12円換算):

都市 家賃
ストックホルム(Stockholm) 7,700kr (92,400円)
ヨーテボリ(Göteborg) 6,790kr (81,480円)
マルメ(Malmö) 7,280kr (87,360円)
ウプサラ(Uppsala) 7,280kr (87,360円)

出典: http://hurvibor.se/boendekostnader/medelhyra/

家賃は同じ市内であっても、駅へのアクセスやエリアによって価格は大きくことなります。

水道代や冬の間のセントラルヒーティングの費用(暖房代)は家賃に含まれていることがほとんどで、インターネットや電気代を月ごとに払うしくみとなっています。

契約の際にかかる費用は?

日本では新しく部屋を借りる際に敷金・礼金などを払いますが、スウェーデンではデポジットとして家賃の2〜3ヶ月分を契約時に払うのが一般的です。

退去の際に部屋の修理などが必要な場合はデポジットからまかなわれ、特に必要のない場合なら退去時にデポジットの払い戻しが行われます。

スウェーデンの家の種類。実際どんな家に住めるの?

スウェーデンでの物件は一軒家・集合住宅に関わらず築年数の古いものが多くみられます。

日本のような新しいものを見つけることは難しいですが、建物そのものが古くても内装はリノベーションされているので見た目が極端に古い物件はほとんどないといって良いでしょう。

キッチン(Kök)

1:aでも40m2以上の部屋は比較的広めのキッチンがあることが多く、家具なしの物件でも冷蔵庫とオーブンは備え付きとなっています。スウェーデンではガスではなくIHか電気コンロが主流なので、ガス調理に慣れているひとは戸惑うかもしれませんが、電気コンロも慣れてしまえば料理がしにくいことはありません。

バスルーム(Badrum)

どの大きさの物件でもシャワールームとトイレが一緒になっているものがスウェーデンの一般的なバスルームです。3:a以上の部屋数の多い物件ではバスルームに加え、もうひとつトイレがついていることもあります。バスタブつきのバスルームのある物件に出会うことはごく稀で、どうしても湯船につかたいひとは座って入ることのできる桶を購入し使用しているようです。

ベッドルーム(Sovrum)

1:aは同じように寝る場所と生活スペースが一緒になっている日本のワンルームと同じようなスタイルで、2:a以上の部屋になるとベッドルームがあります。ベッドルームには収納も備わっていることがほとんどで、クローゼットに衣類を収納することが可能です。

洗濯室(Tvättrum)

スウェーデンの集合住宅で特徴的なのが洗濯室です。各部屋ごとに洗濯機がある物件はさほど多くなく、地下にある共同の洗濯室と乾燥室を予約して利用します。通常、洗濯室には2〜3台ほどの洗濯機と乾燥機1台が備わっているほか、大きな衣類乾燥機を使って室内干しが行える乾燥室(Torkrum)があります。

洗濯室の前にあるスケジュール表に専用の鍵を使って予約しなければならなかったり、部屋と洗濯室を往復したりするのは手間ではありますが、ベッドリネンなどの大きなものも洗濯しやすく、慣れれば便利な施設であるといえます。

学生向け住宅(Studentbostäder/Studentboende)

スウェーデンの大学や職業学校などで学ぶひとはだれでも学生向け住宅を借りることができます。20〜30m2の比較的小さな部屋が主流ですが、平均的な家賃より価格が低めに設定されているうえ、トイレやシャワー、簡単なキッチンなど学生がひとりで住むには十分な設備が備わっています。

一軒家 (Villa/Radhus)

ある程度の規模の都市の中心地は集合住宅が主ですが、郊外などではもちろん一軒家を貸りることもできます。しかしながら一軒家を借りるのは家賃が割高であるため、一軒家に住みたい場合はローンを組んででも購入してしまうひとがほとんどです。一軒家は中古物件が主ですが、購入したあとはリノベーションをするひとも多く見られます。

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気になる物件を見つけたあとは?

気になる物件が見つかったら、広告に記載されている連絡先に早速問い合わせをして内覧をしましょう。

Blocketでは無料の会員登録をするとウェブサイト上でメッセージのやりとりができますが、募集広告に書かれている電話番号やメールアドレスに直接連絡をしたほうがスムーズにコミュニケーションが取れます。

人によっては、希望の連絡方法が書かれている場合もあるので相手に合わせて連絡を取ってください。

内覧して物件を気に入ったら、必ずはっきりと部屋を借りたい意思を伝えましょう。

他にも内覧をしに来たひとがいる場合などもあるので、部屋を見せてもらった相手に好印象を与えるのも大切です。

内覧のあとは後日物件を借りられるか否かの連絡がくるのを待ちます。

物件によっては、貸し手と借り手が物件の貸し借りに同意しても、新しいひとが入居するのに建物の自治会の承認を得る必要がある場合もあります。

部屋を借りられることが決まったら

部屋を借りられることが決まれば、あとは契約を結ぶのみです。

賃貸契約は必ず書面で交わされます。

契約書はスウェーデン語で書かれているので、移住したばかりでスウェーデン語力に自信のないひとは英語で内容を説明してもらったり、スウェーデン語のできるひとに仲介してもらうのも手です。

デポジットは家賃の何ヶ月分払うのか、どのような費用が家賃に含まれているのか、家賃の支払い先などの情報をきちんと確認してから契約書にサインをしましょう。

知っておこう、日本の物件と異なる点

スウェーデンでの住まい探しから引っ越しまでの過程で、日本とすこし異なる部分を最後にご紹介します。

-鍵の取り替えはなし

日本では居住者が変わるごとに鍵を交換してくれることが多いようですが、残念ながらスウェーデンでは一般的ではありません。

-引っ越しは自分たちで

自家用車につけられる荷台をガソリンスタンドなどで貸し出しているので、それを使って自分たちで引っ越しを行うのがスウェーデン流です。引っ越し業者がないわけではありませんが、利用するひとがそこまで多いとは言えないため、利用する必要がある場合は情報収拾に苦労するかもしれません。

まとめ

今回はスウェーデンでの住まいさがしに関する情報をご紹介しました。

新しい土地での家さがしは新生活への期待も膨らむものの、情報収拾をして内覧に出かけたり手間も多いものですが、スウェーデンでの新しい生活の拠点となる素敵なおうちが皆さんに見つかりますように。

参考:

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