スウェーデン移住に必要な準備6選

多民族国家のスウェーデンは、世界中の様々な国の出身者が住む国際的な国で、移住後の社会福祉も充実しており、移民が暮らしやすい環境です。

今回は、スウェーデンへの移住を考えている方に、必要な移住準備をご紹介したいと思います。

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1.ビザ、滞在許可の申請(渡航1年前~3か月前)

3か月以上スウェーデンに滞在する場合はビザが必要になります。

日本人がスウェーデンに滞在する為の全てのビザは、現在移民庁のホームページからインターネットで申請することができます。※1

2015年以前は、最短で3か月程で滞在許可が下りたケースもありましたが、現在は難民問題を抱えている為、審査期間が長くなっています。

インターネットが使えない場合は郵送での申請も可能ですが、審査時間が延びる可能性があります。

(2015年に居住ビザを申請した筆者は、面接まで8か月、ビザが下りるまで計14か月かかりました。2017年現在はさらに審査期間が延びている現況です。)

スウェーデン大使館HPよりビザに関して「居住」と言う漢字表記を一部使用しています。※2

東京のスウェーデン大使館で面接(ビザ審査期間中)

インターネット申請後、スウェーデン移民庁から大使館での面接予約のメールが届きます。

移民庁のホームページから予約後、日本のスウェーデン大使館から日時確認の連絡が来たら確定です。

面接までに、各種必要書類を翻訳して置きましょう。

東京・六本木のスウェーデン大使館の面接後、渡航許可が下りたメールがスウェーデンの移民庁から、大使館から郵送で書類が届くので、それを持って渡航し、現地の移民局、税務署でIDカード、パソナルナンバーを受け取ります。

移住許可カードの受け取り(渡航後すぐ)

日本国籍者は、現地で移住許可カード(Residence Permit Card)を受け取ることが出来ます。

スウェーデン到着後にすみやかに最寄り移民庁に出向き、写真と指紋、署名を登録後、数週間でカードが郵送されます。(面接は移民庁のホームページから予約することが出来ます。)

パーソナルナンバー、IDカードの受け取り(渡航後)

スウェーデンに1年以上滞在予定の場合は、パーソナルナンバー(Personnummer)が発行されます。

移民庁から移住許可カード(Residence Permit Card)が届き次第、税務署(Skatteverket)で住民登録の手続きをします。

パーソナルナンバーが記載されたIDカードを作るのには400クローナが掛かります。

医療や各種サービスを必ず受ける為に必要となります。

ここでは、写真撮影と署名、簡単なインタビューがあります。(スウェーデンに来た理由、滞在予定期間、出身都市など)

カードが発行された旨が記載された手紙が数週間で郵送で届くと、税務署でカードを受け取る事が出来ます。

IDカードを習得後、移民の為の無料のスウェーデン教室に通うことが出来ます。

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2.各種書類の英語またはスウェーデン語翻訳の準備(ビザ申請前)

居住許可申請の際に、各種書類の英語訳またはスウェーデン語訳が必要となります。

スウェーデン移民庁への申請は英語訳での提出が可能です。インターネット申請時には、書類のPDFファイルを添付します。

ビザの種類により必要な書類が異なるので、スウェーデン移民庁のホームページ、または大使館に確認しましょう。

学生ビザ(留学のための居住許可)、パートナービザ(居住ビザ)、就労ビザ(労働許可の為の居住ビザ)に共通して必要になる書類は、

必要書類

  • 戸籍謄本の翻訳
  • パスポートのコピー
  • 証明写真(半年以内に撮影された縦4.5cmX横3.5cmの写真)

です。

パートナービザ(居住ビザ)申請者は、独身証明書、離婚歴がある場合は離婚証明書が必要となります。

最終学歴の成績証明書の翻訳を用意して置くと、進学や就職活動時に役立ちます。

学生ビザ(留学のための居住許可)申請者は、

  • 入学許可証、滞在費用の目安となるひと月8010クローナ×滞在月数以上の残高証明書の原本
  • 奨学金受給証明書、(受給する予定の方)
  • 海外旅行保険や(留学保険)
  • スウェ―デンの学校の医療保険に入っている事を確認出来る書類

就労ビザ(労働許可の為の居住ビザ)申請者は、雇用主からのオファー書類が必ず必要となります。

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3.保険加入、健康診断、薬の用意

社会福祉が充実しているスウェーデンは、移民もパーソナルナンバーを収得すれば、スウェーデン人と同じ負担金額で医療を受ける事ができます。

年間の最大負担額が決まっており、それ以上は無料となります。(ストックホルムでは一年1100クローナ)

しかし、日本の医療制度とはかなり異なっており、病院の予約が取りにくい、歯科治療費が高額であるなどの問題もあるので、渡航前にしっかり準備を整えて置くこと安心です。

保険加入

一年以上滞在の場合

スウェーデンに一年以上滞在予定の場合は、住民登録後受け取ったパーソナルナンバーが保険証の役割も果たし、スウェーデンの医療を受ける事ができます

一年未満滞在の場合

一年未満滞在の予定の場合は、スウェーデンの保険に加入することができませんので、自分で旅行保険などに加入する必要があります。

滞在許可申請時に保険が未加入だと申請できないケースがあります。

健康診断

海外移住前に大きな病気が無いか、健康診断を受けて置きましょう

渡航後は生活環境が変わり、なかなか体調にまで気が回らない事も考えられます。

スウェーデンで病院に行く際に、過去の病歴や、服用している薬の事を聞かれることもあるので、英語やスウェーデン語で答えれるように調べて置きましょう。

また、歯科先進国と言うこともあり、19歳未満の子供は歯科治療費は無料ですが、成人は自己管理と考えられていることもあり、日本より高額な治療費がかかります。

日本にいる間に歯科治療を終わらせて置きましょう。

薬の用意

スウェーデンでは、一年間の薬代の自己負担上限額が定められおり、超えた分は国が負担するシステムとなっています。(ストックホルムの場合は一年で2200クローナ)

スウェーデンの薬は日本で販売されているものより強い物もあるので、一通りの常備薬を準備しておくと安心です。

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4.現地での職探し

居住許可所持の場合

家族関係ビザなど、スウェーデンでの居住許可を所持の場合は、現地到着後に仕事探しをスタートすることが可能です。

一年以上、スウェーデンに滞在予定のパーソナルナンバーの所持者は、無料でスウェーデン語学校、職業訓練校に通う事が出来、就職活動のサポートを受けることができます

居住許可非所持の場合

スウェーデンでは、日系企業の進出も少ない為、就職には語学能力や技能が必要となります。

またスウェーデンでは、EU圏またはEEA(欧州経済領域)以外の出身者が「労働許可の為の移住ビザ申請」するには、雇用主のオファーが必要となります。

つまり、仕事が決まっていないとビザを申請することができません

海外転職サイトやエージェントを利用すれば、日本国内からでも就職活動をすることが出来ます。

中々仕事が見つからない場合は、就職までにワンステップを置いてみてはいかがですか?

現在スウェーデンへ移住をした人には、留学やインターンでコネクションを作り就職したり、ヨーロッパ近隣国で言語やスキル習得、コネクションを作りスウェーデンで就職というステップを踏んだケースも多いです。

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5.住居探し

スウェーデンの都市部では近年、住宅不足が深刻となっており、移住を決めたら早めに住居探しを始めましょう。

現地の不動産屋の紹介や、アパートの長期貸し出しを仲介するサイトなどを使ってまめに情報をチェックするのが重要です。

雇用先に住居を確保して貰えるか交渉してみましょう。

住居の周辺地域の治安や環境の確認も重要なので、スウェーデン在住者に協力して貰うと安心です。

6.海外転出届、年金、保険の見直し

スウェーデンに移住が決まれば、各自治体で移住の手続きをしましょう

一年以上の海外渡航の場合は、海外転出届を出す必要があります。手続き後日本での納税の義務がなくなり、保険証も失効します。

国民年金は任意で継続する事が出来るので、将来帰国する可能性がある場合などは「任意加入」した上で保険料を支払う事になります。

ただし、スウェーデンと日本は「社会保障協定」が結ばれていないので、日本での年金加入をスウェーデンの社会保障と紐づけする事ができません

つまり二重支出になります。(2017年時点の情報になります。現在スウェーデンと日本間で政府間交渉が行われており、将来的に協定が結ばれる可能性があります。)

移住計画と照らし合わせて、各種手続きを済ませて置きましょう。

スウェーデン移住準備まとめ

いかがでしたか?移住準備の中で、もっとも時間がかかるのはビザの申請期間となります。

2017年現在、移住への条件などは日々改正されています。また難民問題などからビザ審査期間が長くなっているので、スウェーデン移民庁や大使館の最新の情報を確認しながら、余裕を持ってビザの申請をしましょう。

参考リンク
※1 スウェーデン移民庁HP http://www.migrationsverket.se/4.123a9453141c5ece6112e.html
※2 スウェーデン大使館HP http://www.swedenabroad.com/ja-JP/Embassies/Tokyo/

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