失業率も高いイタリアで、フリーでやっていくのはもちろん簡単ではありません。
しかしながら、フリーで活躍している人は数多くいます。
「なぜ彼らは成功できたのか?」
その経緯をイタリア・ミラノでフリーで活動する日本人在住者からお伝えしていきます。
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専門性のある職種であること
フリーで活躍する人たちは、さまざまな職種にわたっていますが、やはり専門性を持った仕事の方たちが多く見受けられます。
筆者が住んでいるのはミラノなのですが、ミラノ在住者に多いのが、
- インテリア及びプロダクトデザイナー
- ファッションデザイナー
- カメラマン
- ジャーナリスト
などが多いようです。
もちろん、通訳、翻訳、各種コーディネートなどを手掛ける方も多いのです。
なぜ、このような専門職の方たちが多く集まるかと言えば、ミラノがインテリア、ファッションが主産業の街であるからだと思います。
毎年4月には世界的に有名な家具及雑貨見本市サローネが開催され、郊外の展示会場をメインに、ミラノの街いたるところでフオーリサローネと呼ばれる展示が行われ、ミラノの街は一気に活気づきます。
また、ミラノコレクションはメンズが1月と6月、レディースが2月と9月に行われ、この時期もまた世界中からたくさんの人が訪れます。
こういった背景から、需要と供給のバランスによりやはり前述のような職種の方たちにとってはミラノに集まる他はないのではないでしょうか。
イタリアで専門職になるには
ミラノには、有名なデザインスクールがいくつもあります。
ただ、そこを卒業したからといって、誰でも仕事を得られるかと言えば、そうではないのはみなさんご承知の通り。
日本のデザイン学校や大学を出た後、こちらに留学する人も多いです。
そして後は本人の努力はもちろん人脈をいかに築くかなどが重要になってきます。
イタリアは成熟したブランドや熟練の職人の仕事が良いとされる文化があります。
ただし、若手に対して全く開かれてないわけではなく、比較的低コストで参加できる若手クリエイター向けのイベント、展示会なども多数あるので、そこにチャレンジしてチャンスを狙うなど、自身のアグレッシブさも必要です。
ビザ/自営業用滞在許可証 lavoro autonomo
イタリアで仕事をするには、まずは正規の労働用の滞在許可証を取ることが必須です。
滞在許可証にはいくつかの種類がありますが、大きく分けて
- 労働(会社員 自営業)
- 学生
- 家族
- 他には期間限定のもの
などに分けられます。
フリーランスでやっていくには、自営業用の労働許可証が必要で、これを持っていないと正規の契約を交わすことができません。
イタリアの会社及びイタリア人とビジネスをするには、きちんとした契約書を交わすことが必要で、口約束は信用してはいけない位に考えていたほうが良いでしょう。
口約束でも人同士の信頼関係で成り立つ日本とは、根本から違うということは、肝に銘じた方が良いと思います。
自営業労働許可証の取得方法
さて、この自営業労働許可証の取り方ですが、いくつかのパターンがあります。
1.すでにお持ちの滞在許可証を切り替える
まずは、学生及び観光、家族などとりあえず持っている滞在許可証から書き換える場合。
この場合は、元々持っている滞在許可証の期限以内に、現在行っている仕事と収入をプレゼンテーションし、書き換えることができます。
もちろん、仕事は正規のものでなくてはなりませんし、証明する書類を提出しなければなりません。
2.仕事を新たに見つけ取得する方法
次に日本にいる間に仕事を見つけ、大使館に申請する方法。
この場合は最初から労働目的のビザを取得し、現地に入ってから滞在許可証を取得するという流れになります。
いずれにしても、正規雇用ではないにしろ、仕事の内容や1年間の収入見込みなど、相手先からの証明等の書類は必要です。
会計士を見つけよう
無事に労働許可証を取得できたとしても、期限は最長で2年です。
更新するには、毎年の確定申告の書類が必要です。
自営業の場合は、これをやらなければならず、それには会計士が必要です。(職種によっては、必要ではなく自分で確定申告の時期に行える場合もあるようですが)
イタリアには会計士、弁護士は山のようにいます。ですので、探すのにそう苦労はしないでしょう。
金額は仕事の規模や収入によっても違うし、会計士によっても違うので一概には言えません。
しかし、外国人に対して理解があるか、クライアントに外国人が多いか否かなどが判断基準になってくるようです。
会計士と良い関係を築ければ、イタリアでのフリーランスでの活動はとても楽になります。
契約関係は全て会計士がやってくれますし、金銭トラブルに関しても助言や交渉もしてくれます。
イタリアはコネ社会なので、外国人が言っても、らちがあかなくても、イタリア人が出てくると即刻解決したりすることも多いのです。
ぜひ、ご自身にとって信頼できる良きパートナーとなる会計士をみつけましょう。
人脈を広げよう
仕事はどこから発生してくるか解りません。
フリーランスで活動するには、人脈がモノをいいます。積極的にたくさんの人と関わり、人脈を広げていきましょう。
イタリアではフェスタといってちょっとしたパーティは頻繁に行われています。
大きなものから小さなものまで、積極的に顔を出し、自分の仕事内容やできること、仕事を探していることなどをアピールしていきましょう。
また、日本で仕事の経験がある方は日本の人脈も大切です。
一時帰国した時などは、昔の友達や同僚など繋げていく努力も必要です。
日本の会社の信用度はやはり高く、日本の会社とブレーンを持っていることはそれだけで、かなり評価が高くなることもあります。
また、報酬面や支払いの信用性なども、信頼は高いと言えるのでご自身の生活の安定にも繋がるのではないでしょうか。
まとめ
以上、イタリアでフリーランスで活躍するためにやるべきことを、簡単に紹介しました。
個々の部分については、また詳しく書きたいと思っています。
イタリアでフリーランスで活動するのは、簡単ではないのは実情です。
ですが、良いものは良いと認めてくれるお国柄ではあります。どうか、希望持って邁進してください。
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