シンガポールは、東京都23区と同等の国土に、5,612万人(2017年時点)が住んでいます。
シンガポールでは、ほとんどの人が通勤・通学に、MRTと呼ばれる電車(一部地下鉄)とバスを利用します。
ほぼどこでも電車とバスで移動する事ができます。
ここ数年で、新しい路線も増え、非常に便利になりました。
それと同時に、人口増加により、朝夕の通勤時間帯は東京のそれよりはやや緩やかではあるものの、電車もバスも非常に混み合います。
また、電車の故障などによる遅延も多く、問題となっています。
通勤/通学に電車利用を考えている方は、余裕を持って、早めに家を出る事をお勧めします。
今回は、シンガポールでの電車/バスの路線案内、切符の買い方、利用方法などをご紹介すると同時に、シンガポールでの車購入を考えていらっしゃる方の為に、車に関する情報も少しご案内できればと思います。
シンガポールの電車の乗り方
交通事情
シンガポールでは現在、狭い地域を走るモノレールのような種類(3線)を合わせて、全部で5路線の電車が走っています。(建設中のも合わせると、6線になります。)
朝は5時30分から、夜は12時近くまで運転していますが、日本のように時刻表はありません。
- 朝のラッシュアワー時で大体2−3分間隔
- それ以外だと5−7分間隔
で運転されています。
料金
料金は、移動する距離によって異なります。
電車の運賃を案内してくれるアプリ:MyTransport.sg
チケットは、
- 電車のみで利用できるもの:スタンダードチケット
- 電車とバス両方で利用できるもの:EZ-Link(イージーリンク)カード
と2種類あります。
改札では、このどちらかのカードを読み込ませます。
緑のライトが点灯している改札のみ利用できます(赤いライトが点灯していたら、自分と反対側にいる人のみ利用できる)。
改札を出る時も、同様です。
乗り換えする場合も、案内が英語で分かりやすく出ていますので、それに従って移動しましょう。
電車内の日本との違い
電車内では、日本のようにみんな静か。。ではなく、電車で大声で電話している人や、大音量でゲームしたり動画を見ている人もいたり、日本とのギャップに驚かれる方も多いでしょう。
また、電車内はエアコンが強く効いています、上着を持ち歩かれることをお勧めします。
また、電車内は飲食は禁止となっています。罰金を取られる場合もあるようですので、注意しましょう。
シンガポールのバスの乗り方
シンガポールでは現在、300台以上のバスが、島内全域を網羅しています。
前述のEZ-Linkカードで、どのバスも利用することができます。
自分の乗りたいバスが来たら、手を上げて、運転手に乗る意思があることを伝えます。
ただ待っているだけでは、素通りされてしまいますので、注意が必要です。
自分の乗りたいバスが、どのバス停に停まるかは、各バス停にある表示板を見るか、アプリで確認する事ができます。
電車の案内・バスの到着時間などの案内するアプリ:MyTransport Singapore
バス停に停まるバスの番号が表示されています。
バスの番号は、バスの前と後ろに表示されています。
バスの乗り方
- バスに乗車する際は前方のドアから乗り込ます
- カード読み取り機にEZ-linkカードをかざす
- 降りたい時は、早めのボタンを押す(降りたいバス停は、事前にアプリで確認しておきましょう)
- 降りる際は後方のドアから
- 降車口横に設置されている読み取り機に同様にカードをかざす
という手順です。
注意点:
・現金での支払いについて
現金でも支払いが可能ですが、現金で支払いをする場合、運転手に行き先を告げ、その運転手に案内された料金丁度を小銭で支払う必要があります。
お釣りは出ませんし、両替もしてくれません。
現金を運転手横のボックスに入れた後、通路に設置されている小さな箱から紙のチケットが発券されますので、そちらを保管します。
現金で支払った場合は何もせず、そのまま降車します。
・次の停車場所が表示されないバスもある
バス会社によっては、次のバス停の案内が表示されるバスもありますが、案内がされないバスもあります。
その為、バス案内のアプリやマップ機能などを使って自分の降りるバス停を確認し、それを頼りに移動します。
・バス内は飲食禁止
また、バス内でも電車と同様、飲食は禁止です。
切符の種類と買い方
すべての切符・カードは駅にあるチケットオフィスまたは販売機にて購入することができます。
電車もバスも、身長が90cm以下の子供は無料です。
身長が90cm以上で、7歳未満の子供に発行される子供用のカードは、パスポートまたはそれに代わる身分証をチケットオフィスに提示すれば、国籍に関係なく購入する事ができます。
しかし、7歳以上になるとシンガポール国民及び永住権を所持している子供にのみ子供料金が適用され、外国人は大人と同様の料金を支払います。
電車では、90cm 以上でも7歳未満であれば、子供用の割引カードの利用が可能ですが、7歳以上の場合は身長に関係なく大人と同様の料金を支払います。
バスでは、7歳未満で、90cm以上120cm以下の子供は同様に子供用のカードの利用が可能ですが、カードを所持していない場合には学生料金が適応されます。
7歳未満で、カードを所持しておらず120cm 以上身長がある場合には、大人料金が適応されます。
1)スタンダードチケット
各駅のチケット販売機で購入する事ができます。
購入日から30日間のみ有効で、6回の乗車まで利用する事ができます。
10セントのデポジットを支払い、3回以上の利用で、チケット購入時に10セントの割引として戻ってきます。
チケット販売機の読み取り機に購入したスタンダードチケットをかざし、目的地のボタンを押します。
すると、料金が提示されますので、その料金を支払います。
支払いは、現金でもカードでも可能です。こちらは、電車での利用しかできませんので、ご注意下さい。
チケット購入の流れ:
↓
最初にこの表示が出ます。
↓
MAP(地図)または駅の名前から、自分の行きたい駅をクリック
↓
すると、料金が表示されます。
2)EZ-Link(イージーリンク)カード
各駅のチケットオフィス及びセブンイレブンにて購入する事ができます。
カード自体の料金$5(返金なし)を含み、チケットオフィスでは$12、セブンイレブンでは$10にて購入できます。
電車でもバスでも利用でき、最高で$500ドルまで入金する事ができます。
自動販売機や、マクドナルドなどの飲食店での支払いで利用する事もできて、とても便利です。
カードへの入金は
- 駅にあるチケット販売機
- 特定の銀行のATM
- セブンイレブン(手数料がかかります)
- 郵便局など
でも可能です。
アプリをダウンロードすれば、オンライン上での入金も可能です。
また、銀行のクレジットカードと提携している種類もあるようです(Citi Bank/POSB Bank)。
駅構内チケットオフィス
シンガポールの車事情と車の購入方法
シンガポールは世界でも1位2位を争うほど、車が非常に高額です。
これは、限られた狭い国土である上、人口密度が高い為、政府が渋滞などを防ぐ為に取っている政策です。
高額である一番の理由は、COE (Certificates of Entitlement)と呼ばれる、車を所持する権利を車購入時に一緒に購入する必要があるからです。
COEとはCertificate of Entitlementの略語で、シンガポールで10年間という期限付きで車を所有し運転しても良い、という所有権を指します。
値段は、毎月一般入札で行われる為、常に変動します。
また、車の種類によっても値段が異なります。
例えば、2018年3月初旬で、1600ccまでの車で、SGD38,830(約300万円程度)でした。
この権利の他に、車本体の値段などを支払うこととなります。
シンガポールでは、車にかかる関税も高い為、例えばホンダのシビックなどは、SGD100,000程度(約800万円程度/COE込み/新車)と、日本と比べると驚くほどの値段となります。
シンガポールで運転するには?
シンガポールで運転するには、国際免許証が必要です。これで、入国後1年は運転する事ができます。
それ以降は、シンガポールの運転免許証に書き換えが必要となり、Basic Theory Test(学科試験)に合格する必要があります。
試験の種類は、所持している免許書にもよって異なりますので、詳しくは各試験場に確認されることをお勧めします。
こちらのドライバーは、ウィンカーを出さないで突然車線変更したり、車線を守らず車線の真ん中を走ったりと、マナーの守れないドライバーも多くいます。
シンガポールでの運転を予定されている方は、十分注意を払って運転されることをお勧めします。
各教習所(試験場)ウェブサイト
シンガポールでのバス・電車の利用方法と交通事情まとめ
シンガポールでは車が非常に高いので、タクシーの料金が日本に比べると安く設定されています(初乗りSGD3.20-3.90/約300円程度)。
また、昨今はUrberやGrabと呼ばれるサイトで、簡単に車/タクシーの配車ができるようになりました。
シンガポールのタクシーは、メーターを必ず使用し、比較的安全です。
先述の通り、電車もバスも、綺麗で安全、非常に便利です。色々な交通手段を駆使して、シンガポールの生活を満喫して下さい。
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