台湾での日常生活に地下鉄(MRT)やバスでの移動はつきもの。
日本だとICカードにチャージして利用すれば各交通機関でスムーズに支払いができますが、台湾の交通機関にも同じようなシステムが利用できます。
しかも台湾の場合、嬉しいことにICカードを利用すると運賃が割引になるのです。
どう使用すればどのような割引があるのか?お得なICカードの利用方法をご紹介します。
ICカードの種類
台湾のICカードは全部で4種類。
- 台北メトロを中心に発行されている「悠遊卡(Easy Card)」
- 高雄メトロ中心の「一卡通(iPASS)」
- セブンイレブンで購入できる「愛金卡(icash)」
- ファミリーマートなどのコンビニで購入できる「有錢卡(happy cash)」
の4種類です。
それぞれに少しずつ使用できる施設が異なりますが、どこの町の交通機関でもだいたい使用できるのは悠遊卡と一卡通の二つです。
この二つのカードを基準に割引を受ける方法をご紹介いたします。
ICカードの購入方法
購入方法は、一番簡単なのは台北捷運(MRT)及び高雄捷運(KRT)の窓口にて購入するという方法です。
またコンビニや、悠遊卡なら台北駅の台北捷運商品館(MRTのグッズを販売するお店)などでも販売しています。
コンビニや台北捷運商品館だと、キャラクターもののカードやキーホルダー状のカードを購入することができます。
台湾のICカードは買い取り式です。
以前はカードを返却すると100元のデポジットが戻って来る形だったのですが、2016年からこのシステムはなくなりました。
せっかくカードを購入するのですから、自分好みのデザインを選んで使用すると良いでしょう。
コンビニだと4種全部のICカードを販売していることもありますので、自分が購入したいカードと他の種類のICカードを間違えないように注意してください。
ICカードのチャージ方法
購入したカードにはお金のチャージが必要です。
チャージの方法は概ね以下の3つとなります。
- 駅の窓口でチャージ(駅員さんに「000元チャージ」と金額を伝える)
- MRTに設置されたチャージの機械でチャージ(チャージ分の金額を投入する)
- コンビニでチャージ(レジで店員さんに「000元チャージ」と金額を伝える)
2の方法ですが、こちらの機械はお釣がでません。
500元札を投入して200元のみチャージというのができませんので、細かいお金がない場合は駅の窓口かコンビニでチャージする必要があります。
また高雄KRTの駅でもチャージできる(※2018/2/13)ようになりましたし、コンビニでチャージするのもよいでしょう。
地下鉄MRTの利用料金が割引に
台湾には台北捷運(MRT)高雄捷運(KRT)などの地下鉄がありますが、この二つのメトロはICカードを利用すると乗車料金が割引になります。
割引率はそれぞれ利用した区間の料金から、
- 台北捷運は20%
- 高雄捷運は15%
の割引です。
例えば、「台北車站(台北メインステーション)」から台北101のある「台北101/世貿站」までの電車料金は現金で購入すると25元ですが、ICカードを利用すれば20%offの20元になるのです。
MRT、KRT共に一駅区間分の運賃が20元とだだでさえ安いのに、そこからさらに割引になるなんて、嬉しい話ですね。
ただし例外は桃園捷運(桃園MRT)で、こちらは今のところ割引はありません。
ICカードで利用する場合も運賃は現金払いと同じ価格となります。
こちらの路線を長期で利用する場合は、定期券の販売がありますのでそちらを購入すると良いでしょう。
- 桃園捷運の割引は
30日(30%off)
60日(35%off)
90日(40%off)
の三つの期間で購入できます(初回は定期カードの購入費と手数料が別途かかります)。
定期の区間に含まれていれば、どの駅でも乗り降りし放題です。
台北MRT→バス、バス→台北MRTの乗り換えで更に割引に
台湾のバスは距離に応じて乗車賃を払います。
距離が近ければ15元(一段)、遠くなれば追加して15元(二段)という形です。
実際に使用している感覚としては、概ね一回の乗車で15元〜30元、よほど遠くへ行かなければ45元までかかることはありません(長距離バスを除く)。
こちらの料金は現金を使用してもカードを使用しても一律で15元ですが、このバス料金も割引になる方法があります。
MRTとバスを乗り継ぐという方法です。
この割引は特に手続きは必要ありません。
ICカードでMRTに乗車し、MRTを降りてから1時間以内に同じカードを使用してバスに乗り換えれば、それだけで8元の割引を受けることができます。
また同様にバスからMRTに乗り換えても8元の割引を受けられます。
例えば台北駅から故宮博物館までなら、台北〜劍潭間のMRT料金が16元、劍潭からバスに乗り換えればバス運賃が8元引きになります。
15-8=7元で、計23元で移動ができるということです(バス→MRTの乗り換えでもMRTの運賃20%offの割引は適用されます)。
これを全て現金で支払うと、台北〜劍潭間が20元、バスの運賃が15元になりますから、計35元。
差額が12元×往復で1日の差額が24元、出勤が週5日なら、一週間で120元の節約になります。
この割引はバス→MRT→バスといった乗り換えなら、後者二つの交通機関で適用されます。
出勤や外出の時には交通経路を調べて上手に利用してみてくださいね。
ただしこちらの割引は台北MRTのみのサービスです。高雄KRT並びに桃園MRTではこの割引はありません。
各都市でのバスの利用が割引に
ICカードを使用した場合、バスのみの利用でも割引がある場合があります。
例えば台中市のバスなら、ICカードを利用すれば10kmまで無料です。
台南市のバスでは、綠、藍、棕、橘、黃、紅の6大幹線では8kmまで無料、またバスからバス、台湾鉄道からバスへの乗り換えで9元割引となります。
高雄市のバスでは、同日中なら3段目からの利用が無料となります。
長距離バスの利用が割引に
台湾に住んでいると、休日には遠方へ遊びに出かけることも多いでしょう。
市外へ安く遊びに行く時に、客運と呼ばれる長距離バスを利用する機会も出てくるはずです。
その客運でも、ICカードを利用すれが割引が受けられる場合があります。
一部の客運の路線では、ICカードで運賃を支払うと乗車区間に応じて割引がある場合があります(國光客運の1803路線、1820路線など)。
こちらの割引に関してはバスの路線によってあったりなかったりするので、客運の会社のホームページで運賃の価格表を確認すると良いです。
ただし客運はICカードそのものが利用できない路線もありますので、乗車券のカウンターでICカードが使えるか確認することをお勧めします。
台湾鉄道の利用料金が割引に
台湾鉄道は台湾本島をぐるりと取り囲むように敷設されている鉄道路線です。
この台湾鉄道でも、ICカードを使用した場合に割引を受けることができます。
區間車、莒光號(急行)、復興號(快速)は10%off、特急にあたる自強號は乗車駅から70kmまでの区間が10%offで利用できます。
・割引条件
しかし注意しなければならないのが、これら10%offの割引を受けられるのは、立ち乗り乗車の場合のみであるという点です。
莒光號、復興號、自強號の座席は全席指定席。
指定席に座るためには、しかるべき料金をきちんと払う必要があります。
一見普通の電車の座席のように見えますが席一つ一つに番号がついていますので、誤って座らないようにしましょう。
また太魯閣號や普悠瑪號などの列車にはカード自体が利用できません。これらの列車に乗りたい場合は駅の窓口か台湾鉄道のサイトでチケットを購入する必要があります。
台湾の交通料金を安くするICカードの利用方法まとめ
以上、ICカードで受けることのできる主な優遇をご紹介しました。
上記の他にもかくカード毎にまだまだ割引がありますので、各カードのホームページを参照してみると良いでしょう。
上手に利用して、お得な台湾ライフを楽しんでくださいね。
参考リンク
悠遊卡
http://www.easycard.com.tw/
一卡通
https://www.i-pass.com.tw/
有錢卡
https://www.happycashcard.com.tw/corporate/index.do
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