セルビアではどんな仕事がある?実際の雇用環境と仕事の探し方

セルビアではどんな仕事がある?実際の雇用環境と仕事の探し方

海外で生活を検討する上で、まず気になるのが現地で生活を支える仕事があるのかということ。

近年クラウドソーシングなどを活用し、住む場所に限定されず在宅でできる仕事も増えてきていますが、その国で働く選択肢も考えておきたいですよね。

セルビアで日本人が働く場合、どんな仕事に就ける可能性があり、また労働事情はどうなっているのか?

ここでは、現地在住者よりセルビア国内での就労について詳しく取り上げていきます。

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セルビア・雇用事情の実際

2018年の統計上の数値ではセルビアの失業率は12.3%と言われます。

実際の現地で暮らしてみると、統計データよりも失業率は高い印象を受けますし、若年層の失業率の割合は約30%と言われています。

また、セルビア国内での平均月収は5万円程度と少ないため、仕事が得られたとしても、現地での暮らしは楽というわけではありません。

関連記事:【職種別】セルビアの平均年収は約70万円?雇用事情とおすすめ職業

セルビアはもともと共産主義国家で、昔から性別に関係なく労働者の権利が認められていました。

現在も男女ともに働くのが当たり前の社会です。

1人あたりの収入が少ないこともあって共働きの家庭がほとんどです。また一人暮らしはあまり一般的ではなく、生活費を抑えるために多世帯で一緒に暮らすことも珍しくありません。

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セルビアでの仕事の見つけ方

ネットで探す方法が主流

多くの人がインターネットで仕事を探します。

よく使われているWebサイトは下記のとおりです。セルビア語だけでなく、英語で書かれている求人も見つけることができます。

新聞にはかつて求人広告の欄がありましたが、現在はありませんので、インターネットで職探しをするのが主流となっています。

日本と同じように、見つけた求人広告に対してCVなどの書類を送り、選考に進むことができれば面接を受けることになります。

仕事探しに知人のツテを活用

セルビア人の間では知人の紹介によって仕事を得ることも珍しくありません。

これはセルビアにいる日本人同士にも当てはまることで、日本人の知り合いから後任のポストを紹介されるなんてこともあります。

セルビアに住んでいる日本人の数は合計で約150人と少なめで、小規模ながら日本人コミュニティが存在します。

年2回、大使公邸で日本人を対象にしたパーティーがあるのですが、在留邦人の数が少ないこともあって日本人は全員招待されます。仕事のチャンスを得たい方は、日本人同士のつながりも大事にしておくと良いでしょう。

働く上でのビザは「就労ビザ」か「起業のビジネスビザ」

セルビアで働くための前提条件として、ビザが必要となります。

大きく分けて組織に雇用されて働く場合の就労ビザと、起業する場合のビジネスビザの2種類があります。

必要な書類は下記の通りです。

  • 申請書類3部
  • パスポートおよび滞在登録証
  • 住所が確認できる書類
  • 証明写真2枚(4×3センチ、白黒不可)
  • 申請費用の支払証明書(郵便局や銀行で支払いをし、その写しを持参)
  • 健康保険の加入証明書(現地の保険会社で加入)
  • 滞在にあたって十分な費用を所持していることの証明書類(銀行で発行してもらえる残高証明書)

就労ビザの場合は、上記の書類に加えて、職場からの在職証明書と雇用契約書、起業する場合には会社の登記書類と会社名義の銀行口座の取引履歴が必要となります。

そのほか実際に窓口に足を運んだ際に、追加書類が求められることも。

またこれらのビザは一度申請したら終わりなのではなく、1年おきに更新が必要ですので注意しましょう。

詳しくはWebサイト

でご確認ください。

日本人が働くとしたらどんな仕事がある?

1. 組織で働く場合

・セルビアにある企業

セルビアの国内企業で働く場合、セルビア語が話せることが前提となります。この点は日本人にはハードルが高い割に、給料面ではあまり期待できません。

一方セルビアには、ドイツやオーストリア、スイスなどのヨーロッパや、アメリカの外資系企業も進出しています。

このような企業で働く場合、語学の面では英語ができれば応募できる場合も。

例えばマーケティング、ファイナンス、ITなどの分野で専門的なスキルや経験があれば、雇用につながる可能性もあるでしょう。

・国際機関

ベオグラードには

  • UNOPS(国連プロジェクトサービス機関)
  • UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)

など国際機関があります。

このような組織のポストは任期付きであるため、定期的に求人募集が出ます。

ただし非常に高い専門性が求められるポストで、応募者は世界中から集まります。

これらの組織で実際に働いている方は、セルビアに住みたいから国際機関で働いているというよりは、国際機関で働くために結果的にセルビアに滞在している、という場合が大半でしょう。

2.日本人であることを活かせる仕事

セルビア国内での失業率は高いものの、この国における日本人は貴重な存在であるため、日本人であることを上手に生かせば仕事に結びつく可能性も大いにあります。

関連記事:日本人が海外で働ける職種を厳選(体験談付き)!有望分野や変わり種も

・日本語講師

ベオグラード大学言語学部には日本語学科があり、多くの学生たちが日本語を学んでいます。

当然学生たちに日本語を教える講師の仕事があるのですが、これは日本人が担当することになります。

今後空きのポストが出る可能性も高いでしょう。こちらは、日本語が母国語であること、四年制大学を卒業していることが条件となります。

ベオグラード大学のキャンパス

ベオグラード大学のキャンパス

・映画のエキストラ

さらに単発的なお仕事では、映画のエキストラという仕事もまれにあり、日本キャストが必要とされる場合もあります。

最近では、ジョニー・デップ主演の映画『Minamata』の撮影がセルビアと隣国のモンテネグロで行われ、セルビア在住の日本人がエキストラを務めました。

・観光ガイド

最近は、日本でオンラインの語学レッスンが人気となり、セルビア人の講師から英語を学ぶ日本人が増えてきています。

そのため日本人とセルビア人の接点は増え、セルビアを実際に旅行で訪れる日本人も多くなっている印象を受けます。

セルビア国内を旅したい日本人に向けに、現地在住者ならではの観光案内の仕事は今後需要が高まる可能性もあるでしょう。

・日本食をはじめとした文化に関わる仕事

セルビアは親日国であり、多くの人が日本文化に興味を持っています。特に日本の食文化は関心が高く、最近では「TAIYAKI BELGRADE」という鯛焼きとアイスクリームを組み合わせた謎の食べ物を提供するお店ができたほどです。

醤油や味噌、椎茸など日本食材も大型スーパーやオーガニック食材店で手に入りやすい一方、セルビア人が正しい和食の調理法について直接学ぶ機会はほとんどないと言えます。

また、首都のベオグラードでは日本料理のレストランも数店舗あり、この街に住む人が日本の食文化に触れる機会がありますが、第2、第3の都市、ノヴィサド(Novi Sad)やニーシュ(Niš)では、日本食のレストランはありません。

そのため、これらのエリアではニーズが眠っている可能性があります。

ベオグラード市内の日本食レストラン

ベオグラード市内の日本食レストラン

そのほか、セルビアには生花や茶道、舞踊や武道など、日本の伝統文化について学ぶ意欲のある方も多くいます。日本人であることを生かした仕事を作り出すことも1つの選択肢であるかと感じます。

・セルビア製品を日本のマーケットで販売

セルビア産のワインは上質で安価ですが、日本国内ではセルビアのワインが入手できる場所はほとんどありません

日本のマーケットにおけるブランド力はないですが、新しいニーズを開拓できる余地があるかもしれません。

そのほかにも実際にセルビアで暮らしてみると、パプリカのペースト「アイヴァル」など、セルビア国内ではよく食べられているものの、日本では流通数が少ないものが多くあります。

さらにニットの靴下やレース編みなど素朴で可愛らしいハンドメイドの生活雑貨も魅力的です。

これらの製品を日本向けに輸出して販売することができれば、新しいビジネスとなるでしょう。

スーパーの棚に並ぶアイヴァル

スーパーの棚に並ぶアイヴァル

セルビアの労働環境は?

・勤務は月曜日から金曜日まで。土日は休み

セルビア国内にある民間企業であれば、業種により異なりますが、オフィスに出勤して仕事をするような仕事の場合、月曜日から金曜日までが勤務日で、土日は休みとなります。

・就業時間は8時〜17時が平均。残業文化はなし

出社・退社時間は職場によりますが、8時〜17時までくらいが平均です。

日本との大きなちがいは、残業の文化がないこと。共産主義国家時代は、1日8時間働き、8時間は家庭での時間、残りの8時間は休養の時間というのが共通の考え方でした。

現在も定時になったらみんな仕事を終えて帰宅します。

有給休暇については、法律上では1年間の期間に対して20日が与えられることになっています。

しかしセルビアのすべての組織がこの法律に従っているわけではありません。

さらにセルビアでは約15万人の人が契約社員、パートタイムのスタッフとして働いており、彼らには有給休暇はありません。雇用契約によっても待遇は大きく異なると言えるでしょう。

休暇自体は取りやすい傾向にあり、夏休みには平均して1週間〜10日ほどの休暇が取れます。また日本の年末年始の時期と同じように、セルビアのクリスマスのシーズンも長めに休みが取れます。

気になる手当は?

その他の通勤手当としては、通勤手当が支給されるか否かは、職場の福利厚生の条件により異なり、多くの場合が支給されますが、自費で負担しなければならないこともあります。

ボーナスについても同様で、支給される企業とそうでない場合があります。

また、給与の20%が税金として納められることになりますので注意が必要です。この税金は年金と社会福祉費として支払われています。

セルビアでの仕事の探し方まとめ

セルビア全体の経済状況はあまりよくないものの、日本人であることを生かした仕事の可能性は十分にあると言えるでしょう。

また、日本人か否かに関係なく、語学能力、デザイン、撮影技術など、他の人にはない専門的な技術や知識があれば仕事を見つけられるチャンスも広がります。

ご自身の特技や興味をふまえて、セルビアでの暮らしと働き方をぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

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