現地在住者が明かす!ロシア・モスクワの6つの治安事情と危険地域

ロシア・モスクワの6つの治安事情と危険地域

旅行が好き!という人の中でも、ロシアに行ったことのある人はそれほど多くないかもしれません。

しかし、ロシアは

  • 可愛い雑貨におしゃれなカフェ
  • カラフルな建物が立ち並ぶおもちゃ箱のような街並み

など、女子旅におすすめの国でもあるんです。

今回は
「行ってみたいけど治安が心配」
「なんとなく危なそう…」
と思っていらっしゃる方のために、モスクワに留学中の筆者が、ロシアの最新治安情報と安全対策をお届けします。

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ロシアでこれだけは注意して!6つの治安事情と対策法

モスクワなどの大都市は、概して他の国と比べて特別治安が悪いというわけではありませんが、やはり日本人が旅行や生活をする上では注意が必要です。

ロシアでは、経済格差が大きいこともあり、金銭目的の犯罪が多いとも言われています。

大学や日本国大使館の連絡先は、いざという時のために常に携帯しておきましょう。

それでは、ロシアで注意したい6つの治安情報と対策法をご紹介します。

1.スリ・置き引きに注意!

ロシアでは、なくしたものは基本的に戻ってこないといわれています

モスクワやサンクトペテルブルクといった大都市の人が密集するところ、特にメトロや大型ショッピングセンター、繁華街では、スリや置き引きに注意しましょう。

メトロではリュックを前に持つ、ポケットに携帯電話を入れっぱなしにしない、などの注意が必要です。

また、スリではありませんが、駅の切符の前で待ち構えて乗客にお釣りをせがんでくる物乞いも少なくありません。

毅然とした態度で断りましょう。

2.タクシー配車アプリを使おう

ロシアのタクシーは日本に比べて安いので、気を付けて使えばたいへん便利です。

運転手は、グルジアやアルメニアなど、コーカサス出身の出稼ぎ労働者である場合が多く、話好きで親切な運転手も多くみられる半面、運転手による犯罪が起きているのも事実です。

タクシーに乗りたい時は、必ず配車アプリを使ってタクシーを呼ぶようにしましょう

流しのタクシーや、予約していないのに停車したタクシーは、悪質な無許可タクシーである場合が少なくありません。

女性の一人乗りはあまりおすすめしません。

高い料金を請求されたり、何らかの犯罪に巻き込まれたりしないためにも、自分で予約してタクシーを呼ぶことが重要です。

・ロシアでおすすめのタクシー予約アプリを一つご紹介

「Yandex Taxi(ロシア語:Яндекс Такси)」

https://play.google.com/store/apps/details?id=ru.yandex.taxi

行きたい場所を指定して、予約アイコンをタップするだけでタクシーを呼べるのでとっても簡単。

タクシーが近づくと、現在位置にタクシーが到着するまでに要する時間、車種と車の色、ナンバー、運転手の名前や目的地の料金などが画面に表示されます。

普通の乗用車がくる場合も多いです。

タクシーが来たら、運転手に
「ヤンデックスかどうか」
「降車場所」
を必ず確認しましょう。

ロシアタクシー配車アプリ画面

降りるときに、事前にスマホの画面に表示された金額を払うだけ。おすすめです。

3.野犬に注意

近年ではだいぶ減ってきていますが、郊外では大型の野犬が徘徊していることがあります。

日本では狂犬病が撲滅されていますが、ユーラシア大陸の広い範囲に位置するロシアでは依然として発生しています。

噛まれた後の第一回目のワクチンは、国立感染症センターでしか接種することができません。

感染症にかからないためにも、けがを防ぐためにも、野良犬などの野生動物にはできるだけ近づかないようにしましょう。

4.不良警官やニセ警官に気をつけよう

「日本では考えられない!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ロシアでは不良警官やニセ警官の被害が相次いでいます。

駅や路上で、警官に身分証明書の提示を求められることがあります。

ロシアに滞在する外国人には、パスポートとビザ、滞在証明の携行が義務付けられています。

以上のうちのどれか一つでも欠けていた場合、「罰金」と称して金銭を要求してくる、悪質な警官もいます。

もし不当に警察に拘留されそうになったり、金銭を要求されたりした場合は、無理な抵抗はせず、「まず大使館に連絡する」と伝え、在ロシア日本国大使館に電話で連絡しましょう。

その時無理に抵抗してしまうと、そのまま拘留されてしまい、暴力を振るわれたり、長期間拘置所から解放してもらえないケースもあるといいます。

もし大使館に電話がつながらければ、大学や友達に電話して助けてもらうのも得策です。

どこに電話しても助けが得られず、身の危険を感じた場合は、
«Мы не решим проблему мирным способом?» (平和的に解決しませんか?)
と申し出てお金を渡すのも検討してもありかもしれません。

また、不良警察官に遭遇した場合は、服装や人相や車のナンバーなど、警察官を特定するための情報を覚えておくことをおすすめします。

ロシアの偽警察官

しかし、一番大切なのは「パスポート、滞在証明を必ず携帯すること」です。

これらを持っていれば、不当に警察に拘留されたり、高額の罰金を取られたりすることはほとんどないと言ってよいでしょう。

5.クレジットカードの利用に注意

カード決済の際にカード情報を盗まれるスキミングのほか、「ATMにカードを入れたら戻ってこない!」というカード吸い込みの被害も見られます。

スキミング被害を防ぐには、「信頼できる店でしかカード決済はしない」ということしか方法がありません。

カード吸い込みの予防としては、ATMのカード挿入口を手でつかんで、動かないか確認するという方法が有効と言われています。

吸い込まれるように細工が施してあるATMのカード挿入口は、ガタガタ動く場合が多いようです。

万が一クレジットカードに関する被害を受けた時には、すぐにクレジットカード会社に連絡しましょう。

【厳選!安全対策グッズと知識をお伝えします】

  • 財布の数は2つ以上
  • 革財布で高級感を。さらにチェーンも複数つける。
  • 「スキミング防止」機能付きのパスポートケースやバッグを選ぶ
  • 体に密着したかばんを
  • 窃盗防止アイテムをいくつか所持する
  • 犯罪の100倍遭遇!?交通事故を防ぐ反射リストバンド
  • スーツケース施錠は必須。必須の南京錠
    など、防犯グッズと安全対策を押さえておきましょう。

詳しくは:【海外生活に必須】オススメ防犯グッズ15選(スリ・盗難〜自宅の安全対策まで)

6.夜道はできるだけ歩かない!

イルミネーションが施されたモスクワ中心部はとても美しく、思わず散歩したくなってしまいます。

ロシアの都市部ではテロ対策やその他セキュリティ対策が強化されているので、生活に慣れてくると安全に思えてきますが、夜道の一人歩きはできるだけ避けたいもの。

夜の路地や終電付近のメトロでは、不良集団がいたり、酔っぱらいがいたりと、たいへん危険です。

特に、女性の夜の一人歩きは、ロシア人もしないように意識しているほどです。

さまざま民族が暮らすロシアには、ネオナチがいるとも言われており、残念ながらアジア人は身の危険に特に注意する必要があります。

数年前に比べて現在はだいぶ減りましたが、アジア人がロシア人の不良グループにいきなり暴力を振るわれるヘイトクライムも頻繁にあったようです。

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特に注意!モスクワの危険地域

長く住んでいると、「あれ、意外と安全かも…?」なんて、気が緩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、油断は禁物です。

観光地であっても、特に注意が必要な危ない地域があるんです。

今回は、防犯対策に加えて、モスクワの危険地域を6つご紹介します。

1. チェルタノヴォ(Чертаново)

危険ではないという人もいますが、十分注意したい区域です。

このエリアでは、強盗やけんかなど、毎日20件に上る犯罪が報告されています。

工業地帯が集中しているものの、インフラ整備が十分でなく、市場での不法就労者もおおいことが治安の悪さにつながっているようです。

2. アルバート(Арбат)

モスクワ中心部の観光地です。ここも、意外と犯罪が多いエリアとして知られています。

観光客がとても多いため、スリなどの犯罪が多数報告されています。

3. イズマイロヴォ(Измаилово)

意外!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、安くお土産が買えることで観光客にも人気が高い、ヴェルニサージュ市場があるエリアです。

市場での強盗や、近隣の公園での暴行・殺人事件が報告されています。

基本的に、市場がにぎわうのは午前中からお昼にかけての早い時間帯です。

遅い時間に一人で行くのは避けましょう。

4. ゴリヤノヴォ(Гольяново)

ソ連崩壊前後に出稼ぎ労働者が集住していた区域です。

現在は落ち着いたともいわれていますが、以前は頻繁に窃盗、暴行、強姦事件が報告されていたようです。

5. コニコヴォ(Коньково)

ひったくり、強盗、けんか、恐喝など、さまざまな犯罪が検挙されています。

チェルタノヴォとの境目に位置するビツェフスキー公園は犯罪の温床と言われており、特に注意したいところです。

6. ヴィヒノ(Выхино)

ウズベキスタン人、タジキスタン人、キルギス人といった、中央アジア人が集住しているエリアです。

都市部を中心に、中央アジア人に対する偏見があり、ロシア人はそのような区域を避ける傾向にあるようです。

以前に比べれば減少しているものの、路上でのけんかや殺人もあったと言われています。

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ロシアで、もし危ない目にあったらどうする?

いくら気を付けていても、海外生活では何が起こるかわかりません。

そこで、ロシアでトラブルに巻き込まれてしまった時の対処法と連絡先をご紹介します。

参考:在ロシア日本国大使館

大規模災害、テロ事件などの緊急事態が発生したら、

在ロシア日本国大使館の代表者+7-495-229-2550

もしくは

領事部+7-495-229-2520

に電話しましょう。

人身事故、犯罪等に巻き込まれた場合などは、直接領事部に電話をかけてください。

ロシアの治安事情と安全対策まとめ

以上、ロシアで気を付けるべき6つの治安情報と対策方法、モスクワの危険地域をお伝えしました。

とはいえ、未然に危険を防ぐのが一番!

旅行する方、留学する方、お仕事でロシアを訪れる方、皆さんに注意していただければと思います。

渡航前に外務省の海外安全ホームページをチェックするのも忘れずに。

また、たびレジの登録もお忘れなく。

安全に気を付けて、楽しい滞在ができることをお祈りしています!

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