ロシア人は病院に行かない?医療・保険事情と日常生活3つの注意点

ロシア人は病院に行かない?医療・保険事情と日常生活の注意点

ロシアに移住をする場合、現地の医療レベルなどの医療事情が気になりますよね。

ロシアでは、国の医療機関は無料ですが、私立の病院は有料です。

どちらを選ぶかは自分次第です。

国立の質が悪くて私立が良いということも、一概には言えません。ロシアでは、自分の目で見極めるしかないのが現状です。

では、ロシアに住む日本人は、健康に過ごすためにどのような医療機関を利用しているのでしょうか。

ここではモスクワ在住の筆者が、健康に生活する上でとても重要な医療事情について紹介していきます。

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ロシア人は病院に行かない?

色々なロシア人に話を聞いて共通するのは、ロシア人はそう簡単に病院に行かないということ

有料の病院は高額だし、国立の病院も好きじゃないし、という声が聞かれました。

妊娠出産や、子供の病気、また自分では何が起きているか分からない症状の時や、どうしても検査が必要な時には行くけれど、風邪やよくある症状の時は自宅の薬や対症療法で治してしまいます。

モスクワ市内病院

筆者撮影 モスクワ市内病院

ロシア人は自分独自の対症療法を持っています。

日本でいうところの、焼いたネギを首に巻くような感じですね。

例えば風邪をひいた時、紅茶にラズベリージャムを入れて飲む、ニンニクをかじってウォッカで流し込むなどですね。

喉の痛みには紅茶にハチミツを入れて飲みます。

それに、いつも使っている薬も自宅に置いていますし、病院に行く必要はあまりないようです。

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ロシアの健康保険は強制加入。日本人は必要に応じて保険を検討しよう

ロシアではロシア人は強制加入保険に加入しており、国立病院の診察は無料です。

また、個人的に自分で選んだプランの保険に加入することも可能ですし、私立の病院もあるので患者側にも選択権があり、病院に関しては人それぞれ色々な考え方があります。

日本から留学や仕事でロシアに滞在する場合は、それぞれの場合に応じて保険を検討する必要があります。

会社が福利厚生として日本の保険に加入してくれる場合は、通訳サービスや日本語が通じる病院に安心してかかることができます。

留学など自分で保険を準備する場合は、日本の旅行保険会社に相談して検討すると安心です。

安くはありませんが、慣れないロシアで何かあった時に、保険会社が手配を全てしてくれるのはとても助かります。

期間や必要なサービスを検討して、自分に合った方法を探しましょう。

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国立病院 VS 私立病院

例えば、国立は好まない人もいれば、国立と私立で医師のレベルは大きく差は無いけれど、混雑するので私立に行くという人もいます。

ただし、私立は実費診療で高額になります。

駐在員であれば福利厚生による保険で診療ができる場合もあるので、私立病院に安心してかかることができるでしょう。

ただ日本人がロシアの病院にかかるのは緊急時や軽い症状の時のみで、何か精密検査が必要だったり、大小にかかわらず手術が必要な時は日本へ一時帰国して病院にかかる人が多いですね。

通訳がいたとしても、母国語で直接会話できる方が安心だと感じる人が多いようです。

日本人が利用する病院は?

EMC(European Medical Center)

この病院は駐在日本人の間で最も多く利用される病院です。

入院病棟や精密検査機器も備えた総合病院で、24時間体制で受診受付をしています。

この病院の利点は、日本人家庭医のアドバイスが得られること。

日本語が堪能なアシスタントや通訳もいるので、安心して受診できます。

所在地: ул.Щепкина, д.35 (Schepkina street 35, Moscow )
電話 :(495) 933-6655
HP :http://www.emcmos.ru

GMS(Global Medical System)

こちらの病院も、24時間受診が可能で、入院施設も整っています。

また、日本語通訳を依頼することもできますので、日本語で診察をうけることができます。

所在地:1-й Николощеповский пер., д. 6, стр. 1(6/1, 1-y Nikoloshchepovskiy street)
電話 :(495) 781-5577
HP :http://www.gmsclinic.com/

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ロシアでは結局便利な薬局。インフルエンザの薬も手に入る

日本語で診療が受けられる病院もありますが、やはり日本のように近所のクリニックに行くような感覚ではありませんよね。特に調子が悪い時に色々な手配をするのは大変なことです。

そこで、活躍してくれるのは薬局。ロシアには5分歩けば薬局があるというくらい、街中に薬局があります。

ロシア語で薬局は「АПТЕКА(アプチェーカ)」です。

筆者がロシアで特に助かったのは、インフルエンザの薬が薬局で手に入ること

筆者が生まれて初めてインフルエンザにかかったのはロシアでした。

何かおかしいな、と思ったときにはもう熱が上がってきたので、診察に行く力はありませんでした。

まだ動けるうちに自宅から徒歩1分の薬局に必死の思いで行き、事情を説明するとタミフルを出してくれ、飲み方を丁寧に説明してくれました。その他にビタミン剤なども勧めてくれてとても助かりました。

その他にも、ちょっとした症状なら、薬局で患部を見せたり症状を説明すれば、適した薬を出してくれますし、薬剤師の判断も良く、結構助かりました。

いくつか薬局を回ってみて、自分に合う薬剤師さんを探してみるのも良いと思いますよ。

ロシアで健康上心がけた方が良い3つのこと

ロシアで生活する上で気をつけるべき事は何でしょうか。

気候も風土も日本とはもちろん違うので、気をつけるポイントも変わってきます。

ここでは、健康上心がけるべき点についてお伝えしていきます。

飲料水

ロシアでは、水道水は飲まないほうが賢明です。

アパートの築年数などによっても違いますが、水道水の水質にはかなりバラつきがありますし、日によって臭いが強かったり茶色く濁っていたりします。

基本的に飲料水はミネラルウォーターを購入します。

ウォーターサーバーを家に置いて水を定期的に配達してもらったり、スーパーでまとめて購入したり、浄水器を取り付ける家もあったりと家庭によっても様々です。

浄水ポットの利用も多いですが、飲料水としてはミネラルウォーターが主流です。

ビタミンDの摂取

冬が長く日光を浴びる機会が圧倒的に少なくなるロシアでは、ビタミンDが不足しがち。

ビタミンDには、食品などから摂取するカルシウムを吸収しやすくし、骨を丈夫にする役目があるので、これが不足すると骨のトラブルが起こります。

子供では、くる病を発症したり、大人では骨が脆くなることがあります。

ですから、日頃から(特に冬場)ビタミンDを摂取する人も多いです。

薬局では錠剤やリキッドタイプなど色々なビタミンDが売っていますので、これらを利用するのも良いですし、日本から持参するという手もあります。

リキッドタイプは味が独特なので受け付けない人もいるようなので、自分に合う物を選びましょう。

冬場の寒さと乾燥

冬場の寒さは、ロシアの特徴として真っ先に思い浮かぶかもしれません。

マイナス20度を下回る日もあり、かなり寒さは厳しいため、外出する際には防寒を怠ってはいけません。

氷点下に耐えられるコート、マフラー、手袋、そして、日本ではあまり習慣になっていないかもれませんが、帽子は絶対に忘れてはいけません。

耳まで覆えるものが理想的です。

ロシアは屋内がとても暖かいため、寒暖の差が激しく、脳血管系のトラブルが起こる可能性があるので、気をつけたいところ。

また前述の通り屋内はセントラルヒーティングによりとても暖かく、古いアパートでは温度調節ができないため、窓を開けて調節するほど暖かいです。

冬場もTシャツと短パンでいられるほどと言えば伝わるでしょうか。

その代わり乾燥が強く、喉や鼻など粘膜が弱い方は注意が必要です。

湿度に関しては屋外も同じでかなり乾燥しますので、マフラーで口元を覆うのも対策のひとつです。

日本から持って来るべき物は?

ロシアに住んで思うことは、日本製のものは本当に質が良いのに安いということ。

ロシアで同じクオリティを求めると、大変高額になってしまいます。

ですから、日本から持ち込める物はできるだけ使い慣れた質の良い物を持ってくると良いですね。

かかりつけ医に相談して、多めに常備薬を用意しておきましょう。

  • 使い捨てマスク(特に小児用)
  • 使用頻度の高い薬(風邪薬、胃腸薬、漢方薬、酔い止め、咳止め、傷薬、目薬など)
  • 体温計
  • 熱冷まし用シート

ロシアの医療事情まとめ

基本的には普段の生活から健康に気をつけて、病院にかからなくて済むようにするのが1番ですが、時には体の調子を崩すこともありますよね。

その時に慌てないように、事前に情報を集めておきましょう。

生活していくうちに、日本人コミュニティの中でも色々な情報収集ができると思いますよ。

是非、安全に健康に、ロシアでの生活を楽しみたいものですね。

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