ハンガリーの住宅事情。住居の特徴や賃貸探し5つの注意点

ハンガリーの住宅事情。住居の特徴や賃貸探し5つの注意点

ハンガリーでの生活は、他の諸外国の多くと同様に衣食住のうち、食と住の部分がが日本と大きく異なります。

ハンガリーは東欧の国とはいえ、西欧文化の影響を強く受けているため、住宅事情は他のヨーロッパ諸国と似ており、住宅の構造、不動産購入、賃貸の契約の形態などが日本と異なります。

ここでは、ハンガリー在住の筆者から住宅事情について、

  • 住居形態、間取りはどんな感じなのか
  • セキュリティーはしっかりしているのか
  • また一般的な賃貸や購入の価格帯
  • 物件の探し方と注意すべき点は何か?

などを紹介します。

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ハンガリーの住宅の基本情報。日本と異なる4つの点

玄関口がない

おそらく他の訪米諸国の家も同じでしょうが、ハンガリーの家はアパートも一軒家も土間とか玄関口と言われているスペースがありません

入り口のドアを開けるといきなり家の中です。

ハンガリー人は土足を嫌う人も多いので、家によってはシューズラックなどを設置して靴を脱ぐスペースが設けてありますが、これも本来は外履きと内履きを履き替えるスペースなのかもしれません。

前述のスペースに玄関マットなど置いて玄関口のように使うことは可能ですが、外と家の中に段差がないので、外からの砂埃、枯れ葉、砂利などが容易に家の中に入り込んでしまいます。

セキュリティは日本よりも厳しい

ハンガリーの住宅のセキュリティは日本よりも高いです。

ハンガリーの住宅はほとんどの場合、部屋に入るまでに2つ以上の鍵がかかった扉を通る必要があります。

一軒家であれば、高い塀に囲まれていて、敷地内に入るドアには鍵がかかります。家に入るにはさらにもう一つ鍵を開けます。

下の写真は、ブダペストの売り物件の一つの一軒家。63のプレートの下にあるのがセキュリティパネル。これに暗証番号を入力して敷地内に入ります。

ハンガリー、ブダペストの売り物件の一軒家

ブダペストの売り物件の一軒家

アパートもまずエントランスと言われるドアをマグネットキーや暗証番号で解錠して、建物の中に入り、さらに部屋のドアの鍵を開けて部屋に入ります。

どちらも来訪者は外部に通じるドアに通常設置されているインターホンで呼び出して外のドアのロックを解除してもらい、敷地内に入ります。

日本のように簡単に家のドアまでたどり着けることはまずありません。

ロの字のアパート

ハンガリーのアパートには日本で一般的な構造のブロックの中に部屋を配置して廊下を外に出す様式よりも、上から見るとロの字に見える構造のものが一般的です。

これは、建物のブロックの中をくり抜いてビルの内側に廊下を配置する方法で、この方法だと、部屋に入るためには否応なく一度建物の中に入る必要があります。

くり抜いた部分に花や木を植えて、庭園にしているところがほとんどで、この中庭は、外に出ることなく、子供を遊ばせたりできるのでとても安全です。

大きなビルでは廊下の両側に部屋があり、一方は中庭に面していて、もう一方は外の道路に面しています。好みによりますが、中庭に面している方が人気があり、価格も高めに設定されています。

家の中で異なるのところ。キッチンが一番異なる

・トイレとバスルーム。洗濯機をバスルームへ

ハンガリーの住宅のトイレはいわゆるバスルームで、トイレと風呂が一緒ですが、この形式は日本のアパートでも見かけますので、あまり違和感はないでしょう。

洗濯機をバスルームに入れるのが一般的です。

これは通常洗濯機用のスペースをバスルームの脱衣所に作る日本と異なる点です。

・キッチンは電気コンロ

日本の住宅と一番異なるのはキッチンです。

一軒家では日本のようなガスコンロを置いている家もありますが、アパートでは耐熱ガラスの下に電熱線を張り巡らせた方式の電気コンロが一般的で、ガスコンロはほとんど見かけません。

また、幅が60cmほどの大型のオーブンがキッチンに設置されているのが一般的です。

住宅によってはオーブンと同じくらい大きい食器洗浄機が設置されている場合もあります。

左:最も一般的な電気コンロとオーブンが一体化したもの
右:大型の食洗機が付いている物件も珍しくない

ハンガリーのキッチン

ここ10年以内に建ったアパートでは熱湯を循環させるセントラルヒーティングが一般的で、ガスを使うところはほとんどありませんが、それ以前の古い物件だとガスを使った暖房を設置しているところもあるようです。

・天井が高い家が多い

ハンガリーには日本に比べると天井が高い家が多いです。

最近は天井を低く作る傾向があるようで、新しい物件は天井が比較的低めですが、それでも3メートルくらいはあります。古い物件だともっと天井が高くなります。

これは生活していく上であまり重要ではありませんが、天井が高いと暖房効率が悪いと言われています。

・窓は二重ガラスが基本

暖房効率に関連していますが、ハンガリーの住宅の窓は二重ガラスが基本です。

二重ガラスは防音断熱に優れているので、窓を閉めてしまえばあたりの騒音はシャットアウトされ、冬も暖かく、家の中なら半袖で過ごすことができます。

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アパートの賃貸料金はワンルームで95,000円程度から。購入は940万円から

住宅の値段は築年数や場所によって異なりますが、ブダペストの中心部にある賃貸物件を例とると、ワンルーム(家具付き)で約25万フォリント(約95,000円)〜30万フォリント(約115,000円)くらいになります。

広い物件や新しい物件は当然もっと家賃が高くなります。

ブダペスト中心部でアパート物件を購入するとなると安くても2千500万フォリント(940万円程度)、状態の良いものになるともっと高くなります。

最近、中国人、ロシア人投資家がブダペストの不動産に積極的に投資しているため、ここ数年で地価や不動産価格が高騰していると報じられています。

このためブダペストでの物件の購入を諦めて、周辺の街で物件を探すハンガリー人が増えているとも報じられています。

日本の土地バブルのようにいずれ崩壊して地価の下落が始まるかどうか、様子を見る必要がありそうです。

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ハンガリーでの賃貸住宅の探し方

インターネットで探す

日本同様、ハンガリーにも不動産検索のウェブサイトはいくつかあります。以下にそのなかの2つを紹介します。

Realestate.hu:英語を含め15ヶ国語に対応

ingatran.com:対応言語はハンガリー語、英語、トイツ語のみだけれどもiOSとアンドロイド用のアプリを提供しています。

いずれも英語のウェブサイトを作っているので、ハンガリー語に自信がない方でもご安心ぐださい。

気になる物件が見つかったらその紹介ページの「コンタクト」欄に質問や内見の希望を入力して送信すると担当の不動産会社やエージェンシーから連絡が入ります。

ウェブサイトは英語対応ですが、不動産会社やエージェンシーは英語を得意としていないこともあるらしく、英語で書き込むと返事が来ないこともよくあります。

そのような場合は知り合いのハンガリー人に仲介を頼むのも一つの手段ですが、話が進んでしまった場合、常に言語の壁に苦労することを覚悟する必要があります。

通常は1週間以内に返事が来ます。

内見であれば、日時を決めて待ち合わせて物件を見に行きます。その辺は日本と同様です。

ウェブサイトにはおおまかな住所しか書かれていないことがほとんどなので、物件の正確な場所と状態を知るためにも内見をする必要があります。

足で探す

ブダペストなどの比較的大きな都市を歩いていると

  • Kiadó (for rent、貸し物件)
  • Eladó (for sale、売り物件)

のボードをバルコニーや窓に掲げている物件を見かけます。

ボードには電話番号が書かれていますので、そこに電話して相手を探している人物(大体は大家さんか不動産会社)とコンタクトを取り、家賃や間取りを教えてもらったり、内見をお願いしたります。

住みたい場所が決まっている人にはこの方法は効率的ですが、ちょっと勇気がいる方法です。

ベランダに掲げられた「ELADÓ」の看板。文字の下には連絡先が書いてある。

コネクションで探す

ハンガリーでは結婚して独立すると自分で家を購入する傾向が少なくとも一世代前までは一般的でした。

そのため、亡くなった両親の住んでいた家を貸し出すことも多くあります。

また、民主化直後の経済発展時に購入したアパートを持て余していたり、投資目的で不動産を購入するひとが結構います。

このような事情のため、会社の同僚に聞くと、自分の住んでいる以外に物件を持っているという人間が結構います。

このようなコネクションを使って物件を見つけるのも一つの方法で、うまくいけば一番効率よく、経済的負担も少なく良い物件を見つけることができます。

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物件探しの注意点

1.賃貸の契約形態が日本と異なること

不動産屋や大家の考えにもよるのでしょうが、通常ハンガリーでは契約時に2ヶ月から数ヶ月分のdeposit(デポジット)と家賃数カ月分の前払いを求められます。

デポジットは日本での敷金にあたるもので、建前上は退去するときに返ってくるべきものですが、大抵は居住期間に傷んだ部分の修繕費として相殺されます。

日本で慣例化している礼金のようなものはないようです。

これは外国人向けの契約形態なのかもしれませんが、通常は1年契約で契約更新ごとに何かと理由を付けて家賃があがります

交渉すれば複数年契約も可能ですが、あまり喜ばれません。

2.Furnish(ファーニッシュ)とUnfurnish(アンファーニッシュ)

部屋にある程度家具が設置されているファーニッシュと家具が設置されていないアンファーニッシュがあります。

ファーニッシュのほうが家賃は高いですが、初期費用は安く住みますし、ハンガリー移住時には便利です。

アンファーニッシュでも、コンロやオーブンなどの最低限の調理家電は設置されていて、冷蔵庫が置いてある場合もあります。

3. 設備と家電の動作確認はしっかりと

呼びベルがきちんと鳴るか、すべての電灯、家電は正常に働くかどうかは見ておきましょう。

入居してベランダの電気のスイッチを入れたら部屋のブレーカーが落ちたことがありました。

家具の状態もしっかりとチェック

ファーニッシュの物件の場合は、引き出しの取っ手が外れやすくないか、ベッドベース(すのこ)が割れていないかなどをチェックしましょう。

もし契約した場合、退去時に家具に破損がないかどうかチェックされることがあります。

破損させたとみなされた場合はデポジットから引かれます。

4. 水回りの確認も大切です

シャワーや蛇口などを開けて水、お湯がきちんと出るか、漏れがないかなど確認しましょう。

ハンガリーではお湯が出ないということはまずありませんが、シャワーヘッドにヒビが入っていてお湯が漏れていて、入居早々に新しいヘッドを買ったことがあります。

5. 大家と不動産会社

物件には、大家が直接管理している場合と、不動産会社に丸投げしている場合があります。

物件によっては大家が外国人で、契約書には名前が出てきますが、管理に全く関与しない場合もあります。

親切な大家さんが直接管理している物件に当たれば、一番良いでしょう。

さらに大家さんが英語が話せ、近くに住んでいれば、何かあったときにすぐに駆けつけてくれるので、最高です。

不動産会社だと、担当者にもよりますが、さらに管理会社や修理会社に対応を丸投げして解決するまでに1週間かかる場合もあります。

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ハンガリーの住宅事情まとめ

状況は他のヨーロッパ諸国とあまり変わりませんが、日本とはやはり大分異なります。

住居は生活の中心となる大切な場です。

より快適なハンガリーライフを送るためにも、事前にハンガリーの住宅事情を調査して、より良い物件を見つけることが重要です。

今はインターネットも発達し、ハンガリーも英語が通じる国に変わってきていますので、以前より物件の情報を得やすいと思います。

より良い物件を見つけられるよう、できる限りの調査を事前に行って物件探しに挑みましょう。


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