実際にベルリンに移住して、まず気になるのは語学のことではないでしょうか。
「ドイツ語ができないと移住できない?」と、考えている片もいるかもしれませんが、移民が多いベルリンでは英語ができればあまり生活に困らないと言われています。
ただし、それでも長く住んでいくためにはドイツ語は必須です。
ビザ取得の際に、ドイツ語を習得してこないと次回の延長は認められない!と厳しく言われたという方の話も聞いたことがあります。
せっかくドイツに移住するのですから、郷に入っては郷に従え、ということでドイツ語の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
今回は、たくさんある中でどうやってドイツ語の語学学校を選んだらよいのかわからない!という方へ、ドイツ在住者がオススメの語学学校や選び方についていくつかポイントを伝授したいと思います。
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語学学校選択・3つの基準
1つ目:負担がないエリアであること
当たり前だと思われるかもしれませんが、安い語学学校を見つけたからと言って2時間もかけて通っている生徒さんの話を聞いたことがあります。
同じベルリン市内とはいえ端から端まで移動していては交通費もかかりますし、何より途中で通うのが嫌になってしまいそうです。
忙しい毎日の中で、いかに続けていくか?どうやったら一定期間通い続けることができるか?をしっかり考えてみましょう。
『通えるエリア内で探す』ということはとても大切なことです。
2つ目:続けられる金額は?予算を最初に考える
ドイツ語学習にかかる費用は移住民にとって必要経費とはいえ、毎月かかるものですのできちんと計算しておきたいところ。
とにかく安く!というのではなく、毎月いくらまでなら語学学校に予算を割けるか一度きちんと計算してみましょう。
またその予算であれば何ヶ月通うことができるのかも考えておきましょう。
3つ目:週に通える日数は?
仕事をしながら語学学校に通いたいという方も多くいらっしゃいますよね。
仕事と語学学校の両立をはかるために、週に何日間語学学校に通えるか、通える時間帯も午前午後など目安をつけてみましょう。
また、1日5時間のプログラムがある学校もあれば、3時間だけ90分だけなど1日の授業時間も様々あります。
自分はどのような生活スタイルで語学学校に通いたいか、仮の生活リズムをグラフにしてみてはどうでしょうか。
大切なのは無理をしないということ。
日本人にとっては難しいと言われているドイツ語ですので、なかなか覚えられず泣きながら学校を辞めた日本人を数名見たことがあります。
中には挫折して、ドイツ語どころかドイツが嫌になって帰国してしまったケースも…そうなっては元も子もありません。
生活スタイルは人それぞれですので、まずは自分をしっかり見つめることが大切です。
市民学校か私立か
ベルリンには本当にたくさんのドイツ語学校があります。
もちろん、英語やフランス語、日本語の授業を行っている学校もあります。
大きく分けて、
- ベルリン市が行っている「Volks Hoch Schule/フォルクスホッホシューレ」略して VHS と呼ばれる市民のための学校
- 選択肢の多い私立の学校
とに分かれます。
市民学校(VHS/フォルクスホッホシューレ)のメリットとは
VHSのメリットはとにかく安く授業が受けられること。
たとえばB1-1コースを修了するまでにかかる金額は150ユーロ、それが3ヶ月コースであっても5ヶ月コースであっても、授業の時間数は同じですので金額も変わりありません。
また、入学時期が決められていることもあり、短期留学の方はあまり利用されません。
生徒は長期でベルリンに住んでいる人が多く、仕事や生活について情報を提供し合うこともできますし、長期的な友人が作れる可能性が高いです。
市民学校のデメリットとは
VHSはいくつかありますが、自分の好きな場所に通えるというわけではなく、すべてのレベルと日程によって教室の場所がすでに決められています。
その教室はベルリン市内にちりばめられています。
ですので、自分の自宅から近いところにVHSの教室があるからと言って、その教室に通えるとは限らないということです。
また金額が安いため人気もあります。
コースはすぐに満席になってしまうことが多く、早めに申し込みをする必要があります。
もう少し考えてから…と迷っているうちにコースは満席になってしまい、次のコースは2ヶ月後スタートなんてこともよくあります。
ですので、まず先に自分の通いたい、通えるスタイルを考えておくことが大切なのです。
私立の学校のメリットは
1クラスの人数が10人前後と少人数制を設けている学校が多くみられます。
クラスの人数が少ない方が先生の目も届きやすく、生徒のレベルに大きな差が生じないことから、自分のペースで勉強を進めていける環境が整っています。
入学時期も毎週、毎月と細かく設定されている場合が多いです。
レベルもVHSより細かく分かれていますので、短期留学の場合やドイツ語を以前勉強したことがある方にも自分のレベルに合ったクラスを見つけやすくなっています。
また、語学学校留学生やワーホリの方で住む場所も自身で見つける余裕のない方は、私立の語学学校ですと寮付きの学校があったり、学生向けのシェアハウスを探してくれるサービスをしている学校が多くあります。
また、週末遠足や市内観光ツアーなどのイベントを行っている学校も多いです。
ベルリンに到着して間もないうちは、そういった学校イベントに参加することにより安く観光することができますし、イベントを通して友人も作りやすいです。
私立学校のデメリットは
やはり金額がVHSに比べて高いことでしょう。
VHSが1ヶ月150ユーロに対し、倍から4倍近い値段の学校もあります。
とにかくコストを抑えたい!と思っている方にとっては私立学校を探すのは難しいかもしれません。
しかし、先に記載した通りメリットも大きくありますので、ただ金額が高いというだけではない所がポイントにもなっています。
オススメの方法:可能なら市民学校と私立の組み合わせ!
どちらもメリット、デメリットがありますが、一番おすすめなのは両方をうまく組み合わせて学習することです。
初心者レベルのうちは、私立学校でしっかり基礎を学ぶことをおすすめします。
最初に少人数のクラスで自分に合ったレベルの授業を受けることで、その後のドイツ語学習がスムーズにいくかつまづくかが決まってきます。
また、入学時期も幅広く設定されていますので、学習を始めたい!と思った時にすぐ入学できることがやる気を保つのに大切なのではないでしょうか。
ある程度基礎を理解でき、日常会話に困らない程度になってからは、VHSでも私立学校でも授業についていくことができると思います。
レベルが上がるにつれて、個人差が大きく出てきます。
語彙力のある人、文法に強い人…同じクラス内でも様々な人がいる中で、クラスメイトが多くなればなるほど理解できなかったポイントについて質問したり、もう一度説明を求めることが難しくなってきます。
自分の性格も含めて、どのような環境で学習することが自分には合っているのか見当してみましょう。
ベルリンの市民学校&人気のある私立語学学校
市民学校
市民学校の詳細はこちらです。
私立語学学校
以下、私立語学学校の情報になります。
Deutsche akademie
私立語学学校の中では、比較的金額が安いです。
Goethe institute
金額は他より高めですが、テストを主催し、コースも充実しています。
DiD Institut
日本人が少なく、休日の遠足などが充実しています。
GLS
寮が学校の敷地内に併設されており、レストランもある大きな学校です。
ほかにも私立の学校はインターネットの検索サイトで「Berlin Deutsch Sprachkurs」と検索してみてください。
私立のドイツ語語学学校のホームページがずらりと出てきますので、学校の雰囲気や場所などを確認してみてください。
HPはドイツ語だけでなく英語表記がある学校がほとんどです。
ベルリンの語学学校選びまとめ
今回はベルリンにたくさんある語学学校について、市民学校と私立学校を比較してみました。
なにより、一つ言えることはベルリンには本当に多くの選択肢があるということです。
ですので、通ってみて途中でコースや学校を変更することも可能です。
いつまでも迷っているより、とにかくはじめてみることが最も大切なことですよね。
みなさんのドイツ語学校選びに少しでも参考になれば嬉しいです。一緒に頑張りましょう!
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