「経済成長している国で一度は働いてみたい。」
「広い世界に目を向ければ、もっと自分に合う国が見つかるかもしれない」
と考え、地図を眺めたことのある方は、意外と少なくないでしょう。
海外就職を考えるとき、
- 日本人であることが有利に働く国
- 日本人を必要としている国
があれば、それは海外就職の大きなチャンスです。
実は、今それがメキシコです。
今、日系企業の進出の急増が見られるメキシコ。
ここでは、日本とは全く異なる異文化を持ち、陽気なイメージのあるラテンアメリカ・メキシコへの就職がなぜオススメなのか、をメキシコ在住者が教えてくれました。
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日系企業が増加するメキシコの地区とは
近年メキシコで働く日本人の数が著しく増えています。
筆者の調査では、わずか5年前メキシコ全土でも400社程しかなかった日系企業が、外務省の海外在留邦人数調査統計
(平成28年)によれば957社までに増加し、今や自動車メーカーを中心に1メキシコ進出企業が,000社を軽く超えております。
特にグアナファト州、サンルイスポトシ州、アグアスカリエンテス州とケレタ州、そして、太平洋側のハリスコ州のグアダラハラ市をカバーするメキシコ中央高原地帯でいわゆる「バヒオ地区」と呼ばれこの地区に日系企業が集中しています。
日系企業が求める職種はどんなもの?
技術職や営業職の求人も多いのですが、1番需要が伸びているのがスペイン語通訳です。
その背景には、この数年間でホンダやマツダなどの日本の自動車メーカーが「ハビオ地区」に工場を建設し、生産を開始することになったことで、それに伴い自動車部品や素材メーカーもどんどんメキシコへ進出し益々雇用が拡大傾向だからです。
さらに2019年には、トヨタがグアナファト州のアパセオ・エル・グランテに新工場を建設し、カローラを生産することが決まっています。
現在バヒオ地区において
- アグアスカリエンテス州にて日産自動車が年間55万5000台を生産
- グアナファト州のサラマンカ市にてマツダが年間23万台を生産
- 同じくセラヤ市にてホンダが年間20万台を生産し
- 2019年には、同じくトヨタがアパセオ・エル・グランデにて20万台の生産予定にあります。
日系企業メーカーがメキシコへ進出する最大の理由は、日本車のアメリカへの輸出拠点として好立地であるからです。
特にメキシコは、まだまだブラジルに比べて人件費が安いことが、日系企業メーカーにとって最大のメリットになっています。
便利なことに日本と中南米諸国とは、NAFTA(自由貿易協定)を結んでいます。
ただ新しい工場や事務所を立ち上げても今、最大の日系企業メーカーの障害になっている問題点が前述したようにスペイン語の壁で、通訳不足です。
この数年で待遇も向上してます。
メキシコでの平均的な日本人の給与
以前は、月額15,000ペソ~20,000ペソ(82,000円~110,000円)であったものが、ここ数年で25,000ペソ~30,000ペソ(138,000円~165,000円)を提示するようになっています。
仮にその業界で専門用語を習得していたり、会議で同時通訳が可能な語学力があるならば、50,000ペソ~70,000ペソ(275,000~385,000円)を給料を受け取ることができます。
ちなみに、メキシコ人の平均的な月収は7,000ペソ前後(4万円前後)ですからご理解いただけると思います。
スペイン語ができなくても英語ができればメキシコへ就職できる?日系企業の通訳として就職するには
急速な日系企業の進出から、慢性的な通訳不足のメキシコですから、たとえ専門性の高い語学力がなくてもとにかく日本語が話せて、スペイン語もしくは英語で日常的なコミュニケーションが取れるレベルで合格と言う企業が多いようですよ。
仕事は、工場生産ラインや研修会などの同時通訳業務と資料の翻訳です。
日系企業へのスペイン語通訳としての資格は、特にありません。
日本の社会とは少し異なり、日系企業とは思えない学歴社会から実力社会へと、お国柄に合わせてシフトしている傾向が分かりますね。
日本では、大学などは、誰しも入れるご時世ですので実力社会に歓迎される方もかなり多いと思います。
DELE(スペイン語検定)のB2レベルがあるとGood
筆者の経験から申し上げるならば、スペイン語通訳として日系企業への就職を希望される場合は、DELE(スペイン政府公認スペイン語検定試験)のB2レベルくらいは習得しておけば、何処の日系企業へも対応可能であると思います。
日本の語学教育は、以前は10年間も長期に学びながらほとんどの日本人は外国人と挨拶さえも出できない教育方法でした。
あるメキシコ人教授によりますと日本人は、話すアウトプット不足であると言われていた事を日本に帰国してから、時々思い出されます。
日本の若い優秀な皆さんの日本人としてのパワーをひとりでも多く発揮していただければ嬉しいです。
ある日本人女性がメキシコでの起業
メキシコで働くといっても、それは日系企業への就職だけではありません。
次に、筆者がメキシコのハリスコ州グァダラハラ市に在留時代に知った、スペインで起業した女性の物語を紹介します。
当時、市内の中心部のソカロから10分程のところに自由市場に食材を買い出しによく利用していました。
この自由市場へ行けばほとんどのものが揃う上に、とにかく安い。
それに値切るのが楽しく週末には毎週利用していたある日に、普段は見かけない日本人女性が日本製の古着を小さな屋台を利用して売っていました。
聞いてみたところ、メキシコ各地を放浪の旅で、旅費の足しに、ある小さな少年がゴミ袋に詰め込んだ古着売りの姿に感動して自分も手持ちの衣類を売ってみたという。
そうすると、服があっという間に全て売れてたそう。
日本製はメキシコのものよりデザインや縫製技術が優れているため、あの当時は飛ぶように売れのだとか。
さっそく日本の母親に電話をして追加の服を送ってもらったようです。
彼女によると、こっちの屋台文化で、何か困っているとみんなが助けてくれ、さらに、日本人が売っていることから、日本人だから珍しいし特別扱いされるようです。
きっと海外で変わったことをしているとして注目されているようでした。
穏やかな口調でメキシコ人の心をしっかりとつかんでいるのが成功の要因であることは間違いないと思いました。
その後しばらくしてお店を開いたと自由市場のあるおばさんが言ってました。
このようにメキシコに溶け込んで成功した日本人女性もいます。
メキシコで就職するための求人情報
今、楽にメキシコの求人情報収集が可能です。
参考記事:「海外で暮らす!就労ビザを最短で取得する方法」
日本でもネットで検索すれば、さまざまな求人情報をみることが可能です。
代表的なオススメ海外転職サイト
海外転職サイトへの登録は済ませておきましょう。
海外の転職サービスは各国異なるため、ここでは国内の転職市場においてトップに入る転職サイト、およびハイクラス向け海外転職サイトをご紹介します。
登録無料で利用でき、海外求人数は豊富です。また、職務経歴書・面接対策といったサポートがしてもらえます。
最初に日本で研修してから現地に行っていいし、又は既にメキシコに住んでいる人を対象にしているサイトもあって「求職者リスト」に情報を登録しておくと、自分にあった仕事を紹介してもらえますから、登録をおすすめします。
日本人向けの求人情報を探す時の注意点
条件の良い求人情報を探すことは、大切ですが、まずは治安のチェックを忘れないで下さい。
筆者は、早朝に大学の講義と実習を受けるために、大通りのエスキーナ(街角)でバスを待って居たところに、ドイツ製のゴルフが止まり3人組に拉致されて大変な目にあった経験があります。
かなり負傷した上にトウモロコシ畑に放置されて、たまたま畑の農夫に発見され助かりました。
メキシコの警察は、全く信用できませんので届け出ることはしませんでした。報復を恐れてのあの農夫の助言で。
日系企業のある州は、比較的安全だとは、思いますが決して油断は禁物です。
メキシコでは6年毎に大統領が変わりますので、選挙の度に上下の役人も全て入れ代わり治安も大きく変わります。
外務省の海外ホームページからメキシコの州毎の情報をご確認下さい。
メキシコ就職をオススメする理由まとめ
日系企業が多く進出している地域は、安全でしかもそこで働くメキシコ人への日本語教育の需要も高まっています。
スペイン語通訳求人情報も多く、しばらくの間は、バブル状態が続くことでしょう。
今やメキシコでの職探しはそれほど難しいものではありません。
また、スペインで起業した彼女のように、メキシコの文化や習慣に溶け込みながら、働き方をやその価値観の違いを学ぶ、そんな経験ができることは貴重な体験です。
筆者自身、スペイン語を通じて、異国の地・メキシコの素晴らしさを初めて感じた当時のことを忘れることはありません。
この情報が、メキシコ就職の一助となれば嬉しいです。
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