私たち日本人にもとっても馴染み深いイタリア料理。
今回はその中でもトスカーナの地方の郷土料理とフィレンツェでそれを食べられるおすすめレストラン情報をご紹介をしたいと思います。
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1.トスカーナ料理の代表選手
まず、フィレンツェに来たら絶対外せないのがTボーンステーキ=bistecca alla fiorentinaです。
文字通り骨がTの形をしており、片側にフィレ肉、反対側はサーロインという厚切りのステーキ。
炭火で焼いた部分が香ばしく、赤身のお肉が特徴で噛むほど味わい深い、やみつきになるおいしさ。
ここでは、ガイドブックには載っていない、Tボーンステーキ(以下ビステッカ)を食べる上での注意点をいくつかお話ししたいと思います。
値段と一皿の量~メニュー表記の見方~
レストランのメニュー表記を見ると、
bistecca alla fiorentina €4.00/100g~
という書き方をよく目にします。
文字通り100g当たりの値段が4€なのですが、じゃあ一人なので300gで、というわけにはいきません。
上記した通り骨付きの厚切り肉、どんなに少なく切っても600gにはなるでしょう。
筆者としてはこれでも肉の厚みが薄くなってしまうので最低1kgはほしいところです。実際多くのレストランが最低1kg~提供しています。
なぜなら、高さのある骨付き肉であることがビステッカの定義といえるからです。
必ずしも骨がT字ではない
最初の話と矛盾するようですが、フィレ肉がついたT字型の部分は全体のうちの一部なので、1kg以下の注文だとサーロインだけ(骨はL字)の場合も。
フィレ肉付の部位を必ず食べたい場合はお店の人に伝えるのと良いでしょう。
レストランによっては、
bistecca alla fiorentina 1kg~
bistecca alla fiorentina nel filetto 1.2kg~
等、2種類の表記がしてある場合もあります。
焼き具合は必ずレアという法則
最重要です。
伝統的なレストランでしたらレア以外では提供しないお店もあるほど。
赤身肉なので、焼きすぎるとただ硬くなり、本来のおいしさが全く味わえないからです。
和牛のように、ウェルダンでも柔らかい、ということはあり得ません。
※ただし残念ながら観光客の多いフィレンツェ、特にアジア人はレアが好きではないと思われがちなので、焼き具合を聞かれたら堂々とレアで!と伝えましょう。
もしもレアが苦手でしたらtagliata di manzoといって骨無し肉(1人前の量)のグリルをスライスし、サラダやじゃがいものローストと一緒に提供されるこちらのお料理を注文する事をおすすめします。
長々と語ってしまいましたが、フィレンツェでビステッカを食べるならここ!というおすすめのお店をご紹介します!
フィレンツェのおすすめレストランはココ!
1.i Brindellone
www.tripadvisor.jp/1109363?m=19907
がやがやとした雰囲気で、リーズナブルでながらも、ここのビステッカはとにかく絶品!
2.Osteria di Giovanni
ビステッカだけでなく、前菜からゆっくりディナーを楽しみたいお店。
落ち着いた雰囲気ながらおしゃべり好きなスタッフが固すぎない居心地の良い空間を演出してくれます。
3.camillo
Tボーンステーキをここまで有名にした稀少なキアニーナ牛のビステッカが食べられる数少ない老舗レストラン。
お値段はもちろん他より高いものの、行く価値アリです。
余談ですが、ビステッカを頼む際は、付け合わせを一緒に頼むことをおすすめします。
王道のサラダやじゃがいものローストも良いですが、トスカーナは豆料理が得意。
fagioli all’uccellettoと言って白インゲン豆のトマト煮は定番の付け合わせ。お肉の毒消し効果も。
また、冬場はアーティチョーク=carciofiがおいしい時期!メニューにあったら是非試してみてください。
2.フィレンツェのストリートフード
せっかく旅行に来たらあれもこれも見たいもの。
ランチにたくさん時間を取ってられないわ!と言うときにおすすめなのがパニーノ。
イタリア人も短いお昼休憩のときにはこのパニーノでお腹を満たします。
街のあちこちでパニーノを提供するお店を見かけますが、フィレンツェに来たら是非食べてほしいのが、トリッパ=trippaもしくはランプレドット=lampredottoのパニーノ。
どちらも牛の胃袋で、前者はハチノス、後者はギアラに当たります。
これを香味野菜とトマトなどと一緒と煮込んだ料理で、シンプルながら、お店によってはっきり味の差が出る奥深い一品。
レストランで注文する場合はメイン料理として提供されるのが一般的ですが、パニーノで食べるのは屋台での醍醐味。
お好みで辛みソースかサルサヴェルデ(イタリアンパセリのグリーンソース)をかけたものを思い切りかぶりつきます。
5€前後でボリューム満点、さらに屋台では1€で小さなグラスワインなんかも楽しめちゃうので満足度も満点です。
おすすめはこちら
1.I’ trippaio di Sant’Ambrogio
地元フィオンティーニでいつも賑わっているこちら。
親子でやっていて、堅物な雰囲気のお父さんと、おしゃべりだけど真面目なのが伝わる息子のコンビが作る安定の味。
2.da nerbone
中央市場の中にあり、いつも行列ができている人気&有名店。
市場でお土産を買うついでに寄れるのも嬉しい。
3.貧しい農民の知恵から生まれた極上スープ
トスカーナ料理は、豆料理と並んでパンを再利用した料理が得意。
固くなったパンを水でふやかしてもう一度料理し直すという、貧しい農民が生み出した料理なのですが、代表はリボッリータ=ribollita、パッパルポモドーロ=pappalpomodoro、そして、夏場だけはさっぱりサラダに仕上げたパンツァネッラ=panzanellaが登場します。
リボッリータはパンと一緒に白インゲン豆、黒キャベツ、人参、セロリetc…とたっぷりの野菜を煮込んだスープ。
これに黒胡椒とトスカーナ産の辛みの効いたオリーブオイルをかけていただく、素朴ながら感激の味わい。
一方、パッパルポモドーロはニンニク、バジルとトマトの酸味が効いた更にシンプルながら、スプーンが止まらないおいしさ。
どちらもパンがベースなので、”スープ”と言えど、お粥をイメージするといいかもしれません。
夏場限定のパンツァネッラは、水で戻したパンにトマト、タマネギ、バジルなどを混ぜ合わせ、またもトスカーナ産のオリーブオイルで合えたさっぱりした一皿。
レストランではなかなか見かけない家庭料理なので、もしも見つけたら食べておきたいメニュー。
1.Buca dell’orafo
http://www.bucadellorafo.com/web/
ここのリボッリータは感動の一言。
リボッリータの枠で紹介するのが申し訳ない程、何を頼んでも別格のクオリティ。
値段もやや高めですが、それ以上に丁寧に仕事しているのが伝わる古き良きスタイルのリストランテ。
2.Trattoria da Rocco
http://www.trattoriadarocco.it/
サンタンブロージョ市場の中にあるトラットリア。
相席当たり前の、ザ・トラットリア。定番の2つのほかに、パンツァネッラや、前者のトリッパを使ったサラダなどの夏季限定メニューも見逃せません。プリモピアット(パスタ料理)4.5€~とお得。
まとめ
以上がフィレンツェで絶対に食べておきたいメニューですが、それ以外にも
- 鶏レバーのクロスティーニ
- イノシシ肉のラグーのパスタ
- ペポーゾ=peposo(牛肉の黒胡椒煮込み)
等々…食べてほしいメニューは尽きません。
また、夏~秋にはポルチーニ茸が旬を迎え、乾燥モノとは一味も二味も違った味わいを楽しめます。
豪快に姿のままのグリルがおすすめ。
覚えておきたいのが、得意料理はお肉であるということ。
最近は流通もよくなり、新鮮な魚介料理を提供するお店も増えてきましたが、やっぱり王道はお肉。
フィレンツェでのレストラン選びの参考にしてみて下さいね!
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