世界各国から大勢の観光客が訪れる人気観光地カンボジア。その暖かな国柄に魅了され移住する外国人も大勢います。
今この記事をご覧になっているあなたもカンボジアに魅了され、移住を計画されている一人かもしれません。
しかし多くの人を惹きつけている一方で、発展途上国特有の犯罪も多数発生しているのも事実です。これから移住を考えている人はどんな点に注意したら良いのでしょうか?まずは、多発している犯罪の代表例について紹介します。
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外務省が発表しているカンボジアの治安情報は
日本の外務省が発表している海外安全に関する渡航注意情報では、レベル1〜レベル4に分かれています。
カンボジアはレベル1である「十分に注意してください」という地域に指定されています。
カンボジア全体がこのレベル1の地域ですので、渡航を控えるような治安でない、といえます。
しかし、「レベル1は注意をしておかないと危険になることもある」という意味ですので、カンボジア滞在の際は、身を引き締めましょう。
外務省が発表する内容
- 銃器を用いた強盗
- トゥクトゥク(三輪タクシー)での移動中のひったくりやそれに伴う怪我
などが挙げられています。
また、2018年に国政選挙が控えているようで、政府と野党支持者の間で緊張感が高まる可能性もあるようです。
では、どんな犯罪があり、どう対策していくか、またどんな地域で発生しているのかを説明します。
カンボジアで多発している犯罪の種類
ひったくり
まず、外国人で被害が多いのがひったくりでしょう。
日本でも油断していると被害に遭うことがありますがカンボジアでは必要以上に注意が必要です。シェムリアップなどの観光業が収入源となっている地域では、警察による警備が比較的しっかり行われているので他の地域に比べて割合は少ないですが、首都プノンペンでは毎日のように発生しているようです。
手口も巧妙で、すれ違いざまにカバンを奪ったりバイクで並走して強奪したりと手段を選びません。
・実例
カンボジア首都在住のMさん(女性)は、近くのスーパーで食材を購入。店を出てバイクにて帰宅途中、後ろからバイクで追走してきた若者2人組に買い物袋ごとひったくられた。その際荷物はハンドルに引っ掛けていたため、危うく転倒しそうになった。
幸い、財布、貴重品は別のカバンに入れていたため取られずに済んだ。
ー対策:
常に「ひったくり」の危険を意識することが重要です。特に長期滞在をしているといつの間にか意識が甘くなり、隙を突かれて被害に遭うということが見受けられます。荷物は前に抱えて持つ、バイクに乗る際は見えにくいように置く、などちょっとした意識で防ぐことができます。
そして、外出の際は必要以上に大金や貴重品を持ち歩かないようにするのも被害を最小限に抑えるのに効果的です。ケースによってはひったくられる際に転倒、そのままバイクで引きずられて大怪我に至ることもあるので「体から離れやすい」工夫もある程度必要です。
スリ
スリもひったくりに次いで、被害の多い犯罪です。
人混みに紛れてターゲットに近づき、タイミングを測って金品を盗んでいきます。地域を問わず外国人のいるところでは多発しています。また、人混みでなく、カフェなどでくつろいでいる時も巧みに金品や貴重品を盗むケースも相次いでいるようです。
実例:
在住者Aさん(女性)は、近所のカフェでコーヒーを飲みながらスマートフォンを使ってくつろいでいた。隣の席に座っていた男性に物を尋ねられたので、そちらを向き受け答えをしていたが気がつくと、机に置いていたスマートフォンが無くなっていた。
実は、声を掛けた男性に仲間がおり、女性に声を掛けて目線をそらした瞬間に近くを通ってスマートフォンを盗んでいったのだった。
ー対策:
金品、貴重品は必ずカバンに入れてしっかり携帯することが大事です。ちょっとした気の緩みで、サッと盗まれるケースが多いので常に警戒を怠らないことも大事でしょう。不必要に取り出したり、不用意に置いたりしないようにすることも防犯につながります。
強盗
薄暗いところや、ひとけのない場所で突然襲われ所持品やバイクを盗まれます。特定の場所で起きやすい犯罪でもありますが、場所を選ばないものでもあります。金目の物にターゲットを絞って行うというよりは、盗めるものは何でも取るという感じです。手段を選ばず、強引に盗むので大怪我に至りやすく大変危険です。
実例:
プノンペン在住のOさん(女性)は、外出先から帰宅した際、道路に背を向けた状態で自宅の門の鍵を開けていたところ背後から襲われ所持品とバイクを盗まれた。その際、倒されて腕の骨を折る大怪我をした。身体的にも、精神的にも深く傷を負いトラウマになっている。
ー対策:
移動中よりも立ち止まったところを背後から襲われるというケースが目立ちます。
またひとけのない場所では昼夜を問わず発生しているようです。ひとけのない場所ではできるだけ死角を作らないこと、死角になりやすい背後に常に注意していること、夜間は出歩かないことなどが対策隣ます。
麻薬関連の犯罪
カンボジアでは、麻薬が流通しており身近なところに麻薬関連の犯罪が発生しています。
この記事をご覧になっている方で、麻薬を使用するような方はいないと思いますが、麻薬関連の犯罪に巻き込まれるケースは十分に考えられます。当事者でなくても同席、同伴しているだけで同罪とされる場合がありますので注意が必要です。
実例:
地元日系会社勤務のCさん(男性)は、夜にカンボジア人の友人と遊びに出かけていった。ご飯を食べた後、バイクで移動中に警察に呼び止められ検問される。荷物検査を称してシート部分を開けさせられ検査された。その際別の警察官の質問に受け答えしていたところ検査をしていた警察官が白い粉の入った袋を取り出し、麻薬所持の濡れ衣を着させられた。
保釈、無罪を証明するまでに多大な時間と金銭的損失を被った。
ー対策:
不健全なエリアやお店には近づかないことが一番の対策になります。
上記のようなケースは稀ですが、危険な夜遊びも不必要な犯罪を招きます。長期滞在で慣れた頃に今一度注意をしましょう。
カンボジアの危ない地域や場所
さて、カンボジア国内で特に危険な地域はどこなのでしょうか?
もちろんどの地域でも犯罪は発生しており100%安全な場所はありませんが、その中でもやはり首都プノンペンは一番犯罪が発生している地域と言えるエリアと言えるでしょう。
外国人に限らずカンボジア人も被害に遭うほど多発しています。スリや置き引きなどの犯罪から、強盗、殺人、強姦などの重犯罪まで頻繁に起きています。
完全な対策は難しいですが、やはり先ほど挙げたように基本的な対策が防犯につながるようです。
特に、長期滞在者は生活に慣れてくる油断してしまうことがありますが、その隙をつかれ犯罪に繋がるケースが見受けられます。首都で生活、またはお出かけの際は十分注意していくことをオススメ致します。
テロについて
この記事を作成している現在、カンボジアでのテロ事件、邦人の絡んだテロリズムは発生していません。
しかし、突発的に発生する発砲事件、暴動事件などがたまにあるようです。
事件自体を防ぐことは難しいですが、不用意に人だかりを見にいったり野次馬しにいくと二次被害に遭う恐れもあります。人混みは避けるように注意しましょう。
被害にあったら?もしものときの対応方法
どんなに気をつけていても、完全に犯罪に遭わないようにするのは不可能です。不運にも犯罪に巻き込まれたらどうすれば良いのでしょうか?
警察
まず、警察に連絡することが必要です。外国人の場合は、入国管理局に連絡するのが無難かと思われます。
しかし警察が基本業務や必要業務を行う際に手数料と称して賄賂を要求する場合もあるので信頼できるカンボジア人かカンボジア語ができる外国人に立ち会ってもらうのが安全でしょう。
保険会社
海外旅行保険に加入しており補償対象になっている場合は、できるだけ早く連絡をしましょう。
被害に遭い入院する場合などは、病院側が連絡をとってくれる場合があります。いずれにせよ早めに連絡するのが無難といえます。
在カンボジア日本大使館
大使館に連絡するようなケースは稀ですが、誘拐、テロ、その他重犯罪に巻き込まれた場合は大使館へ連絡する必要もあります。
詳しい情報は在カンボジア日本大使館の公式HPをご確認ください。
まとめ
カンボジアは、観光国としても人気で多くの外国人在住者が住んでいます。
外務省のHPでも危険レベルは比較的低く、中南米などの危険国と比べると比較的安全な国と言えるでしょう。
しかし、どこにいたとしても犯罪の可能性は潜んでおり、注意を怠ると大変なことになってしまいます。普段からの警戒、施錠、防犯対策を意識することが被害に遭わないようにする一番の方法といえるでししょう。
しっかり対策をとって楽しく安全なカンボジアライフを楽しんでください。
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