パラオで生活や旅行に行くとなれば、気になるのが現地の治安でしょう。
盗難や詐欺などの外国人を狙った犯罪、暴力事件や殺人、怖いことは考えたくないけど、心配ですよね。
「ホテルが暗い場所にあったらどうしよう」
「夜道は出歩いて大丈夫なのか」
「ボッタクリに遭わないか…」
でも、パラオなら大丈夫!
パラオはとても穏やかで治安が安定している国なんです。
海外旅行者が絶対聞きたいパラオの治安情報を、パラオ在住2年の筆者からお教えします。
関連記事:【海外生活に必須】オススメ防犯グッズ15選(スリ・盗難〜自宅の安全対策まで)
パラオの治安事情。よくある11の質問
質問1)パラオは夜に出歩いても危なくないですか?
危ないことはないですが、日本のように街灯がたくさんあるわけでもないので、日が沈んだ後は真っ暗になり、野良犬がいたりするので、怖いかもしれません。
さらにいえば、パラオは日本のように夜遅くまでやっているお店も少ないので、わざわざ夜遅くに出歩く人はほとんどいません。
パラオのレストランはだいたいどこも9時半~10時ラストオーダーで、最後のお客さんが帰り次第すぐに閉ります。
また、スーパーも10時までです。
深夜0時以降もやっているお店は、指折り数える2~3件ほどです。
でも、ここもやっぱりお客さんの入り次第ですぐに閉ります。
街中は、だいたい9時以降になれば、車通り、人通りが一気になくなり、とっても静かになるんです。
質問2)パラオに住んでいる人は、夜遊びに行かないんですか?
もちろん、夕食を食べにいったり、飲みに行ったりします。
でも、パラオでは朝が早い海関係の仕事の人が多いので、みんな基本的に遅くても10時ごろには家に帰ります。
特にツアーガイドやダイビング関係者は、毎朝5時起き、6時前には会社に行く人もいます。
仕事が終わるのはだいたい夕方7時ごろ、それからご飯を食べに行っても、9時ごろには自然とお開きになるんです。
海のツアーではお客様の命を守る使命もあるので、アルコールを飲みすぎたり、夜更かししたりは厳禁なので、みんな規則正しい健康生活を送ることを心がけています。
質問3)ナイトマーケットのようなものはないんですか?
あります。
月に2回、金曜日の夜に5時から広場で開催されます。
ただし、ナイトマーケットも9時には完全撤退します。
ナイトマーケットは地元の人や観光客でとても賑わうイベントで、小さな屋台がたくさん並び、パラオ人によるダンスショーや歌のショーも開催されます。
東南アジアのそれのように人であふれるにぎやかな屋台街の小規模バージョンです。
質問4)スリや詐欺はないですか?
ないです。
パラオでは、スリや詐欺、ぼったりにあったという話は聞きません。
※私はパラオに2年間住んでいますが、一度もそのような話を耳にしたことがないです!
もちろん、大金を持ち歩いたり、カバンを開けたまま歩いたり、そんなことはせず、一人一人がしっかりと身の回りのものを管理しているからでしょう。
海外旅行の基本ですね。
質問5)パラオは夜中に外出禁止って本当ですか?
そうなんです。
実は、パラオの法律で午前2時~朝5時までは外出禁止となっています。
そのためもありますが、全てのお店は必ず2時前に閉店です。
夜中は、空港送迎の仕事があるツアー会社のスタッフ以外は、街に誰もいない状態です。(パラオ着の飛行機は、ほとんど夜中の便なんです)
質問6)警察は多いですか?
警察は、たくさんいますよ。
頻繁にパトカーで街中を巡回しています。
青い制服を着た恰幅のいい警察が多いです。
質問7)飲酒運転など車の取り締まりは厳しいですか?
日本にくらべると、ゆるいです。
例えば、シートベルトはパラオではまだ着用する習慣がありません。
飲酒に関しては、最近特に取り締まりを強化しており、夜9時以降抜き打ちで、道路に検問をはっています。
パラオの飲酒検問は、窓を開けての尋問と、コーンで作ったS字ルートを蛇行運転せずに通れるか、でチェックするようです。
日本のように息を吹きかけるような検問方法は導入されていません。
質問8)犯罪は年間どれくらいあるんですか?
とても少ないです。
※私がパラオに移住している2年間で、日本大使館から日本人を巻き込んだニュースが流れたのは2回〜3回です。それも、空き巣、車上荒らし、でした。
2017年に一度だけ人身の傷害事件があったときは、島中に衝撃が走り、大騒ぎになりました。
「傷害事件なんてパラオでは考えたこともなかったのに」と島中の人が嘆いていました。
質問9)パラオに住んでいて危険な目にあったことはないですか?
一度もありませんよ。
質問10)タクシーに乗ってぼったくられることはないですか?
安心してください。
パラオでは、日本のようにタクシーを路上で捕まえる習慣はあまりありません。
東南アジアのように、向こうから声をかけてくることもないです。
タクシーに乗りたい際は、ホテルのフロントやレストラン、お店の店員に声をかけると、信頼できるタクシードライバーに電話して呼んでくれるのです。
みんな個人タクシーなので、信頼できるドライバーの名前と電話番号をきっちり控えているから安心です!
一度タクシーに乗ると、ドライバーのパラオ人が思った以上にいい人だったので、その後の滞在中は専属ドライバーのようになんども利用する人もいるほど。
最近では、人気のドライバーがなかなか捕まらないような話も聞きますよ。
質問11)交通事故は多いですか?
事故も少ないです。
パラオのメイン通りは、真っ直ぐ1本道なので信号や道路標識が実は一つもありません。
加えて、道が舗装されておらずボコボコしているせいもあって、スピードを出す人はあまりおらず、逆にトロトロとゆっくり走る車が目立ちます。
右に曲がったり、左に曲がったりするときも、譲り合い、道を開けてくれます。
歩行者が立っているときも、ゆっくり止まって道を譲ります。
パラオのドライバーは、譲り合いの精神が素晴らしいです。
さて、パラオの治安が安定していることが明確になったので、次はなぜパラオの治安がいいのか、紹介したいと思います。
【厳選!安全対策グッズと知識をお伝えします】
- 財布の数は2つ以上
- 革財布で高級感を。さらにチェーンも複数つける。
- 「スキミング防止」機能付きのパスポートケースやバッグを選ぶ
- 体に密着したかばんを
- 窃盗防止アイテムをいくつか所持する
- 犯罪の100倍遭遇!?交通事故を防ぐ反射リストバンド
- スーツケース施錠は必須。必須の南京錠
など、防犯グッズと安全対策を押さえておきましょう。
パラオの社会環境、みんなが繋がっている場所
パラオは大変小さな島国です。
パラオには586つの島が存在するのですが、そのうちの7島しか有人島はありません。
その中でも、観光客の皆さんステイしたり、移住者の多くが生活しているのは、橋でつながっていて車で移動可能な4島です。
北から順に
①バベルダオブ島:空港があります。車で移動できる最北端の島です。
②コロール島:町の中心です。
③マラカル等:大きな港があります。車で移動できる最南端の島です。
そして、コロール島からTの字になった交差点を曲がると、
④アラカベサン島:パラオ最大のリゾートがあります。
その4つの島にパラオの総人口約2万人の9割が住んでいます。
島の道はメインの道がほぼ1本。
そのメイン通りのそばに、ホテルやレストラン、お店などが建っています。
消防署や警察署、郵便局などの政府機関もメイン通りのそばにあります。
そして、それらの施設の数は、日本に比べてかなり少なく、1週間滞在しただけでも店の名前や位置関係がわかってしまうほど。
言い換えれば、人が行き交い集まる場所が限られています。
例えば、食材を買うスーパーも3ヶ所しかなく、何度も行っているうちに店員と友達になります。
レストランに行くと、必ず知り合いに出会います。
さらにいえば、特に日本人に関しては、300人ほどの移住者がパラオで働き生活をしているのですが、全ての会社の距離が近く、協力しあって仕事をしているので、ほとんど知らない人がいないくらい、日本人同士がみんな繋がっているんです。
「〇〇レストランのYさん」と言えば、必ず「あぁ、Yさんね!」となるんです。
車で道を走っていて、知り合いの車とすれちがえば、手を上げて挨拶をします。
だれが何色のどんな車種に乗っているかも覚えてしまうくらいです。笑
パラオではみんなが繋がり、言葉を交わすコミュニティーがずっと残っているのです。
朝出勤時に隣の人と出会ったら「おはようございます!」なんて立ち話をしたり、「おかずいっぱい作ったからちょっとあげる」なんていうこともありますし、路上で子供達が騒いでいて、近所のおばちゃんに怒られている光景もみますし、噂話なんて、いいことも悪いことも一瞬にして島中に筒抜けになります。
特に恋愛話なんかになると、隠れてデートなんてパラオでは不可能なくらいです。笑
これくらい人が寄り添って生活していれば、パラオでは悪いことをする人なんて出てこないと思いませんか?
みんなが友達、みんなで助け合う、それがパラオの治安の良さの最大の理由なんです。
パラオの警察
さて、そんな治安のいいパラオですが、たくさん警官はいます。
思わずほっこりするようなお話になりますが、パラオの警察が力を入れている仕事内容をご紹介いたしましょう。
パラオの警察が熱を入れている仕事
第1位:交通整備
パラオは信号がないため、通勤や帰宅で道が込み合う時間帯に警察が大活躍します。
笛をピッピッと鳴らしながら筆を振り上げ、GOサイン、STOPサインを出してくれるんです。
第2位:飲酒運転の取り締まり
夜9時以降、抜き打ちで、道端にいきなりコーンを立て始めます。
飲酒の運転は最近パラオで最も強化されているキャンペーンです。
第3位:違法労働者の取り締まり
パラオで働くには、必ず就労ビザが必要になります。
パラオは海外からの移住者が大変多いので、国を挙げて監視しています。
パラオの就労ビザ取得は、こちらの記事「パラオのビザ3種類を解説!移住にマストの就労ビザ取得手順と必要書類」を参考にしてください。
おまけ:たくましいパラオ人婦人警官
パラオ人警官には女性が結構多いんです。
交通整備をしている警官を見ると、女性だったということが結構多いんです。
パラオ人の女性は体格も良く、強そうなので、女性警官にも貫禄があり、たくましくパラオの治安を守る女性の姿には圧巻です。
もしもパラオでトラブルに巻き込まれたら…の連絡先!
状況に応じて、まずは、緊急連絡をしましょう。
現地の緊急連絡先情報は下記です。
パラオ警察・消防・救急車
電話番号:911
消防・救急車:488−1411
パトロール:288−1422
会場救護・捜索:488−5206
ベラウ国立病院
電話番号:488−2558(24時間体制の救急治療室)
また、パスポートの紛失、盗難などの緊急の場合は在パラオ日本大使館を頼ってください。日本人スタッフが常時滞在しているので、心強いですよ。
在パラオ大使館
所在地: パラオ パシフィックリゾート ホテル敷地内
Palau Pacific Resort, Ngarkebsang, Koror, Palau
電話: (+680)488−6455
緊急連絡先:(+680)775−6455・775−6456
メール:jpembassy.palau@kx.mofa.go.jp
開館時間:月曜日〜金曜日 午前8:30〜12:00
午後13:00〜17:30
パラオの治安紹介のまとめ
パラオの社会環境を通して、パラオの治安の良さは伝わったでしょうか?
パラオが自然とともに人も豊かな島国なのは、生活する人の強い繋がりがあるからなんですね。
海外初心者でも、パラオなら安心して来れますよ♪
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