メキシコに限らず海外へ移住するということは簡単なタスクではありません。ですから移り住む国の文化や習慣などを事前に知っておくことはとても大切になります。
移住先でまず必要になるのが住む家。
家探しも容易ではありませんが、後になってトラブルに巻き込まれないように日本とは違うその国の賃貸事情を移住前に把握しておくことも大切です。
では、メキシコの賃貸事情についてお話ししましょう。
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1.メキシコで家探し・2つの方法
メキシコへ移住することになり、いざメキシコに着きます。おそらく誰もが始めはホテルに滞在し、その間に家を探すことになるでしょう。
メキシコで家を探す時に、主な方法は2つあります。
不動産屋を訪ねる
メキシコのどの都市にも、日本と同じく不動産屋は多くあります。日本と同じく希望の家を担当者と相談し家を一緒に見に行く形になります。手数料なども通常かかりません。
ただ、メキシコに移ってすぐは土地勘もなく町の不動産屋がどこにあるのかもわからないことが多いでしょう。
インターネットで家探しをする
不動産屋に行くよりも簡単に自分の都合で家を探せるのがインターネットです。これが2つ目の方法になります。
メキシコにはいくつかの情報サイトがあり、多くのメキシコ人、外国人がこれらのサイトにてメキシコ賃貸情報を含む様々な情報を得ています。
代表的なサイトは
- www.vivanuncios.com.mx
- www.andale.me
です。賃貸情報を提供している多くが個人ではなく不動産屋なので結局は行く手間が省けるというわけです。
また、場所によってはスーパーや学校の掲示板で賃貸の情報を得ることもできます。
2.メキシコの家の種類
日本では部屋の数を数字で、そしてKDをキッチン付き、ダイニング付きなどというように表示しますね。
まず、メキシコでは通常賃貸といえば、
家(casa)
アパート(departmento)
エストゥディオ(estudio)
そして部屋のみ(cuarto)
になります。
このエストゥディオとはいわゆる1Kタイプの家です。
これと似ているのが部屋のみのクワルトになりますが、クワルトは通常キッチンがなく洗面所のみのことを言います。
さて、インターネットにて家を探す時に知っておきたいのが情報の読み方です。
スペイン語でレカマラ(recamara)は寝室のことですので、例えば、1レカマラ、2レカマラス(1recamara, 2 recamaras)と表示してあれば部屋が1、そして2部屋の賃貸になります。
メキシコでは家を貸す時通常が家具なしですが、観光業が盛んな都市などでは家具付きの賃貸も多くあります。
その場合、家具がついている場合は、
・アムエブラダ(amueblada)
・家具付きでない場合はシン ムエブレス(sin muebles)と表示され、
・冷蔵庫やソファーなど全てではないものの基本的な家具がついている場合はセミ・アムエブラダ(semi amueblada)
と表示されます。
・洗面所はトイレだけの場合は(medio baño)
・シャワーや浴槽とトイレが一緒のもの(baño completo)
と呼ばれます。
例えばbaño1.5とあれば、シャワー付きの洗面所が1つと別にトイレがあるということです。
3.メキシコの家賃相場
さて、メキシコの賃貸事情で一番気になるのが家賃相場かと思いますが、これは東京の家賃と地方の家賃が違うのと同じでかなり幅があります。
著者が住んでいるメキシコ、キンタナ・ロー州、プラヤ・デル・カルメンはカンクンに近くメキシコ人胃憧れの観光地であり、多くの外国人が住んでいるためメキシコで一番家賃の高い市と言われています。
例えば、家具付き、インターネット、水道、ガスが月々の家賃に含まれているエストゥディオは4,000ペソ(日本円で約28,000円)から8,000ペソ(日本円で約56,000円)とカリブ海(市の中心部)から近いほど高くなります。
ですが、少し中心部から離れてみると2DKの庭付きの家が家賃4,500ペソ(日本円で約35,000円)と中心部に比べてかなり安く探すことができます。
日本円に換算するととても安く感じますが、いざメキシコの給料で生活をしてると何とも高く感じるのが現実です。
ただ、これらの家賃はメキシコで一番高い水準にあるので他の都市に行くとかなり安くなります。
例えば、メキシコ中央部の中規模の都市、サン・ルイス・ポトシ州の首都サン・ルイス・ポトシの家賃はプラヤ・デル・カルメンに比べるとかなり低く、町の中心部、美しいカテドラルから徒歩2分の場所で2DKのアパートが月に2,000ペソ(日本円で約14000円)などかなり安くなります。
また、一軒家の一部屋を借りるのであれば、月に平均1000ペソ(日本円で約7000円)など家賃とは思えないほど安くなります。
また、メキシコでは入居時には通常1か月分の家賃と1か月分の敷金を支払うことになります。
4.どのような物件が安心か
メキシコ移住の際、どのような形で移住をするかにもよりますが、単身でメキシコに移住するのであれば生活に慣れるまでは家具やインターネットなどが全て揃っているエストゥディオがとても便利です。
確かに家具なしの物件と比べると高くはなりますが、着いてすぐに生活に必要なものが全て揃っていて仕事や勉強など他のことに集中できるのは、とてもプラスになります。
家族で移住する場合は、中心部から多少離れていても一軒家で基本的な家具がついているタイプの家が良いかもしれません。
ただ、車を持たないのであれば、公共の交通手段を確認して家探しをすることをおススメします。
また、どのようなタイプの家でもメキシコの家は通常窓と玄関ドアに防犯用に鉄のバーがついています。このようなバーのない家は窓から侵入される可能性があるので、玄関と窓にバーのついている物件を探すほうがよいでしょう。
5.これだけは気をつけよう!契約時、退去時に注意すること
家が見つかったら今度は契約になりますが、契約時に注意したいのは、契約書に書かれていることを全て理解するということです。
言葉の問題があるのであればスペイン語を理解できる誰かを連れて行き、全てに目を通してから契約書に著名することをおススメします。
例えば、契約書に1年の契約と書かれていて、万が一1年満たずに退去した場合は、敷金がかえってこないなどと書かれていることがありますので、のちのちのトラブルを避けるために契約書の内容を理解することを怠らないようにしましょう。
また、退去時は日本のように隅々まで大掃除して何も残さず退去するということはなく、例えば要らない家具があれば次の入居者に使ってもらうように置いておくこともできます。
不動産屋によっては退去時に家の状態をチェックされ、ペンキの塗り替えや水道など修理が必要な個所がある場合は、敷金からひかれる場合もありますが、多くの場合退去時には入居時に渡した敷金全額がかえってきます。
退去するという意思の連絡は日本のように必ず2週間前、また1か月前になどと決まっていませんが、2週間から1か月前に家主または不動産屋に連絡するのが一般的です。
メキシコ5つの賃貸事情まとめ
家探しは日本にいても大変ですが、海外となると言葉の問題もあるのでよりストレスのかかる作業になります。
もしスペイン語がままならない状態でメキシコへの移住を計画しているのであれば、家探しの時点からスペイン語のわかる人に助けてもらうのが一番安心でしょう。
またそれぞれの都市で必ず治安のよくないエリアがあるので、そのようなエリアで家を借りないようにこれらを把握しておくことも大事です。
そして再度になりますが、契約時に著名をする時は慎重に!
新しい国でもせっかくの新生活を素敵な経験にするためにも、契約書の内容を理解すること、どうぞ忘れないようにしてください。
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