東南アジア圏、西アジア圏だから色々な面で物価が安いと思われてしまうかもしれませんが、国土の99%が海の島国、モルディブ。
自給自足できるものがほとんどありません。
ということは、ほぼ全てのものにおいて輸入に頼らざるを得ないという環境。
ここまで言うと薄々気づかれる方もいらっしゃると思いますが、モルディブは思いのほか物価が高いのです。
実際には、モルティブの1ヶ月の生活費はそこそこ節約をすれば、月7万円ほどで暮らしていくことができます。
では、その内訳はどのようになっているのでしょうか?ここでは、ご紹介したいと思います。
※15モルディブルフィア=約100円で計算しています
モルディブのお給料について
日本の方がモルディブで働くとなると、
- マーレでの現地係員
- ウェディングサロンのスタイリスト
- リゾートでのゲストリレーション/バトラー職
- ダイビングインストラクター
などがメインになってくるかと思います。
職種、ポジション、会社によっても異なってきますので、一概に言えませんが、
- マーレ勤務で月給800米ドル~1100米ドル
- リゾートスタッフ職で月給400米ドル~1000米ドル
- ダイビングインストラクター職で月給600米ドル~800米ドル
がモルディブでの給料の目安となってくるかと思います。
※モルディブのお給料は、ほとんどの会社/リゾートで米ドル建てで支払われます。
また、リゾートスタッフおよびダイビングインストラクターは契約内容によりますが、月給に加えてサービス料、エクスカーションや講習の売り上げに応じてのコミッションなどが毎月支払われます。
リゾートのランク、ローシーズン/ハイシーズンで随分ともらえる額が変わってきますが、ある高級リゾートのサービス料の場合、ローシーズン時で月300米ドル、一番のハイシーズン時で月1000米ドルぐらいだったそうです。
ちなみに、モルディブで働いている知り合いの者が「お給料は、税金などの差し引きを考えてもボーナスももらえていた日本で働いていた時の方が多かった」と言っておりました。
モルディブの生活費
住居費
もし、マーレに住むとなった場合、家賃はおそらく日本の都市部とあまり変わらない、もしくは、それ以上の値段になってしまうかもしれません。
モルディブのマーレは「世界一人口密度が高い首都」として知られるくらい過密状態になっているのが現状です。
1ベッドルーム(家具付もしくは一部の家具付)の家賃は月々Mrf12000(約8万円)~Mrf15000(約10万円)が相
場のようです。
また、日本のように不動産屋というものがないので、口コミもしくはibayというebayのモルディブ版のようなウェブサイトで探す必要があるようです。
ibay:http://ibay.com.mv/
この時点で、先に述べたような給料では毎月赤字!?と思われるかもしれませんが、心配しないで下さい。
マーレ勤務の場合、基本的に会社が既に部屋を借りており、住居支給となる場合が多いです。
また、リゾート島勤務の場合、住み込みの形になりますので、リゾート島内に宿舎が用意されています。ただし、部屋は一人部屋とは限りません。
小さな島の土地をめいいっぱい利用して建物を建てているので、マネージャークラスで職を得ないかぎりでは、ほとんどの場合、2人~6人でのシェアとなります。
光熱費
マーレ勤務の場合、ほとんどの場合勤務会社が、リゾート島勤務の場合、リゾートが負担をしてくれます。
ただし、リゾート島では、島での自家発電と自家上水で電気および水を供給しているので、たまに、不足状態になると、スタッフの居住エリアで予期せぬ停電や断水が起こります。
お給料から光熱費を天引きされずに、使わせてもらっているので文句を言うことはできませんが・・・
また、マーレの場合、あまりにも使いすぎているようであれば、会社の方から「節電、節水を心がけるように」と注意があることもあるようです。
通信費
モルディブには、2つの通信会社(ディラーグ Dhiraagu、オォレッドゥ Ooredoo)があります。
まず、電話についてですが、両方ともSIMカード(Mrf25、約150円)を購入する方式になっています。
その時にプリペイド方式かポストペイド方式かを選択します。
プリペイドの場合、Mrf50(約350円)~のプリペイドカードがあります。
ポストペイドの場合、データ通信込みのパッケージで、
- ディラーグがMrf169(約1240円)~
- オォレッドゥがMrf149(約1195円)~
のプランがあります。
ちなみに、マーレで現地係員として勤務する場合やリゾートでゲストリレーションオフィサーとして勤務する場合には、会社/リゾートより社用携帯電話が支給される場合がほとんどです。
ただし、調子に乗って私用で社用携帯を使いすぎると、私用で利用した分を支払わされる場合もあるので、仕事以外の場面で、使いすぎないようにしないといけません!!
食費
モルティブは、ほぼ全ての食品を他の国からの輸入に頼っているので、全体的に食費は高めです。
さらに、国民がイスラム教100%ですので、マーレ市内のスーパーでアルコール類を購入することはできません。
もちろん、マーレ市内のレストラン、カフェではアルコールは販売されていません。
ビールやワインなどのアルコール類を飲みたい場合には、
- 空港の島にあるエアポートホテル「フルレアイランドホテル」のバー
- もしくはレストラン(生ビールが約6米ドル、カクテル類が10米ドル~)
- または、休みを利用して近隣のリゾート
に行く必要があります。
外食
モルディブの外食についてですが、マーレでは大衆食堂を利用すれば、一食20モルディブルフィア~30モルディブルフィア(約120円~200円)で終わらせる ことができますが、大衆食堂の利用者はほとんどが男性。
女性一人で入るに はかなり勇気がいるかと思います。
その場で食べるのは、少し気が引ける場合は、ほとんどのところでテイクアウェイをすることができるので、持ち帰って食べるのも一つの方法です。
- ローカルレストラン、カフェの場合、メイン一品と飲み物で一食120モルディブルフィア~200モルディブルフィア(約800円~1300円)
- 旅行者/外国人在住者向けのレストランの場合、1ドリンクと何品かをシェアして一人あたり250モルディブルフィア(約1500円)~
となります。
リゾート島での勤務の場合、基本的に三食がリゾートより無償提供されます。
契約内容によって異なりますが、高級リゾートの場合、基本的にはスタッフ全員がスタッフ食堂で、中級・カジュアルリゾートの場合、一部のスタッフ(マネージャー職、アシスタントマネージャー職、ゲストリレーション職など)は、ゲストのメインレストランを利用することも可能という場合もあります。
また、リゾート島ではアルコールの販売が可能なため、スタッフエリア内にスタッフ専用のバーがあるリゾートもあります。
モルディブの物価リスト
モルディブは全ての物に関して、輸入に頼る為、かなりの値段変動があります。
品目 | 物価 |
---|---|
レタス(100gあたり) | 13.5ルフィア (約80円) |
キャベツ(100gあたり) | 6ルフィア (約45円) |
ナス(100gあたり) | 1.5ルフィア (約10円) |
ジャガイモ(100gあたり) | 0.75ルフィア (約5円) |
オクラ(90g、5本入り) | 2ルフィア (約30円) |
インゲン豆(270g入り) | 11ルフィア (約160円) |
ニンジン(100gあたり) | 1.8ルフィア (約22円) |
かぼちゃ(100gあたり) | 1.8ルフィア (約22円) |
トマト(100gあたり) | 4ルフィア (約60円) |
たまねぎ(100gあたり) | 0.6ルフィア (約4円) |
もやし(1パック小) | 13ルフィア (約70円) |
パパイヤ(100gあたり) | 1.5ルフィア (約5円) |
モンキーバナナ(1本) | 2ルフィア (約10円) |
リンゴ(1個) | 6ルフィア (約45円) |
牛肉(100gあたり) | 63ルフィア (約410円) |
ラム肉(100gあたり) | 59ルフィア (約399円) |
鶏肉(ドラム9本入り) | 65ルフィア (約430円) |
カワハギ大1尾 | 60ルフィア (約400円) |
カワハギ小6~7匹 | 16ルフィア (約160円) |
小魚一山 | 7ルフィア (約100円) |
フエダイ1匹 | 16ルフィア (約160円) |
ツナブロック1kg | 45ルフィア (約300円) |
ハタ1匹 | 45ルフィア (約300円) |
白卵(1個あたり) | 2ルフィア (約10円) |
茶卵(1個あたり) | 3ルフィア (約20円) |
鶏卵(6個、ケース入り) | 11ルフィア (約160円) |
ミネラルウォーター(1.5L) | 5ルフィア (約40円) |
プリングルス | 35ルフィア (約210円) |
ポテトチップス | 32ルフィア (約200円) |
キットカット | 12ルフィア (約80円) |
カップアイス | 4ルフィア (約60円) |
コーンアイス | 8ルフィア (約120円) |
チョコケーキ | 12ルフィア (約200円) |
チョコムース | 9ルフィア (約135円) |
トイレットペーパー(1ロール) | 4ルフィア (約30円) |
高品質トイレットペーパー(10ロール入り) | 105ルフィア (約700円) |
洗濯用洗剤(1kg) | 35ルフィア (約220円) |
シャンプー/コンディショナー | 各60ルフィア (約400円) |
洗顔ソープ | 20ルフィア (約150円) |
サランラップ | 30ルフィア (約200円) |
アルミホイル | 30ルフィア (約200円) |
歯ブラシ | 18ルフィア (約120円) |
歯磨き粉 | 25ルフィア (約180円) |
生理用ナプキン(普通用) | 50ルフィア (約320円) |
ご覧のとおり、モルディブでは日用品・食品と共に値段が高めの物価と言えます。
輸入される量や時期、また、魚であればその日獲れた量によって大幅に値段が変動しますので、安めの時に少し多めに購入し、下ごしらえをして、冷凍保存にしておくことも一つの手かと思います。
また、気に入ったものが次に輸入されるかどうか分かりませんので、この商品はいいな、と思う買い置きできるものは、少しまとめ買いしておく方がよいこともあります。
モルティブの税金について
嬉しいことに、外国人に関しては、現在のところ、所得税などの税金を課せられることがありません。
もし、月給が800米ドルであれば、天引きなしでそのまま手元に入ってきます。
ただし、現金支給ではなく、一旦、銀行に振り込まれ、そこから引き出す必要があります。
また、海外へ送金する場合、送金税として去年11月より送金金額の3%が税金として課せられるようになりました。
日本でいう消費税は、マーレおよびローカル島の地元の人間がよく利用する施設の場合、6%のGST(グッズアンドサービスタックス)が、旅行者がメインとなって利用する施設の場合、12%のT-GST(ツーリスト グッズアンドサービスタックス)が課せられます。
ですので、就労ビザなどの長期滞在用のビザを持っていたとしても、リゾートやエアポートホテルを利用する場合は、12%の税金が課せられます。
結局、モルティブではいくらあれば一ヶ月生活できる?
モルディブで仕事を見つけ、勤務先の会社が家賃と光熱費を負担してくれると言うことを前提で見積もって見ましょう。
マーレ勤務の場合
- 家 賃・・・ 会社負担
- 光熱費・・・ 会社負担
- 食 費・・・ 200モルディブルフィア x 30日=6000モルディブルフィア
- 通信費・・・ 499モルディブルフィア
(2GBデータ、1000SMS、500分 の通話を含む)ーポストペイドの場合の一例です。 - 交際費、その他・・・3000モルディブルフィア
(ここは、かなり増減の幅があり、節約のできる箇所ですが、週に一度エアポートホテルにのみに行くとこれ位になるのではないか、という予測プラス消耗品などの購入を考慮しての予測的金額です)
6000+499+3000=9499モルディブルフィア(約6万9900円)
かなり大雑把な計算ですが、ある程度節約しながらも週に一度友達と飲みに行くとなると、一月に約7万円の生活費が必要になってきます。
リゾート勤務の場合
- 家 賃・・・ リゾート負担(スタッフ寮)
- 光熱費・・・ リゾート負担
- 食 費・・・ リゾート負担
- 通信費・・・ 499モルディブルフィア
(2GBデータ、1000SMS、500分の 通話を含む)ーポストペイドの場合の一例です。 - 交際費、交通費、その他・・・5000モルディブルフィア
(リゾート島のある場所によりますが、マーレ環礁内にないリゾートの場合、休みをまとめて取り、水上飛行機もしくは国内線を利用してマーレに出向き、数日マーレに宿泊するとパターンが多いようです。その際、飛行機代、宿泊代は自費となるのでこの設定にしました)
499+5000=5499モルディブルフィア(約4万500円)
こちらもかなり大雑把な計算ですが、月に一度、マーレ環礁外からマーレに出て来て、数日滞在するとなると交通費、宿泊代、交際費が結構かかってきますが、一月に約4~5万円の生活費があれば生活できるでしょう。
モルディブの生活費、物価まとめ
このように見ていくと物価の高いモルディブでも、リゾート島勤務の場合、島からでなければ、ほぼお金を使わずに生活することができます。
リゾートライフもでき、お金も貯まって一石二鳥のように思われるかもしれません。
しかし、リゾート島は小さければ一周10分程度(大きい島だと1周1時間くらいかかる島もありますが、少数です)。
後日、その理由を紹介することができればと思いますが、ほぼプライベートな時間はなし、島の中にはコンビニも気軽なファーストフード店もありません。
マーレ勤務の場合、もちろん出費は多いですが、気晴らしに友達とカフェへ行ったり、新しくできたレストランへ行ってみたりということができます。
どのような仕事をモルディブでしたいかによって、ほぼ必然と滞在先が決まってくるのですが、お金が貯まるか貯まらないかよりも日本と違う生活環境に馴染むことができるかどうかが最終的には大切になってくるのではないでしょうか?
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