「常夏の島国における国民の特徴」と言われてイメージされるのは、「のんびりしている」「大らかそう」「ふくよかな体型」かもしれません。
では、「モルディブ国民の特徴」はいかがでしょうか?
多くの場合、「はて、モルディブってどこにあるんだっけ?そこの国民の特徴??」から始まってしまうのではないでしょうか。
ここでは、国土の99%が海の西アジアに位置するモルディブの国民の特徴と彼らとどのように付き合っていけばよいか、モルディブ在住者からお届けします。
南北で全く違うモルディブ人の見た目
モルディブという国は、南北に長く南エリア出身者と北エリア出身者では全くと言っていいほど違う特徴があります。
南方面の出身者で目立つ特徴は、アフリカ系のように肌の色がより黒く巻き毛です。
北方面の出身者で目立つ特徴は、インドやスリランカ系の雰囲気で肌の色は南方面出身者に比べ褐色の肌の人が多いです。
まれに、航海が盛んであった頃の名残か、青色や緑色の瞳を持つ人もいます。
様々な人種の特徴が混ざり合って現在のモルディブ人の特徴ができている、いわば、人種のるつぼ的な様相を持っていると言えるでしょう。
モルディブ人のチャームポイント
モルディブ人の一番の特徴はなんと言っても大きな目とビューラーを使わなくてもクルンと丸まっている上向きの長いまつげ。
身長はそれほど高くありませんが、若い頃はスラリとした痩せ形の人が多いです。
ただ、栄養の偏りからか年齢が上がるにつれ、男性はお腹がポッコリと出てき始め、女性は子どもを出産すると突然体型が変わってしまうということが起こります。
フレンドリーだけれどシャイ?モルディブ人の性格
大部分のモルディブ人は、シャイで口数が少ないです。
ホスピタリティ産業で勢いをつけてきている国ではありますが、初対面の時には、少し不愛想でとっつきにくそうと思うかもしれません。
しかし、少し時間はかかりますが、相手がどのような人かが分かってくるとフレンドリーに接してくれ、彼らが持つ本来の優しさを実感できるようになります。
100%ムスリムであるモルディブでは、イスラムの教えの影響が濃く、困っている人を助けるのは当然であり、困った時には誰かが必ず助けてくれます。
助けてくれたことに対してお礼を言うと「当然のことをしただけだよ」と手助けしたことに対する見返りを求めることもなく、照れ隠ししながら立ち去って行くでしょう。
また、大家族の中で育ってきているだけに、集団で行動することが大好きです。
友達や同僚と群れていないと落ち着かない人が多く、ティーブレイクタイムや食事の時には、4人掛けがちょうどいいくらいのテーブルに無理やり椅子を並べて6~8人ぐらいで一緒に食べているという光景をリゾートのスタッフカフェテリアなどでよく見かけられます。
あるリゾートでは、4人部屋を3人でシェアしていたところ、その内2人が辞職してしまい、1人取り残され、結局、最後の1人は一人っきりで部屋にいることができず、最後の1人までも辞職してしまったという寂しがり屋な一面が垣間見られる話もあります。
今の幸せが大切。計画を立てるのが苦手なモルディブ人
モルディブ人の多くは、新しいもの好き。
また、家族を地元の島に残して単身赴任という人が多いのでスマートフォンは必要不可欠。
そのため、世界で一番早くにスマートフォンの最新機種が出回ると言われています。
物価が決して安くないモルディブで最新機種を手にすることは、かなりの出費になります。
しかし、彼らの多くは「遠い未来を見据えた貯金より今ここで得られる喜び」を重視するので欲しいものがあって、それを購入するのに十分な金額が手元にあれば、少し我慢して貯金するよりも欲しい物を購入してしまいます。
そのため、常に「通帳がほぼ空っぽ、なんでだろう?」と自分の計画性のなさを棚上げして言っているモルディブ人を目にします。
叱られたことがない?モルディブ人と付き合う上での注意点
大家族の中で育ち、また、兄姉の子どもの面倒を見ることがあるモルディブ人達は、子どもの扱い方に慣れており、面倒見がいいです。
ただ、ちやほやとかわいがり甘やかすだけ甘やかし、滅多に子どもを叱ることはありません。
そのためか成長して大人になってからも、叱られたり怒られたりすることに慣れていません。
さらに、彼らの特徴としてプライドが高いことが挙げられ、なぜ叱られたり怒られたりしたのかという理由を考える前に、相手の言動にショックを受け、自分のプライドを傷つけられたと感じ思考回路が止まってしまいます。
万が一、何か腹が立つことがあっても、まずは一呼吸おき、冷静になって、モルディブ人に声を荒げることを回避することが彼らとうまく付き合う方法です。
宗教について深く学んでいる
国教がイスラム教で、国民の100%がムスリムというモルディブですが、観光業で多くの外国人を受け入れているためか、ノンムスリムに対して寛容な態度で接してくれます。
ただし、宗教にについての議論は、宗教の大切さや必要性、本人の思想を語りだすモルディブ人も少なくありません。
日本と違い、信仰の自由がなく、学校においてもイスラム教についての授業があり、子どもの時から宗教について考え学んでいる分、彼らには確固たる信念があるのです。
彼らの信仰を尊重し、また、国が変われば違う考え方があるんだ、という広い心で彼らに接することを心がけるといいでしょう。
離婚率No.1の国の恋愛観、結婚観
不名誉なNo.1ですが、離婚率が世界の中で最も高い国・モルディブ。
ちなみに、モルディブでは、結婚を考えているカップルは、結婚前に1週間、結婚に関する授業を受け、それを修了しなければ、結婚できません。
そのような授業を受けているにもかかわらず、離婚率の上昇に歯止めできないのが現状です。
なぜ、そのようなことが起こるのか簡単に見ていきましょう。
一島・一ガールフレンド
モルディブでは、奥さんや子どものいる島から遠く離れたリゾートに勤務する男性が大部分です。
そのため、リゾートで奥さんがいることを隠し、リゾートで知り合ったスタッフと付き合い始める人がいます。
万が一、リゾートのスタッフに奥さんのいることが発覚してしまった場合、悪びれることなく「奥さんはいるけど、彼女は君だけだよ。」と言う人もいるでしょう。
さらに、リゾート付近にローカルアイランドがあるとその島にも彼女がいるという人もいます。
付き合い始める前に、相手に対して入念なリサーチをしてから付き合うか、そういう性分なのだと割り切って付き合うかの選択となります。
また、一夫多妻制を認めるイスラムの教えの影響か、浮気に対して悪気を持たない人が多いです。
AさんもBさんも好きだけれど、今はAさんのことが一番大切と言っておきながら、数か月後に、やはりBさんが一番大切と簡単に言えてしまうのです。
また、女性も旦那様が単身赴任で地元の島から離れてしまうので、その寂しさを紛らわせるためか他の男性に目がいってしまう人も少なくないようです。
その内に、浮気が本気の恋になり、離れて住んでいる旦那様より近くにいる男性に心移りしてしまうことが最終的に離婚に結びついてしまう、ということがあるようです。
結婚するには授業を受けなければならないなど手続きも煩雑ですが、離婚はそれほど煩雑ではなく、簡単に離婚してしまうようです。
しかし、イスラム教の教えにより「未婚の男女は、ドアの閉まった部屋に二人きりになることはできない」ため、離婚後、数か月後に、やはり一緒に暮らしたいとなった時に事実婚は許可されないので、同じ相手と再婚ということもたまにあるようです。
そのため、モルディブのルールで「同じ相手とは、再々婚までできる(同じ相手とは3回までしか結婚できない)」となっています。
このような浮気性に対して、寛大な心を持つもしくは全く気にしない人が最終的にモルディブ人との恋愛がうまくいくと言えます。
モルディブ人と結婚を考える時
モルディブ人との交際がうまくいき、結婚を考える場合、彼らの考えにまだまだ男性優位ということが根付いていることを理解しておく方がよいでしょう。
男性が外で働き、女性は家と子どもを守るべき、もしくは、共働きでもよいが、男性の方が高給で高いポジションにいるべきと考えている人も少なくありません。
また、多くのモルディブ人が国に対して不平不満を言いながらも、モルディブから海外に移住する気はほぼありません。
そのため、結婚相手の方が生涯をモルディブで過ごすか、別居婚のように結婚していながら別々に暮らし、お互いの国を行き来する形をとる必要があるようです。
一緒にヘディカ(お茶うけ)を食べて打ち解けよう
シャイだけれども一人でいることが苦手な彼ら、仕事の合間にお茶の時間があれば勇気を出して「一緒にお茶してもいい?」と言ってみましょう。
きっとモルディブ人は喜んであなたのことを仲間の輪に入れてくれます。
そして、お節介なまでに「これ、おいしいよ。あれもおいしいよ」とヘディカを勧めてくれるでしょう。
一度、打ち解ければとてもフレンドリーで、楽しい時間を彼らと一緒に過ごすことができます。
また、困った時にはモルディブ人の無償の親切さに色々な場面で助けられるはずです。
無邪気な子どものような性格をしたお節介焼きなモルディブ人と一緒に働き、行動を共にすれば、いつの間にかモルディブという場所が居心地のいい場所となり、新たな魅力を発見できることでしょう。
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