「海外で働きたい!」「学生のうちに留学しておきたい!」と思っても、現実的な問題が頭を悩ませて中々踏み出せない方。
海外生活を経験したいけれど、仕事を辞め、何年か日本を離れた後に帰国後、仕事はどうすれば?など様々な不安が押し寄せてきます。
そして結局、今も日本に留まってしまっているという人がたくさんいると思います。
また、学生のみなさんの中にも、海外に行くなら休学して行っても大丈夫かな?就職の波に取り残されないかな?と踏み留まってしまっている方がたくさんいるのが現状です。
今回は海外生活をどう帰国後のキャリアや就職活動に活かすかという事について書いていきたいと思います。
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1.帰国後のキャリアについてプランを立てる
日本に帰国した後に、自分はその海外生活をどう活かしていきたいのか、その経験を持ってどのように仕事に役立たせていきたいのかをまず考えましょう。
例えば、
海外生活を通して何か自分のビジネスプランのヒントを得たいのか、
それとも海外でコネクションを得てそれを活かし活躍していきたいのか、
または語学力を磨いて英語に携わる仕事に就きたいのか、
等々…。
海外へ行くと自分のやりたい事が見つかると思っている人がとても多いのですが、それは大間違い。
確かに環境を大きく変えることで、 何かヒントが得られる事はあるかもしれません。でも、それは自分自身がアンテナを張っていてこそ気付けるもの。
毎日の生活の中のとても小さな事がきっかけだったります。
「とりあえず、行って見つけよう。」
「行ったら何かが変わるはず。」
という想いで渡航してしまうと、何となく遊んでいたら毎日が過ぎていったという結果になり兼ねません。こうなってしまうと、せっかく海外経験を積もうと渡航したのにもったいのないことになってしまいます。
あるアメリカ在住者の経験談によると、彼女は渡航前からマーケティングに携わる仕事をしていました。そこで海外でマーケティングを学びたかったので、マーケティングを学べる環境で仕事が出来るような海外求人を常に探していました。
正直なところ、今の時代英語を話せる人はたくさんいますので、「英語を喋れます。」というアピールだけでは採用してくれるには、弱いのが現状です。
なので帰国後は、そこにプラスアルファーでアピール出来るような何かを身につけたかったのです。
ただ「海外へ行っていました。」というだけでは、何百人と同じ経験のある人はいます。
帰国後の就職活動を考えた時に、何をアピールしていきたいのか。
もし、海外経験を帰国後の自分のキャリアに繋げていきたいと考えるのならば、渡航前に帰国後の自分のビジョンをよく考える事が大切です。
2.プランの下調べをしよう
帰国後にその海外生活をどう活かしたいのかを考えたら、そのビジョンを実際に叶えるために自分に何が求められているのかを知りましょう。
例えば、海外生活を通し英語力をつけ、その英語力を活かして日本で仕事がしたい。そういった場合には、英語力に的を絞り、日本の企業でどんな職種が募集されているのか、どのぐらいの英語力が求められているのかを調べるのです。
実際そうして海外へ渡った方が、帰国後の職探しもスムーズです。
求人情報を見ていると、TOEICスコア何点でどんな職種につけるのか、といったことや、TOEFL何点で海外に携わった仕事が出来るのか、といったことが分かってきます。
例えば、帰国後は英語力を活かした職につき、英語での仕事に対する実務経験を積みステップアップしていきたいと思っている場合、そこで求人を調べて目を通していると、当時でだいたいTOEIC600点以上があると英語に携わる仕事に就けるという事が分かりました。
これは帰国後の目標設定にもなり、就職活動時に活きてきたので、渡航前にある程度目安として知っておく必要があります。
自分が就きたい職種や業種をよく調べ、自分が何を得て帰国しなければいけないのかという事を明確化しましょう。
自分の中のゴール設定も同時に出来ますので、自ずと滞在中に何をしなければいけないのかということを認識でき、目標がよりはっきりと見えてきます。
3.ゴールまでを逆算せよ
下調べが済んだら、自ずとしなれけばいけない事、帰国する際の年齢、現地で達成しなければいけない事が見えてくるはずです。
そして、自分の最終的な夢を叶える為に最適な場所で学ぶ為、その逆算に基づき渡航先を選んでいきましょう。渡航先は、今現在の自分の英語力のレベルも関係してきます。
例えば、ニューヨークなどの都市部は、英語が話せない人に分かるように時間を割いて話してはくれません。仕事をする上で、英語は喋れて当然という感じなので、英語に不安がある方は、グアムやハワイなどの観光地からのスタートをお勧めします。
日本からの観光客も多いですし、日本語を交えつつ英語を話せる環境に身を置けます。
自分が無理なく学べる環境を選んで下さい。日本で過ごす1年と、海外へ渡って過ごす1年は全く違います。
その分、自分の住んでいる場所を離れ、そこでの生活を一旦ストップし渡航することへの不安はとても大きいと思います。だからこそ、その海外経験を無駄にしないように、計画をしっかり立て、現地でより濃密な時間を過ごせるように考えてから渡航する事がとても大切になってきます。
帰国後の先を見据えて、自分が何を勉強し、何を身につけて帰ってこなければいけないのかという逆算をする事で、渡航前の今、何をしなければいけないのかがクリアになります。
4.現地での目標を立てる。
様々な夢や目標を掲げての渡航。海外生活に慣れるのも最初は大変かもしれません。ある程度生活スタイルが掴めてきたら、渡航前に掲げた目標に近づく為に努力していきましょう。
海外だからこそ出来ることはたくさんあります。
せっかくの手にしたチャンスを無駄にしないようにしましょう。
例えば、海外にいる方が言語面は断然伸びるチャンスがあります。英語ばかり聞いていて疲れるから、日本語でしゃべる方が楽だからという理由から、日本人同士で過ごしてばかりいると、せっかく海外に身を置いている意味がありません。
日本に帰るといくらでも日本語は話せます。
出来るだけ現地で友達を見つけ、共に時間を過ごしましょう。そこでしか出会えない人達と出会いましょう。ヒアリング力はもちろん、日本での机上の勉強では触れることのないスラングや、自然な言い回しを身につけることができます。
また、海外でのコネクションを得たいのであれば、同業種交流会や、海外では頻繁に開かれるホームパーティーに出向き、出来るだけたくさんの人と話すことをお勧めします。言語面だけではなく、様々な価値観に触れることにより、今までの自分の概念が覆される何かに出会えるかもしれません。
例えば、現地できっと一人や二人は、日本の文化や風習、料理などに興味のある人と出会う機会があると思います。もし出会えたら、それは英語力をあげる絶好のチャンス。自分の国の文化や料理を人に説明するのは、とても英語の勉強になります。
そして同時に、その国について自分の気になっていることを逆に聞く事もできます。また自分の興味のあることを伝え、必要な人脈作りの手助けをしてもらえるかもしれません。視野が広がったり、後に自分の人生に大きく影響する新たな発見が出来るヒントは、日常の様々なシーンに転がっています。
自分の殻を破って、積極的に交流を持っていきましょう。
5.帰国後にするべきこと
帰国後の英語力は、ヒアリングの力が落ちないうちにTOEICやTOEFLを受けましょう。
海外生活をしていると、現地で仕事をする上でTOEICやTOFULが重視されるという経験をされた事がないという方がほとんどだと思います。現地の人が重視するのは、実際に英語を喋れて、皆とコミュニケーションを取れる能力があるかという事。
しかし日本では、そのスコアが英語力を図る基準となっています。
ですから日本の企業で英語力を活かして働きたかったり、海外生活の経験があるということをアピールしていきたいのであれば、とりあえず先方に目で見て分かる基準を示す必要があります。英語に囲まれた環境から日本へ帰国し、生活しているうちに、ヒアリング力はどんどん落ちてきてしまいます。なので出来るだけ早くスケジュールを決め、試験を受ける事をお勧めします。
アメリカ在住者の経験を紹介すると、帰国後すぐにTOEICを受験し、渡航前に目標として設定していた点数は超えることができたそうです。ヒアリングに至っては満点を取ることができました。
ヒアリング力がアップしている自分の成長を目で見て感じることが出来ると、早々に受験して良かったと思ったようです。
試験を受け、点数として把握出来る事は自分の自信へと繋がります。また、きっと以前と比べて英語を感覚的に理解できている自分にも驚くでしょう。日本ではスコア◯◯点以上は管理職、など具体的な基準を提示している企業もあります。より高いスコアを出しておくと、就職時にも有利です。 それを基準にスコアの目標を設定し、ぜひできるだけ早く受験するようにして下さい。
まとめ
憧れの海外生活を実際に行ってみると、自分の予想を遥かに上回る貴重な経験が出来ます。
スタートを切るまでは悩みがつきませんが、きっちりと計画し、目標を立て、それに向かって流されることなく毎日をきちんと過ごしていけば、自分にとって必ずプラスになるはずです。
仕事を辞めたり、学校を休学したりと、自分の貴重な時間を割いて海外へ渡るのですから、その経験を自分の未来へと繋げる為に、帰国後のプランを立てる事はとても重要です 。
そして、海外経験を上手に今後のキャリアアップに活かしていく為に、帰国後も英語力の維持・向上を図って下さい。きっとキャリアアップできるチャンスはぐんと大きくなるはずです。
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