留学や移住でポルトガルに長期滞在をするなら、ポルトガルの銀行口座を持っていると日々の生活がかなりスムーズになります。
ポルトガルの銀行口座があれば、住居契約、公共料金の契約、給料受取などができるようになります。
毎日の生活に必要だからこそ、ポルトガルに来たら銀行口座を早めに作ることをおすすめします。
着いたばかりの間は、日本のVISA/Debitカードを使うこともできますが、毎回手数料がかかったり、為替の変動の影響を受けたり、使えない場所もあったりと何かと不便。
ポルトガルの口座開設って複雑でむずしそう・・・と不安に思われるかもしれませんが、必要書類はそんなに多くなく、ひとつひとつちゃんと用意して行けば大丈夫ですよ。
ここでは、ポルトガルの銀行口座開設方法や知っておくと便利な情報を現地在住者からお伝えします!
ポルトガルでの銀行口座開設に必要な書類
ポルトガルで口座開設をするには基本的に次の4つの書類が求められます。
- 身分証明書
- NIF番号
- 住居証明
- 給与明細
① 身分証明書
パスポート、ポルトガルの市民カード、滞在許可カードなど。
② NIF番号
NIF(ニフ)は納税者番号のことで、NIF番号発行時にもらった紙または、Portal das Finançasのウェブサイトにログインしてダウンロードすることもできます。
Portal das Finanças: https://www.portaldasfinancas.gov.pt/at/html/index.html
必ず日付が入っていることを確認してください。
NIFの取得方法については下記で説明していきます。
③ 住居証明 (comprovativo de morada)
ふつうはポルトガルの住居契約もしくは公共料金支払い書を持ってきます。
留学生の方は、学校からもらった住居証明でも大丈夫です。
住居証明は、市役所のような所(junta de freguesia)で3ユーロで出してもらう方法もあります。これはNIF番号も記載してあり、②と③の書類が一枚の紙にまとまりスムーズ。
④ 給与明細 (recibo de vencimento)
仕事をしている方は、給与明細もしくは職業証明(comprovativo de emprego)を出します。
留学生の方は、学生カードもしくは学生であることの証明書を持っていきましょう。
このいずれでもない方は、市役所(junta de fregrecia)か職業センター(centro de emprego)で失業証明(comprovativo de desemprego)を出してもらう道もあります。
ただ、この④の書類にかぎり、銀行や窓口によってもともと出さなくてもOKだったり、その場に持ち合わせていなくても口座開設をしてもらえることがあります。
その他あったほうが良いもの
口座開設時に窓口でデポジットを払う場合もあるので、100ユーロは持参しましょう。
ポルトガルの電話番号を聞かれることもあります。口座開設以外でも何かと求められることがあるので、これを機にプリペイドSIMもしくは電話会社と契約しておくと安心です。
窓口の担当者によって、書類の細かいところを指摘され口座開設を断られることがたまにあります。
でも別の支店ではすんなり受け付けてもらえたという事も実際にあるので、あきらめずトライしてみてください。口座を作る銀行を変えてみても良いでしょう。
納税者番号・NIFを取る方法
まだ持っていない方は、銀行口座開設前にまずNIFを取りにいきましょう。
NIF番号はNúmero de identificação fiscalとも呼ばれ、Finançasという最寄りの税務署で以下を持参すれば発行してもらえます。
- パスポート
- 日本の住居証明(英文の銀行残高証明書など)
- 代理 (ポルトガル市民カードを持っている友人など)
NIFは銀行口座開設だけでなく、家の賃貸、電気ガス水道、電話プランの契約などに必要な大事な番号です。
買い物やサービスの支払い時にNIF番号を伝えると、年末調整の払い戻しができます。NIFはほんとうに毎日のように使うので、電話番号を覚えていなくても9ケタのNIFは暗記しているという人もいます。
ポルトガルのおすすめ銀行
必要な書類がそろったところで、口座を開設する銀行を選びましょう。
ポルトガルにはいろんな種類の銀行がありますが、おすすめの銀行はこちら。
・Millennium (ミレニウム)
・Caixa Geral de Depositos (カイシャ・ジェラル・デ・デポジトス)
①と②の銀行はポルトガルの大手銀行で、ポルトガル人からもおすすめされます。
毎月数ユーロの口座使用料がかかります。(給料受取の有無で料金が少し変わる)
口座開設時のデポジットは100ユーロですが、それ以上払ったという人もいるので、あらかじめ確認してみましょう。
手数料が断然安くなる場合も。最新の海外送金方法
最近ではTransferWiseという新しいシステムを用いた送金方法もあります。ポルトガル(ユーロ)と日本(円)はこちらのシステムに対応していますので、ぜひチェックしてみましょう。
・bancoctt (バンコセーテーテー)
cttはポルトガルの郵便局で、bancocttは郵便局の銀行で、日本でいうゆうちょですね。
大手銀行のようにあちこち支店があって便利な上、口座使用料がかかりません。
デポジットは100ユーロ。
・ActivoBank (アティボバンク)
ActivoBankは新しい銀行の中でも人気があり、Millenniumが母体で信用できます。
店舗の内装も明るくポップな印象。窓口にもよりますが、給与証明がなくても開設できることがあります。スタッフの人はほぼ英語が話せ、移住してきたばかりの人におすすめな銀行です。口座使用料はかかりません。
銀行カードはその場で発行。デポジット100ユーロを支払い、窓口付近のATMで初期設定後すぐ使えるようになります。ATMの操作は最初慣れないので手伝ってもらいましょう。
銀行口座開設後の流れ
Activobank以外の銀行の場合、窓口で口座開設をした後、だいたい1週間ほどで自宅にカードが届きます。
暗証番号が書いた紙が同封してあるので、ATMに行ってデポジットを入金したら使えるようになります。
銀行でもらった暗証番号から自分の暗証番号に変えることもできます。
また、ポルトガルの銀行は通帳がなく、口座の管理はオンライン上やアプリで行います。
取引明細書も毎月メールで送られてきます。
万能!Multibanco(ムルティバンコ)の使い方
カードが使えるようになったら、ムルティバンコというサービスを活用しましょう。
このMultibanco ATMはポルトガルのどの銀行口座からでもお金をおろすことが可能。
このATMでは銀行間の振込、公共料金の支払いなど様々なことをこなせます。
英語で操作ができ、街中のいたるところにあるのでとても助かりますよ。
日本のVISAカードは手数料がかかりますが、キャッシングができます。
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また、ポルトガルではキャッシュレス化が進んでいて、5ユーロ以上の買い物は、銀行カードでのデビット決済をする人が多いです。(支払いと同時に銀行口座から引き落とされる仕組み)
そのため、スーパーやレストランなどお店のレジには、Multibancoのカード決済端末があります。そこに銀行カードを端末に差し込み、PIN(暗証番号)を入力して支払いをします。
また、ポルトガルでATMを使う時に注意したいのが、最後までお金の出口を確認することです。
知人に起きたことですが、お金の引出し操作中エラーになり取引終了画面が出たので、引き返したところ、後ろに並んでいた人がお金が出ていることを教えてくれたそうです。
こういうこともたまにありますので、気をつけたに越したことはありませんね。
ポルトガルおすすめの銀行と口座解説の流れまとめ
ポルトガルの銀行口座開設は、基本的な書類4点さえあれば簡単にできます。
口座を手に入れた後は、マルチバンコやアプリを活用すれば、日々の買い物や各種支払いがスムーズになりますよ。
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