「ウィニペグでカナダ永住権を取るのは簡単だ」
「いや難しいからやめた方がいい」
いったいどちらが真実なのでしょうか?
主観を入れずにこの問題を解くには、永住権申請をいくつかのステップに分解して、どの部分が難しいのかを知る必要があります。
この記事では到着後10日で仕事をゲットし雇用主のサポートのおかげでMPNPに滑り込んだ筆者が、MPNPの注意点と常に最新の情報を得て永住権につなげる方法をお伝えします。
今回はワーホリからMPNPを目指す場合について書いていきます。
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MPNPとは
PNP(Provincial Nominee Program)とは、カナダの州がそれぞれの必要に応じて設定する基準を満たした人材を、「この人はカナダにとって有益な人材ですよー」ということをカナダ政府に保障し推薦してくれるプログラムです。
MPNPはそのマニトバ版です。
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そのためPNPを通過するとカナダ永住権の多くは問題なくおりるといわれます。
しかし、マニトバ政府も誰でも良いわけではないのでMPNP審査には厳しくなります。
- マニトバ州に貢献してくれる人材であること
- 他州とかかわりがなく今後もずっとマニトバ州に定住してくれる人
カナダ永住権をサポートした後に他州に行かれては何の意味もないため、審査には慎重になるというわけです。
カナダ永住権申請のプロセス以前に、MPNPを通過するという部分が大きな壁となります。
なぜなら仕事探し編で詳しく書きますが、条件に合う職場を見つけ仕事をキープするのがそもそも難しいからです。
まずはMPNPの気になる条件を見ていきましょう。しかもこれがよく変わるので注意が必要です。
突然変更されるMPNPの条件と手順
鍵は
- 「時間」
- 「期間」
- 「雇用主様からのサポート」
です。
2017年も大きな変更が2回ありました。
2017年12月時点で、
- どの職種でもいいので6か月間週30時間以上(フルタイムで)働く
- 雇用先から長期のオファーレターを出して頂く
- EOI作成
(Celpip-GかIELTSジェネラルを事前に受けておく) - その情報をもとに不定期にある選抜でポイントが高い人から選ばれる
- 雇用先にIRCCに登録してもらい、登録料$230を払って頂く(順番の前後可)
- マニトバ州政府からMPNPの招待状(LAA)が届く
- EOIで入力した情報を裏付ける書類をアップロードし費用$550を支払う
- MPNPのオフィサーから必要に応じ電話インタビューや追加書類がある
- 合格ならMPNPと就労ビザに切り替えるための書類がメールで届く
これが、2018年また変更されます!
最初に適用されるのは外国人として学校に通う学生や海外から応募する人たちです。
次にワーホリ等に適用されます。
現段階ですでに憶測や聞きかじった情報が飛び交って混乱しています。正しい情報を得るための対策をお伝えします。
日本語での正確な情報が手に入らない!?
単身ワーホリでMPNPを目指す日本人と情報交換の場が少ないので、必然的に自力で調べるかツイッターやブログに個人的に問い合わせるケースが多くなります。
また、苦労して得た情報は簡単にはシェアされないことも。
さらに、内容が頻繁に変更されるため、どうしてもすぐ情報が古くなります。
では、どうすれば最新で正確な情報についていくことができるのでしょうか?対策を考えます。
正確な情報を得る5つの対策
①英語のサイトを常にチェック
これに尽きます。重要な情報は大抵英語で書かれていますが、十分理解できる内容です。
http://www.immigratemanitoba.com/
ツイッターでも最新のニュースが配信されます。
人の話は参考程度にし、どんな時も自分で直接調べましょう。
②MPNPの説明会に参加する
定期的に開催される説明会は先まで埋まっていることもあるので、ご予約はお早めに。
③MPNPのオフィスに直接聞きに行く
オフィスはこちら
Manitoba Labour and Immigration
Manitoba Provincial Nominee Program
7th Floor, 213 Notre Dame Avenue
Winnipeg, Manitoba, Canada R3B 1N3
Phone: 204-945-2806
Email: immigratemanitoba@gov.mb.ca
注意点は、答えてくれるのはただの受付の人だったりするので、全員言うことが違うことはしょっちゅうです。
自分の状況と聞きたいことを正確に伝えましょう。その上で日を変えてでも何人かに聞き確かめる慎重さが必要です。
④韓国人コミュニティーに助けてもらう
日本人と同じワーホリビザで同じような職種からノミニーを目指す韓国人は、一番日本人と状況が似ています。
必要な書類に差はありますが、日本人より人口が多いため、常に誰かがMPNP申請中の韓国人コミュニティー。
常に活発に情報交換をしている親切な彼らからは、「今」の「より正確な」情報を分けてもらいやすいです。
⑤定期的にMPNPをサポートしている職場で働く
詳しくは仕事探し編で書きますが、そもそもMPNPに協力できないポリシーを持つ職場は無限に存在します。
その上できないことを誰も知らないケースも多く、分かった時には遅すぎることも。
ワーホリビザは12か月しかないので、最初からノミニーの実績と経験が豊富な職場で働くことはMPNPをより確実にしてくれます。
MPNP通過後
就労ビザに切り替える
ビザの期限に追われるワーホリ組は、MPNPに通過するのがビザ失効ぎりぎりになります。
合否前にビザが切れてしまう場合は、仕事を続けるために「インプライドステータス」にする必要があります。
またMPNPオフィスによるとビザの期限が近い人から優先的に考慮されます。
ビザの期限内に合格した場合はすぐに就労ビザに切り替える必要があります。
アメリカのボーダーに行く場合
持ち物は
- MPNP合格時にメールに添付される2通の書類
(ノミニーに通ったという内容と、就労ビザ申請のための書類) - パスポート
- ジョブオファーレター
- 今のワーホリビザ
- IRCC登録支払い後雇用主に送られてくる番号
(これがないと就労ビザがもらえません。似たような番号に注意) - 就労ビザ費用$155(変更可能性あり)
以下は念のため
- IRCCに支払ったレシート
- 最近の給料明細
職場によってはプリントアウトしてそのまま渡してくれたり、まとめて正式な書類にしてくれることもあります。
パスポートの有効期限により最大2年間のclosed work permitが発行されます。
もうワーホリのようなどこでも働けるopen work permitではなく、今の雇用先のみで働けるビザになります。
マニトバヘルスとSINナンバーの手続き
・マニトバヘルス
300 CartonSt,Winnipeg,MB R3B 2K6
SINナンバーは変わりませんが新しい書類を発行してもらいます。
Service Canada Centre
393 Portage Ave#122,Winnipeg.MB R3B0G9
永住権申請
自分が属するカテゴリーとクラスの申請用紙に記入し日付や署名を入れて送ります。
今は永住権が取れるまで受理後18か月ほどかかると言われています。
申請ガイドと申請書類はこちら:
Application for Permanent Residence – Provincial Nominee Class
イミグラントセンターはMPNPに関するサポートは禁止されていますが、このフェデラルに永住権を申請する段階になると、「Settlement service」を通して書類作成のサポートを受けることができます。
http://icmanitoba.com/services/settlement-services/
MPNPを利用してカナダ永住権を取得する方法まとめ
ウィニペグでMPNPを利用して永住権を取得するのは簡単か?
振り返って初めて全ての条件と人、タイミングや運が重なってこそのMPNPであることが分かります。
「比較的」やさしいとされるMPNP、されど移民です。
移民をなめてはいけないという言葉を痛感しつつ、プレッシャーと不安で落ち着かない1年になります。
入念な計画が必要です。沢山の人に助けて頂くことになります。
でも一部の人が言うほど不可能ではないかもしれない。その上ウィニペグは意外と快適。
筆者の結論は「結果はどうであれ、どの人も一度本気で挑戦してみる価値はある」です。
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