トリリンガルになる街!ケベック州モントリオール移住が魅力的な7つの理由

モントリオールに移住する7つの魅力

カナダにはフランス語圏があることをご存知でしたでしょうか?

この質問をすると、知らない方がほとんどで、多くの人からカナダは英語を話す国として認識されているようです。

カナダの東部にあるケベック州は、実は全てフランス語圏です。

その中でも最大の都市モントリオールはフランス語圏でありながら、英語も話せるバイリンガルの都市としても知られています。

英語とフランス語が使われるカナダ東部のこの都市は、他の都市に比べて日本人が少なく、日本人向けのサポートや得ることができる情報も少ないようです。

ここでは、まだよく知られていない魅力をモントリオール滞在者からお伝えいたします。

海外移住や海外留学をお考えの方、モントリオールを選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょうか?

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1. 本当にカナダ?モントリオールの街並みはまるでヨーロッパ

ケベック州は過去フランスの植民地であったため、フランスの文化や言語が色濃く残っています。

そのためモントリオールの街並みもとても美しく、まるでヨーロッパにいるかのような感覚です。

フランスのパリの次に大きなフランス語圏であるため【北米のパリ】とも呼ばれています

しかし、フランスがイギリスに敗北後、モントリオールの支配権もイギリスに移ったことで、街にはイギリス風の建物もありますし、地域によって英語話者が多い場所もあります。

ダウンタウンでも住宅地でも、並んでいる建物の高さや形などに統一感があります。

特にオールドモントリオールと呼ばれる地域では、建物の色合いや様式などもヨーロッパ調のものが多く、異国情緒を存分に味わうことができます。

写真はオールドモントリオールで撮影しました。このあたりでは馬車に乗って街を見てまわることもできます。もちろん観光用であって、日常生活で馬車に乗って移動しているわけではありません。

日本には無いこの空気感は、とても感動的です。

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2. モントリオールの住みやすさは世界ランキング上位!

モントリオールは、世界の住みやすい国ランキングで2位に輝く街です。

世界の安全な都市ランキングでも14位と、上位に選ばれております。(イギリス『エコノミスト』)

a. 治安が良い

日本の治安の良さと比べたら、スリやひったくりの危険は多少ありますが、自分の大事な鞄は体から離さない、パスポートや大金は持ち歩かない、家の施錠はしっかり行う、と言った基本的なことに気を付けて、防犯対策をすれば、モントリオールはとても安全な街だと言えます。

また、夜に女性が1人で歩いていても平気な街でもあります。

もちろん、夜になると酔っ払いや不良がたむろしていたりすることはありますが、そこは日本の都市と同じような感覚で、ある程度自分で気をつけていれば危険な目にあうことはほぼ無いと言えるでしょう。

仕事で帰りが遅くなってしまったり、遅くまでパーティをしていたとしても、車がなくても公共交通機関で安全に帰宅することができます。

モントリオールには日本総領事館がある:

カナダには4つ点在していますが、そのうちの1つがモントリオールです。

領事館は、戸籍や在留届、パスポートやビザに関するサービスを行ってくれる、いわゆる日本の市役所です。

万が一、パスポートを紛失、盗難に遭っても再発行の手続きができます。これが自分の住む街にあるのはとても大きなことです。

b. 交通機関の利便性

モントリオールでは、電車もバスもSTMという会社が運営しており、切符や定期券も共通です。

料金はどの区間もどの距離も、一律で1回$3.25です

他にも2回券や1日券などもあり、その時に応じてお得な金額で電車やバスに乗ることができます。

電車やバスが毎日遅くまで運行しているのもうれしい特徴です。

電車はどの路線も夜中の0〜1時代まで運行しており、バスに至っては24時間走っています。

もちろん昼間に比べて本数は少なくなりますが、同じ料金でいつでもどこでも交通機関を利用できるのはかなりお得だと思います。

また、定期券は1ヶ月$83で、なんと電車もバスも全区間乗り放題です。(25歳以下の学生であれば、手続きが必要ですが、学割で半額$40で購入できます。)

つまり、学校や仕事などに使う駅や乗車区間を指定することなく、どこからどこまで何回乗っても定期券がカバーしてくれます。

便利な地下鉄メトロ:

以下の画像は地下鉄の路線図です。日本と比べてかなりシンプルですね。

モントリオールの路線図

モントリオールの交通手段はダウンタウンだと主に地下鉄のメトロになります。

メトロを使えばダウンタウンやモントリオールの街を網羅できます。

こういった交通機関の利便性も、モントリオールの住みやすさの一因であると言えるでしょう。

c. 日没時間が遅い

冬の間は、日本と同じように夕方5時ぐらいには暗くなってしまいますが、4月〜9月頃は夜7時を過ぎても昼間のように明るく、日没時間が夜9時頃という日も多いです。

慣れない頃は、外がまだ明るいので時間を忘れていつまでものんびりしてしまい、時計を見て驚くことがよくありました。

暗くなるのが遅いということは、それだけ外に出て行動しやすくなりますし、午後から外に洗濯物を干してもちゃんと乾きます。

遅くまで明るいので、治安の良さとも関係しているかも知れません。

d. 水が飲める

海外に行って水道水を飲み、お腹を壊すという話はよく聞きますよね。

多くの国では、飲み水はスーパーで買わなくてはいけない、あるいは浄水器を用意してろ過してから飲まないといけないという状態です。

しかしモントリオールでは、日本と同じように水道水をそのまま飲むことができます。

そのままお湯を沸かしたり、料理に使うことができるのでとても便利です。

もちろん、それでも浄水器を通している人はたくさんいます。日本でも同じですね。

日本人にとって、水道水が安全で健康に害を与えないということは当然ですが、モントリオールに来てもそれは同じということで、暮らしやすさや安心感にプラスの要因となるでしょう。

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3. モントリオール最大の特徴!フランス語も学べる環境でトリリンガルに!

モントリオール最大の特徴かも知れません。

ここはカナダですが、フランス語と英語が話される街として有名です。

ほとんどの人がフランス語と英語の両方を話すことができ、街中では両方の言語が飛び交っています。

英語だけでも大丈夫?

フランス語ができないと、生活できないのでは?と考えている方がいるかと思います。

しかし、モントリオールは多くの人が英語も話せるバイリンガル都市で、英語が話せれば、日常生活で困ることはさほどありません。

モントリオールに英語の語学留学に来る方もたくさんいます。

また地域によって英語話者が多い地域、仏語話者が多い地域があり、

  • 西側地域が英語
  • 東側地域が仏語

と言われています。

下のグラフは英語とフランス語を母国語としない、他言語を話す人(Allophones)が英語と仏語どちらをよく話すかを地域ごとに比較したものです。

西と東で別れていることがよくわかります。

フランス語学習のサポート

とは言うものの、公用語のフランス語が話せる人とそうでない人とでは、仕事の選択肢の幅が全く違います。

ずっと生活するのであれば、フランス語も勉強した方がいいでしょう。

ケベックには移民向けの政府から指定されたフランス語学校があり、そこで格安でフランス語を勉強することができます。

場所や受けるコースによりますが、政府が費用を負担してくれているので、1ヶ月約$70で授業を受けることができ、たくさんの多国籍の方がフランス語を勉強しています。

そのためモントリオールに住む移民の方は、母国語、英語、フランス語を話す方がたくさんいて、モントリオールに住む日本人であればほぼ、トリリンガルの方々です。

モントリオールに住むということはトリリンガルになれる、ならざるを得ないと言うことです。

まして日本人の少ない街なので、日本語に頼ることなく生活しなくてはいけない場面がほとんどです。

言語を学びたい、英語とフランス語の両方を使えるようになりたい、という方には絶対におすすめの街です。

4. モントリオールの生活費は実はリーズナブル

モントリオールはカナダの第2の都市ですが、実は生活費は他の大都市と比べるとリーズナブルと言えます。

カナダの大きな都市、トロントやバンクーバーの平均的なダウンタウンの1ヶ月の家賃は約$1,400に対し、モントリオールは約$900です。

つまりざっくり日本円で14万円と9万円の差があります。

また、1ヶ月のメトロや電車の交通費も、

  • トロントは約$90
  • バンクーバーは約$140
  • モントリオールは約$80

です。

大きな都市でありながら、リーズナブルで住みやすい街でもあります。

日本食も安心して食べられる

ここ最近、モントリオールでは日本食レストランや日本のイベントが増えてきました。

そのため、日本食が恋しくなったり、日本の食材の調達も今はさほど問題ではありません。ダウンタウンには日本食レストランがたくさんありますし、アジア系のスーパーもあります。

5. 優しくフレンドリーな人々。日本人にもフレンドリー

こちらでは、1人でいても知らない人とコミュニケーションを取る機会がよくあります。

誰かに道を聞いたり、機械の使い方を教えてもらったり、荷物を一緒に持ってもらったり…。

筆者がモントリオールに到着した日、キャリーバッグを2つ持って移動していたのですが、その日だけで手伝ってくれた人は3人もいました。

そのうちの1人は、この辺りで買い物ができる場所や、ファストフード店の場所、駅への行き方なども教えてくれました。

また、銀行口座を作りにとある銀行の支店に行ったとき、うまく英語でコミュニケーションが取れず、他にもお客さんが来ていたのに時間や手間をかけさせてしまいました。

迷惑に思っているだろうな…と罪悪感でいっぱいだったのですが、私が署名欄に漢字でサインしたのを見て、

「これ日本語!?すごくかっこいいね。今度僕にも教えてよ!」

と、フレンドリーに優しく話しかけてくれました。

罪悪感が安心感に変わった瞬間です。

こういったことはモントリオールに限ってことではありませんが、ここに暮らすことの魅力の1つとして、人々の温かさは欠かせないものです。

日本のイベントや文化に関心もある

Matsuri Japon(祭りジャポン)という日本の夏祭りが毎年開催されており、かき氷やたこ焼き、わたあめなどの屋台が出て、まさに日本のお祭りです。

そこでは、日本人もカナダ人も浴衣を着てくる方がたくさんいます。

Matsuri Japon(祭りジャポン)

つい自分がカナダにいることを忘れてしまいそうです。

また、日本の漫画やアニメのオタクソンというカナダでも大きな10,000人規模のイベントがあり、たくさんのカナダ人がコスプレをして楽しんでいます。

このように、モントリオールでは日本や日本の文化に関心がある人たちが多く、とてもフレンドリーです。

日本人の友達が欲しい人や日本語を話したいという人もたくさんいるので、友達は作りやすいでしょう。

6. 夏はフェスティバル三昧

モントリオールの夏は最高です。

ダウンタウンの街を歩けばあちらこちらに、フリーのフェスティバルやパフォーマンスが開催されています。

国際ジャズフェスティバルやストリートには屋台が立ち並び、夜には花火大会も行われています。

有名なモントリオール世界映画祭も夏の大きなイベントの1つで、各国からゲストが訪れ盛り上がります。

さらに、モントリオールはカナダF1グランプリの開催地でもあり、6月はF1でダウンタウンが盛り上がります。

このように6月〜8月にかけて、夏はたくさんのイベントが開催されていて、夏は毎日活気があります。

全てが無料ではありませんが、ただダウンタウンを歩き回るだけでも十分楽しめます。

7. カナダの大企業で働けるチャンスもある。日本人が少ないので需要あり

モントリオールには、カナダの名だたる企業が本社を構えています。

まずはあのエアカナダ

2018年、成田空港からの直行便が就航したばかりで、日本からモントリオールへのアクセスが一気に良くなりました。

このエアカナダもモントリオールに本社があります。

次に同じく航空産業のボンバルディア

航空機だけでなく様々なものを作る重工業の会社です。ここボンバルディアの飛行機は日本でも使われています。

そしてベルカナダ

通信事業会社で、ここと契約してスマホを使う方も多くいらっしゃるでしょう。カナダの有名携帯キャリアの1つです。

他にも、スーパーマーケットのメトロ、カナダナショナル銀行などもモントリオールに本社があります。

モントリオールに移住し、仕事を得るにあたって、カナダ全土や国際的に有名な大企業で働くチャンスがあるかもしれません。

カナダの最大都市はトロントですが、モントリオールにもこんなにたくさんの企業が集まり、世界の経済を回しています。

モントリオールは日本人が少ないことが強み

日本人が多い方が安心と考える方も、日本人が多すぎると海外らしさを感じられないと考える方も、さまざまいますが、モントリオールはバンクーバーやトロントに比べたら日本人はとても少ないです。

アジア系移民は中国人やベトナム人が多いため、日本人は珍しく、それだけで興味を持ってもらえます。

ちゃんとした日本人経営の日本食レストランは人気があるため、日本人の人材を欲していますし、日本の観光客向けのコールセンターやガイド、翻訳の仕事も求人があります。

そのニーズに対してそもそも日本人が少ないため、日本語が話せる、日本人というだけである意味希少価値があるということです。

モントリオールでの仕事探しは、英語とフランス語のバイリンガルでないと確かに専門的な仕事に付くのは難しいですが、日本に関するビジネスやサービスはニーズがあり、求人があるため、英語と仏語のどちらかの言語が話せなかったとしても、仕事は見つかりやすいと言えます。

求人サイトに履歴書を登録するだけで、こちらから連絡せずともオファーがくることもあります。

モントリオール移住のまとめ

カナダにある異色の街モントリオール。なかなか魅力的ではありませんか?

カナダは移民の国のため、他の国の文化や習慣にとても理解があります。

特にモントリオールはいろんな文化や言語が色混じっているため、そこに住むだけで多国籍な文化を知ることができます。

また、2018年6月から、日本の成田空港からモントリオールへの直行便が就航しました。

以前はバンクーバーやトロント、アメリカなどを経由して行かなければなりませんでしたが、直行便ができたことでさらにアクセスしやすくなりました。

生まれた国は選べませんが、これから住む国の選択肢はたくさんあります。

必ずしも生まれた国にいる必要はありませんし、誰もそれを強要しません。あなたも自分が好きだと思う場所で伸び伸び暮らしてみてはいかがですか?

モントリオールで暮らすことを検討中の方、ぜひ参考にしてみて下さい。

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