皆さん、皆さんこんにちは、原田慎太郎です。僕がこのコラムを始めて以来たくさんの方々が読んでくれていると聞いております。本当にありがとうございます。
これからもより海外での生活がどのようなものか、どのように楽しく素晴らしいものかを伝えていきたいと考えております。
どうか引き続き読んでいただければ幸いです。
さて今回のコラムではもっと細かく切り込み、僕の職業でもある「サッカー」に焦点を当てた文章となっております。
それも海外にサッカーで行くための「サッカー留学」についてです。
ただ、サッカー留学をしたい若い選手たちに向けて書くものとはいえ、その他のスポーツ選手、もしくはそれ以外で渡航目的の方々にも必要なことを書いているつもりですのでどうか参考にしていただければと思います。
もはや「ボーダレス」となっている昨今、日本の多くの若者が海外に向けて勉強、スポーツ、何かを求めて旅立っていくことに僕自身喜びを感じます。
サッカーで言えば、今現在も現役の第一戦で戦う日本サッカー界のレジェンド・三浦知良選手が10代半ばで日本からブラジルへ単身サッカー留学した話は今でも語られる有名な話です。
僕はそれが単に「サッカー留学」と呼んで良いものなのか、考えるのです。「サッカー武者修行」とでも言うのか、サッカーで海を渡ろうと思う者は修行しに行く、くらいの心構えが必要なのです。
そのサッカー留学における準備、心構え、向かった先での生活や文化にどう馴染むかなど、そういったものをお伝えしていきます。
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行く前の気構え(準備)
さあ、ではまずサッカー留学をしたいあなたに行く前の準備、要は気構えのお話をしたいと思います。
サッカー留学したいというほどなのだからなたはきっとプロサッカー選手になりたいと願っていると推測します。
それならばもう準備は物理的にも、精神的にもできているはずで、それはきっとこうあるべきです。「僕(私)はサッカーで海を渡る。絶対何かを手にしてやる。」と。
正直結果なんてその時点で分かるはずもないし、その時点で分かるのは、外国に出て行く自分に期待し、サッカーをし、トレーニングをし、結果を残してやろうという心構え、気構えを持っているかどうかだけです。
あなたは海外に出てから親に金銭的に助けてもらうかもしれない。それならばなおさら。海外に出れば(もちろん日本にいてもですが…)もう、誰も助けてくれません。
自分を助けられるのは自分自身のみ。アメリカに来たとき、僕自身がそう思ったものです。
では物理的な準備は?
スパイクを肩に数足担ぎ、フライトのチケットとパスポートを持って行けばいいだけの話です。他に何もいりません。
一応下着くらいは数着持って行けば後は困ることはありません(笑)。
さあ、気構えが出来上がったあなたはいよいよその海外の地でサッカーをすることになります。
行ってからは“郷には郷に従え”文化に馴染むが勝ち
異国の地に降り立ったあなたはいよいよサッカーを「外国人」として「外国人」達とともにプレーするわけです。
今まで経験したことのない経験、未知な世界。様々なことが待ち受けています。
気構えが出来上がったとはいえ初めての海外かもしれないあなたは、少々不安に思うこともあるでしょう。
親元を離れ、日本国を離れて異国の地でサッカーをするわけです。そんなときは離れた日本を思い寂しくなるんじゃなく、むしろこれからの異国の地での将来に胸を高鳴らせるべきです。
ではそうするためには?
もうこれしかない「郷には郷に従う」こと。
その国の人たちの性格を早く見抜き、その国の文化を早く知ることです。そして日本の文化と比較し、思う存分それを楽しめばいいのです。
文化の違いは、時に日本人にとってストレスになることもしばしば。
日本人だけでなくその他の外国から来た外国人にとっても異国の地というのはそうなりえるものであなただけがそうなるものではない。それをむしろ楽しんで欲しいと思っています。
そしてそれを楽しむための一番の方法は「言語の習得」である。
異国の地でサッカーができて、日本語以外の言葉も学べる…。なんて恵まれた環境でしょうか!!それを存分に楽しめればあなたはきっとサッカーもうまくいきます。
要はストレスを溜めた状態で何かをやっても何もうまくいかないということ。
外国人のチームメートはより気さくで、すぐ友達になれる楽しい人種、上下関係なんて全く無い(笑)。早くそこへ溶け込み、仲間と一緒にいてコミュニケーションを取っていればきっとサッカーがうまく行くはずです。
サッカーをやっていくには時にサッカーだけでない、ということも頭の片隅に置いて欲しいのです。
海外でどんな生活を心がければよいか
サッカー留学をするほどサッカーを愛しているあなたなら、きっと海外の生活に順応できるはずです。
上記しました通り、サッカーをうまくやっていくためには時にサッカーだけでないのです。それは生活面の充実もそこに含まれており、生活の充実がサッカーのスキルアップなどに大いに役立つのは日本だけでなく、海外でも同じことなのです。
食生活
生活面でもっとも大切だといえるであろう「食生活」はどうでしょうか。
しかも海外での食生活です。海外で生活することが初めてのあなたは行った土地で何を食べるかおそらくあまり分からないでしょう。
僕も初めてアメリカに来た時はどういったものがあるのかわからず、しかも今までの日本で食べていたような食事がいつも通りできなくなるのはわかっていました。こればかりは行ってから何とかするしかない…。そう腹をくくってスパイクだけもって海を渡った僕でした。
何とかするしかない、そう、もはや普段どおりの食生活をするには「自炊」するしかないのです。
アメリカで言えばメインの食べ物は、ピザ、ハンバーガー、フライドポテトや砂糖が大量に入った甘い食べ物など。余分に油や砂糖をたくさん含んだようなアスリートにとってはあまり食べてはならないものばかり。
そんなものを毎日食べていたら良くないし、怪我の原因にもなるでしょう。
日本人は日本人が食べてきたものしか基本的には体には合わず、たまにそういった現地の食べ物を食べて楽しむのも良いですが、基本的には日本で食べてきたものに近いものを「自炊」し、良いプレーができるようにしっかり食べることです。
こっちの砂糖が大量に入った飲み物なども飲んではいけません(笑)。海外の食事は基本的にはアスリートに適さないと考えて良いでしょう。
今は大体どこへ行っても日本の食料が売っているスーパーがあるので、そこへ行けばなんでも手に入るし、それを使って自炊すればこれで食生活における問題はクリアできるでしょう。
もちろん現地のものを食べるなとは言っていません。
たまには脂ぎったハンバーガーを食べるもよし(笑)、チーズのいっぱいのったピザを食べるもよし(笑)。食べることは人には欠かせない大変重要なものです。
それはあなたがアスリートならなおさら。自分の体は自分で作る、そう、それはもう「自炊」してコントロールするしかありません。アメリカに行くまでキッチンに一度もたったことの無い僕でも、海外生活を始めて今では何でも作れるようになるほどです。きっとあなたなら大丈夫でしょう(笑)。
君には後がない、死ぬ気で戦え
自分を助けるのは自分自身
海外に来てサッカーをする。あなたがそのことを今どう思っているのか分からないですが、それはそれは素晴らしいことであります。
そしてそれは、大変厳しい事でもあります。それは、あなただけが外国人ではない、ということを意味します。
他にももしかすれば、ブラジルだあったり、メキシコであったり、他の国からプロになりたい、サッカーでお金を稼ぎたいと思って海を渡る外国人たちがたくさんいることでありましょう。
その外国人たちと君は凌ぎを削り戦っていかねばならない。なんて素晴らしい経験でしょうか。
そんな状況が日本であるでしょうか?あなたはもうすでに大変恵まれている、素晴らしい環境にいるのです。
ならばあなたはもう後先考える必要はない、「死ぬ気」で戦わなければならないのです。
あなたは日本人であることに誇りを持ち、そのうち日本の「サッカーの価値」を高めている一端を担っていることに気付くかもしれない。そう思ったらもうピッチで戦い、そのチームメートや対戦相手と戦うしかないのです。
もちろん監督もコーチも日本人ではないはずだし、日本人はその土地にたった一人、あなたしかいないかもしれない。そんな環境で戦えることに幸せを感じ、ただただ死ぬ気でプレーすればいい、ポジションをとりに行けばいい、勝ちに行けばいい。海外で自分を助けられるのは親でも兄弟でも、親戚でもない。
そう「自分自身」だけであります。その気構えさえあればあなたは十分そこ(海外)でやっていける。
ただ、時に寂しかったり日本の友達が恋しくなるときもあるでしょう。
そんなときは日本の友達や家族、恋人に電話をし、声を少し聞けばまた明日からやってやろうと活力が沸いてくるはずです。今はスカイプやら、ラインやらそういった便利なものがあるのですから(笑)。
話は少しそれますが、たまに僕は信じられないと思うときがあります。先にもあげた三浦知良選手や、現名古屋グランパスエイト監督の風間八宏氏など、80年代に海外へ渡りサッカーを志しプロとして戦った方々であります。
その頃はこんなインターネットもなかったし、日本との通信手段は手紙くらいであったと推測します。
そんな偉大すぎる先人たちが今の日本サッカーをリードし、戦ってきたと思えば、今の時代海外に出てサッカー留学をすることなどどうってことはない。そんな時代に道筋を作り日本のサッカーのために戦ってきてくれた偉大な日本の先人たちに大いなる感謝と敬意を示すべきだと思うのです。
行くなら今行け!二度は巡ってこない海外でサッカーをできるチャンス
僕は幼い頃から海外でサッカーをするという憧れがありました。そしてそれは26歳にして現実のものとなりました。
アメリカでの生活はもう10シーズン目を数え、イングランドや香港でもプレーをしました。その中で得たものはサッカーだけでありません。言葉も年々上達し、友もでき、ライセンスや永住権の取得など、得てきたものは計り知れません。
今では世界どこへ行ってもやっていけるでしょう。
26歳でアメリカに単身渡った僕。
現在36歳にしてふと思うことは、サッカー留学やプロとしてサッカーでの移籍は30代、40代になってできることでしょうか?30代、40代になればもうみんなさんには妻や子供がいて、海外に行きたくても自分の家族を日本に置いて行けないかもしれません。
自分のことだけ考えていられない状況かもしれない。歳を取るにつれてそういったことはどんどん難しくなっていくのです。
ならば今、あなたが若ければ若いほど海外に出れるチャンスなのです。
いま少しでも海外にサッカー留学したい、自分を試したい、と思っているあなたがいればそのくすぶっている火種を思いっきり爆発させてみては?
海外に行くチャンスなど2度とは巡ってきません。そしてその一度あるチャンスを大いにものにし、これから先二度経験できない海外でのサッカー生活を謳歌してみてはいかがでしょうか。
日本だけがサッカーをする場ではないのですから。
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