海外旅行先として人気のあるイタリアですが、実際に移住するとなったら不安に思い、ためらってしまう人もいるかもしれません。
確かに旅行するのと実際に生活するのでは違ってくることがあります。
ここでは、イタリア在住者から、旅行だけでは分からないイタリアの移住の隠された魅力を9つのお伝えします!
1.イタリアでは毎日美味しいご飯が食べられる!
日本人の口に合うイタリアン
移住すると、基本的には毎日その国のものを食べることになります。
その点、イタリア料理は日本人の味覚に合っているので、食生活で苦労することはありません。
もちろんレストランに行けば美味しいものが食べられますが、旅行で滞在しているわけではないので、毎日レストランで食べるわけにはいきません。また毎日外食が続くと胃も疲れますよね。
イタリアは食材そのものが美味しいので、スーパーで買ってきた材料で家で簡単にパスタを作っても美味しいです。
外食費は日本と比べると高めですが、野菜や果物、お肉やハム、チーズは安くて美味しいものがスーパーで買えます。
週末にある市場などで買えば、もっと新鮮なものに出会えます。
ご飯を作りたくないときや時間がないときなどは、簡単にピザで済ませるのがイタリア式です。
そんなときには、切り売りのピザをテイクアウトしたり、あちこちにある宅配ピザ屋さんに電話で注文します。
またテイクアウトのお惣菜屋さんでも量り売りしてくれるので、好きな分だけ買って食べられます。
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日本食も食べられる
でもときには日本食も恋しくなりますよね。
大きな街であれば間違えなく日本食レストランがあるので安心して下さい。
ただ、大半の日本食レストランがお寿司と中華料理が混ざった中国人経営のレストランです。
それでも海外で日本食気分を味わうには十分です。
ミラノやローマなどの大都市であれば、日本人シェフが作る本物の日本食が食べられますよ。
日本食の食材も大抵のものはアジア系のスーパーマーケットで手に入ります。
いわゆる家庭料理的な日本食が食べたいときは自分で作ることもできます。
2.日本のように四季を感じ、住みやすく選べる気候
自分が住むところの気候は気になりますよね。
イタリアは日本のように北から南へ国が広がっているので、それぞれの地域で気候が違います。
ミラノとローマでも平均気温に差があります。
ヨーロッパの冬は日本人には寒さが厳しく感じるので、寒いのが苦手な人は少し南の方を選ぶといいでしょう。
そして、日本と同じように春夏秋冬と四季を感じることができます。
日本よりも少し春や秋の時期が少なく、急に真夏の暑さになったり、厳しい冬の寒さになることが最近は多いです。
イタリアでは夏はあまりエアコンは使われません。日本のような湿気はないので、エアコンがなくても苦になりませんし、健康にもいいことですよね。
冬はガスの暖房装置で家全体を温めるので、エアコンのように乾燥し過ぎてしまうことなく家全体がじんわり暖まる感じです。
3. 歴史のある美しい街並みでゆっくり生活できる
イタリアではどの街でも歴史的建物が残るチェントロと呼ばれる旧市街を大切に保存しています。
ちょっとした買い物に行くときでも、こうした美しい街並みを楽しみながら生活できると自然と気持ちにゆとりが出てきます。
生活のペースも日本と比べるとのんびりしています。
郵便局やスーパーのレジでの待ち時間が長く、不便だと感じることもあるかもしれません。
でもあくせくしている人がいないので、何かと急かされることもなく、時間に追われた生活からは解放されます。
4. 家族を大切にする生活
イタリア人にとって家族はかけがえのない存在です。
常に家族を大切に考えて生活しています。
仕事のために家族を犠牲にすることはありません。
そのため働き方も日本とは異なり、残業はほとんどなく定時になるとさっと帰宅して、家族とのプライベートな時間を大切にします。
日本のような働き方はイタリア人には信じ難いようです。
5. バカンスを楽しむ
イタリア人にとって家族の次に大切なもの、それはバカンスではないでしょうか。
夏が近づくとイタリア人の会話はバカンスの話題で持ちきりです。
バカンスがあるから仕事も頑張れる、バカンスのために働いているという感じです。
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8月になると街中はお休みのお店が多くなります。
市役所などのサービスも時間が減らされたり、日常生活は少し不自由な状態です。
そうなると自然と夏にはバカンスを取るようになります。
イタリアでは、オンとオフのメリハリのついた生活を送ることができるのです。
6. ポジティブなイタリア人、ポジティブになれる国
残念ながら、イタリアは交通機関などのストライキも多く、お役所仕事なども遅くて物事がスムーズにいかないことがよくあります。
こんな状況に慣れているからか、とにかくイタリア人は常にポジティブで、上手に何らかの解決策を見つけることができます。
こんな彼らと一緒に生活していると自然と考え方もポジティブになり、自然と困難な状況でも上手く乗り切れるようになっていきます。
7. 自己主張ができる
イタリアでの生活で必要なことの一つに、自分の言いたいことをきちんと伝える、ということがあります。
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イタリア人は自分が思っていることをストレートに伝えます。他の人と同じである必要は全くありません。自分がしたいかしたくないかだけを考えればいいのです。
他の人もするから自分もした方がいいのかなという日本人的な考えは必要ありません。
初めは習慣からすぐにはできないのですが、思うように自己主張ができるようになると不必要なストレスもなくなります。
8. 世界遺産が保有数が世界一で、訪れるべきところがたくさんある
イタリアには50を超える世界遺産があります。
どれも訪れる価値のあるものばかりですが、中には行きにくいところもあります。
旅行ではなかなか訪れることができないところにも、住んでいれば簡単に自分の都合のいいときに行くことができます。
またベネツィアのカーニバルなどの期間が限られた行事も、住んでいればこそ計画も立てやすく、ゆとりを持って行くことができます。
夏のヴェローナの野外劇場でのオペラも、簡単にチケットを買って行くことができますよ。
イタリアで訪れるべきなのは、世界遺産などの有名なところだけではありません。
観光客はほとんど訪れないような小さな街や田舎にこそイタリアの魅力は隠されています。
旅行のように日程を決めて観光するのではなく、好きなときにふらりと小旅行を楽しめるのは最高です。
9.日本に興味を持っている人が多い
イタリアでも日本のアニメは人気で、ほとんどの人(特に男性)は子供の頃に日本のアニメを観ています。
そのため小さい頃から何となく日本に親しみを感じているようです。
また日本の文化や京都のような歴史的な街に憧れを持っている人も多く、日本人だと分かると色々な質問が出て自然と話が弾みます。
アジア人の中でも特に日本人には良い印象を持っているので、日本人だと分かるとイタリアでの生活がよりスムーズになることが多いです。
例えば部屋を借りるときなど、日本人はきちんとしているというイメージがあるので信頼度が高まり、契約の際にプラスになります。
ただしイタリア人にとって日本人と他のアジア人の区別は難しいようです。
自分から積極的に日本の話をして日本人だとアピールしてもいいでしょう。
日本人ということで人種差別や偏見を感じることはほとんどありません。
イタリア移住の9つの魅力、いかがでしたか?
このようにイタリアは魅力の溢れる国ですが、日本と比べると決して便利な国ではありません。
24時間オープンしているコンビニのようなお店はありませんし、少し田舎に行くとスーパーは日曜の午後はお休みです。
そんな不自由さはあっても、イタリアで生活することはそれをはるかに超える価値があります。
あなたもイタリア移住を真剣に考えてみませんか?
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