いざハンガリーに行くことにしようと決めたものの、さて何から準備を始めよう?とお考えなのではないでしょうか。
または、実は住みやすい国を探しているので、それぞれの国の情報がほしい、とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、ハンガリーの首都ブダペストで生活する際に準備に役立つ情報をご紹介いたします。
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1. 安全を考慮した住まいの地区選び
まず、最初に考えることは住まいの事。どんな場所に住もうか、と考える際に重要なのはその地区の安全性です。
ブダペストは、平地のペスト側と山地であるブダ側の大きく分けて二つの地区に分かれています。
市街中心地は5区、閑静な住宅街としてはブダ側の2区や12区、11区が挙げられます。
学校や大学は様々な地区に点在していることから、まずは通う学校や大学からの交通の便利性を考える事が重要となるでしょう。
8区や9区はペスト側、街の中心地から程よく離れている場所ですが、ジプシーの住居者が多く、それに伴う事件も多いことから、避けることをお勧めいたします。
ペスト側でも、7区や6区は市民公園に程近く、街の中心に近いながらも自然を感じることができます。
自然の中での生活を重視したい場合にはブダ側の住居を選択することをお勧めします。
地区によっては犯罪を防ぐために、22時以降はアルコールを販売しない、といった制約を設けているところもあります。
ブダペストの観光名所の一つである王宮のある1区や、王宮内でもアパートを借りることが可能です。こういった観光名所では、警官が常時巡回していることもあり、安全面でも安心です。
住みながらブダペストの文化を肌で感じる事ができるかもしれません。
ハンガリーの治安に関しては、こちらの記事「ハンガリー・ブダペストの治安最新事情と安全対策」をご覧ください。
2. 留学保険は?
留学する際に、万が一のために保険について考えることと思います。
日本では留学保険といった、アパートでの事故やケガ等をカバーする保険がありますが、日常生活において病院に通う際に必要となる健康保険は、ハンガリーでも結ぶことが可能です。
移民局では、ビザ取得の際に、留学生が保険に入っていることが必須となります。
GENERALI hungaryやQBEといった大手保険会社では、留学生用の保険を用意しており、現地に到着後、直接契約を結ぶことが可能です。
保険料はその際に受け取る支払い用紙、もしくは振り込みで行うことが可能です。英語でも対応してくれるほか、非常に良心的な金額である事、また、実際に病院に行った際の対応がスムーズであることからも、お勧めです。
保険会社によっては、実際に病院に行く際に、診察の為に待つ必要がないといったものもあります。ただ、病院では一度現金での支払いが必要となり、後の手続によって保険会社から返金されることに注意いたしましょう。
3. ブダペストの水は飲めるの?
ライフラインの中でも最も重要なのが水。
蛇口から出る水の多くはドナウ川からの水を浄水したものです。
硬水ですので、白い衣類を洗濯し続けているとだんだんとグレーっぽくなってきます。
また、髪や肌にもカサつくことが稀にあります。水道水を使って料理したり、水道水を飲む際にはBRITA(ドイツのメーカー)等の浄水器(上部から入れて、下部にろ過された水が落ちてくるタイプのもの)の使用をお勧めします。
日本人の体は硬水に余り慣れておらず、体に負担をかけないためにも、飲み水としては市販のペットボトルの飲用をお勧めいたします。
4. インターネット (自宅での回線契約)
留学生活のみならず、生活に欠かせなくなったインターネット。
ハンガリーでは、
- UPC
- T-Com
- DIGI
- invitel
といったプロバイダー会社があり、滞在許可を取得し、住所カードを提供することによってショッピングセンター内にあるカスタマーセンターにてインターネット接続の環境を整えることが可能です。
すでに回線が引かれているマンション等では、契約を結ぶと作業員がルーターなどの設置を行い、インターネットの利用が可能になります。
回線が引かれていない場合も、引いてくれます。(あらかじめ部屋のオーナーに確認をしましょう)気を付けなくてはならないのが、マンションや地区によっては、建物にすでに引かれたプロバイダー会社がある場合、他の会社を選択できない場合がある事です。
住まいが決まりましたら、インターネットプロバイダー会社についても確認することをお勧めいたします。
ハンガリーでは、ほとんどがインターネットのみの契約ではなく、テレビ回線や固定電話回線がセットになっており、インターネットの回線速度やテレビのチャンネル数によってセットの金額が変わります。
契約は主に、「長期契約タイプ」(前もって2年間契約の約束をするもの)と「期間不設定タイプ」の2つに分かれます。
前者は月額が格安となっていますが、契約期間終了前に解約をすると、違約金に当たる金額(正確には今まで「割引」として受け取っていた(払わなかった)金額を返金する)を支払う事になります。
また、引っ越しの際にプロバイダーを引き継ぐことはできますが、登録変更や、作業員が再び設置に行くために発生する料金を支払わなくてはならないこと、引っ越す先のマンションに同じプロバイダー会社が入っていない場合には引継ぎができない事等を考え、解約時には慎重に検討が必要です。
後者には、そのようなわずらわしさはありませんが、月の金額は割高となります。
また近年、ルーターのほかに、USBタイプや持ち運び可能なWifiのサービスもあるようですので、確認すると良いかもしれません。
5. インターネット(スマートフォンとWifi)
ハンガリーでは(特にブダペストでは)ほぼ全てのショッピングセンター、カフェ、レストランにてフリーWifiを利用することができます。
また、簡単な手続きをすることによって、公園等の屋外でも利用できます。
6. 携帯電話
VodaFoneやT-com、UPCといった電話回線会社があります。
携帯電話の利用においては主に、プリペイドタイプ(本体と付随するSIMカードを購入するか、カードのみを購入し、通話料として銀行のATMや路上の雑誌店、インターネット等で支払う)と長期契約タイプがありますが、外国人の場合は、滞在許可があっても長期契約を結ぶことが難しい場合がほとんどです。
長期契約の場合は、月々の金額を支払うことになりますが、使用しない場合でも一定の基本料金を支払うことになり、契約期間終了前に解約する際には違約金を支払う事になりますので、プリペイドタイプをお勧めします。
7. 交通機関
ペスト側はもちろんですが、ブダ側においてもバスや路面電車、地下鉄等の公共交通機関が充実しており、移動はスムーズです。
いずれもチケット(350Ft、約140円※)、一日乗車券や定期券(一般:9500Ft、約3800円※)にて利用することが可能です。
これらはブダペスト市内どこでも(すべての交通機関において)利用が可能です。
乗車の際には改札機が設置されている場所はほとんどなく、各自チケットに刻印するか、検察官や運転手(バスの場合)に提示します。
チケット一枚の金額が割高であり、地下鉄を除く乗り換えの際には新たなチケットが必要であること、また、正規の学生の場合には、学校から受け取る証明書にて学生割引が利用できることから、毎月の定期券の購入をお勧めいたします。(学生:3450Ft、約1400円※)
チケット等は主要駅にある窓口か自動券売機にて購入が可能です。バスの運転手から購入することも可能ですが、割り高となります。
定期券使用の際には、最初に主要な交通機関駅にある窓口にて用意しておいた証明写真を提示して写真入りの証明書を作成してもらう必要があります。
証明書と定期券の両方を同時に携帯して有効となりますので注意が必要です。
また、観光名所のメインスポットのひとつであるドナウ川を運行する公共船には、平日であれば定期券を利用して乗ることが可能です!暑い夏はさわやかな風の吹く船での移動はとてもお勧めです!
ブダペストの移動はこちらの記事「ハンガリー・ブダペストの交通機関(地下鉄・トラム・バス等)の乗り方」に詳しく記載しています。
ハンガリー留学まとめ
今回は、留学生活をスタートする際に気になる事を生活編としてまとめてみました。
皆さんのハンガリー留学生活が充実し、安心なものとなるよう願っております!
※金額、レートに基づく日本円は2017年2月のものです。
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