北欧は治安が良い!と耳にする方々は多いのではないでしょうか。
まさしくイメージ通りの北欧諸国の中でも、一番東側に位置するフィンランドの首都ヘルシンキについて、5年以上在住した現地日本人からの情報をお伝えします。
基本的に安全&とても綺麗な街
ヨーロッパの中でも、北欧は治安が良いことで有名ですが、フィンランドの首都ヘルシンキもその一つの街。
昼も夜も女性の一人歩きは基本的に問題ありません。
さらに、フィンランド人は真面目で親切な人が多いので、道に迷った等、困った時に助けを求めると、真摯に対応してくれます。
フィンランド人は日本人と似た性格をしている、とも言われており、財布や携帯の落とし物もそのまま返ってくる、なんてケースもよくあります。
真面目なフィンランド人
基本的にフィンランド人の気質が真面目なので、タクシーやお店でぼったくられた、なんてことも聞いたことはありません。
男性・女性関係なく、安心して街歩きや日々の生活ができます。
知らない人への暴行などの被害もほぼなく、危険な事件が発生すること自体が珍しいと感じます。
フィンランド全体で、森や湖などたくさんの自然に囲まれているため、人の気配があまりない場所もありますが、子供連れの家族やお年寄りまで、のんびりと散歩している人々が多く安心できます。
街歩きの際も、インフラ整備がされており、さらに、信号のない横断歩道でも歩行者が完全に優先となり、基本的に車が停まります。
さらに街の清潔は管理されていますので、道路や公園も常に綺麗に保たれています。
ただし、酔っ払いには少し注意を
いつもシャイなフィンランド人。
お酒を飲むとガラッと人が変わる人たちがいます。
フィンランドは夏がとても短いですが、白夜の影響で夜中まで明るいので、夏は公園で夜遅くまでピクニックをしたり、週末の夜は友達同士バーへ飲みに行き、そのままクラブへ踊りに行く人たちも多いです。
夏だけではなく、長く続く寒い冬も、お酒で体を温めたり、友達との交流を通し、暗さをフっ飛ばそうばかりに、夜中の1時を過ぎでも、ヘルシンキ中央駅付近は酔っぱらった人たちで賑やかです。
基本的に、フィンランド人は酔っぱらっても他人に危害を加えてくるというようなことは、ほぼありませんが、酔っ払い同士で喧嘩をしている光景は見かけます。
さらに、日本でも同様に発生することですが、酔っ払いに絡まれることはあるかもしれませんのでご注意ください。
ただし、もし酔っ払いに絡まれたり、話しかけられたりした場合でも、目を合わせずに無視して通過すれば、基本的に問題はありませんので危険を感じることはありません。
どこの国でもスリ・置き引きには気を付けて
フィンランドはシェンゲン協定の加盟国のため、ヨーロッパの協定国同士であれば、出入国審査が一切なしで移動が可能となります。
そのため、他国からの物乞い人が増えており、ヘルシンキの観光地やデパートの前で小銭を求めてくることもあります。
さらに、スリや置き引きに関しては、他国からの組織犯罪として扱われているようです。
日本ではまだそんなに頻発していないですが、やはりフィンランドもヨーロッパ、観光地でのスリや置き引きは発生します。
注意すべきホテルでの行動
ヘルシンキで近年多発しているのは、ホテルの朝食会場やレストランでの置き引きです。
なぜホテルで盗難が発生するのか?と思われる方も多いと思いますが、ホテルの朝食会場は広いため、ひとりひとり、しっかりとお客さんの出入りを確認しないこともあります。
特に朝食会場はホテル1階のレストランが会場となることが多く、犯罪者であっても、綺麗な格好をしている人であれば、出入りもできてしまいます。
さらには、ホテル宿泊者でなくても、レストラン利用をすることは可能なので、実際に誰でも「お客さん」として入ることができますよね。
フィンランドのホテルでの朝食は、ビュッフェスタイルが定番ですが、食べ物を取りに行く間に荷物を席に置いてしまった、なんてことがあれば荷物は無くなってしまう可能性があります。
さらに、多くの人々が行き来しているレストランなので、あまり人の動きに注意しないという点で、椅子の背にかけていたカメラやカバンが盗まれるなんてことも、残念ながら発生しています。
ヘルシンキの教会・マーケットなどの観光地、人込みでのスリは注意しやすいですが、気を抜いてしまいがちな場所、まさか、ここで?と思われるところでもスリが多発しているので気を付けましょう。
カフェやレストラン、どこにいても荷物は常に携帯し、目を離さない、と基本姿勢にすることが大事です。
近年の注意喚起事例
そしてここ数年で注意喚起されている事例は、あえて接触してきて、隙を見て荷物を盗むというケースです。
例えば、コーヒーをわざとこぼしたり、何かを落としたりし、こちらが手伝ってあげてる間に荷物がなくなっていた、なんてこともあります。
スリ・置き引きは一人で行われているわけではないということにも注意が必要です。
さらに、スリ・置き引きの犯罪グループが、アジア人は現金を持っている、ということを知っているため、アジア人であるために、スリ・置き引きのターゲットにされるなんてこともあるようです。
フィンランドもアジア系フィンランド人は年々増えてきていますが、それでもやはり少数派なので、アジア人=観光客と思われ、よりスリのターゲットになりやすいということは意識している方が安全だと思います。
その一方で、フィンランド人はそこまでスリや置き引きを気にしないため、カフェやレストランで、コートや荷物を席に置いたまま移動する、なんて光景をよく見かけます。
そんな光景をよく目撃すると、ついつい気が緩みがちになりますが、やはり気を付けましょう。
ただし、荷物をしっかり見ていれば、襲われるというケースはほぼ聞いたことがないので、その他については特段気を付けることもなく、安心して生活できます。
フィンランドはカード社会
日本でもクレジットカードでの支払いが主流となってきましたが、まだまだカード払いを好まない方、またはカードを受け付けないお店も多々ありますよね。
フィンランドは、ザ・カード社会となっていて、バナナ一本買うのにもカードを利用することが普通となり、現金を持ち歩きません。
カードがどこでも使用できることは便利ですが、クレジットカードの暗証番号を盗み見されれば、不正使用される可能性もありますので、暗証番号入力の際は手でカバーするようにするなどの注意は必要です。
冬の厳しさに注意して!
フィンランドの冬は長く暗いことで有名です。年によっては大雪が積もったり、気温もマイナス15度を下回る日々が続くこともあります。
日本に比べ、公共交通機関は機能しますが、道路や歩道が凍結することがあり、転倒の被害が多発します。
冬の外歩きには、しっかりとした滑り止めのついた靴を履いたり、特に帽子、手袋、マフラーは必需品となります。
気付かないうちに凍傷になるなんてことも起こりえますので、安全な靴だけではなく、防寒対策もしっかり行うことが大事です。
終わりに
長年フィンランドに定住し、観光地やレストラン、カフェなどに何度も行った在住者自身が危険な目にあったことは一切なく、周りの家族や友人が被害にあったことも一度もありません。
日本人観光客の方々が団体旅行でフィンランドに来た際に、スリや置き引きの被害にあったということは、残念ながら耳しますが、基本的にとても治安の良い国と言え、安心して暮らすことができます。
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