北欧エストニアはEU加盟国ですがソ連に統治されていた歴史もあり、その前も他のヨーロッパ諸国に統治されていた時代もあるのでその影響か文化もヨーロッパとロシアが混ざっている独特な国です。
ここではエストニア人ってどんな人なのか、国民性、基本の性格、男女の違いや恋愛観など、17の特徴をご紹介します。
1.エストニア人の国民性
エストニア人は日本人のようにシャイで真面目な人が多く優しい人ばかりの印象です。
初対面だと恥ずかしくてあまり話せなかったりしますが、次第に打ち解けると実は話好きだったりします。
自然が大好きで、天気が良い暖かい日は一日中外にいてのんびり過ごします。
スケジュールをたてるのが苦手で予定をいれても、すぐに忘れてしまうことが多々あったりと感心がないようです。
ですので、エストニア人を何かに誘う場合は口頭ではなく、メールなど確実に文章が残る方法で誘う必要があります。
そして日本人のように予定をみっちり入れてしまうとパニックになってしまうかもしれません。
2.エストニアに暮らす人々
2019年時点、エストニアの人口はおよそ130万人ですが、ソ連時代に移り住んだなどの影響で、68.7%はエストニア人で24.9%がロシア人、残りが他の外国人です。
エストニア語が母国語ですが普段はロシア語もよく耳にします。
けっこう大きな割合を占めるロシア人はエストニア人とは少し国民性が違うため、町によってはロシア人の占める割合が多く、ロシアの様な雰囲気も感じられます。
ロシア人は感情的な部分もあり会話する声が大きくて普通に話していても怒っている様に聞こえたりします。
フレンドリーで話好きな一面もあり、こちらがロシア語を理解していなくてもロシア語で積極的に話しかけてきます。
ロシア人とエストニア人のハーフももちろんいるので区別のしようがありませんが、少しエストニア人とロシア人の性格は違います。
ロシア人の印象
ロシア人は闘争心が強く、感情的なのでお酒の場でケンカに発展することもあります。
その場の感情で行動してしまい後で後悔することも多々あります。
お店などでは「お客様は神様」という日本人の感覚と違い、知人や友人が大切で、知らない人は気にしないという感じなのでお店での接客は少し冷たい様に感じます。しかし仲良くなるととても親切にしてくれます。
仲間との団結力が強く、集団になると力を発揮します。
エストニア人の印象
それに対してエストニア人は理性的でケンカになるのが面倒なので気持ちを押さえる人がほとんどです。
気持ちを押さえるのでストレスは溜まりやすいかもしれません。また、お店などでは仕事は仕事とわりきるので接客の際もわりと笑顔で優しく接してくれます。
3.バイリンガル、マルチリンガルは当たり前
エストニアは母国語がエストニア語です。
しかし、エストニア人はたいがい多数の言語を理解できます。
若い世代は英語を上手に話せますし、他にもロシア語やドイツ語など話せる人もいます。
ですので外国人はエストニアで言葉に苦労せず、とても生活しやすいと思います。
しかしながらウクライナやラトビアなどから移住してきた人はロシア語が話せるのでロシア語人口を増加させています。
ただ、国はエストニア語を話せるのが基本だとしており、職種によってはエストニア語が話せないといけないとか、永住権にはエストニア語習得が必須です。
4.器用なエストニア人
家でもなんでも自分で作ってしまいます。
昔は今ほど生活水準が良くなかったエストニアは、贅沢することもあまり無かったそうです。
その名残からか生活する上で物が壊れたり必要な物がある際は自分で修理する、自作するなどして工夫するのが当たり前でした。
また、現在の法律では古い家(エリアや建築スタイルで決められたもの)は取り壊して建て直してはいけないので、リフォームしてでも再利用しなければなりません。
そのため、古いアパートや家を買って自分でリフォームする人も多く、夏になると家を修理している光景をよく目にします。
また、新しい家を建てる際も自分たちで基礎から手作りするのも珍しくありません。
ホームセンターには専門的な工具や材料が揃っていて、工具レンタルの店も充実しています。どの家も自分のスタイルに綺麗にリフォームされていて、本当に器用だな~と感心させられます。
5.仕事真面目な一面
エストニア人は日本人の様に仕事真面目です。
仕事好きで朝から晩まで、さらには期日が迫っているなど緊急の時は休みを返上してでも仕事を頑張ります。
ですが、けっこう飽きやすいので流れ作業みたいな変化がない仕事はすぐに嫌になってしまう人もいるようです。
冬の寒い時期は仕事が無いという職種もあるので、1ヶ月や2ヶ月間は生活のためにスウェーデンやフィンランドへ出稼ぎに行く人もいます。
もしくは夏の間に休まず冬の分まで稼いで冬は休んでのんびりと過ごすという人もいます。
6.寒暖の変化に敏感(特に暑い日)
4月半ばを過ぎると気温は15℃を越える日が増えて暖かくなります。
エストニア人を含む北欧の人は体温が高めで、寒さに強い反面、暑さに弱い一面があります。
日中の気温が15℃を超えるとTシャツや上半身肌の土木仕事の男性がいたり、女性も薄着になり、一気に夏のような装いになります。
夏に30℃を超えると、暑さに対応できないのか働く意欲がなくなり急に仕事が早く終わったりします。そしてボーッとしてしまうのか交通事故も増える傾向にあります。
その代わり冬には強く、マイナス30℃でも外仕事をします。
寒い国であるエストニアは寒さ対策が入念で少しでも涼しくなってくると手袋帽子は必須アイテムです。
子供が帽子無しで歩いていたら、たとえ知らない人でも必ずと言っていいほど高齢者から「帽子はどうしたの?」と話しかけてきます。
7.酒飲みの文化
世界で一番アルコールの消費量が多いといわれるエストニアは、冬が終わり日が長くなった途端に日向ぼっこする人が増え、毎日のように外でBBQやパーティーが行われ、それにともなってビールやウォッカなどのアルコールの消費量も急激にアップします。
家族や仲間と集まって、シャイなエストニア人もアルコールの力を借りて陽気にフレンドリーになり楽しく余暇を過ごすのです。
隣の国ラトビアはエストニアよりアルコール類が安いため、ラトビア側の国境にある酒屋へわざわざアルコールを求めて行く人もいます。
酔っぱらいのホームレスがたまにいたり、週末の夜は酔っぱらいが増えるので街で絡まれたりもするので少し面倒くさいです。
週末にお酒を飲み過ぎて、月曜日は仕事にならないなんて人もたまに見かけるので、その辺はのんびりしてるなと感じます。
8.サワークリームが大好きなエストニア人
日本人には醤油が欠かせないようにエストニア人にサワークリームが欠かせません。
ボルシチなどもスープに入れるのはもちろんのことホワイトソースのベースにもサワークリーム、ディップソースやウインナーにつけるソースとしても当たり前です。
サワークリームはhapukoorハプコールと言います。
その他、乳製品は豊富でどれも食卓には欠かせません。
9.食事はその時の気分でがエストニア流
3食きっちり食べるというよりはお腹が空いたら食べるというスタイルで、1日に何度も食べる人もいれば、一回や二回の食事の人もいます。
3食きっちりの日本人がエストニア人の友達の家に行ったらおやつの時間くらいに食事だったり、そろそろ食事の時間かな~と思ってもなかなか食事にならなかったりして調子を狂わされます。
10.エストニア人は美食家
日本食は世界でも通用する美味しい料理が沢山ありますが、
エストニア料理もとても美味しいと思います。
ロシア料理やドイツ料理などいろいろな国の料理の要素が取り入れられていて味付けも日本人に合うものです。
11.サウナとパーティーは欠かせない
エストニアの家には大抵サウナがあり、アパートなどの集合住宅にも共同のサウナがあります。
また、エストニアのほとんどのホテルにはスパやサウナが完備されています。
日本のお風呂のかわりがサウナなので週に数回は入ります。
夏になれば毎日のようにBBQやパーティーが開かれて、食事をした後はサウナを楽しんだりします。
エストニア人とサウナに入れば、文化を受け入れたんだと思ってもらえて、一気に距離が近くなり仲良くなれます。
パーティー好きなエストニア人は誕生日会を盛大にします。
25歳、50歳などの5のつく誕生日は特に重要らしく、日本の結婚式のように盛大です。
子供の誕生パーティーは同級生をみんな招待するので週1とか週2でパーティーがあるのも珍しくありません。
12.背が高い
エストニアは平均身長が男性で181cm、女性が167cmです。平均体重(15~45歳)が男性は82kg、女性は65kgです。
おばあちゃんでも180cmぐらいの人が歩いていたりします。
手足が長いので、ほとんどの人の自転車のサドルが高くてビックリします。
トイレの便座も高めなので日本の高さに慣れていると変な感じがします。
座高が低いので背の高いと思っていた人が日本人の隣に座ると同じ目線、もしくは自分より低い時もありちょっとガッカリするかもしれません。
モデル輩出国
長身で小顔、手足が長く色白でブロンドの髪でスタイルのイイ人が多いのでモデルになる人が沢山います。
日本のようにモデルの養成スクールなどもあり、そこから海外で活躍する人もいます。
13.エストニア人男女の特徴
エストニア人男性
長身で筋肉質、色白で鼻が高くほりが深いです。
特に運動はしていなくても腕や足にはアスリートのように筋肉があり、見た目は強そうです。
手足が大きくて手がグローブのようだったり靴も30cm以上の人がたくさんいます。
男らしさを重視して短髪の人がほとんどです。身体は強そうでも女性には弱く、尻にしかれているような人もいます。
エストニア人女性
身長が高くて色白で頭も小さく綺麗な目鼻立ちです。
長髪が好きな人が多くブロンドや茶色の髪をお尻ぐらいまで伸ばしています。
意見をはっきり言うタイプの人がほとんどで自己主張がしっかりしています
今の大統領が女性であるように、会社などでもリーダーシップをとり、仕事ができるたくましい人がいます。
トラックやバスの運転手、大工、整備士など様々な職種で活躍する人を見かけます。
14.エストニア人の恋愛、結婚観
基本的には男性の方からアプローチします。
男性が基本的にはデートでの支払いをしますが、最近では経済力のある女性もいるので割り勘の場合もあります。
デートのプランは必ずしも男性が考えるというわけでなく双方の話し合いできまる場合が多いようです。
もともと事実婚が当たり前の国なので結婚することを重要視していません。扶養などの制度がないため婚姻の意味は無いと考える人もいるからです。婚姻届は出さないままの人もいてパートナーとか恋人の延長の様な人もいます。結婚していなくても子供はいる人もいます。
結婚式も結婚してすぐに挙げる人や数十年後という人もいます。
ですから恋人で何年付き合ったから結婚したという感覚ではなく、一緒にいるからファミリーであるという感覚です。
なのでどうしても結婚したい場合は女性側からプロポーズすることも多いみたいです。
15.ファミリーを大事にする
男女共に育児休暇が認められていますし、男性も子育てには積極的です。
週末の町のイベントには家族揃って参加しますし、子どもの面倒をよくみます。
女性の方が仕事をして、男性が家事をする家庭もあります。
福祉国家らしく子供がいたり、大家族になると国からの補助金がもらえたりしますし、幼稚園や学校などの環境も良いのです。
現在は出生率も上がっていて大家族が増えているようです。
夏至祭りやクリスマスは必ず家族や親戚で集まります。
家族や親戚はみんな仲が良いのがエストニア人です。
エストニア人について理解は深まりましたか?
勤勉で真面目なエストニア人は沢山の知識があって話してみると本当に面白いです。
旧ソ連時代に大変な生活を経験したエストニア人は忍耐強くて優しくとても付き合いやすい人々です。
ぜひ、エストニアに来て現地の人々と交流してみてはいかがですか?
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