エストニア独自の15の文化や習慣。多様性のある国の実際

エストニアの文化

IT先進国エストニアは日本の九州と面積がほぼ一緒である小さな国で、昔からいろいろな大国に、代わる代わる支配されてきました。

そのため、北欧文化や南欧文化、ロシア文化などいろいろな国の特徴が取り入れられた多様性のある国と言えます。

しかし、母国語はエストニア語が守られ、愛国心も強い国であります。

そんな「臨機応変な性質」と「人々の芯にあるものは曲げない」という精神が、古きよきものはそのままに新しい必要不可欠な技術は自在にとりいれ、今の発展を支えており成長著しい所以であると思います。

ここでは、そんなエストニア独特の文化を現地在住者から紹介します。

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1. エストニアの食文化

他国の美味しい料理をアレンジして自分たちの好きなものにしているエストニアは『美食の国』と言えるでしょう。

代表的な主食はジャガイモです。

  • マッシュポテト
  • グリルポテト
  • フライドポテト

などいろいろなスタイルのジャガイモにサワークリームなどで作られたホワイトソースをかけて食べるのが一般的です。鳥や豚、牛肉のグリルしたものも一緒に食べます。

ドイツの肉料理、ロシアのボルシチやピロシキ、スウェーデンの様にジャムをソースとして食べる料理なども自国の料理として食べられています。

エストニア人は生魚が苦手な人が多く、魚介類は燻製やオイル漬けのものがほとんどです。

日本でいう醤油のようなもののサワークリームはとても大事で、どんな料理でもかけたりします。

ポトロといって穀物を牛乳で煮た粥にジャムを混ぜて食べる料理も一般的です。

黒パンはレイブと呼ばれ、エストニア人には欠かせないパンです。お腹がすいたらとりあえす「ヴイレイバ」バターを塗った黒パンが出てきます。

三食スタイルではなく・・

エストニアでは三食きちんと食べるというよりはお腹がすいたら何かをつまむという感じの食事です。

少し問題なのは最近では甘いものが多く食べられており、肥満が増えているようです。

主食もスウィーツも美味しいエストニア料理は外国から来た観光客にも人気です。

エストニアの食は歴史とともに進化し、素晴らしいものとなっています。

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2. エストニアは時間に割と正確な国

電車やバス、トラムなど公共の乗り物は時刻表通りに運行されており正確です。

外国でありがちな乗り物が時間になってもなかなか来ないなどの問題はほとんどないので、スケジュールも立てやすく日本人にはありがたい環境です。

しかし、まれに工事や事故などの突発的な問題の際は予告なく遅延したりバスの停留所が移動されていたりする時があります。

それでもバスが絶対来ないというのは無く、遅れても必ず来てくれるので安心です。

シアターの公演やライブなども時間通りに開園しますし、途中の休憩などもキチンと時間通りにとってくれます。

個人的な待ち合わせの時も人にもよりますが大抵は時間通りとか少し早めに到着するので、日本人にはあまりストレスがないかもしれません。

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3.エストニアはほぼ無宗教

昔は他のヨーロッパ諸国と同じように沢山の宗教が信仰されていました。

しかし、ソ連時代にそのほとんどが鎮圧されてしまったようです。

そしてそれぞれの宗教の権力は無いに等しくなり、ほぼ無宗教のような状況になりました。

それでも独立後はいくつかの宗教は復活し現在も活動しています。

各地に教会もありキリスト教の行事がカレンダーにもあったりしますが、あくまで昔の名残であって、多くの人は信仰していないようです。

日本と同じように冠婚葬祭はそれぞれの家でやり方があるように、祖父の代からキリスト教だからその様式で葬式をするとか、ロシア正教なのでうちはそれで冠婚葬祭はするなどで、その宗教を熱心に信仰している人はわずかです。

それよりも自然の中にいる精霊的なものを大事にしている人が多く自然第一で考えます。

4.エストニア人の恋愛・結婚観

全体的には事実婚が多いです。

それは日本の様に結婚したから扶養に入れるとか、結婚していないと夫婦として認められない、という感覚は無いというのも一因として考えられます。

ですので、子供もいて一緒に暮らしていますが、婚姻関係はなくパートナーであるという人も沢山いますし、結婚式は結婚してから数十年後に行うなども当たり前です。

結婚の契約がされていないからなのか、離婚や再婚も多く(普通に恋人と別れたり付き合ったりの感覚で)、名前も前に結婚したままだったり結婚しても別姓だったりと人により様々で、日本の様に名前を継ぐという意識もあまりありません。

結婚という事実よりも大事な人と一緒にいるという事が一番大事と考えられているようです。

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5.親戚付き合い

親戚同士がとても仲が良く、それがたとえ前のパートナーの親戚であってもずっと付き合いがあったりと、知り合っている同士だととても仲が良いのが特徴です。

例外ももちろんありますが、前の家族のパーティや集まりに出席したりもします。

もちろん日本の様に仲が悪いとか疎遠である親戚もあるので、その様な場合は遺産相続問題などのいざこざもあるようです。

しかし大抵は仲が良く、集まりの時は大勢が集い楽しく会話をしながら、食事をしたりと親戚や家族みんなで楽しい時間を過ごす事がよくあります。

6.サウナ文化

よく日本のテレビ番組などでも紹介されているフィンランドの生活にサウナは必須であるのと同じくエストニアもサウナは重要です。

エストニアのサウナ

家にはサウナがあるのが当たり前です。

アパートなど集合住宅で個別にサウナが備わっていない場合でも、必ず共同サウナがありますし、大きな町には公衆サウナなどもあります。

サウナに入り、白樺の枝で身体をたたいて血行を良くして、温まったら池や湖に入って冷ますのを繰り返します。

それは冬の凍った水辺でも行われています。

エストニアのサウナ2

日本の温泉が各地にあるように、エストニアでは各地にスパホテルが点在し、種類の違うサウナやプールに入って余暇を過ごしたりもします。

毎日は大変でも週に一回はサウナに入らないとダメだという人がほとんどです。

知人の家などを訪れる際、サウナを勧められる事が多々あります。

そんな時快く入るとエストニアの文化を受け入れたという感じで喜ばれますよ♪

7.エストニア語

ヨーロッパの中でイタリア語に次いで、二番目にエストニア語はキレイな言語と言われています。

それは母音をよく使う単語が多くクリアに聞こえるからだそうです。

フィンランド語とハンガリー語と同じグループの言語であり、隣接するロシアやラトビアなどの言語とは全然違います。

エストニア語は日本語と同じように習得するのが難しい言語です。

「エストニア人は短い会話が好き」夏は蚊が多くそれを追い払うのが面倒なので、話は速く短く切り上げるといういわれがあります。

いろいろな国に支配された過去があるのに、今日までエストニア語が守られ使われてきたということはエストニア人の愛国心が強い証であると言えます。

8.歌う文化

エストニアでは150年前から四年に一度大きな歌の祭りが行われてきました。

それは国民のほとんどが参加し一斉に歌をうたう盛大なものです。

ソ連時代も祭典は守られてきました。

そして1987年~1991年にかけてソ連からの独立を目指したエストニア人の活動家がその歌の祭りを使っての「歌うデモ」をいくつか起こしました。

それが一助となり、独立できたこともあって歌う革命ともいわれています。

2007年5月日本の天皇陛下が来られた際には、記念にとその四年に一度の歌コンサートを特別に開演し、何万人というエストニア人が一斉に合唱を披露したりもしました。

現在も各地に残る民族などもその地方の方言を使った歌や音楽を伝承しており、一年中各地でコンサートやフェスも沢山催されるなど、エストニア人にとって、音楽はとても重要でなくてはならないものです。

音楽教育も盛んで、どの学校にも合唱団があり、音楽学校なども他の国から勉強に来ている人がたくさんいます。

現在、日本ののNHK交響楽団で首席指揮者を務めるパーボ・ヤルヴィ氏はエストニア人です。

オーケストラや地元のコンサートなどはチケットも安いのでオススメですよ。

9.余暇はスポーツをしてアクティブに

山がほとんどなく平坦な土地で森が多いエストニアでは、オリエンテーリングやクロスカントリースキーなどが盛んです。

夏にはマラソン大会やオリエンテーリング、トライアスロンが行われ、外国からも出場者が集まります。

冬は北国らしくクロスカントリースキーで通勤する人もいたり、学校の授業にスキーが取り入れられていたりもします。

世界大会ではバイアスロンやスキーの競技で活躍する選手もいます。

球技では高い身長を生かしたバレーボールやバスケットボールも人気がありますが、やはりヨーロッパなのでサッカーも盛んです。

野球はほとんど競技人口がありません。

数年前に日本で活躍した元大関の把瑠都はエストニア出身で、その影響かレスリングや相撲も今では人気があります。

スポーツ施設が充実しており公園もきちんと整備してあるので休日や放課後にスポーツをして過ごす人が沢山います。

各スポーツのイベントは、ネットでエントリーができて手軽に参加できるのでぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

10.ウォッカ大好き飲酒大国

エストニアはEUで二番目にアルコール摂取量が多くお酒も安く売られています。

ビールは500ml缶で1.5EUR(200円弱)程度です。

夏になると毎週末、もしくは毎日でも外でBBQやパーティを行い

そのたび度に皆でお酒を飲んで楽しみます。

シャイで無口なエストニア人男性もアルコールのおかげでうちとけて仲良く話ができるようになります。

しかし、やはりアルコール依存症になる人も多く問題になっています。

ロシアでも飲まれているウォッカはエストニアでもよく飲まれていて、いろいろな種類があるので日本酒の様に飲み比べるのも面白いかもしれません。

11.まぶしいのが苦手

エストニア人は瞳の色が水色の人がほとんどなので明るいと眩しく感じやすいため明るいのが苦手な人が沢山います。

エストニア人の目はブルー

そのため冬場でもサングラスをしたり家の中は間接照明だけで薄暗かったりします。

日が落ちてきて部屋が薄暗くなっても気にせず暗闇の中でそのまま会話をしている人もいるくらいです。

12.エストニアは20℃を超えたら夏

北国の人らしく寒さに強い分暑さに苦手です。

20℃を超えると露出度が高くなり、外で土木工事などをする人は上半身裸で作業をしていたりします。

緯度の関係で冬の日照時間は短く、夏の日照時間は長いため、人によってはDビタミン不足になるため、Dビタミンを摂取するためにもなるべく日に当たろうと日光浴を適度にします。

30℃ぐらいになってしまうと暑さに負けて頭が思考停止してしまうのかなぜか交通事故が増加します。

今まで冷房設備は必要なかった様ですが、近年は温暖化の影響により環境が変化し、暑い日が続いたりすることもあるので、今まで売られていなかった扇風機が人気になり、販売されるようになったりと暑さへ対応できるように頑張っているようです。

13.室内は土足軟禁

基本的には室内に入る際は靴を脱ぎます。

冬に雪で濡れた靴を持ち込み絨毯や床が濡れないようにとの配慮です。

しかし玄関と廊下との区別が曖昧で、靴はドアの近くにまとめて置くという感じなので、場合によっては下足のまま室内まで入る時もあります。

冬は足元が冷えないように羊の毛で作られたスリッパなど履いて過ごします。

14.誕生日は盛大に

誕生日は何歳でも家族や友人で盛大に祝福します。

最近では子供の遊び場が充実したレンタルハウスが人気で誕生日にそこをレンタルして学校の友達や親戚など大勢で集まってパーティーが開かれます。

家や会場に行ったら一番先に誕生日の主役の前に行きプレゼントを渡し、誕生日の人の目を見ながら「おめでとう!」と言って握手かハグをします。

25歳、50歳など5や0の区切りの良い時には、いつもよりも盛大なパーティになり会場も大きく招待客も多くなります。

亡くなった人の場合も、亡くなった命日よりも誕生日の方が大事なようで家族や親戚で集まったりします。

15.なんでもインターネットで

IT先進国であるエストニアは日本で話題のマイナンバーカードのお手本でもあるIDカードを活用する国です。

住人一人一人には個別ナンバーが与えられ、それらを記録したIDカードが作られていてパソコンにIDカードを読み取らせれば、家に居ながら選挙に投票したり、数分で会社をつくったり、年金の記録などを確認出来たりと便利です。

その他にも病院では保険証や処方箋としても使われたり、身分証にもなりますし、ほとんどの事がネット上で繋がっています。

それもこれもインターネット関係の技術が世界でトップクラスなのです。

町中でWi-Fiにつなげる事ができますしインターネット回線の料金もとても安いのです。

大学にはパソコンやIT関係の専門学部があり、NATOのサイバーテロ防衛の機関もあったりと高い技術を持つ人が沢山います。

ですので子供から大人までエストニアで生活するにはインターネットはなくてはならないものとなっています。

エストニアの文化のまとめ

以上エストニアの文化について簡単にまとめてみましたが、いろいろな国に占領された過去があるからこそ自国の特色は守りながらも、平和に楽しく暮らそうという姿勢はとても優雅な雰囲気で暮らしやすい環境である事に影響しているのかなと思います。

IT化が進み都会的な部分と動植物が守られ自然豊かな部分の両方が楽しめるエストニアはどこか日本に似ていて日本人に優しい場所といえます。

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